原作とタグにトランスフォーマーがありますが、機械人は人間と同じサイズにした量産型トランスフォーマー的なロボットだからです。
それとモモキュンソードをタグに入れたのは……物語が進行すれば解ると思います。
「三十年……嘘だよね?」
コードスリープの装置らしき機械の側にいるショックを受けた表情をした少年。
その少年の前に救急車に変形するロボットが立っていた。
「お父さんとお母さん、僕のクラスメイトは?」
少年に尋ねられたロボットはゆっくり首を横に降った。
どういう意味かを理解したのか、少年は目から涙が出る。
そして下に俯くと、頬に一筋流れる雫が地面に落ちていく。
「辛いだろうが、私が話した事は全て事実だ」
「どうして僕は生きてるの? 本当だったら死んだ筈なのに……」
少年は立ち上がり、ロボットを掴んで揺さぶる。
「ねぇどうして……どうして僕はここに立ってるの!? どうして僕の人生が三十年無駄になっちゃったの!? どうして!? どうして!? どうしてえええええええ!!!」
泣き叫ぶ少年にロボットは怒りもせず答えず、悲しみの涙と叫びを受け止めるように黙った。
そして少年は絶望を味わったかのようにうなだれる。
「僕は……これからどうすれば良いのですか?」
「……私が君の親になろう」
ロボットに親になろうと言われて表情が変わる少年。
「私が持っている全て、君に教えよう。君の中にある空白を、全部埋めてあげよう」
「……」
「私の名はラチェットだ」
ラチェットというロボットに手を差し伸べられた少年は、その手を掴んで立ち上がった。
200X年。
日本政府は平和な世界を築くプロジェクト『アルカディア計画』を立ち上げた。
それは感情と考えを持つロボット『機械人』を作って人と共存し、世界が抱えている問題を解決する計画。先程泣き叫んでいた少年と話しているラチェットがそれだ。
まず日本が抱えているコストや人員等の問題を解決し、そこから本格的に入るそうだ。
アルカディア計画が立ち上げてから数年かけ抱えている問題の解決と同時に機械人の製作に入る。
試行錯誤を繰り返して数年後、アルカディア計画は最高潮と言えるほどに成功した。
今ではすっかり機械人を受け入れ、平和で楽しそうに暮らしている人々や機械人達の笑顔が絶えない程の日々が続いた。
成功から十年後、機械人による犯罪が発生した。
これを受けて政府は機械人と人がその犯罪に対応する為、『アルカディアポリス』を設立した。
機械人と人による犯罪が増えていく度にアルカディアポリスの動きが多くなり、今ではこれが日常茶飯事となった。
これが真の平和なのだろうかと考える人や機械人がいたそうな。
それから十年後のクリスマス、『デスティコン』が町の破壊活動を開始。
人と機械人達からは『反逆のクリスマス』、『混沌の聖夜』と呼ばれるようになった。
リーダーであるガルバトロンが世界に対して宣戦布告した。
ここから先は、反逆のクリスマスが発生するまでの経緯ときっかけが詳細に明かされるだろう。
次回
『半機械人プライム』