「知らない天井だ・・・」
天井っーか丸っきり洞窟の天井だけどな。俺は痛む体に鞭打って体を起こす。俺が生きているという事はフルフルは俺を食べなかったんだろうか、そう思って俺はフルフルがいた辺りを見た。
「・・・」
あれ?俺が襲われてたのって原種だよな・・・。何で赤いの?フルフル・・・。俺の前にいたのはフルフル、だった物だ。ただし首がない。怖っ!鋭利な刃物でスパッと切られたような切り口ではなく、力任せにちぎり取った。という印象を受ける切り口だった。多分亜種に見えたのは血の量がおびただしく、その辺を血の池にしてるからだろう。にしても俺は助かったんだよな、しかし誰がフルフルやっつけてくれたんだろうね。あとでお礼言っとこ。
と、モンスターである今、挨拶なんてしに行ったら確実に殺されるという未来も見えていなかった俺でした。
んじゃ、お食事にしますか~。え?何食うかって?フルフルだよ。心配するなって、アルビノの霜降りやら中落ちやら要は肉だろ?へーきへーき食える食える。それに雷とか使えるようになったらお得だろ。さぁて、血は無視して食べよう~。
いっただきまぁす~!ガブッ!・・・。
何だろうね・・・。この世の苦味やらまずい物をまとめてそれを秋刀魚の腸で和えて、さらに・・・想像したくねぇ・・・。はっきり言うぜ、クソまずい!まずすぎる!何食ってたらこんな味になるんだよ!真面目にフルフルは食えないな。素材の説明はマジだ、今度から気をつけよう。ってか勢いで全部食べてしまったんだが・・・平気だよね?大丈夫だよね?これ食べたせいで発癌リスクが急速に高まって数日後に悪性腫瘍でコロリ、とか!そういうオチはない!マジで!
ふう、現実逃避もたいがいにしてと、体力の回復だ。アオキノコと薬草とハチミツを食えば平気だろ。調合をパクッただけだがな、まあいいだろ、調合するわけでもないし失敗はしないよな。口の中に燃えないゴミとか止めてほしい。
さぁて、キノコのエリアに戻ろうかな。体痛ぇ・・・。
さてさて、地道に帰ってきたぜ。さすがに傷だらけの状態で穴掘ってこのエリアには戻れないし、なにより途中で力尽きて生き埋めとかの未来が容易に想像できる。そうはなりたくないしね。
アオキノコと近くに生えてる薬草をモッシャモッシャと食んでいる。今更だけどさ、アカムって草とかキノコ食べられるんだね。てっきり本能で拒絶反応が起きるかと思っていたんだが・・・。ってそれは最初にキノコ食う時に考えろって話だな。でもそうするとアカムって普段溶岩島で何食べてるんだろうね?あそこに小型モンスターいなかったよね。何だろ?鉱石かな?まさか溶岩とか!?それこそまさかだな。内臓まで甲殻装備とか強すぎるw。まあ可能性があるとするならば・・・。やめとこう、さすがにお金がいいからってそんな頻度でハンター溶岩島来ないよね。うん、アカムの腹がいっぱいになる頻度で来るわけないよね・・・。
ちょっとアカムのダークな考えを巡らせてみた。周りには誰も、オルタロスですらいない。お昼寝でもしてるのかな?まあいいや、俺もこれから長いお昼寝になるし・・・。
俺は体を引きずって移動し、昨晩寝た穴に薬草を敷き詰めてそこへ寝た。これでよくなるなんて確信はない。そうなったらいいな位の考えだ。さぁて、お休み・・・。
グッドモーニング!あらかた傷はふさがったぜ!薬草敷いて寝たおかげなのか、それともモンスターとしての基本ステータスなのかは分からないぜ!結果オーライってやつさ、まあ致命傷は元々ないけどな・・・。
今日は・・・鉱石にでもチャレンジしてみるか。
俺は一人キノコを食べながら考えた。周りにはオルタロスもいない、全くどこいったんでしょうかね、働きアリさん。
昨日麻痺ブレスを食らったせいなのかマヒダケは全く効果がなかった。毒はいつも通りに水で薄めた。そしてデザートとしては鉱石のエリアに向かった。朝食にデザートはいらねぇか・・・。
さぁて、食べるぜ!どうせなら青い鉱石食べたいなぁ・・・。レアだけどハンター諸君には申し訳ないかなぁ・・・。まあいいや。種族が違う奴の心配なんかしてどうするんだって話だな。さぁて遠慮なくいきますかな・・・。
そして青い鉱石を食べてみた。感想、お腹に悪そう。ガリガリボリボリいってるし、何より食った気がしねぇ。赤いほうの鉱石も食べてみたが同じだった。
かくなるうえは・・・。灰水晶の原石でも食べてみるか、あれ衝撃に弱いから簡単に砕けるだろうし。
こうして俺は灰水晶の原石の前に立った。地表にこんだけ顔を出してると地下にはたくさんあるだろうな、とりあえず牙で抉り取ってみるか。
よいしょと、
ガリガリガリ、ポキン、パキン!
おお、なんか俺の顎がアイスクリームとる道具みたいになったw。このまま噛み砕いていただこう。
モグモグ・・・。パシィン!ピキィン!
欠点、うるさい。噛み砕いた瞬間が最もうるさい。パキンだのポキンだのと騒音がひっきりなしに響く。そしてお味のほうは・・・。
嘘だろ・・・うまいっ!さすが宝石の原石、味が違うねぇ!これならいくらでも食えるぜ!
と思ってグイグイ食べ進めていたら、突然背中に衝撃を感じた。振り返ってみるとドスゲネポスさんがいました。そういえばやっとサイズはドスの大きさになったな。今こうして目の前にドスゲネポスさんがいるから比較できる。
ギャッ!ギャアア!
どうにもご立腹のようです。傘下のゲネポスを呼んでちょいちょいうざいです。俺も大人だから無視しようと思っていたんだけれど・・・。あっちから攻撃してきてなおかつこっちが無抵抗なら話は別だ。悪い正義の使い方を教えてやる!正当防衛発動じゃあ!
俺はドスゲネポスに向き直った。相手もサイズが同じなせいか、怯まず目の前で地面を引っかき、威嚇する。ふっ、甘いな、威嚇とはこうする物だ!
「キュアアアア!(鬱陶しいんだよ!)」
高い咆哮。アカムトルム特有の咆哮。けれど咆哮ではなかった。ドスゲネポスは吹き飛び、中央の柱にぶつかった。それでも足りず、中央の柱をぶち壊して、洞窟の壁にぶち当たって動かなくなった。
あら・・・?
呆然とする俺の耳にゲネポスが逃げ去る足音が聞こえていた。
今のは・・・