ん?あれ、停電かな。ったく電球切れてたっけ。にしても妙な感覚だな・・・。なんか浮いているというか・・・。背中の感覚がおかしい!?
状況を確認しようとしても暗いので出来ない。ってか動けない。俺いつの間にうつ伏せになった?俺仰向けじゃないと寝れないんだけど。でもこれって異常事態ですね。はい。とりあえず夢遊病も疑いつつ自己の状況確認へ・・・。
~5分後♪~
軽く、どころか非常に混乱してます。まず腕、なんか短くなってる。指っぽい感覚はあるんだが動かないし、逆にこっちのほうがシックリ来るんじゃって馬鹿な考えを思い浮かべてしまった。
そして顔や頭辺り、腕が届かないです・・・。これは何かな?俺の腕が短くなったのか、それとも俺の首が異常に伸びたのか、どちらでもない事を願っているぞ・・・。それともう一つの可能性。俺の腕が何かで拘束されている可能性だ。これでもない事を願おう・・・。
そして顔、どうなってんでしょうね。ちょっと頭振ったら何かが壁っぽい何かに当たったし、しかもそこが顔のパーツ的に何かが存在しているとは思えない位置なんだが・・・。
んで、足。問題ない。感覚はいつも通りだ。むしろいつも通り以上だ。足の筋力が上がった感覚。
け・つ・ろ・ん~♪
人かなぁ?・・・。自分でも悲しくなるわ、何が悲しくて自分が人間であることを疑わなくちゃいけないんだろう。それとも何か?俺はどこかの秘密組織的な何かに拘束されて改造されたとか?あほらしい、あほらしいのは分かってるんだがそれを完全に否定できていない自分の心境が悲しい。
それより光がほしい。何も見えないんじゃ恐怖感倍増だぜw。笑い事じゃねーよ。マジで何も見えないってのは恐怖感だぜ。神様!私に光を!
って光が出るんなら苦労しないな。ためしにバルス!って言ったけど光もなぜかグラサンしてるのにバルスの光で目が潰れたムスカも出ては来なかった。
とりあえず、この壁っぽい何かをどかすもしくは完全破壊してやろう。フフフ、長年のニート生活で鍛えた腕力の低さを思い知るがいい!って腕力の低さを思い知らせても意味ねえじゃん。んま、一人ボケツッコミはこの辺にして俺の周りをグルリと取り囲んでいる壁を壊すぜ。なぁに、マンションの壁だって、全力でければお隣さんの修羅場だって覗けるさ!のぞきたくねぇ・・・。
と、おふざけはこの辺にして・・・。いくぜ!おらおらおら!所詮壁は壁!壁とは壊して己を前に進めるためにある!
と思っていた時期が僕にもありました・・・。俺のパンチではこの壁はビクともしねぇ。だけど不思議と俺の拳にダメージは無い。何でできてんだよこの壁・・・・。こうなったら、頭だな。なぁに、人間の一番固い部位は骨および歯だぜ。大丈夫なんとかなる!まあ一番大切な脳が入ってる部位でもあるんだがな・・・。
顎を上げ、首のしなりを作る。そして力を溜めて、自分の頭に来る衝撃に備えた。
ブンッ!ゴッ!・・・ピシリ
おっ~と、これは・・・光だ!追い求めていた光がここに!ああ、光とはなんと美しいのだ。そうか、ムスカはバルスの閃光ではなく、美しさで目が潰れたのか。ムスカ、お前感受性豊かだったんだな。
よしっ、この調子で壁を完全破壊するぜ!
パキッ!ピシッ!パキィィンン!
うっしゃ!出たぜ。外の世界!さぁて、現状確認といきますか。
「キャウ?(ん?変な声だな誰かいるのか?)」
ったく、何ですか?誰かいるならたすけてもよかっ・・・。
そういう俺の視界は突如真っ白に染め上げられた。そう、まるでバルスのように。
「キュアアアア!(目がぁ!目がぁ~!)」