キャラ説明はしません、多分この小説を見てくださる方々はある程度どのような人物なのかは知っていると思いますので省かせて貰っています。
夢を見ていた。
とても現実とは思えもしない夢を見ていた。
同じ日々を何度も何度も繰り返されるそんな世界にいる夢を。
本当に夢だったのだろうかち疑問を抱く。
だが、ふと笑みがこぼれた。あれが夢でなかったとするならば、俺達はどれ程の奇跡を起こしたのだろうか、と。
俺は思った。あれが夢ではなく、現実であってほしいと……。あの日々が夢でないなら虚しい想いをせずに済むだろう。どうか、生きていてくれ、と俺は暗い世界に落ちて行った。
どれくらい暗闇の中にいたのだろうか。
わからないが、どこかから俺を呼んでいる声が聞こえてきた。
誰だ?俺を呼んでいるのは誰なんだ。
俺はそこで覚醒した。
「おお、目は覚めたか恭介!」
「……真人、なのか?」
「俺達もいるぞ」
目を見開き、俺は信じられない光景を見た。
「謙吾……それに皆も」
ここにいたのは俺と同じくある役目をやりとげ消えていった仲間だった。
「なぜ……俺達は死んだはずだ」
ハッと辺りを見渡す。
「……大丈夫だぜ恭介。あの二人はここにはいない」
つまり、あの二人は生きている。
真人の目はそう言っていたように見えた。
「そうか、理樹も鈴も……やっぱりあれは夢じゃなかったんだな……っ」
泣きそうになった。それは嬉しさと悔しさと……色んな感情が混ざりあった結果だった。
「俺達は出来ることをした。もう心配せずともあいつらは強く生きていけるさ」
「……そうだな」
俺はとにかく落ち着こうと呼吸を整え一息付いた。
「よし、二人は無事。それさえわかればそれでいい」
「いや、よくないぞ恭介氏」
先程から口を閉ざしていた皆のお姉さん的ポジションにいる来ヶ谷がいやいや、と口に出した。他の女子達もなにやらオドオドしているようだ。
「まあ、そうだな。まずおかしいのはどうして死んだはずの俺達はまたこうやって出会えたのか。そして、ここがどこなのか、だな」
「うむ、とにかくここにいる皆の記憶を改めて聞く限りでは私達は死んだ。これは間違いない。ならなぜここにまた集まったのかだが」
「ここが死んだ者の集まる場所。簡単に言えば天国や地獄、みたいな場所である可能性がありますね」
なるほど、と頷き納得する。どっからどうみても見知らぬ高校、そしてグラウンド……てことは、死んだ学生の集まる場所ってことなのか?
「あ、姉御姉御。誰か向こうから!」
「む?」
小毬とクドがわふー!?っと真人と来ヶ谷の後ろに隠れた。いつの間にかクドの口癖が小毬に移っている。それほどパニクっているのだろうか。
とりあえず、三枝の指差す方へ視線を向け人影を捉える。
「……女子生徒のようだが」
俺は距離を詰めるように近づいていく。
そして目の前にまで行くと相手から口を開いた。
「こんな時間に何をしているの?」
なんの変鉄もない純粋な質問が飛んできた。
確かにこんな“夜中“にこんな集団がグラウンドに集まってるのはどう考えてもおかしい。
「ああ、すまん。別に居たくているんじゃないんだがな」
白い髪の女子生徒は何かを納得したかのように視線を俺の後ろにいる皆に向けた。
「死んでしまった人達なのね」
一般生徒はこんな行動はしないし……と気になることを呟いていたが今はどうでもいいと恭介は女子生徒に質問する。
「ここはどこなんだ?」
女子生徒は口を開いき平然とこう言った。
「死後の世界」
やはりここは……と恭介は目を瞑った。
「ここは未練のある人達が来るところ。あなた達も何かやり残したことがあるのね」
俺は答えようとしたが、その瞬間銃声の音が響き渡った。その音と共に女子生徒は後ろに弾き飛ばされていた。
「早くこっち来なさい!」
そして、俺達の後ろから突如現れた少女にそう促された。