「きのこぉぉぉぉぉぉ!エクストラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
・・・みたいになっている人がいてこのままだと俺に飛び火しそうで怖いです
見苦しい前書きはここまでにしてどうぞどうぞ
聖杯戦争・・・月に存在するあらゆる願いをも叶える願望機 聖杯 を巡る魔術師たちの殺し合い。そんな争いの渦中に私、岸波白野は巻き込まれてしまった。いや、正確には知らないうちに参加してしまったというのが正しいだろうか。その中で偶然、本当に偶然だったと今でも思う。自分が死にかけて、死にたくない、と強く思ったとき彼は現れた。
赤い外套を身にまとう、皮肉屋で容赦がないが私のことを支えてくれた男。錬鉄の英雄と呼ばれる英霊、アーチャーと共にこの月の聖杯戦争を勝ち抜いた。その過程であまりにも多くの人を殺してしまった。
仮初とはいえ友人だった者
失ったものを取り戻そうとした誇り高い騎士道精神をもつ老人
ただ遊びたかったか弱い少女
全ての人間を愛したいと願ったピエロの格好をした人
初めて殺した女の願いのために、それを叶える為に立ち塞がった男
自分は作られた存在だと、師のためにここにいるといい、消える間際に私に微笑んだ彼女
完全な王になろうとし、完全な王とは何かを理解し、人の心を取り戻し涙を流した少年
戦争を憎みながら戦争そのものを否定しなかった青年
私たちは彼らを殺して、今聖杯の中にいる。霊子の海の中・・・まるで水の中のいるみたいな錯覚さえ感じる。
「どうした、マスター?早く君の願いを聖杯に伝えたまえ」
「え、アーチャー。どうしてここに?」
「忘れたか?私は君のサーヴァントだ。主を最後までお供するのは当然だ」
いつの間にかアーチャーがすぐそばにいた。私のことを心配してくれてついてきたようだ。
少しだけほっとする。彼には心の底から感謝しても足りないくらいだ。魔術師の資格はあったけど三流以下、しかも私は岸波白野という人間の残滓・・・アリスと同じ過去に死んでしまった人間が自分だったのだ。
それでも私は闘い続けた。殺してしまった人たちのために、途中で投げ出してしまうことは許されない。この戦争で自分は明確な願いを見つけた。
聖杯戦争を含むあらゆる争いの根絶
もう人が殺し殺されるようなこと無くすためにこの願望機に願うことを決めたのだ。
「早くしろ、マスター。もうそれは君のものだ」
「うん、いまやるよ」
アーチャーに急かされて私は聖杯に自身の願いを入力した。
「・・・よし。確かに入力した。一文字も間違えていない・・・はず」
「トウサカ リンみたいなこと言うな。マスター。もし彼女のようなウッカリをしたならさすがに怒るぞ」
「あれ?凛そんなことしたことあった?」
「フ。なに、こっちの話さ」
アーチャーとそんなくだらない話をしている。だがそこにセラフが割り込む形である返事が返ってきた。
「え?」
「マスター、どうした?」
白野の変化に即座に気持ちを切り替えるアーチャー。
「アーチャー。セラフが『君の願いはなんだ?』って」
「私の願いか・・・」
私とアーチャーはすっかりそのことを忘れていた。聖杯戦争に参加する英霊の分身であるサーヴァントは皆が聖杯に望む願いがある。当然アーチャーにもあるはずなのだが依然聞いてみた時彼はこう返した。
私には聖杯にかける願いなどない。強いて言うなら“マスターに聖杯を献上すること”それだけだ
そんなことを言っていたので彼には願いなどない。マスターである私をここに辿り着かせている時点で彼の願いは十分にかなっている。だが
「・・・1つだけあるな」
「え・・・?」
信じられなかった。今まで未熟ながらも彼と共に戦い長い時間を一緒にいたからこそアーチャーがどんな人物だったのかを理解していた。そんな彼が、願いなどないと言ったあのアーチャーが明確な願いを持っている。
「マスター。君の体は地上にはもう存在しないのだろう。このままでは君はここで消滅する。だが君はこの聖杯戦争で大きく成長した。今の君は半人前以下の魔術師ではない、立派な一人前の魔術師だ」
「アーチャー、何言って・・・」
いきなりのことで白野は戸惑う。アーチャーが次に言った言葉に白野は驚いた。
「セラフ、もし叶うなら我がマスターに肉体を与えてほしい。ここで得たことを活かせずに彼女がこのまま消滅してしまうのはあんまりだ」
「アーチャー!あなた何言ってるの!?」
白野はアーチャーの腕を強くつかむ。そんな彼女にアーチャーは優しく微笑んだ顔を向けていた。
「マスター、君に第二の生を受けて生きてほしい。それがこの聖杯戦争を通して生まれた私の願いだ」
「そんな!アーチャー、私はいやよ。それならアーチャーも一緒に!」
「マスター。もともと私は消滅する運命なんだ。きみと一緒にいれるわけが」
「私がここにいるのはアーチャー、あなたのおかげなのよ。私たちは今まで一緒にやってきたじゃない。それなのに私だけ生きろ?ふざけないで!私たちはもう一心同体みたいなものよ。私の相棒はアーチャーだけ。私はあなたのマスターよ。そんなことは認めないわ!」
「まったく、わがままなマスターに当たったものだな、俺も。マスターの言いたいことも分かる。いろいろと私からも言ってやりたいのだが・・・」
言葉を途中で切り上げてアーチャーは白野の足元を見る。そして
「時間だ」
そう呟いた。すぐさま白野は自分の足元を見る。自分の体が少しづつ泡となって消えているがいやでも分かった。よく見るとアーチャーも同じである。
「そんな・・・!待ってセラフ、私はまだ!」
「無駄だ、マスター。セラフの決定は覆らない。それに拒否の返事が来ないとなると・・・どうやら私の願いは叶ったようだな」
「いや!一緒にいてアーチャー!」
白野は自身の霊子ハッカーとしての技術を使いセラフに干渉、この消滅を止めようとするが一向に止まらない。もう腰まで無くなってしまった。
「白野。この戦い私にも意義のあるものだった。君のサーヴァントであることを誇りに思う。君は最高のマスターだ」
「待って!アーチャー・・・アーチャー・・・!」
2人から出る泡は増加していく。そして2人の体は霊子の海から消滅した。
暇つぶしで過去に書いたものを投稿してみようと思います。
あくまで暇つぶしで書いたもので更新遅く、内容も薄いです。
それでは ノシ