テイルズ編
S編
「この劣悪種が! 我らの邪魔をしたくせにその態度はなんだ!?」
「我らディザィアンとは知らなかったとはいえいい度胸だ!」
「牧場に連れて行く必要はないな。貴様はこの場で処刑してやる!」
マダラは偶然転移した世界に来た途端ヘルメットをかぶった怪しい連中に絡まれてしまい、この上なく不機嫌だった。
さすがにいきなり敵意を抱かれるのはまずいと思い、マダラにしては珍しく軽く謝罪したのだ。
しかし、絡んできた3人組は自分を見て劣悪種と罵っただけでなく、挙句の果てに何故か剣先を向けられてしまう始末。
それ故にマダラの機嫌は地爆天星で造りだした巨岩が落下するように急降下していた。
「どうした? 今更恐くなって声も出なくなったか?」
「さすが劣悪種だな! 情けない限りだ!」
「フォシテス様が仰る通り人間は劣悪種のようだな。やはり我ら優良種が世界を治めなければならん!」
3人のディザィアンはそう言って大笑いする。
所詮魔法を使うことができない人間。優れた力を持つ我々に敵うはずがない。
彼等の傲慢と云えるほどの自信は別に根拠のない出任せではないのだ。少なくともこの世界に置いては。
しかし、目の前にいるのは異世界である忍世界で恐怖の代名詞とまで呼ばれた男だ。
おまけに何の因果か異世界を旅して本来得る力以上に力を得て反則級の存在になりつつある。
そして、下っ端は知らないが目の前の人物が嘗て自分達の元締めであるユグドラシルの盟友でも師でもあり、彼以上の実力の持ち主だということに。
ここに彼を知る人物がいればこの罵倒した者達を殴ってでも止めただろうが生憎、この場にはその様な人物は存在しない。
「有り金全部よこしな! そして土下座して許しを請うのなら見逃してやらん……!?」
それ故に彼等の人生は最後を迎えるのは必然だったのかもしれない。
3人は仲良く首と胴がお別れし地面に仰向けで倒れる。
「やはり、こうなったか……。ユグドラシル。約束通り俺が引導を渡してやる」
マダラは救いの塔を目指して旅立つのであった。嘗てのこの世界で仲間だった者達が夢見た世界に幕を下ろす為に。
A編
マダラが新たに転移した世界は預言に支配されている歪な世界だった。
「おい、お前等ここはどこだ?」
「あなた一体何なの? いきなり現れたとそれが尋ねる人の態度なの?」
渓谷で我が侭な王族に軍人失格なヒステリー女に出会い、やがてなし崩し的にこの世界の命運に関わっていくことになる。
「あなたは何者ですか? どうやらキムラスカ人間ではないようですが」
「彼にこちらへの敵意はありません。あまり問い詰めるのはやめましょうジェイド」
「何か感じが悪い人ですねぇ~」
「俺はガイ・セシル。よろしくな」
「私はナタリア。キムラスカの第一王女ですわ」
個性的な人物と次々と出会い胃の痛み耐える日々を過ごしながら、この世界のことを学んでいく。
「私はヴァン・グランツ。ティアの兄でオラクル騎士団主席総長を務めている」
「ティア。こっちに来なさい」
「お前達はここで果てるのさ」
「アリエッタのママの仇!」
「この屑がぁ!!」
「行きなさい! カイザーディストXX!」
「総長の邪魔はさせん!」
邪魔する者を時には捻じ伏せ、時には蹴散らしながらこの世界の行く末を決める戦いに身を投じるのであった。
「俺がこの世界の行く末を造るのも悪くないかもしれん」
この世界の現状を見てマダラが下した決断は如何に。
V編
「魔物の群れが来るぞ~!! 砦に避難するんだぁ!!」
「ユーリ! あんなところに人がいます!」
「バカな!? 俺が最後のはずだぞ!?」
「雑魚が群れを成しおって……火遁、豪火滅却!」
いきなり魔物の大軍の前に転移したマダラはその群れを全滅させて取り敢えず情報を集める為に街を目指す。
「始めまして。エステリーゼといいます」
「ユーリ・ローウェル。ユーリでいいぜ」
「うちはマダラだ」
クオイの森で出会った魔核泥棒を追うユーリと帝国という国の王女であるエステリーゼ。彼等と出会い、旅は道連れという形でなし崩し的に同行することになった。
「うわ~~! 僕は敵じゃないよ!? だから、攻撃しないで!」
「あんたが使っている術って何なの? 私にちょっと説明しなさい!」
「ちょっと睨まないでよ!? おっさん怪しい人物じゃないよ!?」
「あら。なかなか面白そうな人ね。私はジュディスよ。よろしくね」
「パティじゃ。よろしくなのじゃ!」
各地を旅してこの世界の真実を知る。
「歴史は繰り返すとはこのことだな」
「だが、何か方法があるはずだ。エステルも世界も救う方法を見つける。人間の責任なら俺達がその問題は俺達が何とかするしかねぇ」
「並大抵の道ではないぞ? 文明レベルの後退は社会不安を生むだろう。そして、それが争いに繋がるかもしれん」
「それは私が何とかしてみせる。天才であるこのリタ・モルディオが」
遂に世界を変えるときがくる。そこで嘗て人魔戦争の英雄と雌雄を決するのであった。
「人の我が侭で世界のあり方を変える等私は認めない!」
「言葉は尽くした! 後は力で白黒つけるしかあるまい! このうちはマダラが相手になってやろう!」
嘗て世界を救った英雄と六道の力を宿す最強の忍が激突する。
閃の軌跡編
新たな世界にやって来たが降り立った国は革新派と貴族派が火花を散らしているエレボニア帝国だった。
「アルゼイド流を教える道場か……。ひとつ手合せ願うか」
降り立ったレグラムという場所で出会った、レグラムの領主でありこの国最高の武を誇るヴィクター・S・アルゼイドと手合せを行うことになった。
「ここまで楽しめたのは久し振りだ!」
「娘と年がさほど変わらぬというのに……。これ程の使い手が存在していたとは思わなかった。その力を正しく使える様に導く必要があるな」
「面白い。それなら俺に勝ってみせろ」
三日三晩の死闘の末一応お互いを認め合い、門下生に稽古をつけてくれれば客人としての身分の保証と給料も出すと言われレグラムに滞在する。
「そなたはなぜ私に本気を出してくれぬのだ?」
「本気を出すかどうかは俺が決めることだ。ラウラ」
「私はいつかそなたを超えて見せる! そして、私のことを認めさて見せる!」
そして、1年が経ち領主の1人娘であるラウラはトールズ士官学院への入学が決まり、彼女はその準備に追われつつマダラに稽古と勝負を挑む日々を過ごす。それにめんどくさいと思いながらも付き合うマダラ。
「何!? 俺が士官学院へ入学してみないかだと!?」
「そなたは強い。しかし、道に迷っているようにみえる。そして、それは容易に見つかる物ではないのだろう。ならば新たなことに挑戦して色んな立場から物事を見るのも悪くはあるまい」
「……」
1晩考えた結果、士官学院へ赴くことを決めた。
「内戦寸前の国を士官学院の立場から見るのも悪くはないかもしれん。この国のこれからどこへ行くのか見届けるか」
士官学院で色々な経験をしていく。そして、勃発する内戦。暗躍する身喰らう蛇。
「女神エイドスに七つの至宝。この世界も業が深そうだな」