まだ生きていたい   作:kesarun

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初めましてkesarunというものです、なんというか二次小説読んでだら勢いで書いてしまった、後悔はしていない。
未熟者ですが頑張って書いていきたいと思います。
注意:未熟者ゆえ、ここ違うだろうとかこんなの○○じゃないとかあるでしょうが生暖かい目で見てください。


序幕:事の始まり
序幕:1


 一つの命が失われようとしていた。

 

 残酷ではあるが世界単位でみれば決して珍しいことではなかった。

 

 白い病室の中でいま死のふちに立っている少年は、はっきりとしない意識の中で徐々に近づいてくる死の気配に恐怖した。

 

―寒いよ、怖いよ、お父さん、お母さんどこにいるの?僕を一人にしないでよ、寂しいよ、みんなどこにいるの?僕はここにいるよ、暗くて何も見えないよ?怖いよ、寂しいよ―

 

 恐怖と不安がごちゃ混ぜになり幼い少年の心を覆っていく、泣き叫びたくても、もう泣き叫ぶ体力もない、体がひどく重いのだ、本能がひたすらに警報を鳴らすがそれに対応する気力すら残ってはいない、死の甘く腐敗したような香りがだんだんと強くなっていくのを少年は何の抵抗もできないまま知覚し、そして自分が死ぬということを少年は理解した。しかし、

 

そんな少年の

 

――死にたくないなあ――

 

 

 

 

ぽつりと零れ落ちた思いは

 

 

 

 

一つの奇跡を手繰り寄せる

 

 

 

 

――ほう、死に面しながらも、生きることに執着するか、みじめな姿よな――

 

 

 

 

――キャー! わたし好みのイケ魂発☆見! これは天が私に逆光源氏計画を行えと命じてるようなものですよね! ――

 

 

 

 

――ふむ、よくみればなかなか愛らしい顔立ちをしているではないか、余は気に入ったぞ! ――

 

 

 

 

――君もかわいそうだな、よりによってこいつらに目をつけられるとは――

 

 

 

 

 そんな声がどこからともなく聞こえてきた、死にゆくにつれて薄れかかっていた意識が急にクリアになる。

 

 群青色の海の底を思わせる風景が目の前に広がる、そしてそこにあるのは一目では数えきれないほどのモノリスだった、それぞれのモノリスには人型が書かれている、しかしそれは多岐にわたるものではなく、大まかに分ければ7つの型に分けられていた。

 

 そして、モノリスの大部分が灰色になっている中で4つだけ光っているモノリスがあった、先ほど聞こえてきた声はどうやらこの光っているモノリスから聞こえてくるようだ。

 

 

――ふぅむ、どうやらこの世界には面白い魔術がかかっているようだな、あいにく聖杯戦争のシステムはないようだが……つかの間の暇つぶしにはなるか、ククク喜べ雑種――

 

 

 そんな声がすると先ほどまで周囲に漂っていた甘く腐敗したようなにおいが急速に遠ざかって行った、先ほどまで重かった体が軽くなり、あれほど凍えた寒さもいつの間にか消え去っていた、しかしそこには少年が安堵できる空気はなく、逆に一歩間違えば取り返しのつかないことになるピリピリとした緊張感がそこには漂っていた。

 

 灰色のモノリス達は一貫として拒絶的な雰囲気を漂わせ、唯一輝いている4つのモノリスも、灰色よりかは(一つを除いて)拒絶的な印象はないが、かといってそれらもこちらを受容してくれるようなものでもなかった。

 

 

―一体ここは…どこ…? ――

 

 

 少年はその幻想的な光景に圧倒された、ただ己の所在を問うようなつぶやきが口から零れ落ちた。

 

 

――察しの悪い雑種よな、お前はこれからこの我の玩具なのだ、お前の命はこれからこの我の娯楽ためだけにあると心得よ、幻滅させてくれるなよ? ――

 

 

――まだ5歳にもならないような子供がここがどこだかわかるはずがないだろう?少しは勘弁してやったらどうだ? 英雄王――

 

 

――ふん、幼子とはいえこの我の声を聴くだけで感激にむせび泣いてこうべを垂れるべきであるのだぞ? 我の声を拝すことを許しているだけでも寛大だと知れ――

 

 

――そんなことはいいからはやくすることがあるならやるのだ金ぴか! ――

 

 

――ふふふ、どう育てようかなー、やべ、想像するだけでよだれ垂れてきた――

 

 

 そこでは男の声が2つと女の声2つがそこに騒がしく響いていた。

 

 しばらくして4人の間で言いたいだけ言い合ったのか声の主たちの関心がこちらに戻ってきたのを再び張りつめた空気によって少年は察した。

 

――さて雑種よ、この我も無理やりお前にさせるつもりはない、故に選ばせてやろう、この我の誘いに乗るか否か、乗るのであればお前を生き返らせてやろう、その代わりお前の命はこの我の娯楽のために使ってもらう、乗らないのであれば…わかるな? ――

 

 少年は謎の声と相対して、自身の心を見透かされているような気分に陥った、そしてこの声の主は自分のこういった心の動きまで楽しんでいるに違いないと確信した。

 

 しかし少年はその言葉の含まれる声の主の本気具合も察していた、おそらく自分がどちらの返事をしようがこの声の主はその回答に沿った行動をするだろう、乗らなければ自分はこのまま迎えるべき死を迎えるのだろうといことも。

 

 少年は本能のままその誘いに乗った。

 

―そうでなくてはな、くく、楽しみが増えるように多少の餞別をくれてやる、よく使いこの我を楽しませるがいい―

 

 そんな声とともに急激に少年の意識が遠のいていく、それは浮上していくような感覚を伴って少年を現実世界に引き戻した。

 




うん、こんな感じです。
面白そうだという価値を見出していただければ幸いです。

赤セイバーのこれじゃない感が我ながらひどい
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