最近になってやっとCCC再会した自分。
でも、毎回タイガークエストを忘れてしまうw
蒼い青い海の底。記憶が戻ったのにこれを見てしまうのは定めなのだろうか。
私の前には体が消えかけた2人の人間がいる。いや、正確には1人は人間ではない。英霊、彼はその中でも異色の英雄だった。そして、そのマスターも。
「ははは………人の業の結晶―――――救いのない錬鉄の男よ。その苦々しい味を楽しめぬとはな・・・・・・・・・・・・」
体から流れ出す血だまりに崩れ落ちた凶器のサーヴァントは、不敵な笑みを浮かべながら囁く。
「アレ? ランサー、死ンジャウノ? ナラ、食ベナイト。哀シイケド、トッテモ哀シイケド、食ベナイ、ト―――」
キャハハハハハ と笑いながら自身の血に染まる黒い鎧をきた彼の、ピエロの姿をしたマスターは言う。自身の主に顔を向ける、ランサー。その顔は、今までの狂人の顔ではなく、穏やかな顔だった。
「いえ、それには及びません。この身は貴女に愛される資格がない。怪物がこのまま消え去るのみ」
自分のマスターを見たランサーはほんの少し笑っていた。
「フフフ……。食べる食べると望みながら、その実、倒した者を一口もしなかった哀しい女よ。
これだから―――人間というものは美しい。正気を失いながらも、そなたは、人間であった」
その言葉を聞いて私は理解した。ある意味この二人は似た者同士なのだと。
愛したものを食べるという表現でしか表せないマスター
多くの貴族を虐殺し、敵国の兵を生きたまま串刺しにして森を造った狂気の英雄
他者から見ればこの二人は狂っているとしか見えなかっただろう。だが、その心の深層はあることに共通していた。
それは、“人間を愛している”ということ。
マスターは食べるといいながら、人間を愛しているがゆえに食べれなかった
ランサーは数々の残虐な行いから後世の人間の創作によって怪物になりながらも人間の在り方が美しかった
例え理解されなくてもそれが彼らの唯一の想いなのだ
「その魂にはまだ救いの余地があるのです。故に、貴女は煉獄へ、我が体は地獄へ落ちるが定め」
そして、ランサーはゆっくりと瞼を閉じる。
「では、しばしの暇をいただこう………」
そう呟いたランサーはゆっくりと、静かに消滅した。
ヴラド三世
ルーマニアの英雄にして、その行いからドラキュラのモデルにされ、人々の創造によって怪物にされた男は、それを受け入れるかのように聖杯戦争から退場した
マスターであるピエロはそれをぼんやりと眺めた後、ぽっかりとあいた大きな瞳でこちらに視線を戻した。
「う…」
彼女を理解できてもやはり怖い。
彼女の瞳は獲物に注ぐ視線なのか、それとも愛しい物を見つめる眼差しなのか―――
もしかしたらピエロにとってそれは同じことなのかもしれない。
だけど、その仮面におおわれたその真意は分からない。
ピエロはサーヴァントが残した血だまりへと歩く。そして、その血だまりの中で、手足をバタつかせる。
それは苦しみにもがいているよりは、駄々っ子のようで―――
「アーア、ランサー死ンジャッタ。ランルー君も死ジャウネ。コンナニ君ハ、美味シソウナノニ食ベラレナイナンテ、悲シイナア」
ピエロは手足をバタつかせる。
「モウ、オナカ空イタァ………オナカ――――――」
壊れたおもちゃのように手足を振り回し、言葉を吐きつづけた挙句――
ランルー君は唐突に消えた。まるで見えない誰かがテレビのスイッチを切ったみたいに
それは、狂ったピエロに似合う最後だった
「………あー…」
聖杯戦争の4回戦の記憶を夢で見た白野。空はうっすらとだが明るくなっている。時刻は6時前。朝食の時間は7時からなので少し早く起きてしまった。いつもなら目を覚ましたまま横になる。が
「気持ち悪…」
ベッドから起き上がり自分の寝間着姿を見る。そのほとんどが汗でぬれていた。背中にぺったりと張り付いて気持ち悪い。
「シャワーでも浴びよう」
気分をさっぱりしたいと思い服を脱いでシャワー室に入る。汗を洗い流していると声が聞こえてきた。
(おはようマスター。よく眠れたかね)
(アーチャー。起きてたの?)
白野の首にかけてあるペンダントの無銘、もといアーチャーから声が聞こえてくる。もっとも念話で話しているため実際にしゃべっている訳ではないが。
(もともと私は朝は早いからな)
(そう)
短い会話で終わりシャワー室から出た。コップに水を注ぎ一口飲む。
(時間は6時30分前くらいか。まだ時間があるな)
そう思いながら椅子に座りふと横を見る。そこには布団にくるまって見えないが今の私の同居人が寝ている。昨日初めて会い親睦を深めようとしたのだがずっと無視された。そんなに気にしていないからいいけど。
それにしても、彼女に初めて会ったときに思ったことを思い出す。何故私は彼女を見た時ラニのことを思い出したのだろう? ラニとラウラは外見とか全く違うのに。一体何が彼女たちを共通するのか。考えてもなにも答えは出なかった。
「偶然………?」
気のせいかと思ったが、そんな簡単に結論は出さなかった。まだあって1日だ。少しずつ彼女のことを知っていけば答えが出るはず。そう決めてまた水を飲もうとする。
「む……朝か」
横から声が聞こえてくる。どうやらラウラが起きたようだ。
彼女が起き上がった姿――全裸姿を見て
「ブフーーーッ!!?」
飲んでいた水を口から盛大に噴き出した。
「ゴホッゴホッ! ラウラ、何その恰好!?」
「なんだ。これが私の寝るときの格好だ。文句を言われる筋合いはない」
「だけど下着くらい」
「黙れ。あんなものじゃまだ」
え~、という言葉を心の中で抑えながら白野は自分が噴き出してしまった水を雑巾で拭いた。
今日はアリーナが解放される日なので白野だけでなく、他の生徒たちが訓練機を借りて実習を行っていた。一夏たちも例外ではなく彼を中心に箒、鈴、セシリアが集まり何かを話している。そんな中白野はアリーナの端っこで自分のISを展開し、歩きながらあるものを確認していた。
「クレイモア、バスタードソード……………何が違うの?」
両手に持つ二つの剣を見た感想を素直に口にした。彼女が今していることは無銘に装備されている武器を一つ一つ確認することだった。だが始めたはいいが開始早々ため息を漏らした。なぜか? それはあまりにも量が多かったからだ。確かにアーチャーの宝具で無数の剣、聖剣、魔剣を見ておりその中で今取り出せるものを知る必要があると思い、始めたのだがもう疲れてしまった。
創造してほしい。剣の種類は大方、日本刀、中華剣、西洋剣、イスラムの剣に分類される。その中から日本刀を最初に選んだのだが日本刀といっても種類が存在する。直刀、太刀、打刀、薙刀……さらにそこから細かく分類された日本刀があるからそれだけで時間がかかった。ひとつひとつ取り出してはそれを地面に突き立てていく。やっとのことで日本刀のすべてを終わらせたころには軽く日本刀の林ができた。その時、箒の瞳がすごく輝いていたのを白野は知らない。
今は日本刀をしまい西洋剣に移っているが、二つの剣の違いに頭を悩ませていた。
(マスター。クレイモアはスコットランド由来の直剣で「刃の鋭さで斬る剣」。バスタードソードは片手・両手兼用の剣と把握しておけばいい)
(装飾が違うだけで刀身も重さも同じなのにどう区別すればいいの)
この二つ、クレイモアをバスタードソードは見た目も似すぎているのだ。一目では違いが分からない。
実際のところ、この二つは基準がかなり曖昧なのだ。しまいにはこれらにロングソードが加わることもあるらしい。そんなこと白野は知らないが。
(まあいいや。そんなに深く考えなくてもいいでしょ。時間かかるし)
日本刀でも似ているようで違うものがあったので慣れた白野はそれらを突き刺し新たな剣を出そうとした。
『こう、ずばーっとやってから、がきんっばんっ、という感じだ』
『なんとなくわかるでしょ? 感覚よ。……はぁ? なんでわかんないのよバカ』
『防御の時は右半身を斜め上前方に5度傾けて、回避の時は後方へ25度反転ですわ』
三者三様の説明を同時に聞いて一夏は頭がパンクしそうだった。理解できないとかそんなんじゃない。単純に彼女たちの説明がよく分からないのだ。箒は抽象的、鈴は感覚的、セシリアは数学的にいってくるからもう何が何だか…
ふとセシリアを見ると彼女はちらちらと横を見ていた。
「なんだ? 今度はセシリアが白野のこと気になるのか?」
「はい。実をいうと彼女の周りにあるものが」
「ま、分からなくはないわね。箒もそうだったし」
「まあ…否定はしないがな」
彼らの言う事は的を得ていた。何せ白野が出すものはすべて剣だがその数はコレクター顔負けの種類と数だ。日本刀のときに剣道に精通している箒が気にならないはずがない。それに今はどうやら西洋の剣を出しては突き刺したりと先ほどと同じことを繰り返していた。すでに10本は出ている。
「ロングソード、ショートソード、レイピア、エストック、サーベル………私の実家にもいくつか飾られていますがあんなにたくさんの剣を見たのは初めてですわ」
「私の国の剣もあるのかしら? 今度見せてもらおうかな」
「そうだな。いつか機会があったら私もお願いしてみよう」
「…………………
……………………………
………………………………………1本だけもらえないだろうか?」
「だめだ」「だめよ馬鹿」「泥棒はいけませんわ」
あんなにたくさんあるのなら一つくらいもらってもいいかな、と思った一夏だったが3人に否定された。
と―――
「! ね、ねえ、アレってもしかして……」
「まさか、ドイツの第三世代型……?」
「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたけど……」
アリーナの入口には自身のISを展開し、黒い装甲に身を包んだラウラの姿があった。
彼女の冷酷な瞳がただ一点―――織斑一夏に注がれる。
「おい」
「……なんだよ」
「貴様も専用機持ちとは、都合が良い。私と戦え」
突然戦えと言われたが一夏は溜め息をしたあとラウラと向き合う。
「嫌だ。理由がねえよ」
「貴様になくとも私にはある」
第2回世界IS大会『モンド・グロッソ』決勝戦。それに出る姉、織斑千冬を応援しようと来ていた一夏は何者かに誘拐されたのだ。そして彼を救出したのは決勝戦を棄権した姉の千冬だった。ラウラはそれを恨んでいるらしい。
一夏自身も自分のせいで千冬姉の大会二連覇を邪魔してしまったことに深く気に病んでいた。
「貴様がいなければ教官が大会二連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像できる。
だから、私は貴様を――貴様の存在を認めない」
それは織斑千冬を尊敬しているを通り越して、陶酔しているように見えた。だから、彼女の汚点となった原因を許さないと。
「また今度な」
「そうか。なら、戦わざるえない状況にしてやる!」
言うが早いか、ラウラはその漆黒のISを戦闘状態へとシフトさせる。その銃口を一夏のほうへと向ける。そしてそれを―――――――撃たなかった。
なぜか? それはラウラが撃とうとしたとき、目の前を白と黒の剣が横切ったからだ。それはクルクルと回りながら弧を描き持ち主の手元に戻った。その人物は岸波白野。
「何のつもりだ、貴様」
白野に体を向け彼女に肩に搭載された大型レールガンを向ける。それに怯えることも顔を引きつることもせず、白野はラウラと正面から向き合った。
「ラウラ。貴女、本気で撃とうとしたね?」
「それがどうした」
白野の質問に対しラウラはすまし顔で答える。それにはあ、と溜め息をつきながら白野は言う。
「ここには貴女のもめごとに関係のない人がたくさんいます。もう少し場を弁えたらどうですか」
「そんなこと、私には関係のない」
「聞いたところ、貴女はドイツの軍人ですよね。じゃあ聞きますが、ドイツは私欲のために自分勝手な行動が許される規律が乱れた国なのですか?」
「…貴様。言わせておけば」
ラウラはその右目を怒りに染めて白野を睨み付ける。
実をいうと白野は別にラウラと一夏の闘いには介入したくなかった。これはあくまで2人の問題だ。そこに何も知らない自分が介入するのはおかしいことは十分わかっている。だがそれを抑えて行動に移したのは彼女が周りを気にせず攻撃を行おうとしたことだ。
一夏本人はISを展開しているから直撃してもおそらくは大丈夫だろう。だがその周りにいる。セシリアや鈴、箒さんはISを展開していない。セシリアや鈴は訓練を受けた代表候補生だから何とかなるだろうが箒さんはそうはいかない。いくらIS開発者の妹と言っても素人同然だ。それ以外にも多くの人がいる。流れ弾に当たったら大変なことになる。
「…興が削がれた。今日は引こう」
ラウラはISを解除しアリーナから出ていった。彼女が制止できたのは母国ドイツの誇りのためか。それとも己のプライドのためか。
「私も帰るか」
手にした干将・莫耶と周りの剣を量子化し白野はピットへと跳躍、アリーナから出ていった。それを眺めていた一夏たち。
「代表候補生、それも私と違い生粋の軍人相手に怯まないとか、胆座っているわねハクのやつ」
「そうですわね。て、あら? 鈴さんハクとは?」
「あいつのこと。少し前からそう呼んでるの」
「そうなのか。それよりも一夏。あの銀髪が言っていたこと詳しく聞かせてもらえるか?」
「……第二回モンド・グロッソのとき、俺は―――」
織斑一夏は自分でも忘れ去りたい記憶を皆に話した。
着替え終えた白野は寮までの道のりを歩いていた。がその顔は無表情だ。顔は動かないが目は見える範囲をくまなく探すように動かしている。
(マスター)
(ええ、分かっているよ。アーチャー)
(つけられている。人間にしてはうまく姿を隠せているが…)
アリーナから出てからずっと何かの視線を感じていたのだ。殺気は感じない。だが、この感覚は……興味、だろうか? ランルーくんのような獲物を舌なめずりするようなねちねちした視線とは違う。ユリウスのような殺気をこめた視線も違う。凛やラニのような射抜くような鋭い視線とも違う。
ただ、なんなのか知りたいという興味対象として見られているような感じだった。
(面倒だし、逃げるよアーチャー)
(了解したマスター)
白野はピタリと止まると横に広がる林の中に入った。林の中を走りながら追ってくる者との距離を離そうとするが気配をずっと感じる。
(しつこいなぁ。こうなったら顔だけでも確認してやる。アーチャー。―――――――は投影できる?)
(できなくはない。が、今はIS展開時ではない。少なからずマスターのイメージが必要になるぞ)
(よし。じゃああの茂みに隠れてからね)
白野は右前方にある茂みに飛び込む形で入る。ここなら魔術を行使しても見えないだろう。
(よし。では、私に合わせろ)
(OK)
白野は目を閉じ、自分が投影したいものをイメージする。
「(―――
追ってくる誰かに聞こえない小さな声でそう呟いた。
(フフフ……まさか尾行がばれるなんて思わなかったけど、私から逃げる何て100年早いわよ)
岸波白野を尾行してきた女性は心の中で思いながら、手にした扇子を口に当てていた。そして茂みの前に到着する。なんとかここに隠れてやり過ごそうとしているのでしょうがそんな簡単な作戦お見通しよ。
「さあ、観念してお姉さんの前に出てらっしゃい!」
そう言いながら茂みの植物をバッと広げた。
が
「……………あら?」
先ほどの自信満々な笑みはどこへやら。岸波白野が隠れたその茂みには誰もいなかった。
「おかしいわね。確かにここに入ったはずなのに…」
手にした扇子をバッと広げる。そこには『不思議』の言葉。
「気のせいだったのかしら?」
しかし、どこか腑に落ちない彼女は周辺を探してみようと辺りを歩き始めた。
茂みの中。そこで軽く冷や汗をかいた白野は目の前にいた女性が離れていくのを確認すると「ふぅ」と小さく安堵の息を吐いた。どうやらうまくいった様だ。
(大丈夫だったようだな)
(うん。アーチャーのおかげだよ。それと彼にも)
白野は自身を覆っている緑色の外套に感謝する。
彼女が投影したのは『顔のない王』
月の聖杯戦争、2回戦。そこで対戦したマスター:ダン・ブラックモア卿のサーヴァント、アーチャー:賊と蔑まれ卑怯と罵られ誰にも感謝されなくとも己の正義のために1人シャーウッドの森で戦い続けた英雄、ロビンフッドの宝具の一つ。これを身に纏うことで外界から自分自身を消すことができる宝具だ。あのときはこれに苦しめられたがこんなことで役に立つとは。
ありがとう
心の中で彼に感謝し、白野は『顔のない王』を身に纏いながら、まだ私を探している女性にばれないよう寮へと帰った。
ステイナイト風にしてみました。合っているかどうか怪しいけど
『顔のない王』
結界宝具
ランク:E~A
シャーウッドの森で戦った義賊、ロビンフッドが身に着けていた緑の外套。これを身に着けることにより使用者の姿を消すことができる。あらうる環境にも対応できるが人工物が多い場所で使用すると姿は隠せるが気配を消すことができない。他者から見ると「見えないがなにかいる」ということになる。
林や森の中で使用するとさらに気配遮断のスキルが追加される。
アンケートを行います。
投影する宝具。エクストラだけでなくSN、ホロウ、ZEROなど可能と思われるものを出してもいいか?
①いいよ! じゃんじゃんやって!
②いいけど制限つきで
③だめ! 絶対!
④どれか一つの作品だけにして
⑤その他(コメント欄に記入お願いします)