スレツナまでの軌跡☆彡   作:cibetkato

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21.霧の妨害

 ツナ達が脱走してすぐに、追手側の面子が揃ってツナ達が潜伏していた場所に到着した。

 

「う゛お゛ぉ゛いッ!ここに誰かがいた痕跡があるぜェ!!」

 

「・・・人数は2人・・・いや、3人・・・この比較的少ない足跡はおそらく後から合流した雲雀のもんですね」

 

 スクアーロと獄寺が調査の結果を告げると、リボーンは派手に舌打ちした。

 

「チッ!・・・まさか、雲雀の奴がツナに付くとはな・・・」

 

「全くです!なんて羨まし・・・いえ、守護者の自覚が足りないっすね!雲雀の野郎は!!」

 

 またも本音を漏らす獄寺に、リボーンは呆れた表情をうかべた。

 

「ったく、雲と霧がツナ側に付いたってだけでもメンドクセーってのに、嵐がコレじゃ一生ツナは掴まんねーぞ」

 

「・・・まどろっこしい真似はもう終いだ。マーモン」

 

「粘写、だね?ボス・・・ズビビ!」

 

 マーモンの粘写を全員が覗き込む。

 

「ここは・・・」

 

「ぼ、ボンゴレ本部!?」

 

 獄寺が叫ばなくても、皆がその場所を特定していた。なにしろ、すぐ真横の建物内にいるという結果なのだから。

 

 プッツン・・・。

 

「・・・ドカス共・・・カッ消す!!」

 

 地を這うような声とどす黒いオーラがXANXUSから発せられる。

 

「・・・シシシ・・・これは、アイツら死んだな」

 

「フ、これで名実ともにボスがボンゴレ・・・」

 

「う゛お゛ぉ゛いッ!!!また反逆する気かぁああ!!!」

 

 そうツッコミながらスクアーロは思った。

 

(圧倒的にツッコミが少なすぎる!!!)

 

 ツッコミを入れるのはもっぱらツナの役割だっただけに、その損失は大きい。

 

 ボンゴレ本部へと猛ダッシュする者達を見送り、スクアーロはガックリと肩を落とした。

 

 

***

 

 

「ねー、マーモン。詳しい場所ってわかんの?」

 

「む・・・“城”の中に入ってからまた粘写しないとね」

 

 走りながらもベルがナイフを玩び質問すれば、マーモンは口をへの字に曲げた。

 

「チッ・・・まさかの本部に逆戻りとはな・・・」

 

 その脇で険しい表情をうかべるリボーンは、思わず舌打ちをする。

 

「10代目~・・・もう、どうか動かないでくださいィイイ!!」

 

「まーまー、獄寺。泣くなって・・・」

 

 既に半泣き状態の獄寺を慰める山本。

 

「カッ消すカッ消すカッ消すカッ消す・・・」

 

 物騒なことを呟き続けるXANXUS。

 

 大空&雲を追いかける者達は、何も知らない人間が見たら、回れ右をして見なかったことにするだろう、カオスの集団となり果てていた。

 

「・・・何だか先程から同じところを回っているような気がしないか?」

 

「・・・・・・あ、ああ」

 

 (ボスの脱走に慣れている)9代目の守護者がまず状況の変化に気付く。

 

「・・・マーモン」

 

「うん、ボス・・・これは幻術だよ」

 

 ピタリと足を止めたXANXUSがマーモンを振り返れば、コクリと頷く。

 

「・・・ってことは、クロームの仕業なのな?」

 

「クソっ・・・マジで羨ましいぞ!!!ゴルァ!!!」

 

「・・・シシッ、もう本音隠してすらいねェし」

 

 山本が辺りを見回しながら呟けば、獄寺が地団太を踏み、ベルがニヤニヤと笑う。

 

『・・・隼人、武・・・』

 

「なっ!」

 

 クロームの声に振り返ったリボーンが目を見開く。

 

 ゆらゆらと揺らめくクロームの姿が何十、何百と目に映ったからだ。

 

「むむ・・・また、腕をあげたね」

 

 アルコバレーノですら幻術に引っかけるなんて、とマーモンが呻く。

 

『ごめんなさい・・・でも、ボスの元へは行かせない』

 

 VGの作用か、ますます強力になったクロームの幻術に、酔っぱらったような状態になる面々。

 

「・・・っ、ドカスがぁア!!」

 

 ダンダン!

 

 XANXUSが叫び、地面に向けて双銃を放つ。

 

『きゃ!?』

 

 短く悲鳴が聞こえた後、一帯にかけられていた幻術が解けた。

 

「・・・よし、とにかく本部に行くぞ!!」

 

「リボーンさん、こっちからの方が早いッス!」

 

「おう!」

 

 また幻術をかけられる前にとその場を離れたリボーン達は、その行動が後に自分達の首を絞めることになるとは、まだ知らずにいた。

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