インフィニット・オオカミ   作:陸のトリントン

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今回で、オリ主と一夏と箒は和解します。

後、和也のお母さんの名前は「和也のお母さん」に決まりました。

和也のお母さんが名前で言われる場面を想像できないからでした。

・・・いい加減な理由でゴメンなさい。


狼男との和解

「和也君。これはちょっと危険ねぇ」

 

改造したボウガンを試し撃ちしてる最中、刀奈が遊び(?)に現れて開口一番に言った。

 

「どこがですが?板バネとそれを引っ張るワイヤーの改造とフレームの補強をしたんですが?」

 

「じゃあ、私に撃たせて」

 

「いいですけど」

 

僕は刀奈の前にボウガンを置き、刀奈がボウガンの試し撃ちを見ることにした。

 

「あら。もしかして、私のISスーツ姿が見たくなったの?もう、エッチなんだから」

 

「違います!このボウガンがどれだけ危険なのか知りたいだけなんです!」

 

「えー!もうちょっとリアクションが欲しいなぁ。お姉さん、こう見えて寂しがり屋なんだから」

 

「寂しがり屋で妹の事になるとヘタレることは知ってますから、早く試し撃ちしてください!」

 

「ぶー」

 

不満を漏らしつつ、刀奈はIS霧纒の淑女(ミステリアス・レイディ)を展開して矢を引こうとするが、板バネが一ミリも動く気配が無い。

 

「和也君。板バネとワイヤーの部分は何を使ったの?」

 

「整備室にあった一番強度が強い板バネとワイヤーを使いましたけど」

 

僕は刀奈からボウガンを取り、矢を難なく引いた。

 

「僕は普通に引けるんですけど」

 

トリガーを引いた瞬間、改造ボウガンにセットされてある矢はその場から姿を消した。それと同時に廃棄予定のラファールの物理シールドが割れて、轟音が鳴り響いた。

 

「和也君。耳、大丈夫?」

 

「はい。防音設定を最大にして、耳栓をすれば大丈夫です」

 

さっきの音に驚いた刀奈だけど、こうでもしないと轟音に耐えられないのはある意味悲しい。

 

「でも、この改造ボウガンは試合で使うには危険すぎるね。物理シールドを壊す程に改造しなくても」

 

「すみません。板バネが弱くない程度にしたら、こうなってしまいまして」

 

「じゃあ、私と一緒に作ろうか」

 

「いいんですか?」

 

「妹の件と当主の件でずいぶん助けてくれたから、それのお返しよ。それに・・・」

 

突然、打鉄を展開している僕の身動きが出来なくなった。刀奈は動けなくなった僕を見てニヤリと笑い近づいて来るけど、何が起こってるの?

 

「和也君に色々とレクチャーしないとね」

 

「あの・・・何をですか?」

 

身動きが出来なくなった時点で嫌な予感しかしない。

 

「和也君。私の専用機はね、装甲が少ない部分をアクア・クリスタルで補ってるの」

 

何で自分の専用機の説明をするんだ?

 

「アクア・クリスタルってものすごく便利でね、防御にも攻撃にも使えるの。あと、ISが動けないようにすることもできるの」

 

「じゃあ、僕が動けないのは・・・」

 

「ぴんぽーん!私が和也君を動けないようにしています!」

 

「何してるんですか!?」

 

「それはね、和也君をステップアップするためにしてることなの」

 

言ってる意味が分からない。

 

「分からないかなぁ?」

 

「分かりません!というより、分かりたくありません!」

 

「じゃあ、行動で示す必要があるみたいね」

 

身動きが出来なくなった僕の目の前で刀奈は僕の体をいやらしく触り始めた。この流れは、今朝と変わらないじゃないか!

 

「和也君を大人に・・・」

 

 

 

「何をしてるんですか!?」

 

 

 

凛々しい女性の声が刀奈の悪戯を止め、僕を拘束していたアクア・クリスタルの能力は解除された。

 

「あなた達は・・・」

 

「せ、生徒会長が・・・そ、そんな淫らなことをしては、い、いけないじゃないですか!」

 

篠ノ之箒さんだ。顔を赤くしながら先の刀奈の行いを注意している。その横で一夏は頭がショート寸前なのか、棒立ち状態である。

 

「あら、別に見てていいのに。今後の参考になると思うけど」

 

「な、なりません!そ、それに私は、た、高原に用があるのです!一夏!お前も何か言え!」

 

「えっ!?あ、ああ、そうだったな」

 

二人共ごめん。刀奈は悪戯好きの女性なのです。

 

「高原。昨日、お前に酷い事をしてすまない」

 

「私もお前に冷たい態度をとってしまって・・・すまない」

 

二人は僕にしてきた行いについて謝罪してきたけど、僕が・・・

 

「こーら!もしかして、『これは全部、僕が悪いので謝る必要なんてありません』って思ってるでしょ?」

 

僕の頭を扇子で軽く突き、笑顔で僕の考えを言い当てる刀奈に驚きを隠せない。

 

「え?どうして分かるんですか?」

 

「和也君と、どれくらい一緒にいると思ってるの?」

 

「二年ぐらいですが・・・」

 

「別に織斑君と箒ちゃんがいるからって、固くならなくていいのに」

 

いや、僕と刀奈の関係を知らないから口調を固くしてるのに。

 

「えっと・・・その、どちら様で?」

 

肝心の一夏は憶えていない。入学式の時に見たんじゃなかったの!?

 

「生徒会長の更識楯無よ。入学式の時に見なかったかしら、織斑一夏君」

 

「え!?どうして俺の名前を!」

 

「一夏・・・お前がどうしてIS学園にいるのか忘れたのか?」

 

驚いてる一夏に篠ノ之さんは少し呆れてるけど、同意見だ。

 

「まあ、話は置いといて。和也君、二人が誠意を込めて謝ってるのに自分が責任を負わなくてもいいんじゃないかな?薫子ちゃんにも言われたじゃない」

 

「そうですけど・・・」

 

「物事をちゃんと考えるのは良い事だけど、あんまり根を詰めないで。たまに軽く受け流すのも悪くないわよ」

 

「そう言って、生徒会の書類作成と整理を5,6回手伝いましたが」

 

お陰で、書類の山を見るのが嫌だった事を思い出す。

 

「いいじゃない。和也君だって、私と一緒にいれて嬉しかったじゃない?」

 

「僕は早く終わって、晩御飯が食べたいと思っていました」

 

「え!?私を食べるつもりだったの?」

 

何でそんな発想が思い付くんですか・・・

 

「違います!普通の晩御飯です!」

 

「別に食べられても良かったのに・・・」

 

「何で顔を赤くするんですか!僕はそんな残虐な事はしません!」

 

「じゃあ、受けなの?」

 

「言ってる意味が分かりません!」

 

僕との会話に一夏と篠ノ之さんが呆然と・・・

 

「随分、楽しく話しているな」

 

「和也。生徒会長と知り合いなのか?」

 

二人は普通に質問してきた!

 

「えっと、中学の生徒会で一緒だったんです。楯無さんが会長で僕が副会長で・・・」

 

「そして、恋人同士なの」

 

「「ええ!?」」

 

恋仲関係まで話す必要がどこにあるんですか・・・

 

「そこまで話す必要ありますか!?」

 

「いいの。言ったもん勝ちなんだから。それに和也君が元通りになって一件落着!」

 

笑顔で勝利と達筆に書かれた扇子を広げる刀奈を見て、僕は心から負けを認めた。

 

「ま、まあ。高原に恋人が、で、出来ても違和感はないな」

 

篠ノ之さんが慌てる理由が分からない。

 

「話は脱線したけど、和也君は昨日の件についてそこまで気負う必要は無いの」

 

「その代わりに別の事で気負う事になりましたよ・・・」

 

「そこまで深刻なものじゃないでしょ?」

 

「じゃなくてもです・・・」

 

一夏と篠ノ之さんは、刀奈に振り回される僕を見て何故か一安心している。

 

「何で安心してるんですか?」

 

「いや、葉山さんの話を聞いて物凄く悩み続けながら生きているって思ってたけど、そういう姿を見てホッとしてるんだ」

 

一夏・・・それは心配してるって捉えていいのかな?

 

「高原。私も似たような経験をしたから分かる。自分だけがどこか遠い所にいて、周りと一緒になれない孤独というものを。だから、お前を孤独にさせるような真似はしない。いや、孤独にはさせない」

 

凄くカッコいいセリフだけど、刀奈が少しむくれてるから

 

「とにかく、和也君と仲直りして今後の学園生活を楽しく送りたいって二人は言いたいんでしょ?和也君はどうしたい?」

 

「どうしたいって、二人は別に・・・」

 

「私が聞きたいのは和也君が悪いとかじゃなくて、和也君は二人と仲良くしたいの?」

 

「仲良く・・・したいです」

 

「じゃあ、仲直りの握手をしましょ。織斑君でいいかしら?」

 

「良いですけど」

 

刀奈が主導権を握ったまま話は進み、僕と一夏と篠ノ之さん友達になった・・・で、良いのかな?

 

「それにしても、生徒会長とこ、恋仲とは驚いた。彼女に随分助けられたのではないか?」

 

篠ノ之さんは、刀奈を物事を完璧にこなすイメージがあるみたいけど、何回書類整理を頼まれ、何回妹の事でヘタレる姿を見たのか。

 

「別に大したことはないよ。一見完璧そうに見えて・・・」

 

「はいはーい。お姉さんの秘密を話す子は閉まっちゃおうねぇ」

 

「ちょっと待ってください!僕達ISスーツのままですよ!」

 

「じゃあ、一緒に着替えましょ」

 

「嫌です!それは問題かあり過ぎです!」

 

「二人の愛に不可能なんてないから」

 

「いや!そういうことじゃないですから!」

 

刀奈に羽交い締めされたまま、僕は整備室を後にされた。

 

 

 

「楯無さんがああいう性格だから・・・」

 

「高原がああいう性格になったのか・・・」

 

 

 

二人は、高原が何故真面目なのか少しだけ理解した。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

食道

 

「はい、織斑先生。あーん」

 

「すみませんが、利き手は使えるので・・・」

 

「あーん」

 

「他の生徒が見ている中・・・」

 

「あーん」

 

「流石にこの歳・・・」

 

「あーん」

 

「・・・あーん」

 

織斑千冬・・・高原の母の天然に敗北(精神的な意味で)




次回から、やっとセシリア戦です。

後、オリ主の専用武装が登場する予定です。
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