戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜 作:BLACKRX
続きです、やっと無印編がおわる目処が立ってきた。
追記
やっぱり終盤の展開を考えてたとおりにします、ごめんなさい……
「ここはどこだ……公園?」
カズキは目を覚ますとそこは公園だった、その公園は昔にレンとよく遊びに行った公園であり、なんで自分がここにいるのか分からなかった。
「……」
その後、カズキは公園を散策しているとある場面を目撃する。
それは幼い頃、ある少女に助けられたあの場面だ。
「顔が……顔が見えない……」
カズキはそのことを鮮明に覚えてるはずなのに声が聞こえず、顔も思い出せない……すると場面が変わり、工業地帯で大量のノイズに囲まれてる場面に変わる。
「…………!!!」
顔が見えない少女がなにかを叫び装甲を纏う、その隣には自分もいて彼女を守りながら戦いその最中に青いギアを纏った少女と戦う。
「カズキくん……カズキくん!!!」
それを見ていた直後だった、彼は目を覚ますと映画館の中にいた。
手にはポップコーンとコーラ、服装はデートに行く際に来てそうな感じのコーデだ。
「もう、恋愛映画は苦手だったら言ってよ」
俺は隣にいる少女に妙な違和感を感じるが、それがなんなのかわからない……ただ、わかるのはこの"白髪の少女"が大切な人ということだけだ。
「次はどこに行く?」
「任せるよ」
そう彼女が尋ねてくる、俺はどう答えたらいいかわからないがこう返す、デートはわからないので彼女に任せようと思う。
この時、俺は違和感を感じるがそれを無視しようとすると窓ガラスにひとりの少女が写ろうとする。
「ねぇ?どうしたの?」
だが、その前に彼女が立ち塞がりそれを見せないようにしてくる。
「あ……ああ……ごめん……」
俺は謝ることしか出来ず、そう返した後に彼女に手を引かれて離れた……そういえば、俺は何か大切なモノを無くしてる気がする。
何を無くしたんだっけ?
……………………
「エイヤ!!!」
「フフフ……ハァ!」
「アアッ!?」
衛星軌道上にて二人の巨人、ウルトラマンコスモスエクリプスモードとカオスウルトラマンノイズが激闘を繰り広げていた。
「(はぁ……はぁ……くっ……)」
だが、戦闘力に差が出てるのかコスモスエクリプスの方が押されており余裕が無く、対してカオスウルトラマンノイズは圧倒的な力で余裕を持って圧倒していた。
「ティ!!!」
「ウォ!!!」
コスモスエクリプスは諦めずに攻撃を繰り出し反撃の手の内を探ろうとするがカオスウルトラマンノイズはそれを躱し蹴りを入れてかかと落としを繰り出し地面に叩きつける。
コスモスエクリプスはそのまま地面に叩きつけられると変身が解けてムサシに戻る。
「あっ……がっ……ああ!!!」
「くどい!!!しつこいぞ!」
地上の方もフィーネが暴走状態の響を圧倒的な力を持って叩きのめしており、それでも諦めない響を前に首を締めて持ち上げた。
「あっ……がぁ……」
響は殴る蹴るをしてその拘束から逃れようと必死になるが、その一撃一撃はフィーネにまるで通用しておらずそのまま更に追い詰められていく。
「立花を離せ!!!ぐっ!?」
それを見た翼は静観をやめてそのまま攻撃に加わるが興味が無いのかすぐに一蹴されて地面を転がり気絶する。
「ウッウゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「これで終わりよ!!!」
フィーネは未だに対抗を続ける響を地面に叩きつけて黙らせる、その際に響の暴走状態は解け、更にシンフォギアも解除される。
「かっ……かずき……くん……」
それでも響は気絶せずにフィーネに立ち向かうおうと立ち上がるが身も心もボロボロであり立ってるのが精一杯だった。
「まぁいい、では……ガ・ディンギル起動!!!目標は月!!!」
それを見たフィーネはふっと笑うとそのままガ・ディンギルを起動して月を標準に捉える……その際、カオスウルトラマンノイズが地上に降りそのまま砲塔に入り、最深部で着地すると金属でできたパーツに身体を固定されそこからエネルギーを吸収され砲塔に集中する。
「これで終わりだ!そこで見ていろ!」
「……」
響は虚ろな瞳でそれを見ていると衛星軌道上で赤い光が見えた……光の位置は丁度ガ・ディンギルの真上であった。
「クリスちゃん?」
それを見た響はそう呟くと同時にガ・ディンギルから光が放たれた、その光は暴走してた響が放っていた光よりも黒く、そして強力であった。
「来るか……絶唱でも足りるか?」
発射される少し前、クリスはフィーネが響に気を取られてる隙を突いて月を守るべく衛星軌道上でエネルギーを貯めて構えていた。
「パパ、ママ……そしてムサシ、ごめんな……アタシは」
彼女は懺悔の言葉を吐いてい謝ってると黒い光がこちらに向かって来てることに気がついた、その威力は明らかにあの時よりも強力なのは肌でピリピリと感じていた。
「さよなら……」
クリスはそう呟くとある歌を歌う、それはシンフォギアの最後の力……諸刃の剣、絶唱。
「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzenはfine el baral zizzl Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl」
彼女は怯えながらもそれを決意ある歌声で奏でる、そしてそれを周囲に展開するビット、そしてガ・ディンギルに向けてるライフルに集中し軌道を変えるべく放つ、だが……カオスウルトラマンノイズとデュランダルの力は強大なのかそれを物ともせずに突き進む。
「(ダメか……ごめん……)」
彼女はフルパワーで放つ攻撃をいとも簡単に押し返してる力を前にそう考えた直後だった。
「エイヤ!!!」
その隣で聞き慣れた声が聞こえたからだ、クリスはそれに驚いて前を見るとそこには絶唱の放たれるエネルギーの光線を自身の力に変えゴールデンライトバリアを展開したコスモスエクリプスの姿があった。
「ムサシ、コスモス……なんで……」
「もう君を一人にはしたくないから……だから、気を抜かないでそのまま光線を放ち続けて」
それを見たクリスはそう尋ねるとコスモスエクリプスはそうムサシの声で返す、それを聞いた彼女はうなづいて更にエネルギーを送るのだが、それでも軌道を逸らすのが精一杯だった。
二人はそのまま押し負けて黒い光にそのまま呑まれるが光線は曲がり月の一部を打ち砕けるだけにとどめた。
「なん……だと……」
それを見てフィーネは驚きの声を上げて驚く、デュランダル×ソロモンの杖×カオスウルトラマンという究極の方程式から生まれた方法が塞がれたからだ。
「だが、いい……もう一度撃てば……」
その時、ちりんと鈴の音が聞こえた……フィーネはその音を聞いた時、響の方を見つめる。
その手にはあるキーホルダーがあった、それはかつて響からカズキにプレゼントしたものであり、そして再び二人を巡り合わせるきっかけを作ったもの、、"ガンバルクイナくん"だった。
「なんだ……それは……?」
「思い出したんだ、これを……ずっと、ずっとポケットの中で忘れててそしてカズキくんと出会って思い出してそれをずっと渡しそびれてた」
「……何をする気だ、やめろ……それを見せるな!!!」
それを見たフィーネは黒い球体の中から強い光が漏れ出てるのを感じてそれを見せるなと声を上げる。
「カズキくんを返してもらう……」
その時、周りから歌声が聞こえる……それは希望に満ちた絶唱の光、彼女の陽だまりである友人、小日向未来が起こした彼女達への応援歌……私立リディアン音楽院の校歌である。
「歌……なぜ、まさか……」
その光はガンバルクイナくんに集まっていく、人々の絆を紡ぐ光が希望と未来を一つのキーホルダーに乗せていく。
「Croitzal ronzell Gungnir zizzl」
そして一つの歌が響く、そして二つの光の柱が飛び立ち……二人の人物が立ち上がる。
「なんだ……その力は……」
「シンフォギアだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
そして響はガングニールエクスドライブモードを発現すると同時に黒い球体に向けてガンバルクイナくんを投げる……その軌道は見事に命中し光が彼の元に繋いでいく。
…………
「ごめん、俺はここにはいられない」
「急にどうしたの?」
ある時、俺は彼女に告げた……ここにはいられないと、それを聞いた彼女は首を傾げながらそう尋ねる。
「もう、夢は終わりだ……フィーネ」
「なっ……何を言って……」
彼女の動揺ぶりを見て俺は手に持つエボルトラスターを見せてこう告げる。
「お前が欲しいのはノアだ、俺じゃない……それといい夢を見せてくれてありがとう、さよなら」
そして俺は扉を開ける、そこは公園で過去の俺と彼女、響がいた。
「これあげる」
「これは?」
「がんばるくいなくん、これをみていつでもおもいだしてね」
「うん」
俺はその手にガンバルクイナくんを握ると光が俺の身体を包んでいく、もう迷いはない……俺はこの道を進む。
「絆、ネクサス……ウォォォォォォォ!!!」
俺はエボルトラスターを引き抜くと光に包まれながら飛び出す、その姿はウルトラマンネクサスの真の姿を取り戻してはいなかったが、それでも人々の絆を紡ぎ、蘇った。
「ノアさま……」
ウルトラマンネクサス・ジュネッスG……人々の絆を結び、今……ここに顕現する。
to be continue……
感想、アドバイス……お待ちしております。