蘭「? なにこれ? 何がおきてんの?。」
この日蘭は、いつも通りの生活を送っていた。楽しくも何ともない学校へ行き、友達と駄弁り、役にも立たない下らない授業を受け、飯を食い、また授業を受け、下校する。なんら変わりのない生活を送っていた。その帰り道、お菓子でも買おう、とコンビニに入った。すると、コンビニには誰も居ない。いつも聞こえてくる「いらっしゃいませ」が聞こえてこない。普段ならいるはずの自分以外の客も、誰一人として居なかった。
蘭「え?え?なんで? おーい!店員さーーーん?」
蘭が慌てて店員を呼ぶも、返事はない。ただただ店内の静寂が増しただけであった。
蘭「??? おかしいな...... 誰もいないなんてあり得ない。でも、滅茶苦茶気味が悪いなぁ....。出ようか。」
不審に思った蘭が、コンビニから出ようとした、正にその時である。
ガツッ.....
蘭「え?」
鈍い音と同時に、蘭の頭に鋭い痛みが走った。痛みのせいか、はたまた脳がやられたのか。蘭は、二本足でバランスを保てなくなりその場に崩れ落ちた。自らの後頭部を触ると紅く、生暖かく、鉄臭い液体が大量に溢れ出ていることが分かった。
蘭「ちょ.... 。誰.......か.......たす...........け............」
一体自分には何が起こったのか?誰がこんな事をしたのか?
そんな疑問は、自分の遠のいてゆく意識と共に投げ出された。
蘭「!?」ガバッ
( な、なんだ?俺には一体なにがあった?いってえ!頭が痛い!!
ってかここどこだよ!)
蘭は、目が覚めると同時に迫ってきた頭の痛みで意識が覚醒した。辺りを見回してみると、壁や天井や装飾品の全てが紅色で染まっている。ここまで紅いと、薄気味悪いと思ってしまう。
?「あら?ようやく気付いたのね」
蘭「うおい!びっくりした!!」
声のするほうを見てみると、ナイトキャップのようなものを被り、ピンクのドレスを着ている美少女の姿があった。彼女は、足を組み、頬杖をついて退屈そうにこちらを見ている。
?「あんたが湖のほとりで血だらけで倒れていたのをウチの門番が拾ってきたのよ。随分と酷いケガを負っていたようだけど、気分はいかが?」
目の前にいる美少女が、大人びた口調でこちらに話しかけてきた。体は小学生4〜5年生と変わらないだろう。しかし、彼女から醸し出されている雰囲気は、重く、どっしりとしたものである。所謂「カリスマ」というやつだろう。
蘭「気分はいいよ。あんた達が助けてくれたのか?ありがとうな。失礼だか、あんた、名前は?」
?「まずは自分から名乗る。当たり前でしょう?」
蘭「ああ、悪い。俺は、夢見 蘭。まー適当に蘭とでも呼んでくれ。あんたは?」
レミリア「私はレミリア・スカーレット。ここの紅魔館の主よ。レミリアとでも呼んで頂戴。」
蘭「レミリア....?変わった名前だな。しかし、おまえの背中についてるやつ。そりゃなんだ?アクセサリーか?」
レミリア「珍しくないわよ。ああこれ?違うわよ。普通の翼よ。私は吸血鬼だもの。翼が有るのは当然じゃないかしら?」
蘭「はぁ!?」
蘭は、レミリアの言っている言葉の意味が理解出来なかった。それも当然である。いきなり目の前の女の子が「吸血鬼です」なんて言って、直ぐに信じれるであろうか?いや、信じられない。なにせ、自分の住んでいた世界なら、吸血鬼など幻に過ぎないから。
でも、確かに目の前にいるのだ。蝙蝠のような翼を持つ、素晴らしい美少女が。
レミリア「貴方、外の世界の住民ね?紫からは外の世界に吸血鬼は居ないとは聞いていたけど....その反応、どうやら本当みたいね。
いいこと?蘭。貴方は今、幻想郷という地にいるわ。外の世界とはかけ離れたところにある、忘れられた者たちの楽園よ。ここには人間はもちろんのこと、妖怪、幽霊、魔法使い...色々な種族が入り乱れて生活している。それが幻想郷。」
蘭「げ、幻想郷、か。イマイチ信用は出来んが、目の前に吸血鬼が居るんだし、信用せざるを得ないな。」
レミリア「貴方、良かったらここで住まない?幻想郷は、吸血鬼以外の妖怪や幽霊とかがいて危険よ。衣食住は保証してあげるわ」
蘭「レミリアが言うのなら、お言葉に甘えよう。しかし、タダで住むのは嫌だから、なにか手伝えることがあったらなんなりと言ってくれ。」
レミリア「わかったわ。これからよろしく。蘭。」
蘭「こちらこそよらしく。レミリア。」
長いようで短い、蘭の恋物語が。波乱万丈な、蘭の第二の人生が、今、スタートしたのであった。
どうも。にゃるです。始まりましたね。遂に。
初めて小説というものを書いたので、おかしな点があると思います。
そのような点があれば、どんどん指摘してください。