Jumper -世界のゲートを開く者-   作:明石明

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第41話「防衛成功! そして古代へ」

 ――まさか復活させる術があるとは……そりゃ余裕もあるわけだ。

 不敵な笑みを浮かべるディノファングたちを睨みながら俺は心の中で悪態をつく。これはきっと兄弟を同時に倒さない限り、どちらかが延々と復活させることができるとみていいだろう。

 だがそれだけで済むなら全然楽だ。なんせこっちは単体にも全体にも多大なダメージを与える手段がいくらでもある。

 とりあえず同時に倒さないと復活し続けると言うのを前提に戦うとして、まずダメージ調整で復活したばかりの弟をたたかせてもらおうか。

 

 

「赤いのより復活したばかりの青いやつを叩け! いま赤いのを倒せばまた復活していたちごっこになりかねない!」

 

「了解だ! クロノ!」

 

「ああ!」

 

 

 こちらの狙いを汲んだカエルとクロノが弟に向かってエックス切りを放つ。二人が駆け抜けたところへ今度は魔王がダークボムを放ち、そこへ俺がサテライトエッジをボウモードに変形させて追撃を仕掛ける。

 精神コマンドを使わなかったのは、もし倒してしまったらのことを考えてだ。

 

 

「グウウッ! サ、サルノクセニコノ短時間デ我ラノ弱点ヲ見抜イタトイウノカ!?」

 

「サガレ弟ヨ! 体制ヲ整エルノダ!」

 

 

 復活したばかりなのにゴリゴリと体力が削られ、弱点も見抜かれたことでさすがに危機感を抱いたのかディノファングたちは一度距離を取って同時に魔力を込め始める。

 

 

「『ボルケーノ』!」「『ブリザード』!」

 

 

 兄弟から炎と氷の嵐が放たれる。同時に発生したそれは二重三重と絡み合い、爆発的に勢いをつけて俺たちを襲う。

 

 

『『ダークマター!!』』

 

 

 そして戦い始めたときと同じように二人揃ってダークマターを放ってくる。

 確かに先ほどの一撃やこのダークマターは強力な一撃ではあるだろう。だが今の俺たちは防具の効果や元々のスペックのおかげで、魔法に対して異様に耐性が備わっている。

 つまり、何が言いたいかというと――――。

 

 

「ヌルい! ヌル過ぎる! 前に魔王(こいつ)からもらったダークマターのほうが十倍は強いぞ!!」

 

 

 ボウモードで攻撃しながら魔王を指差す。事実、あのときと比べて俺は反則的な速さで強くなっているが、それを差し引いてもこいつのダークマターが圧倒的に強いのは時の最果てで身をもって体感している。

 なので奴らの魔力が弱いのか俺たちが強すぎるのかは知らないが、ピンチになるほどのダメージを受けないのだ。今ならレオ閣下の『獅子王炎陣大爆破』も耐えれる気がする。

 しかも後方では万が一に備え、サラとマールが連携技のダブルケアルガを使用しているため、受けたダメージもほぼ瞬時に回復しているから負ける要素がこれでもかというほど見当たらない。

 

 

「バ、バカナ! サルノ分際デ我ラ兄弟ヲ上回ルトイウノカ!?」

 

「ウロタエルナ弟ヨ! サルナドニ我ラガ負ケルナドアリエン!」

 

 

 思うように攻撃が通用していない事実、そして一瞬にしてダメージが全快するほどの回復魔法を目の当たりにし、ついに弟が狼狽し始める。兄の方も言ってることは強気だが、攻撃が思うように通じていないのを気にしているようで声の方は少し震えていた。

 こうなると警戒していたこちらがバカらしく思えてきたが、初めて相対したことによることから警戒した、ということにしておこう。

 そして梃子摺るような敵ではないとわかった以上、最早ダラダラ戦う理由もない。

 

 

「サラ! クロノ! 魔王!」

 

 

 呼びかけながら『勇気』を付与し、右手に電撃を纏わせて掲げる。

 こちらの意図を察してくれた三人は自分たちの安全圏内に退避すると、同じように右手に電撃を宿す。

 さあ、(いかづち)の激流を受けるがいい!

 

 

『『『『サンダガ!!』』』』

 

 

 『勇気』の補正がついた分いつもより割り増しのダメージを誇る『エレクトリッガー』が炸裂する。ディノファングたちの声が轟音にかき消され、二体は読み通り同時にやられると他の魔物たち同様、霧のように消滅した。

 

 

「復活したのはびっくりしたけど、あっさり終わっちゃったね」

 

「こちらが規格外すぎるというのもありそうだが、ともあれ目的は達成されたな」

 

 

 マールやカエルの言う通り、結果的に見れば復活に驚いただけで後はなんともあっさりとした内容だった。

 兄は既にボロボロだったし、弟は復活したと思いきや集中砲火を喰らい反撃も虚しく最後は火力割り増しの『エレクトリッガー』をモロだからな。

 しかも『勇気』の中にガード無視の『直撃』が含まれているので防御も利かない。うむ、完璧に詰みだな。

 

 

「では、恐竜人の方たちへ報告しに戻りましょうか」

 

 

 サラの一言に同意し、俺たちは竜の里へと帰還した。

 

 

 

 

 

 竜の里に戻るなり尊たちがまず確認したのは、敵の別働隊が里へ襲撃してきたかどうかだった。

 こちらはいくつかの群れが襲ってきたものの、エイラとロボの打撃力とルッカの火力、そして里の人たちのサポートで特に苦戦することなく防衛に成功していた。

 尊たちも自分たちが敵のほとんどと親玉を倒したことで、もう襲ってくる魔物はいないだろうと報告。これを受け里の住人が歓喜の声をあげ、関西弁の恐竜人が代表して前に出る。

 

 

「よう、ようやってくれた! お前らのおかげでおびえながら暮らす毎日が、外で笑って過ごせる平和な毎日に変わったんや! どれだけ感謝しても足りへん。この里に代々お前らの伝説を伝えさせてもらうわ!」

 

「で、伝説って、そんな大げさな」

 

「謙遜することはあらへん! お前らはそれだけのことをしてくれたんやからな!」

 

 

 伝説扱いというに苦笑いを浮かべるクロノたちだが、里の住人たちはしきりに伝説コールを上げている。

 そんな中、関西弁の恐竜人は近くの恐竜人から小さな箱を受け取ると、それをクロノに差し出す。

 

 

「で、これは今のワイらに出来る最高のお礼や。この里に伝わる最古の秘宝、『ブレイブソウル』を里の救世主であるお前らに受け取って欲しい」

 

「良いのデスカ? そのような大切なものをいただいテモ」

 

「かまへんかまへん! お前らがおらんかったらこれもなかったかも知れんのやからな!」

 

「……わかった。ありがたく受け取らせてもらうよ」

 

 

 クロノがそれを受け取り蓋を開けると、中から見事な意匠が施されたサークレットが出てきた。

 

 

「それには偉大な勇者の魂が込められてるって言い伝えがあってな、その勇者は拳一つで敵をなぎ倒し、道を切り開いてきたって話や」

 

「拳一つで、か。だったらこれは、エイラが持っていた方がサマになるな」

 

「エイラ持つ、いいのか?」

 

「私たちの中で拳と言ったらあなただからいいのよ。だから――はい、遠慮しないでもらっときなさい」

 

 

 ルッカがブレイブソウルをエイラの頭に載せ、ポンッと肩をたたく。エイラは頭に載せられたそれに触れ、ニカッと笑みを浮かべた。

 

 

「よっしゃあ! 今日は宴や! 救世主と新たな伝説を讃えて宴を開くで!!」

 

 

 その言葉で里中が祭り一色となり、尊たちは主賓として最高の待遇を受けながら大いに騒いだ。

 

 

 

 

 

 

「……んが?」

 

 

 割り当てられた部屋で目を覚ました尊がまず感じたのは、どこかで経験したことのある頭部の感触だった。

 

 

「起きましたか? ミコトさん」

 

「サラ……? えーっと、これは……」

 

 頭にやわらかい感触を受けながら目を開くと、彼の視界にサラの微笑が映った。

 膝枕をされていると気付き体を起こそうとするが、体がだるく思うように動かない。

 

 

「まだ寝てていいですよ。クロノと飲み比べをしていて、ずいぶん酔っていましたし」

 

「あー、どれくらいこうなってる?」

 

「30分ほどですよ。私が起きて見つけたときは、お酒のビンを枕にしてましたので」

 

 

 その返事に「そうか」と答えつつ、とりあえず万能薬を取り出して胃に流し込む。

 いつものように効果がすぐに現れ、体を覆っていただるさが一気に解消した。

 

 

「――ふぅ。すまん、もう大丈夫だ」

 

 

 礼を言いながら体を起こし、大きく伸びをする。間接がバキバキと音を上げ、変に硬くなった体を一気にほぐす。しかしビンを枕にしていたのと固い床で眠っていたせいか、体の節々が妙な痛みを訴えていた。

 

 

「ところで、他のみんなはどうしてる?」

 

「みなさん、もう起きて広場のところで朝食を取っていますよ。尊さんが最後です」

 

「そうか。だったら、なくならないうちにもらうとするか」

 

 

 連れ立って広場へ向かうと、宴会の後に囲まれながら食事をとっているクロノたちを発見。

 彼らも尊たちに気づき、声を上げて手招きをする。空いていた席に腰を落としつつ、あいさつを交わしながらこれからのことについて切りだす。

 

 

「――この時代で出来ることは一通り片付いたはずだ。中世の方はもう少し対応するとして、俺とサラは一度、古代へ向かおうと思う」

 

「古代? 何故だ?」

 

「大きな理由としてはサラが愛用していたという杖が残された村にないかと言うのと、あとはダルトンの様子を見にだな。俺が知るダルトンと比べて性格が大きく変わったことで、古代がどういう状況になってるのか確認しておきたい」

 

 

 尊が知る原作のダルトンはシルバードの上でマールたちと戦い、マスターゴーレムを呼び出そうとして次元の渦にのまれたのが最後だ。

 しかしこの世界では尊が刷り込み洗脳を施したことで元の性格から180度転換、彼の予想以上に綺麗なダルトンとして生まれ変わることとなった。そんなダルトンがこの世界の古代でどんな影響を与えているのか、尊はその点が気になっているのだ。

 

 

「なるほど……。じゃあ俺もついて行っていいですか? 海底神殿でのお礼もちゃんとしてないので」

 

 

 クロノが立候補し、尊もサラも特に反対する理由がないのでそのまま許可を出す。そこで最早恒例となりつつある魔王の病気が発症したが、やはり恒例のようにサラに制されてあきらめると言う流れに。

 これで活動方針が決まったわけなのだが、今回も尊たちがシルバードを使わなければ残された村には行けないので、残りのメンバーは再びローテーションで中世の竜の里の様子を見に行くということで話がまとまった。

 その後たくさんの恐竜人たちに見送られて竜の里を後にし、一度行動しやすいように時の最果てへと戻る。

 里で振り分けたメンバーに分かれ、尊はサラとクロノと共にシルバードへ乗り込む。そこで、尊は唐突に自分の臣下たちのことを思い出した。

 

 

「……そういえば、あいつらビネガーの手助けは終わったのかな?」

 

「あいつらって、中世のフリーランサーたちですか?」

 

「ああ。指示を出してからそれなりに時間がたったはずだから、少し気になってきた」

 

「だったら心配いらないと思いますよ。トルースの裏山で会った時に中世の竜の里へ船で行きたいって説明したら、尊さんの仲間だからって快諾してくれましたし」

 

「なんだ、そこにいるってことはもう終わったのか。それなら安心だけど、古代の用事が終わったら一度会いに行ってもいいか?」

 

「了解です」

 

 

 流石に放ったらかしにしては主君としての沽券にかかわると思い至り、こうして今回の行動に中世行きを追加することとなった。

 

 

 

 

 

 

 シルバードで古代に着くなり俺たちの目に留まったのは、空に浮かぶ巨大な神殿だった。

 そしてその形状に見覚えのあるサラが、口に手を当てて驚愕する。

 

 

「あれは……まさか、海底神殿!?」

 

「そう、あれがラヴォスの力で持ち上がり、約14000年後の未来でラヴォスが目覚めるのを待つジールの黒の夢だ」

 

 

 中世であれの存在が確認できなかったことから、おそらくこの時代に落とされるのは確実だろう。それがいつになるかはまだ分からないが、そう遠くはないのは確かだ。

 

 

「初めてきた時と比べても、これはひどい状況ですね。陸がほんの少ししかない」

 

「ラヴォスの攻撃でジールが崩壊し、その落下によって発生した津波の影響がほとんどだ。ただ地上で猛威を振るっていた吹雪がラヴォスのおかげでなくなったというのは、皮肉でしかないがな。 ――あそこだ、あの黒鳥号の近くに着陸してくれ」

 

 

 残された大地の上にあるひと際大きな人工物を指し、倉庫からシドのマスクを取り出す。

 

 

「ミコトさん? どうして今そのマスクを?」

 

「ジールにいたとき、俺は仮面の男シドとして活動していた。サラがいるからいらないかもしれないが、ダルトンたちにわかってもらう念のための措置だな。最も、再会したら正体を明かすつもりだけど」

 

 

 元々ジールやクロノたちから自分の素姓を隠すための仮面と偽名だ。ここまできて隠す必要など皆無に等しい。フロニャルドでもシドとして参戦しようとこの仮面をつけたが、シンクとエクレールには一発でバレたんだよなぁ……。

 久しぶりに仮面をつけ、シルバードの着陸に備える。

 何事かと着地点付近で身構えているダルトン部隊の連中がいるが、こちらが着陸と同時に姿を見せると一斉に目を剥いた。

 

 

「し、シド様!? ご無事でしたか!」

 

「俺だけじゃない、サラ様もご無事だ」

 

「な、なんと! それはなんという朗報!」

 

「おい! 大至急ダルトン様と長老殿にお知らせしろ!」

 

 

 行方不明だった重鎮たちの帰還が相当効いたらしく、ダルトン部隊の連中はハチの巣をつついたように大慌てに動き出した。

 俺たちはシルバードから降りると、案内されるまま少し立派な家へと案内される。そこでこちらの姿を見るなり、感動して頬を緩ませるダルトンと元地の民の長老と思しき老人の姿があった。

 

 

「サラ様、ご無事で何よりです。そしてシドに坊主、生きてるって信じてたぜ」

 

「簡単に死んでたまりますか。そちらも、ご無事で何よりです」

 

「俺も危機一髪って奴だったよ」

 

 

 俺とクロノはダルトンと握手を交わし、サラも涙を流す長老と握手を交わしていた。

 

 

「で、お前のことだ。生きていたことの報告のほかに何かあるんじゃねえのか?」

 

「おや、わかりますか?」

 

「ここで人をまとめてるとな、一人来たらだいたいどれくらいの用事があるのか読めてくんだよ。さしずめお前は、生存報告のほかにあと2個ぐらいか?」

 

「……お見事」

 

 

 まさかこんな所で新しいスキルを身につけていたとは……。しかも話の内容からかなり民たちから慕われているようだ。まさかこのままダルトンの国が完成したりしないよな?

 そんなことを思いながら俺はまず仮面を外し、外気に素顔を晒す。その行動が意外だったのか、ダルトンは目を丸くしてこちらを見る。

 

 

「初めの話を。私――いや、俺の本当の名前はミコトと言います。素性を隠していたことは謝罪しますが、改めてお見知りおきください」

 

「ヘー、あっさりと晒すんだな」

 

「もう隠す必要もないですからね。それより、隠していたことを怒らないのですか?」

 

「今やジールもクソもない世界だからな。正体が一つ割れたところでもう何の意味もねえよ。第一、同一人物なら別に接し方を変える必要もないからな」

 

「ダルトン……。あなた、良い意味で変わりましたね」

 

「止してください、サラ様。こんな単純なことに気づくまで、ずいぶん時間がかかっちまったんですから」

 

 

 はっはっはと笑い声を上げ、ダルトンが目で話の続きを促してくる。それに応え、ここに来たもう一つの話を告げる。

 

 

「訪ねたいのですが、この村にサラ……いや、サラ様の愛用していた杖が流れていませんか?」

 

「ん? サラ様愛用の杖? 確か……先端に緑の石がある銀の杖でしたか?」

 

「そうです。もしあればと思ったのですが……」

 

 

 サラの肯定を受け顎に手を当てるダルトンだが、その表情はどこか言いにくそうにも見える。

 

 

「あると言えばあるのですが……。実物をお見せした方が早いでしょう」

 

 

 近くの箱から一つの長いケースを取り出し、部屋の中央に設置されたテーブルの上でそれを開く。

 すると中から一本の銀色の杖が現われたが、所々に傷が目立ちその先端には緑色の石がはまっているものの、大きな亀裂が入りくすんだ色をしていた。

 

 

「私の杖……しかし、これは……」

 

「今からひと月ほど前、海岸に流れ着いたものを売っているヌゥがこれを持ってきました。しかし杖は既にこの状態で、石の魔力は既に空となっていました」

 

 

 沈痛な面持ちで報告するダルトンとそれを受け取るサラ。おそらく、この緑の石は元々綺麗な色をしたものだったのだろう。だが何らかの理由でその力を失い、こんな状態になってしまったのだろう。

 

 

「もしかしてこの石は、所持者の魔力を高める力があったんですか?」

 

「お、鋭いな坊主。まさにそうだ。この石に高純度の魔力が込められていて、使用者の精神力の負荷を軽減させる力があった。俺たちの見解ではジール崩壊の際に何らかの衝撃で石にひびが入り、結果魔力が霧散してしまったという考えに至った」

 

「この石は他にないのですか?」

 

「残念ながら魔力を蓄えられる石そのものが非常に希少価値が高い物で、特にこのサイズは発見されたのが奇跡だと言われるほどだったんです」

 

「これを作ったとされるボッシュも、おそらく二度と作れないだろうと言っていたな」

 

 

 製作者はボッシュなのか。杖の本体は作ってもらえそうだが、流石にこの石は……待てよ、緑の石?

 

 

「一つ確認させてください。魔力を蓄えられる石は他の色でもあるんですか? 青とか赤とか」

 

「いや、確認できているのは緑色だけだったはずだが……なにか心当たりがあるのか?」

 

「確証はありませんが、可能性の一つとしては上がってきます」

 

 

 そう返す俺の脳裏には、森の樹脂で固められたという緑の夢が浮かんでいた。


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