IS -錬鉄の女騎士-   作:skyfish

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いろいろ改善するかもしれない。

そう思う今回

本編どうぞ


第15話「真相は闇の中」

今日の仕事を全て終わらした真耶はゆっくりとくつろいでいた。彼女は自分のお気に入りである湯呑茶碗でお茶を飲んでいた。いろいろ済ませた後こうしてのんびりするのが彼女の楽しみの一つだ。湯呑を置いて新しいお茶を注ごうとしたとき

 

 

 

ズズズズウウウウウゥゥゥゥゥーーーーーーーーン!!!

 

 

 

「わ、きゃっ! な、なに地震!?」

 

突然部屋が揺れたのだ。テーブルに置いてあるものがカタカタと揺れる。確かに日本は地震が多い国だ。毎日どこかの地方は大なり小なりの地震が起こっている。でも、今感じるそれはどこかが違った。確証はないがいつも感じるものとは違うような…

 

揺れに気をとられていると置いてあった湯呑茶碗が

 

パリン!

 

「あーーーー!!?」

 

テーブルから落ちて割れた。あまりのショックに言葉を失う。

 

≪生徒の皆さんに連絡します。速やかに自室に待機してください。繰り返します。生徒の―――≫

 

緊急時の放送が聞こえてくるがそんなもの頭の中に入ってこなかった。

 

ドンドン! とドアを叩く音が聞こえてくる。急いでドアを開けるとそこには織斑先生の姿が。

 

「山田先生。急いで―――なにかあったのか?」

 

「いえ………なんでもないです」

 

「そうか。第5アリーナで謎の爆発があった」

 

「爆発? もしかしてさっきの揺れは」

 

「確証はないがその振動だろうな。山田先生は生徒たちのチェックを。私は先に行かせてもらう」

 

「わ、分かりました!」

 

走っていく織斑先生を見送りながら真耶は思う。今の時間帯は誰も使用していないしいないはず。一体なにが爆発したというのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

熱い

 

最初に思った感情がそれだった。いや、これは痛いのだろうか? おそらく両方だろう。どんな手を使ったか分からないが私はあの敵にお腹を強打されたことだけ知っている。ならこれは傷を負っている証拠だろうと結論づけた。

 

熱はどんどん、じわりじわりと広がっていく。このままではまずいと思ったとき

 

「――heal(32)――」

 

よく分からない言葉が聞こえてくる。するとお腹の痛みが少しずつ消えて行った――

 

 

 

 

 

 

 

「放送あったのに、シャルルのやつどこ行ったんだ?」

 

普段通りに過ごしていたらいきなり自室待機を伝えられ、さらに同居人のシャルルが全く帰ってこないことに不安を抱いていた。一応部屋に備え付けてある電話で山田先生に連絡は入れてあるからたぶん大丈夫だろうと決めつけた。

 

これからどうすっかな~と思っているとコンコンとドアをノックする音が聞こえてくる。

 

「はい。今開けます」

 

返事を返し部屋を開ける。が、誰もいない。しかし、横を見ると壁に背を預ける様に座り寝込んでいるシャルルがいた。なにやってんだこいつ? と思うがこのままだと風邪をひくのでゆすって起こそうとする。

 

「お~い。シャルル起きろ」

 

「ん………………ん? ってうわあああ!? 一夏!? なんで」

 

「なんでって聞かれても、こんなとこで寝てると風邪ひくぞ?」

 

「あれここって………学生寮?」

 

「それ以外のどこだと思ってるんだ? 放送で生徒は部屋にいる様にって流れていたの聞こえてなかったのか? まあいいや、中に入れよ」

 

「う、うん……」

 

一夏に言われてシャルルは自室へと入る。一夏は山田先生に連絡するから、といって部屋の電話に手をかける。その間ずっと1人考えていた。

 

(あれは夢? でもいろいろおかしい。明日確かめないと)

 

 

 

時同じくして別の部屋

 

「はいはいはいは~い。今開けるよ~」

 

非情にのろのろとした声で本音はドアを開ける。そこにはシャルルと同じ体勢で寝ている簪の姿が。

 

「あれれ~? かんちゃんがノックしたのかな?………まいっか」

 

本音は彼女を抱き上げでベッドに寝かせる。

 

「さ~て。まずはパジャマに着替えさせないとね~ンフフ」

 

なんだか悪そうな笑みを浮かべ支度を進める本音。その後着替えさせる途中で起きた簪に思いっきりぶたれることになるが割愛する。

 

 

 

 

 

 

 

(なんだ……この惨状は)

 

第5アリーナの中に入った織斑先生たちの反応はそれだった。立ち込める焼けた鉄のニオイ、爆風でひしゃげ原形を留めていない壁、抉れた地面、そしてクレーターのように窪んでいるアリーナ………一見しただけで大規模な爆発が起こったことが理解できた。織斑千冬は今なんとか生きている管制室でアリーナ全体を見ていた。

 

「―――それで? 一体なにがあったのか分かりますか?」

 

≪おそらくFAEBが使われたと思われます。先ほどの振動からして少なくとも4発≫

 

FAEB―――燃料気化爆弾。揮発性の高い可燃性ガスを放出し、それに着火することでガス内部にあるものを燃やし尽くす。さらにこの爆弾の特徴は発生する衝撃波で対象を破壊することだ。通常爆弾は爆発時に飛び散る破片で破壊するが気化爆弾はそれを衝撃波にすることで殺傷能力を飛躍的にあげている。

 

ここで疑問が出る。一体なぜそんなものがここで、誰もいない場所で起こったのか?

 

「監視カメラのデータ。どうなっていますか?」

 

「すいません織斑先生。何度も確認しましたが該当する時間帯の映像がすべてありません」

 

「真相はすべて闇の中か。くそ………」

 

一体なにがあったのか分からない。千冬は歯がゆい思いに駆られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

真耶はとある部屋の前にいた。それは連絡しても全く出てこなかった1055室だ。

 

「岸波さんラウラさんいますか? 開けますよ?」

 

「ここにいます先生。ふあぁ~……」

 

合鍵でドアを開けようとしたとき岸波さんがやってきた。どうやら部屋にはいなかったようだ。

 

「すこし散歩してて、それよりも眠い……」

 

「そうですか。放送を聞いていたと思いますが部屋にいるようにしてください。今日の外出は禁止です」

 

「分かりました……」

 

彼女は私のすぐ横を通り部屋へと入った。彼女が通り過ぎる時かすかだが焦げたようなニオイがした。しかし気のせいだと思いその場を後にした。

 

 

 

部屋に入る。そこにはラウラの姿はいなかった。彼女はよく1人で出かけることが多いし、さらに代表候補生&軍人だ。そこまで気にする必要はないだろう。無言で服を脱ぎ浴室に入りシャワーを浴びる。

 

「…………………………………疲れた」

 

ただ一言言う。幾度も宝具の投影。真名解放。シャルルのケガの治療に魔術の行使。極めつけは切り札の発動。今日だけで魔力を使いすぎた。とにかく今は休みたい。寝たい本当に寝たい。体を拭き寝間着姿に着替え自分のベッドに倒れ込むように横になる。

 

「おい」

 

ふと横からの呼びかけに目を向ける。私がシャワーを使っている間に帰ってきたのだろうかラウラがそこにいた。何も答えず私はなに? と顔を向ける。

 

「今月末に行われる学年別トーナメントが二人一組となった。それで私とペアを組め」

 

トーナメント? ペア? 二人一組………タッグマッチ?

 

「さっさと答えろ。はいか、Yesか。どちらかを選べ」

 

それ選択肢になってないじゃん。と思うが口にしない。というか疲れてあまり喋りたくないのだ。この時の私は先の事なんてあまり考えていなかったのかもしれない。だから力のない声で

 

「オッケー………………………ぐー……」

 

それだけ言い速攻で眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眠ったのを確認した後ラウラはISのプライベートチャンネルを開く。相手は本国ドイツの〝シュヴァルツェアハーゼ〟通称〝黒ウサギ部隊〟私が受け持つ部隊の副隊長クラリッサ・ハルフォーフだ。

 

≪受諾。シュヴァルツェアハーゼ副隊長クラリッサ・ハルフォーフ≫

 

「クラリッサ。私だ。頼んでおいたものは?」

 

≪ちょうどそちらに送ろうとしたところです。しかし……至って普通の一般人です。調査しましたが裏もありません。何故この人物のことを調べろと?≫

 

「それを貴様に伝える必要があるのか」

 

≪……いえ。なんでもありません。失礼します≫

 

クラリッサは少し顔をしかめたがすぐ表情を戻し事務的に通信を終わらした。ラウラはもらったデータをすぐさま開く。それは目の前で寝ている岸波白野の個人情報だった。

 

(クラリッサの言う通り、どこも怪しいところなんてない。だが……)

 

ラウラはあの時のことを思い出す。アリーナで織斑一夏を撃とうとしたとき、彼女にじゃまされた。その時の、彼女の眼がこの学園に来てから初めて見た、他の奴らと違う目をしていたのだ。軍人であり、部隊の隊長だから確信がある。

 

あれは、戦場を知る眼だ。

 

「貴様は一体何者だ?」

 

極度の疲労で寝込んでいる白野に返事を期待しないも、口にするラウラだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――っつあー。久しぶりのダイブはきついわ。慣れないことはしたくないわね」

 

机に大量の本と書類が山積みに、いや、机の上だけでなくその周辺も同じ状態になっていた。本棚は存在するが収納できる数を優に超える数の本が置かれている。なんとかきれいなのは応接用のソファーとテーブルだけだ。

 

そのごちゃごちゃした部屋の主である女性はイスに座りながら背伸びをしたあと目の前に置いてあるパソコンをいじった。そこに移っているのは巨大な機械手を操る女性の姿と、黒で身に纏い朱い槍を構える女性の姿。

 

「まだ本調子じゃないのかしら? まったく、ムーンセルの奴め。彼女をサポートしろ、か。面倒なこと押し付けるな」

 

メガネをはずした女性の口調が変わる。同時に目つきも鋭くなる。

 

「彼女のISがあの英霊なのは分かるが、盾すらないのか? 適当に造って送るか」

 

淡い水色の髪をした女性は煙草をくわえ火をつけた。

 




白野の魔術ですが、エクストラで出てきたものはすべて使えるものとします。

ただし、できるのは2つまで。変えるのに時間がかかるものとします。

現実世界でも使えますが、霊子世界の時よりも負担が上がる方針です。

それと、ムーンセルからいただいた魔術回路(といっても魔弾しか撃てない)は右手に仕込まれている。

でもこれ、明らかにチート……してるかなぁ? でも無銘と契約している時点ですでにチートですが

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