オーバーロード~悪魔な天使~   作:通商路の要衝

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原作では意識と認識のすれ違い、過剰反応などが面白いですよね。
あんな感じを目指したい。


001.小悪魔な天使

 意識が覚醒すると同時に、モサァッ! という感覚が背中から押し寄せてきた。

 びっくりして飛び起きて、ロフドベッドから低反発マットに飛び降りようとし……は?

 

 

「何ここ。私の部屋は?」

 

 

 視界に飛び込んできたのは、そよ風を受けて柔らかく揺れる薄いレースのカーテン。

 ふわっふわの極薄レースのカーテンが6畳一間ほどもあるベッドをぐるりと囲っている。

 正面以外を薄いピンクの少女趣味丸出しの厚手のカーテンが一部たくし上げられ、たくし上げた皺が超豪華なベッドの物々しい雰囲気を醸し出す。

 なにこの6畳一間をまるっと使ったベッドは。

 マットレスなんか、水の上に浮かんでるみたいな感じだし、シーツのひんやりサラサラっぷりがやべえ!

 掛け布団から漂う、本物の花の香り……たまんないっ!

 なんなのこの、女の子が憧れる御伽話のとんでもない王宮の寵愛されしお姫様の一室的な雰囲気はああああ!!

 翼を前後にバッフバッフ動かして足先でベッドを引っかき、ズリズリ移動してベッドから降りる。

 はい。本当に感想通りのお部屋。ありがとうございます。

 漫画やアニメでしか見ない豪華絢爛の極み。

 ベッドから降りると、まず目の前に鎮座している『○家パイ』の模様みたいな、てきとうに描いた波の線を寄せ集めたような、取っ手に繊細な掘り込みがされた食器が複数。

 花柄のプレート。欧州貴族なら使ってそうな、煌びやかな金細工が施された小さなコップ。

 思い浮かぶ表現の言葉は最悪だが、分かりやすいイメージを抱けそうな単語と言えばそんなところ。

 抽象的で分かりづらい言い方をすれば、ゴシック調の内装、家具一式。

 内装課金ガチャをやりまくってる人なら、ゴシックでだいたいどんな装飾か思いつくだろうか。

 すんすんと鼻を鳴らして、見るからに何か入ってる壷のにおいを嗅ぐ。

 

 

「りんごっぽい甘い香り。水? 紅茶? これ、ポット? 口空いてるくせに、容器自体はひんやりしてる」

 

 

 おっと。お父さんから注意されている独り言が口から溢れまくり。

 ただ、これだけ凄い物を見せられたら、そりゃ独り言も出ますよ。

 食べていいのか不明なお菓子も、すっごいうまそうな匂い出しまくり。

 紅茶葉入りクッキーだよこれ! 焼いてんのに鼻腔をくすぐる芳醇な香り!

 ただの丸とか四角じゃなくて、レースみたいにところどころ穴開いてて、綺麗な凹凸で模様まで描いている……宝石みたいなお菓子だ。

 で、でも、部屋の雰囲気的に勝手に食べちゃいけない感が半端ねるら!

 

 

「よし。落ち着け。冷静になろう。社長令嬢モードになろう」

 

 

 ふう、と大きく息を吐く。

 さて、リセット完了。まずは状況の確認が必要だ。

 背中の翼は健在。部屋にある鏡で見る限りでは、ユグドラシルのキャラクリそのもの。

 そのものというよりは、異様に生々しくきめ細かくなっている。

 誰だよこの美少女。基本的に自分を雛形にデザイナーにキャラデザ依頼したけど、実際の私はこんな美の極みじゃないんだけど。

 体には気を使っているけれど、どう足掻いても病的な白さのせいで、綺麗とか可愛いとかとは無縁の『死体』っぽい感じが抜けないはずだ。

 我ながら死体という表現はひどすぎた。幽霊と訂正しよう。

 ただ、自慢ではないけれど美形ではあった。

 外に出ない。華奢な女の子を崩すような運動はしない。などなど、病気というデメリットを消すだけの美は磨いていたつもりだ。主に両親の方針で。

 でも、生きてるんだけど生きてない。人形とも、マネキンとも言える空虚さだけは消えない。

 整形してるんじゃ、とか囁かれるくらいに作られた感があるらしい。

 お母さんは、あまりにも綺麗すぎるから逆に疑われるのかしら、なんて言ってたっけ。

 

 鏡の中の私はというと、痩せ……もとい、ガリという感じがしない。

 ほどよく運動して張りのある、生き生きとした肌をしている。

 元の身体的特徴はそのままに、と言ってキャラクリしてもらったので大部分はリアルと大差ない。

 成長期まっさかりの16歳JKでありながら、142センチの低身長、AAAカップも忠実に再現。

 先天性白皮症。通称アルビノの身体的特徴である、シラガ。白髪。リアルであれば真っ黒に染めてるのだが、ゲーム内では素の白である。

 眉毛もご丁寧に白い。

 瞬きもしてる。本当に生身の人間みたいだ。

 ほっぺをもにゅもにゅすると、ちゃんと肌も動く。

 お肌は手で触れるとぴっとり吸い付くくらいのもっちもちっぷり。

 まだむず痒いけど、翼も伸ばしたりなんだりできる。

 リアルでは筋力がそれほどないけれど、護身術としてゲームのために武術を嗜んでいるために、体の感覚の掴みは早い。

 DMMO-RPGが巻き起こした副次効果――武術人気。

 若者の人間離れした身体能力がなぜか深刻な話題としてメディアに流れたのは記憶に新しい。

 はあ……こんな体じゃなければ、オフ大会にでも行ってワールドチャンピオンの職業の座を狙ったというのに。

 

 鏡の前で、自分を確認しながら正拳、蹴り、スウェー、体移動、体重移動、バランスなど、身体能力の確認を行う。

 指一本で体重を支えて逆立ちできるのは笑える。

 しかも、小指で逆立ちってなんぞ。

 折れるどころか、指が全く曲がりすらしないこの強度。

 RPGで女キャラのレベル、体力とか腕力が高い場合はこうだろ、ってお笑いスレがあったっけ。

 筋骨隆々の笑える絵ばかりだったけれど、実際には中身だけが怪物レベルになっているようだ。

 見た目が華奢で可愛いのに、中身はゴリラ顔負けの怪物とか、それはそれで怖いけど。

 

 

「ふーむ」

 

 

 鏡の前で腕組みして、自分を眺めながら唸る。

 ふと思いついて、ポケットに手を突っ込む。

 右手がポケットを突き抜けて、肘まですっぽりと収まる。

 奇妙な無限空間。アイテムポーチもとい、無限ポケットである。

 収納部分のある外装にデータを貼り付けると、外装を一切崩さずに無限の容量を誇るポーチとして使用できる。なお、ポケットである。

 再販は2年に1回のペースで、アバター総集ガチャの景品の一つであるため、年ごとに入手難易度は膨れ上がる。

 デザイナーの巣窟、キャラデザギルドの人達に羨ましがられる逸品の一つ。

 無限ポーチの時点でどんな人でも欲しがるんだけど、外装を一切崩さないというのが人によっては最大の魅力なのだ。

 使用感を求めるなら、ただのポーチ系か。

 無限ポケットの欠点は、ショートカットができないため手作業でアイテムの出し入れをしないといけないのだ。

 なんだかんだで私も外見を重視しているので、このアイテムは意地でも取りたかったやつだ。

 自分の職業を考えれば、夥しい防具やスキルのせいでいSC枠なんてないし、それでも足りないから手動切り替えするくらいだし。

 意地でも欲しくて、実装当初のガチャで70万円かけたのは伏せているけれど、それを知ったら誰もがカラ笑いするだろう。

 ハズレとかダブりもいっぱい引いたけど、今となっては入手困難で値段も高騰してるし、最新アバターの交換に使えてむしろ儲けてるぐらいだ。

 なお、後からすごい高騰しそうだからと無限ポケットを10個所持しているのは誰にも教えていない。

 にしても……お父さんも、よくもまあ、10歳お祝いで私にこんな大金をはたいたな……………………

 お母さんはお母さんで少女趣味全開のゴスロリ服を自作してたっけ。

 

 さてさて、問題はこれの使い方だ。

 中に入ってるアイテムのコンソールが出ませんよ、運営さん。

 もちろん、そのメッセージに反応するものはいない。

 運営を支えた最大の金ヅルに無反応。これはあり得ない。

 ただ、こんなでも無駄に社長令嬢なのである。28歳の長男を差し置いて、次期社長候補と謳われる私の頭脳を見よ! 天然だけど!

 来たれ、デニッシュ!

 

 

「きたー! さすが私! さすわた!」

 

 

 ポケットから出した手には、見事な焼きたてのパン。なんで焼けてんの? なんで焼けたて?

 素手で触ってて、温度からして熱くて持てないはずなのに、なんで平気なの?

 想定はいくらでも可能だけれど。

 いっそ、いちいち感動するのやめて推測を全て確定してもいいか。

 無限ポケットには、各地に点在する食料製造拠点の無限ポケットとリンクしてある。

 物が完成すれば、ポケットに強制収納。収納されればアイテムや食料の劣化は止まる。

 なんで劣化が止まるかは、ゲームだから考えない。

 なんで焼けてるかは、出来立てホヤホヤだから。

 手に伝わる温度からして大火傷必至。なのになんで平気か。

 だってこのキャラクターはマグマに突っ込んでも地形ダメージ無効ですいすい泳げますもん。

 

 

「パンうめえ。すっごいうまいんだけど」

 

 

 実験と朝食を兼ねて食べたけど、胃袋の大きさはリアル準拠らしい。

 余った分を戻そうとして……かじったところを綺麗に割いて、テーブルの空いているプレートに乗せた。

 使用回数1のデニッシュパン。HPを300回復。MPを150回復。満腹度を50回復。

 人間種、少女キャラ最大満腹度は100。使用回数1のパンを6口だけ食べて、満腹。

 アイテムの使用回数は使用者のリアル満腹指数に左右される。

 HPとかの回復は全くの不明。あー、うまかったーによる幸福度指数とか、そういうのありそう。

 次に確認すべきは、現在地である。同時に、リアル準拠のステータスに、非常に嫌な予感がしたのでソレの確認。

 埃一つ無い窓の縁に手を掛け、おそるおそる引き開ける。

 窓を綺麗にすっぽり覆いかぶさる木枠の滑らかさにうっとりして、頬ずりしたくなるけど我慢。

 人工木材と違って、なんなんだろうこの温かさは。

 差し込む日の光にびくびくしながら、手を光に当てる。

 網膜に刺さる光。

 真っ白な肌が、光を反射して宝石のように輝く。

 自分の体なのに、あまりの美しさに息を呑む。

 

 二次元の女の子みたく、息を呑むような女の子になりたいなー。

 

 そんな夢が、まさか叶ってしまうなんて。

 しかも、アルビノの弱点も克服。

 あくまで、ゲーム内のキャラクターという物体がここにいるのであって、リアルの私の体という物体は一切関係ない。

 でも、リアルの感覚が引き継がれているようで、ところどころで名残がある。

 肌に当たる柔らかな温かみのある日光。

 ほわあん、と意識まで暖まる。

 思わず口元が緩む。

 窓を開け放ち、小さな体を窓枠に乗せて身を乗り出す。

 気持ちを和らげ、眠気を誘う暖かな陽光に導かれる。

 

 

「なにこれ! これが、これが世界!?」

 

 

 目に飛び込んだのは、巨大な王宮の一角。

 その先に、先の見えない広大な平原と、日光を反射する湖が見える。

 湖の近くには写真でしか見たことのないヨーロッパの古めかしい洋館がずらりと並んでいる。

 中世の貴族達が優雅に歩く様を惚けて眺めていると、視界に移る王宮の部屋――の窓が急に開いた。

 窓から顔を出したのは、掃除用具を持っている白と黒を基調とした、言うまでもない。

 メイドと聞いたら誰もが思い描く白と黒のゴスロリ……じゃなくて、純粋真っ当な方のメイド服に身を纏った金髪の綺麗な女性だった。

 びっくりした顔が、私を見てさらに仰天。目をひん剥いて、大慌てで顔を引っ込めてしまった。

 窓開けっ放しですよー、なんて声が虚しく響く。

 しばらくして、ドタドタという慌しい足音が隣の区画から響いてくる。

 隣の区画?

 いや、待て待て。

 そもそも、さっき貴族風の人達を眺めてたけど、余裕で4キロ近く離れてる地点ですよね?

 なんなんだ、この知覚能力は。なんなんだ、この超人っぷりに思わすこみ上げる優越感は!

 目が使えないだけあって、元からそういう感覚神経は普通の人より敏感だったけれど、敏感とかどうとかいう次元じゃない。

 おかげで感情を押さえ込んだ社長令嬢モードから、感情が高まると出てくる素に戻っちゃったよ!

 

 慌しい足音から一転。厳かなノックが室内に響く。

 そこで私の有頂天状態が少しだけ緩和される。

 何も分かってない状態だけれど、今は社長令嬢としての振る舞いが一番効果的だろう。

 ただ、自分の立場がいかほどのものなのかが分からない以上は――

 自室でもないここで、どうぞお入りください、などと言う訳にもいかない。

 当たり障りなく、ノックに対する応答だけにしておこう。

 左手で喉をもみもみ。ちょっとワンオクターブ上げての猫撫で声で返事しとこう。

 

 

「はい」

 

 

 声かっわ!?

 なにこの甘ったるいアニメ声!

 自分で身もだえするわ、こんなん!

 自分に興奮するとか、ただの変態さんだよ!

 

 

「お入りになってもよろしいでしょうか、美しく、尊い我らが天使よ」

「――は?」

「し、しししっ、失礼しました!? 下賤な人間風情が天使様にお目通りを願うなど大罪に等しい! ど、どうかお許しを!」

 

 

 思わず低い声で、は? と聞き返してしまった。

 それに対する極端な返答に呆然とするばかり。

 だがそれも一瞬。都合の悪いことは、都合の良い解釈で誤魔化せると看破する。

 そして、地が出た時のドスが入った声は、割と底冷えすると学ぶ。

 ああ。冴えてる。冴えてるよ私!

 とんでもない異常事態だけど、自分が超人だと分かっているから心のゆとりがすごいよ!

 

 

「いいえ。そんなことを仰らずにお顔をお見せください。この私――」

 

 

 あ。

 天使って言ったよね。私って今天使なんだよね!?

 プレイヤーネームはイザナだけど、イザナって天使いるの!? いないね、うん!

 イザナ、イザナ――イザナギ! 神話から引用! それっぽい! 即時採用!

 

 

「いや、人界に降り立って何も分からない私がこんな高慢な態度じゃダメですよね。

 入って入って。早く私にあなたの顔を見せて。まだ一度も見たことのない。初めての人間の顔を」

「は、はっ! 畏まりました。私のような下賤な人間の顔などお見苦しいでs――」

 

 

 まあ、一番最初にメイド見たから初めてじゃないけどね!

 バァーンッ!

 いいからとっとと入れやー!

 思いっきり扉をぶち開ける。

 その物音を聞きつけ、至るところにある扉から使用人やら兵士やらなにやら色んな人達が廊下に飛び出し、皆が飛び出した姿勢で時が止まる。

 慌しさが一転。

 凍てつく冬の夜を思わせる静寂さを奏でる。

 クリスマス・イヴの夜。華やかなクリスマスツリーの周りには誰1人として存在せず、どこかのホテルに行ったのだろうという究極の無の如く。

 そこに、ぽつりと零れる。

 

 

「女神様だ――」

「女神様だ――」

「女神様――」

「なんとお美しい――」

「まるでこの世の美を全て凝縮されたかのような――」

 

 

 小さな呟きがさざめきになって長い廻廊に響き出す。

 廻廊に現れた者達は、通路の左右に整然と並び、手前の人間から順々に片膝を着き頭を下げていく。

 さー、と波が引くように、目に入った全ての人間が胸に手を当て、片膝を着いていく。

 打ち合わせも何もなしに、するべくする。

 その一糸乱れぬ動きに、畏敬の念すら湧き上がった。

 この人達は『天使』にそれだけの信仰を寄せていたのだ。

 型破りの破天荒"天災"お嬢という褒め言葉とも侮辱とも取れる私のあだ名を思い出す。

 天才じゃなくて、天災。

 

 

「あなた方の厚き信仰、しかと受け取りました。しかし、私ごとき――降り立ったばかりの身に余ります。顔を、いえ、お立ちになってください。

 真の信仰を捧げるべき高位の存在はいくらでもいるでしょう。まだ何もしていない、ただの女子供ごときに、大の大人が頭を垂れるなど必要はありません」

「そ、そんなことは決して――」

「いいえ、そんなことがあるんです。今見せたように、私は礼儀も何も知らないただの下賤な女子供ですよ」

 

 

 扉をノックした男は、恰幅の良い王様しかりとした人間だった。

 豪華な服飾を控えた、それでいてはっきりと王だと伝わる厳格な雰囲気を携えている。

 個人会社のふんぞり返った社長とは違う。中企業の常務を思わせる、現場と上を行き来した歴戦の男だ。

 はっとしたように顔を上げたタイミングで手を差し出す。

 

 

「さあ、お立ちになって。何も知らない無知な私に貴方のことを。この世界のことを。そして、ここにいる素晴らしい方々のことを教えてください」

「な、なんとお心の広い――」

 

 

 ざわざわと廻廊に戸惑いの声が響く。

 もう、目じりにたっぷりと溜めた涙とかね。今、この場にいる人達の感情が全部丸分かりだ。

 手に取るように分かるとはまさにこのこと。

 これぐらいの感情の起伏なら、スキルとかなしに誰でも分かる。

 自分で言うのもなんだけれど。

 我ら下賤な人間ごときに、天使様がー。

 お美しい姿の通り、心までもがー。

 なんと慈悲深いー。などなど。

 どんだけ評価高いの!?

 ちんちくりんだよね!?

 モデル体系の母性丸出しおっぱいぶるんぶるんの美女でもなんでもないんだよ!?

 というか、いい加減に情報まるで無しで演技し続けるのはきっついので何か喋ってください!

 その口でぼろぼろ情報を垂れ流してください!

 

 

「――ああ、そういえばまだ名を名乗っていませんでした」

 

 

 口に指を当て、わざとらしい仕草を取る。

 きもいとか言われてもおかしくはないのに、おお、などと感嘆の声が出るのはいったいなぜ。

 しかも、今更だけど、天使なのに黒い服装なんですよね。

 白要素なんて髪と肌だけです。

 しかも、知識で持っている限りでは、この時代でこんな女としての体を見せ付ける服装はアウトだったような?

 

 マイクロスカートの正面以外を隠す外套を摘み、小さく持ち上げる。

 ゆっくりと、小さく頭を下げる。

 

 

「名乗る位もない、矮小な天使――イザナギと申します。皆さん、気軽にイザナとお呼びくださいませ」

 

 





【挿絵表示】


見た目と言動は子供。頭脳は大人だけど天然。

前書きと後書きに何を書くか悩む。
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