Jumper -世界のゲートを開く者-   作:明石明

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超番外編「裏話」

「どうもこんにちわ、作者の明石明です。突然ですが今回は本編から外れてこの『Jumper -世界のゲートを開く者-』の裏話を展開していこうかと思います」

 

「本当に突然だな。というかなんだこの書き方?」

 

「自分的にはラジオ風に書いてるつもりです。そんな理由から今回は会話文のみの展開となります。一応誰がしゃべってるのか名前振ってるので混乱することはないかと」

 

「それも理解した。 ――で? こんな企画に踏み切った最大の理由は?」

 

「……ほ、本編の執筆が進んでないから投稿できてない分の埋め合わせ……」

 

「(最新話チェック中)……なるほど、俺以外のメンバーのシーンで手間取っているのか」

 

「実をいうとお前のシーンになれば筆を一気に進ませられる自信がある。ただそこに至るまでにあと魔王とロボたちのシーンを挟むつもりでな」

 

「じゃあ頑張ってそこまで書き上げろ。読者も楽しみにしてるんだからな」

 

「いや、マジすまねぇ……」

 

「あと気になってるんだが、このテーブルにもう二つほど席があるが誰が来るんだ?」

 

「ああ、その席の方々は俺の合図一つでおいでになる。それでは早速どうぞ!」

 

 

PON☆

 

 

女神

「おっと、出番か」

 

サラ

「きゃっ! ビックリしました」

 

「はい、ということで本作のみならず作者が手掛ける他の作品でも登場する女神さまと、前作『Jumper -IN CHRONO TRIGGER-』から尊の嫁として扱われるようになったクロノ・トリガーのサラをお呼びしました」

 

「女神さまはともかくサラのその紹介はやめてくれ、かなりハズい……」

 

「いいじゃん。タグにも公表してるし。しかも前作からの読者には周知の事実だぞ」

 

女神

「ちなみに今回はどこで式を挙げるつもりだ?」

 

「タイミングのみを公表するなら犬日々3期のどこか、と言っておきましょう」

 

サラ

「結構先ですね。プロットでは今の章が終わったら炎龍編に入ってますし」

 

「この章と炎龍編が原作と比べてオリジナル設定を多く含んでいるな。特にえん――」

 

「おっと、ネタバレはそこまでだ。それより本来の目的に戻りましょう」

 

サラ

「Jumperの裏話でしたね」

 

「そういうことです。それではまずこの作品の設定をざっと振り返ってみましょう」デデン

 

 

―・―・―・―・―・―

 

原作

 クロノトリガー

 

主人公

 月崎 尊(オリジナル)

 

ヒロイン

 サラ(原作キャラ)

 

オリジナルキャラ

 デナドロ三人集

 

尊の特殊能力

 UG細胞改(機動武闘伝Gガンダム+オリジナル設定)

 精神コマンド(スーパーロボット大戦シリーズ+オリジナル設定)

 亜空間倉庫

 ブーストアップ

 紋章術者(オリジナル設定)

 

尊メイン武器

 召喚型多段変形武装サテライトエッジ(メガスラッシュエッジ+ユナイトソード)

 

クロス作品

 DOG DAYS

 GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

 

―・―・―・―・―・―

 

 

「まず最初の裏話。原作はクロノトリガーですが、前作のあらすじや第1話で触れたように元々はスーパーロボット大戦Aを元にして展開していく予定でした」

 

「ああ、確かそんな設定だったな。ビルドファイターズに影響されたのがきっかけでプラモのミキシングを始めた作者が、その時に作ったガンダムに俺をのせようとしていたのが」

 

サラ

「当時の画像があるみたいです。真ん中の機体が使われる予定だったとのことですが」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

女神

「3機のガンダムをそれぞれ入れ替えただけのようだが…ダブルエックスの装備が貧相すぎるな」

 

「だな。せめてツインバスターライフルを持たせてやれよ。それかウイングのバスターライフル」

 

「き、機動力はこの中で最高の設定だし、シンプルな武装でも十分強いから……」(震え声)

 

サラ

「とりあえず、この機体を使って話を進めようとしていたんですね」

 

「そ、そういうことです。実はあの話の続きではスパロボが終わった後にシンフォギアとかダブルオー、リリなのシリーズにも介入させようと思ってました。けどそのあとすぐにクロノトリガーの構想が浮かんできてガンダム……というかロボット要素を排除したら面白いかもと思い至って、紆余曲折の末に今の形になりました」

 

女神

「節操がなさすぎではないか? そんなに混ぜては収拾もつかんだろう」

 

「複数作品のクロスをどうしてもやりたかったんです。それを絞ったり混ぜたりした結果、この『世界のゲートを開く者』として投稿することになったというわけです」

 

サラ

「ああ、だから一度クロノトリガーとして完結した前作をリメイクして、クロスオーバー重視の今作に作り直したわけですね」

 

Exactly(その通りでございます)。複数作品のクロスをどうしてもやりたかったんです」

 

「でもDOGDAYSは別作品として続きを書いていたよな? それをこっちにまとめたのは?」

 

「本来ならあっちも原作沿いで終わらせるつもりだったんだけど、3期の序盤を見て閃きとともにNT音が脳内を駆け巡ったんだ。そのころ丁度ゲートの原作を読み終わったこともあって、急速に今作の終わりまでの道筋が見えた」

 

サラ

「あちらと比べて私と尊さんがガレット側に移ったのは何故ですか?」

 

「キリサキゴホウ戦にサラを絡ませやすくしようと思ったことと、あとは純粋にガレット陣営での話を書きたかったからです。ただこれを書き上げてしまったせいかビスコッティ版DOGDAYSの続きが書けなくなってしまいました。今書こうとすれば高確率でこの作品と同じような戦展開が繰り広げられます」

 

女神

「つまり、月崎があちらでもシンク・イズミの敵になると言うわけか」

 

「なるほど。一度使ってしまえば、別の作品では違う展開に仕立てないといけないからな。今の作者の頭じゃ無理だ」

 

「……さて、次は尊に持たせた能力について触れてみよう」

 

女神

「言い返せないから流したな」

 

サラ

「尊さんの能力…ここまでの話を察するにスーパーロボット大戦時点での名残をそのまま受け継いでいる感じですね」

 

「ぶっちゃけそうです。UG細胞改に持たせた自己進化を使ってシンフォギア世界ではノイズと普通に戦える力を持たせるつもりだったし、ダブルオー世界ではスパロボAで培わせた能力と技術でトリニティへの妨害や沙慈の姉を助けることも考えてました」

 

「俺はいったいどこへ向かおうとしていたんだ……」

 

女神

「というか、作品としての終わりは考えていたのか?」

 

「全部の作品の主人公たちを集結させてオリジナルのラスボスに挑ませようと考えていました」

 

「ガンダムのせいでどうあがいても無理ゲーだな」

 

「いやいや、シンフォギアは限定解除(エクスドライブ)させれば量産機くらいは圧倒できそうな火力があるし、なのはさんのSLBは気持ち的にウイングガンダムのバスターライフルに匹敵するから行けると思う。しかもStsならさらに倍率ドン」

 

尊     女神    サラ

「無理無理」「無理だろ」「無理があります」

 

「ぬぐっ、い、一斉否定か……」

 

「もっと言うならダブルオーを他に合わせるというのも無理があると思うぞ。ダブルオーの機体を使ったISの二次作品をさらにクロスさせるのならともかく、MSを人間サイズまで縮小させることがすでに無理だ」

 

「そ、そこは女神さまのお力でちょちょいと――」

 

女神

「お得意のご都合主義の力でどうにかなるかもしれないが、話の展開を考えるのが君である以上、月崎の言うようにその足りていない頭では無理だ」

 

「……ん? なんか今一言多かった気が」

 

「気のせいだろ。それより次行くぞ。お題は作者のノリと勢いで生まれた『デナドロ三人集』についてだ」

 

サラ

「ガイナーさんたちは確か前作から続投でしたね」

 

「勝手に進行を推し進められた……まあいいか。デナドロ三人集は執筆当時に主人公にはないバグ属性を持ったキャラを入れたいと思いましてね。最初こそキタの町元町長のようなしぶとさを持つキャラを入れようかと思いましたが、どこかで作者の歯車が狂ってテラミュータントを容易く屠れるチートキャラへと変貌していました」

 

女神

「しかも多少とはいえ人気が出てしまったのがまたなんとも」

 

「たぶん人気が出なければすぐに消えたと思いますよ。話ごと」

 

「おまけに今作では作者が久しぶりに読んだ漫画と、GATEが加わったことで伊丹さんからいろんな要素を追加できるようになったからバグ化が悪化してるし」

 

サラ

「どこまで強くなるかは完全に作者さんの裁量次第ですね、これ……」

 

「最終的には伊丹に教えられて知った御神不破流の奥義歩法体得を目指そうかと」

 

「こいつ、あいつらに『神速』を覚えさせる気だ……」

 

女神

「ご都合主義も度が過ぎれば問題だぞ。そんなに設定を詰め込んで大丈夫か?」

 

「大丈夫だ、きっと問題ない」

 

サラ

「駄目な予感しかしないんですけど……」

 

「まあ更なるバグ化の余地大いにありということで、こいつらの話はこのあたりで。名前に関しても元ネタの三人をもじっただけだし」

 

「名前と言えば、俺の名前はどういった経緯で決まったんだ?」

 

「十年位前から書き溜めていた創作用オリジナルキャラクター名の中から。サテライトエッジが月にまつわるものだからまず苗字に『月』がつくものを探して、そこから適当に人名事典をめくって気に入った名前をつけた」

 

女神

「実に大雑把だな。――それにしても、十年以上もよくため込んだものだ」

 

「当時はCLANNADを始め水月とか君あるに影響されていろいろ書きました。今読み返せば黒歴史を目の当たりにすることとなるので間違いなく発狂します」

 

サラ

「ああ、恥ずかしいんですね」

 

「物書きやってる連中は大体そうです。当時はいけるいけると意気込んだものの、数年して読み返してみれば余りのイタさに『なんでこんなの書いた……』と顔を覆い悶絶します」

 

「この手の話は物書きをしている読者に多大なダメージを与えかねないからここまでにしよう。それで、次のお題は?」

 

「いま公開できる裏話としてはたぶんこれで最後。えー、ぶっちゃけるとこの作品、本来ならヒロインは存在しないはずだった」

 

女神

「つまり、月崎とサラ嬢が結ばれないという流れだな」

 

サラ

「今となっては絶対に考えたくない話ですね……」

 

「でも実際、前作の感想でヒロインにサラをという声がたくさん上がったから今の形になったんだよな」

 

「前作当初の予定では尊にサラを救出させて、クロノトリガー終了後に単身で別の世界の危機を救わせようと画策していた。それこそ最初に話したいろんな世界を転々とさせるといった形に。ちなみにこの設定でそのまま進んでいたらクロノトリガー終わった後はシンフォギアかなのはにぶち込むつもり満々だった」

 

女神

「なるほど。行く先々でUS細胞改に搭載された自己進化を働かせ、月崎を人外系主人公に仕立てようとしたわけか」

 

サラ

「よく見ると前作のあらすじに『jumper-人外への道-』というタイトルを変更した旨が残ってますね」

 

「お前は俺をどういう人間に仕立てようとするつもりだった……」

 

「シンフォギアなくてもノイズと真っ向から戦えたり、なのは世界でサテライトエッジにカートリッジシステム搭載させようとしたりを考えてた。ちなみにプロットの時点でノイズと戦えるようにするために腕一本犠牲にさせた」

 

「よかった…今の形に落ち着いて本当に良かった……」

 

女神

「しかし、UG細胞改にモノを言わせた展開になるのが目に見えるな。腕一本犠牲にしてもそれで再生するのだからな」

 

サラ

「もしかしてこれをまた書く気になったりは……」

 

「流石にそれはありません。月崎尊というキャラクターを使った作品は今作でもう充分ですから」

 

女神

「続編に関してもか?」

 

「血縁者なら構想中のネタがあります」

 

「俺の血縁者? ……まさか」

 

サラ

「そういうこと、ですか?」

 

「そこは続編に発展した時にということで」

 

女神

「ふむ。ではこの話もここまでで良いだろう」

 

「ですな。さて、この『Jumper -世界のゲートを開く者-』が今日に至るまでの経緯を現時点で可能な限り公開したわけですが、お三方の心境的にはどうですか?」

 

「俺としては『そういえばこんな設定もあったな』って思い出したくらいだな」

 

サラ

「私は今の形になってよかったと思ってます」

 

女神

「私はメインに出張る役柄ではないので何とも言えないが、一つ確認してもいいか?」

 

「なんでしょう?」

 

女神

「サラ嬢は公式絵があるので容姿はわかるのだが、月崎や私は作者の中ではどんなイメージなんだ?」

 

サラ

「あ、それは私も気になります」

 

「本編じゃ俺の情報は黒髪の男としかないからな。どうなんだ?」

 

「なるほど。えー、まず女神さまは作者の中ではスーパーロボット大戦シリーズのリン・マオの髪を多くした姿となっています。性格もそれに近い感じで」

 

女神

「ほう。てっきり美城常務あたりかと思ったぞ」

 

「実をいうと女神さまの容姿は作者が初めてハーメルンに投稿した作品の時点で決めてました。なので美城常務はないです」

 

サラ

「では尊さんは?」

 

「正直こいつが一番容姿に悩みました。現在のイメージではガンダムOO外伝の主人公フォン・スパークを黒髪にしてマイルドにした感じです」

 

「あいつかぁ……。キャラの経歴だけ見たら絶対まともな人間じゃないぞ」

 

「安心しろ。マイルド成分混ぜたから目つきはあそこまで酷くない。あと脳内CVも同じ人を当てておいたぞ」

 

サラ

「それでもマールたちが全く埋まってませんね」

 

「作者的にこれって当てはまるのがないんですよね。まあこちらも思いつき次第追加していきますよ。さて、ほかに何かありますか?」

 

女神

「最後に一ついいか? さっき初めて投稿した作品という言葉で思い出したのだが、君宛に手紙が来ている」

 

「はい? 誰からです?」(手紙を受け取る)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こ っ ち の 続 き も さ っ さ と 書 け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………――ッッ!?」ダッ!

 

サラ

「えっ!? どうしたんですか!?」

 

???

『逃がすかあああぁぁぁ! さっさとこっちも進めろぉぉぉ!』

 

「うおっ!? なんだあのデルタカイは!? ハイメガとファンネルで作者を狙ってるぞ!?」

 

女神

「うーむ……予想できたとはいえ更新を止めていた作者の自業自得しか言えんな。 さあ。作者もいなくなったし、今回はもうお開きだ。諸君、また本編で会おう」

 

 


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