冬休みはバイト三昧です。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
へいへい皆様こんにちは、リア・シャトレーヌです。
今日はなんとなんとハロウィーン!
テンション上がるねヒャッホウ!!
とまぁ若干キャラ崩壊気味な私である。
なんてことを考えながら今私がいるのはマグル部の部室である。
室内にはたくさんの本と機械類が並んでいる。
私は今魔法を用いた精密機器の研究に取り組んでいる。
なぜ私がこんなことに取り組んでいるのか。それは一週間ほど前の夢の中までさかのぼる。
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夢の中
私が目覚めるとまたあのわけのわからない空間で憎くきあの男と相対していた。
私が男に気がついた瞬間こちらに喋らせる隙を与えない怒涛のマシンガントークが炸裂する。
「やぁやぁ久しぶり!どうだい新世界での生活は?楽しいだろう?うんうん楽しくないはずがない!なんて言ったってこの私が楽しいのだから!しかし私は気がついたんだ!人間が持つ考えの一つに平行世界というものがあるんだろう?そこからもう一つ私が気に入った作品をこの世界に混ぜ込むことにしたんだ!さらにこの世界の君に敵対しそうな人を強化することにしたよ!さしあたってはヴォルデモート君かな?どうもお辞儀君なんてよびかたもあるみたいだけどね!ふふふ、君にはこれから多くの苦難が降りかかるよ!なぜなら私がけしかけるからね!君の顔が恐怖や絶望に歪むのを想像するとゾクゾクしてたまらないよ!さぁさぁ私が絶頂を迎えるまで楽しませておくれ!」
……うざい。どのくらいうざいかというと朝遅刻しそうになってるときに信号に引っかかったり着替えのときに布が引っかかってなかなかパンツがはけなかったときぐらいうざい。
忘れた頃にタンスの角に小指をぶつける呪いでもかけてやろうかしら。
「やめろ、私は平穏に暮らしたいんだ。余計なことはしないでくれ。」
「あんなスラム街で大人を圧倒するのが平穏かい?」
「グッ……。」
あれは自分でもやりすぎた感があった。でも人が助かったんだからいいよね?よくないか。
「今日はこんなところだよ!でもでもぉ!これからも何かあったら嫌がらせも兼ねて連絡に来るからね!しかしアザトースの旦那やヨグ=ソトース兄さん、バースト姉さんにハスターやアトラック=ナチャ、アブホースまでが君に興味を持つとは意外だったな。なにはともあれ私、ニャルラトテップは君のことを応援するよ!頑張って甘美な悲鳴をあげてくれたまえ!」
そんなことをいうと男はパッとその場から消えてしまった。
もう一つの作品ねぇ……ろくなのが選ばれる気がしない。
ってか向こうからけしかけてくるのか、こりゃ魔法戦争は避けられんな。
今のうちに修行しておかねばね、強化するとも言ってたしいつかは私の魔術が通じない敵も出てくるかもしれない。
……と考えていると夢の中にもかかわらず強い睡魔に襲われて私は意識を失った。
++
というのが一週間まえの夢の出来事である。
ほんと面倒なことしてくれたよね、スタンド使いじゃないがやれやれだぜ。
さしあたってはヴォルデモート陣営に対する対策といったところかな。
死の呪文に対してはとある魔術で対策ができてしまっている。
ただしこの呪文のせいで私の体は極端に成長が遅くなり、寿命に至ってはもう数百年単位で伸びてしまった。
この事実に気付いたとき私は衝撃を受けた。
成長が遅いということは胸が成長しないのである。
成長しても胸が育つとは限らない?そこのチミィ……口にしてはならんことを言ったな?ぶち殺してやる。
そんな我が胸部の確定された未来に絶望しながら研究を進めていく。
ヴォルデモートを筆頭に魔術や魔法を特別視するものは往々にして魔術魔法以外を見下す傾向にある。
慢心もいいところだ、つまり付け込む隙はそこにあるということだ。
今の私ではできないが対物ライフルであるバレットで2キロ先から狙撃すれば死ぬんじゃないかな。
ハーグ陸戦条約?あれ別に対物ライフルの対人使用を禁止するとは書いてないから別にいいよね。
ダブルオーのオートマトンみたいな感じのやつが目下の目標だな。
……ふぅ、疲れた。
今日の研究はここまでにするか。
談話室に向かうと男子の威勢のいい気合と風切り音が聞こえる。
うん、談話室っていつから道場になったのかな。
中心人物はまさかのハル。
部屋に綺麗に学年別等間隔で並んだ男子達に格闘技を教えている。
指導している様子はまさに鬼教官、教えてもらっている男子達もキレのある動きで蹴りや突きを繰り出す。
……ここって魔法学校だよな?どうしてこうなった。
さすがに全員はスペースが足りないためか曜日で教わる人が決まっているようで残りは部屋の隅で筋トレしている。
リ◯ーンの暗殺部隊の赤ん坊に「格闘のできる術師なんて邪道だぞ!」とか言われそう。
「よし!今日はここまでだ!」
「「「押忍!ありがとうございました〜!」」」
ふむ、終わったかな。
「やぁ、ハル。お疲れ様。」
「ん、リアか。ありがとう。」
「どうしてこうなったんだい?』
「あぁ、談話室でいつものように格闘技の鍛錬をしていたら弟子にしてくれって人が現れてなんやかんやでこうなった。」
「なんやかんやって……。」
やっぱり男の子はこういうの好きなのかな。
さて、もうそろそろ授業だ。
教室移動しようかね。
時は流れてもうすぐ夕食の始まる時間帯、今夜はパーティーが開かれとてもおいしい料理にありつける……ありつけるはずだったのに……。
私は現在トイレに立てこもっている。
少し前にフレッドにもらった飴に下剤効果があったらしく、めちゃくちゃお腹が痛い。
ちくしょう、あのいたずら小僧め……。
用を足してトイレから出ようと鍵を開けると床が揺れたことに気づく。
あれ?地震でもあっ……「キャ-----------------------------!」
あっ……これあれだわ、トロールのやつか。
なんか臭うなと思ったがトロールがいたんじゃそりゃ臭いわ。
急いでドアを開け放ち外に出るとハーマイオニーとバッチリ目があう。
うん、ニャルが言ってたことがよくわかったわ。
泣き顔の女の子って可愛いね!そそるね!
とまぁ、バカな思考は置いといて振り向きざまにヨグソトパーンチ!
はい、もはやおなじみのヨグソトースの拳です。
ノーモーションで発動できるから便利なんだよね、私はイメージを強固にするために実際に突きを放ってるけど。
手加減なしで放たれたエネルギーの塊はトロールの腹部に直撃し虚空に血と臓物による大輪の花を咲かせる。
抹殺完了!トロールごときにハーマイオニーはやらせん!やらせはせんぞぉ!
やはり脆いな。拳を振り抜いた勢いで半回転しトロールに背を向けハーマイオニーに正対するように立ち瞑目してお気に入りのセリフを言い放つ。
「見た目と本質は別物。世間の人はそれに騙されやすい。」
byシェイクスピア。いやー、トロールって皮膚固そうだけどそんなに硬くないね。
知恵を働かせれば一年生でもそれなりに戦えるかも。
飛び散った皮膚片を足でつついたらぐにゃぐにゃしてるし。
目を開くとハッとした様子のハーマイオニーが尻餅ついてこちらを見上げていた。
ふむ、そんなぽかんとしてどうしたんだい。
廊下の方から足音が聞こえてきた、恐らくはハリーとロンだろう。
「「ハーマイオー…………うげぇ、なにこれ。」」
うんわかるよ、私でもそうなる。だが少年たちよ。
世界にはもっと恐ろしいことがあるの。このくらいで驚いてちゃ話にならんぜ!
その後やってきた先生方にお説教をいただき、事後処理などを丸投げしておゆはんを食べに大広間に向かうのだった。
そして翌日のこと。
重たい瞼をこすりながら談話室に向かう階段を降りていく。
「あっ……シャトレーヌさん!」
背後から呼び止められ、振り向くとハーマイオニーがいた。
「あの……友達になってください!!」
……なぜに敬語?
++
ハーマイオニーside
私はトイレで一人泣いていた。ハリーやロンは全然言うことを聞いてくれないどころか私をトラブルに巻き込んでくる。授業はそれなりに努力してるのもあってとてもいい評価をいただいている。
あのスリザリンの薬学教師は例外だが。
そんな私には友達がいない。向こうから話しかけてくることがほとんどないのでこちらから話しかけるのだが、みんな煙たがるようなあまり友好的でない反応が返ってくる。
なんでも私が授業でなんでもできて目立つからなんとなくかかわりにくいのだそうだ。
今日はとうとう私の陰口を言われているのを聞いてしまった。
彼らは私には才能があるからできると言っていた。さらに私が彼らを見下しているということも言っていた。
私は見下してなどいないし、むしろ仲良くなりたいと思っている。
授業で活躍できるのだってしっかりと予習復習の努力をしているからだ、その努力を才能という言葉で簡単に処理されとても悲しくなった。
堪え切れなくなった私はトイレに駆け込み一人すすり泣いていた。
そして気持ちが治まってきて、トイレを出ようとした時、私はそれと鉢合わせた。
悪臭を放ちながら低いうなり声をあげこちらに近づいてくる巨体の化け物、トロールだ。
私は頭が真っ白になり悲鳴を上げてしまう。
すると私が使っていたトイレの隣のトイレからくすんだ金髪の背の低い女子が飛び出てきた。
彼女は私と視線が合うとまるで安心させるかのように不敵にニヤリと笑い振り向きざまにトロールに殴りかかる。
するとなんということだろうか。
トロールは上半身が消し飛びあたりには肉片が散乱することになった。
同じ女子とは信じられない怪力に呆然としつつ私は彼女がこちらを向いているのに気付いた。
「見た目と本質は別物。世間の人はそれに騙されやすい。」
そのセリフを聞いた時私は本当に救われた思いがした。
必死の努力を才能という言葉で片付けられ傷ついた心にまっすぐ染みた。
そしてこの人はきちんと私をわかってくれる人だと思った。
呆然とする私に少し不思議そうな顔をした彼女はトイレに駆け込んできたハリーとロンに応対していた。
その背中をみながら私は思う。
初めての友達はこの人がいいな。
そんな憧れにも似た思いを抱きながら私は彼女の背中を見つめた。
その後先生に説教をくらい大広間に戻ってお夕食が再開された。
そして翌日、談話室に向かう階段を降りていると、昨日憧れた背中を見つけた。
「あっ……シャトレーヌさん!」
気がつくと声をかけていた。
何を言おうと呼び止めたのかわからず混乱する。
彼女はかなり眠たそうな表情でこちらを振り返る。
あっ……寝癖ついてる。
彼女の寝癖で少し緩んだ心で自分でも思いがけない言葉を発していた。
「あの……友達になってください!」
少しぽかんとした様子の彼女は少し微笑んで言ってくれた。
「私でよければ友達になろう。これからよろしく。」
今日はいい日になりそうです。
この作品書いてる途中に他の作品も書いてみたいと思う今日この頃。
どうしようかなぁ。