リアの街歩きはとても物騒です。
風邪ひいた……w
私はここのところ毎日禁じられた森に潜っている。
その結果、私は幾つかの村や街に出入りすることに成功していた。
いずれも学校からかなり近い位置にあるのだが、マグルに見つかってないところを見ると結界などの探知妨害が働いているのだろうか。
私は今日ラーテンという街に来ている。
複数のマフィアの活動拠点があるため微妙な均衡の元で小競り合いが続いており、ぶっちゃけ治安はめちゃくちゃ悪い。
女の子が一人で歩こうものならあっという間に裏社会の人間に食い物にされるだろう、ひとりでならね。
この街に来る際にはショゴスを連れ立って行動するように心がけている。
なにせショゴスは重火器で攻撃されても全く気にならないほど凄まじい再生能力と防御力を兼ね備えている。
なんども守ってもらっており、とても頼りになる存在だ。
事前に調べておいた廃屋の地下室にたどり着き、壁のスイッチを探る。
室内照明がつき、散々たる室内を眼前に照らし出す。
電気は近くの発電所から盗んでいるらしい。
想像はしていたが足の折れた机や割れたガラス、壁には無数の弾痕があり床には多くの薬莢が転がっている。
「やはり酷いね、これは。換気も必要だし内装も変えていきたいな。」
「(マスター、埃やガラクタなどは私が捕食することにより対応可能です。)」
「おや、そうなの?じゃあお願いしようかな。」
「(ではマスター、お部屋をでてください。)」
「はーい。」
そうするとショーンの体は膨張を始め、ついには部屋と同じ大きさになった。
そうして3秒ほどプルプルと震えると元の大きさに戻っていく、と言っても普段の大きさですら元々の大きさの30分の1程度の大きさなのだとか。
床に転がっていたガラクタなどは全て消え去り、コンクリートの壁に囲まれた空間が現れる。
うん、ちょうどいい広さだ、ここを魔術工房としようかな。
部屋の真ん中にショーンに小さな穴を開けさせて小さな木箱を埋め込む。
以前話題にした転移の魔術だ、これでいつでもここに来れる。
さて、街の散策に出ようか。
薄暗い廃屋を抜け出して街に出ると急な明るさに目がくらむ。
目を慣らして大通りを歩いていると、爆音が響きわたる。
音の方向を見るとすぐそばのビルの2階が黒煙を上げて炎上しているところだった。
うわーと眺めているとビルから数人の男女が脱出してくる。
身なりから相当高い位置の人物ということがわかるが足に負傷をしているようであり足を引きずっていた。
「ええぃ、畜生!どこの奴らだ!」
「そんなこと喚いてるより早く安全なところへ!」
うん、まさに阿鼻叫喚だね。
さぁどうしよう、助けてあげた場合に何か利益出るかな?
そんなことを考えてると道の両側から武装車両がそれぞれ4台、合計8台こちらに来るのが見えた。
「くそ、あいつらか!」
「ボスを守れ!応戦するぞ』
助けかな?とも思ったが殺気立った様子を見る限りその線は薄そうだ。
彼らは少し離れた位置に停車すると中から突撃銃を持った人がわらわら出てくる。
挟撃を受けているため逃げることもできないし……。
まぁ、強行突破かな。
ついでに彼らも助けてあげよう、私の気まぐれに感謝するがいい。
なんだろう、ひどく独善的なキャラになりつつあるな私。
「(ショーン、脱出してきた人たちの保護お願い。壁を作って囲んでくれればいいよ。)」
「(了解、マスター。)」
ショーンが中空の円筒形に形を変え、青紫色の障壁が彼らを取り囲む。
「なんだこれは!?」
「ぶっ放せ!」
彼らが拳銃を使用するが少し表面が凹む程度でショーンは全く堪えた様子がない。
あと彼らはアホなのかな、もしショーンが硬質な物体だったら跳弾して自爆するよ
。
さて、彼らはショーン任せて私はどうするかな。
とりあえず右手の敵……突撃銃が3人軽機関銃が1人か。
まずは相手の動きを止めよう。
最初のターゲットは軽機関銃の人だ。
前世の記憶をたどるにあれはM60かな?
さて、始めよう。
「恐怖の植え付け!」
まずは相手の動きを止める。
標的はM60を取り落とし、恐怖に顔を引きつらせながらガクガク震えている。
まるで生まれたての子鹿だね。
何だろう、すごく嗜虐心がくすぐられるよ。
使用した呪文は「恐怖の植え付け」というもので精神力を少し消費して発動する。
今回は発声制御により威力を調整したが調整せずに放つと対象者は恐怖のあまり発狂してしまう。
現にさっきターゲットとなった彼は腰を抜かして失禁したまま動けないでいる。
なんか仲間に怒鳴られてるね、かわいそうに。
あ、そこの君、私のせいだとか言わないように。
私は呪文を行使し、他の突撃銃持ちの人たちも恐怖の波に捉えていく。
恐怖に見開かれた目が私を捉えると、彼らは恐怖の根元が私だと本能的に察知し一斉に悲鳴を上げ始める。
「ヒ、ヒィィィィィィィ!!」
「来るな来るな来るな来るなぁぁぁぁ!」
「ぎぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
フフフ……いいね、ゾクゾクする。
大の大人がこんな年端もいかない少女に好き勝手に翻弄されるのはどんな気分だい?
一人に歩み寄って満面の笑みで問いかける。
「ねぇねぇ……今どんな気持ち?」
「ヒィッ……ケヒッ……。」
あら、気絶しちゃった。
じゃあ残りの人にも止めをさしてしまおう。
両手を握りこぶしの形にし、それぞれの標的に向ける。
さぁおやすみ、死なない程度に加減してあげるよ。
「ヨグ=ソトースの拳」
拳から放たれた衝撃波が標的の体を捉えるといともたやすく意識を刈り取る。
それぞれ見るも無残な姿で無様に横たわる大人たちに背を向け、新たな獲物に意識を向ける。
さぁ、後ろの標的も片付けてしまおう。
……ふぅ、これで良しかな。
さすがに調子に乗りすぎたね、頭がガンガンする。
あたりに目を向けると目標の全員が地面をなめている。
ショーンに守られた彼らも私に対して奇異の視線を向けてくる。
まぁ仕方ないね、これだけのことをやったんだ。
それもこんな小さな女の子がね。
「(ショーン、もういいよ。)」
「(了解、マスター。マスターの護衛に移ります。)」
「(ありがとう、よろしくね。)」
ショーンの体積がグッと減り私の肌着と洋服の間に薄く張り付く。
これにより銃弾を体に撃ちこまれてもショーンが守ってくれるのだ、いわば即席の防弾タイツである。
彼らに歩み寄り声をかける。
「やぁ、無事だったかい?」
ボスらしき人が返事をしようとするが、護衛に遮られる。
実に優秀な護衛だね。
「何もんだテメェ!」
「そう凄まないでくれないかな、こっちはか弱い女の子だよ?」
「か弱い女の子がギャングを相手にできるわけねぇだろ!」
実にごもっともである。
「まぁとりあえず、もう安全だよ。」
「おい待てよ、こっちの質問に答えろや!」
「私のこと?そうだね……敢えて言うなら魔法使いだよ。」
そう言うと同時に私はクトゥルフ版転移の魔術を使う、行き先は私のベッドの上。
多分あそこにいても質問攻め似合うだけだしね。
こちら側から強制的に終わらせてもらったよ。
それにしても疲れたよ、これから箒の授業があるなんて……。
めちゃくちゃサボりたい。
そんなことを思いながらベッドの上に横たわる私であった。
もうすぐテストやレポートに追われる時期になります。
ちまちま進めますのでごゆっくりお待ち下さい。
目標としては12月の初〜中旬には投稿できるようにしたいと持っています
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