どうやら俺達はヒーローになったようです。 作:カルーアミルク。
どうも、俺は赤沢陽(あかざわひなた)。
普通の男子高校生。成績も特に平凡的。
モテません。
名前の通り見た目が赤いです。でも。
熱血じゃないです。勘違いされるんですけどね。
いい迷惑ですよ、まったく。
なーんて……。
「うわっ、ヤバイ!遅刻する!」
朝ごはんをもそもそ食べながら時計を見て焦った。
まさかこんな時間だったとは。
お母さんがゆっくり食べなさーいと言うのにも無理と返し、ハムスターのように朝ごはんを口に詰め込む。
「むぐぐぐ。」
もごもごと口を動かしながら、冷蔵庫から小さい牛乳のパックを取り出し、荷物を持って外に行く。
「いっふぇひふぁふ!」
行ってくる、そう告げてからダッシュで足と口を動かす。
特技は早食いなので、すぐさまゴクリと飲み込んではパックの牛乳にストローを指した。
ヘタレで食い意地の貼っている俺にかかればここら辺の行動などぱぱっと一瞬なのよ。
ドヤ顔したい気分になった。しないけど。
ぢゅーっと牛乳を飲み干していると甲高い悲鳴が聞こえた。
「キャーッ!助けてーっ!」
スーツ姿の女性がなにやら叫んでいた。
何事かと見れば羽交い締めにされている。
変な格好のオジサンに。
変な格好のオジサンに……。
通報しなきゃ!
「で、でも、俺遅刻しそうだし……。」
俺は見なかったことにして踵を返した。
が。
「そこの君。」
「えっ?!……あ、……俺?」
「そうそう、そこの君。」
どこから出てきたのか明らかスーツ姿の女性を羽交い締めしている人の仲間が出てきた。
面倒くさいからガチムチオジサマだ。
そこのにーちゃんと声をかけてきたのはいかにも好青年。
サワヤカメガネと呼ぼう。メガネないけど。
「君、見ちゃったね?」
「いや、気のせいでは?」
首をぶんっとサワヤカメガネから逸らす。
なんとなくこいつは危険だとそう思った。
「嘘ついちゃ駄目だよ。こっちみてごらん。」
俺の顎をクイッと持ち上げて……。
顎を、クイッと、持ち上げて……??
「うわぁぁぁ!」
顔面を真っ青にして肩を震わせる。
「綺麗な顔してますね……。」
訂正!ホモメガネ!メガネないけど!!
「何をしておるのじゃ?」
ホモメガネがしたに目線を向けた。
それにつられて俺の視線もしたに動く。
ちまっとした少女がそこに立っていた。
「リコ。」
ホモメガネが名前らしきものを言う。
娘か?小さい。
「ナオト。お主、ちゃんと仕事を出来ないのか?」
「出来ます。」
説教ムードになり、地面に座り込むホモメガネ改めナオト。
半泣きのナオトを余所にまた一人出てきた。
バイーンとその突出した部分を揺らしてカツカツと。
「イオリ!」
「アンタら何してんのよぉ。リコ、また説教?シワが増えるわよ。アンタ2……。」
「う、る、さ、い!」
ガチムチオジサマ、ホモメガネ、ロリババァ、オッパイネェサン、なんだこいつら……。