前回のあらすじ
みんなの銀さんは自称神を名乗る女により、異世界に飛ばされた。
そして、銀行強盗に出くわし、トイレを建前に銀さんはISを纏った一味を撃沈。
事件もトイレも済ました銀さんはというと
拘束され、取り調べを受けていた。
「なんでだ~~!!」
少し時間を戻す。
簡潔に説明すると、トイレから出た銀時はドアを開けると大勢の特殊部隊に責められ拘束され、この取調室に連れてこられたのであった。
「おい、作者!いくら経験と文章がないからって適当にするな!もっとあるだろ、必死の抵抗の末とか、この世界のことを知るためとか!これじゃまるで、何の抵抗もできないまま捕まったバカ主人公として前回の活躍パアになっちまうだろ!!」
「あの~、すみません。さっきから、誰と話しているのですか?」
「気にすんな。おまえには関係ないこと。でもね、いきなり拘束して取り調べなんてね警察でもやらないよ。右京さんもびっくりだよ」
「申し訳ありません。今回のことは緊急事態とのことでこちらも強引な手段を取らせていただきました。それでは改めて、今回あなたの取り調べを担当する山田真耶です。」
目の前には緑のショートヘアーに童顔の女性が銀時をジーと見ていた。
「では、まずお名前は」
「坂田銀時」
「どこの所属ですか」
「地球生まれの糖分王」
「・・・、なぜあの場所にいたんですか」
「だから、トイレに行きたかったから」
「・・・真面目に答えてください!」
「なんだよ、ちゃんと答えてるだろ。どこが分からなかったんだ?」
「名前以外です!私はどこの国の所属を聞いているのにどうして地球?糖分王てなんですか!?そして、トイレ行くためにISと戦うなんて馬鹿ですか!?」
「うるせえ!こっちだって混乱した頭の中で人助けしたんだぞ!!少しは感謝しろ!
こっちだってな、おまえみたいなガキに取り調べ受けてイライラしてんだよ!
今すぐ、かつ丼もってこい!もしくはチョコレートパフェ!!エネルギー切れてやばいんだよ!!」
銀時の叫びに真耶は押され、遂には泣きそうになった。
「うぅ!わ、私は、もう20過ぎたばかりの女性です。ど、どうして、いつも子供みたいに扱われるんでしょ~!でも、その気持ちわかります。取調室入ったらかつ丼食べたいですよね!でも、甘いものも食べたい」
「お、なんだよ、中々わかるじゃねえか。じゃあ、お前の上司宛で領収書書いてかつ丼とパフェ出前させるか」
「だ、ダメですよ。私の上司、怒ると恐いんですから」
「あのな、そうやって上司に頭上がらない人間はたまには大きな冒険することも大事なんだよ。」
「・・・ほぉ、なら私が新しい世界に飛ばしてやる」
「え?」
ズドーン~!!
銀時は突如現れた女性により顔を押さえつけられ、机にたたきつけられる。しかも、その衝撃により机が爆発した。
「お、織斑先生!!」
現れたのは鋭い釣り目の黒髪に黒いスーツと黒一色の美女、織斑千冬であった。
「山田君、すまなかった。取り調べなど慣れないことをしてしまった」
「い、いえ!私は「一つ聞きたいがかつ丼とパフェは今そんなに食べたいか?」そ、そんなことありません!!あ、あれは冗談です!!」
「ならいい。・・・おい、いつまで気絶している。起きろ」
千冬は気絶している銀時に往復ビンタし、無理やり起こさせた。
隣で見ていた真耶はそんな銀時に同情した。
「・・・なんなんですか?この仕打ち?ねえ、山田君。何ナノこの人、ター〇ネーター?それともフリーザ様のご息女?」
「アンドロイドでも、宇宙の帝王の血縁者でもありません。この人は織斑千冬さんと言って現在のISパイロットの中では間違いなく世界最強と呼ばれ、『ブリュンヒルデ』の異名を持つ人なんです。現在は私と同じでIS学園の教師をしているんです」
「教師?こんなコエー女が教師なんかしたら凶悪な悪行超人が誕生して世界征服でもするのか?」
「馬鹿者。ISは兵器だが、本来は人類が宇宙進出を目的に開発されたものだ。IS学園は操縦者に限らず専門のメカニックなど、ISに関連する人材はほぼこの学園で育成される。また、学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる国家や組織であろうと学園の関係者に対して一切の干渉が許されないという国際規約があり、それゆえに他国のISとの比較や新技術の試験にも適しており、そういう面では重宝されている。ただしこの規約は半ば有名無実化しており、全く干渉されないわけではないというのが実情である。まあ、細かい話はともかく今、重大なことはお前だ」
「俺?」
「お前は生身でISを倒した。しかも、テレビからネットと世界中にお前の存在は知られた。つまり、お前は世界のIS関係者から目を着けられたということだ」
「へぇ~、そうなんだ」
「随分と軽いな?おまえ、状況が分かっているのか?」
「トイレ行っただけでここまででかくなるとは思わなかったけどなっちまったものは仕方ねえだろ。それとも何?今更、あれは映画の撮影だとか言ってごまかせる?無理だよね~。だったら、受け入れるしかねえじゃん」
「(思ったほど馬鹿ではないらしいな)分かった。次にお前の所持品についてだ」
「俺の所持品?」
「お前の所持品は例のISを倒した木刀、残金が紙幣1枚もない悲しい財布、そして二つのブレスレット。問題はこのブレスレットだ。この二つからIS反応があった。しかも、この二つは世界に認識されていない以前に今ある第3世代のどのISとも全く違う。私やごく一部の人間は第0世代と呼ぶことに決めた。おまえ、こいつをどこで手に入れた?」
「謎の女から貰った」
「つまり、おまえはこのISについて何も知らないのか?」
「ああ」
「はぁ~、わかった。おまえの安全はこちらが保証してやる。その代り、お前にはIS学園に入学してもらう」
「なんでだよ!!」
「おまえは俗に言う保護対象だ。IS学園に入ればさっきも説明したように国家の干渉はほとんど受けない。おまえを守るにはこうする以外ない」
「くそ~、保護してもらうのはありがたいがその学園て普通の学校で言うと何なの?」
「高等学校だ」
「やっぱりか~!。なんでこの手の話は舞台が高校なの。俺的には自由をもっとうとする大学がいいよ。何が悲しくてケツの青いガキどもと過ごさなきゃならないの」
「いやらしい考えはそこまでにしろ。貴様はISについてしらなければならない。ちょうどおまえとは違うケースで世界初の男性パイロットが誕生しこの春入学する。おまえに拒否権はない」
「不幸だ~!!」
銀時の叫びが取調室に響いた。
取調室から出た千冬と真耶は廊下を歩いていた。
「織斑先生。銀時さんのISてどんなものだったんですか?」
「それがわからないんだ。奴のISは先程言ったが今世界中にあるISのどのデータとも合わない。新型というより全く別の存在と言った方が早いと思うほど謎だらけの機体だ。しかも、奴のことはまだ何もわからないが強さだけで言えば・・・私と互角かそれ以上の戦闘力を持っている」
「お、織斑先生と互角以上!!」
真耶は千冬の発言に大声を出し、口が開いたままだった。
彼女の知っている千冬は鋼鉄の塊であるIS装備を生身で持ったり、おおよそ人間離れした動きを見せたりと超人である。そんな彼女が自分と互角以上などという存在がいるとは信じ難い。
「それだけじゃない。映像でのあいつの目なんだが、一見死んだような魚のような目が野獣のように鋭く、光のように輝いていた。私はあんな目をした男は見たことがない。個人的にも興味がある」
「ッえ!織斑先生て銀時さんみたいな人が好みだったんですか。私はてっきりよく話してくれる弟さんか同じタイプの人が好きだと・・・」
「真耶。過ぎた発言は思わぬ危険を起こすことがある。気を付けた方がいいぞ」
千冬の低い声から発せられる忠告に真耶は黙ってしまう。
(・・・まあ、異性どうこうでわなくどういうわけか気になってしまうがな)
こんなことは決して真耶には言えないと千冬は思った。
次回から原作に入ります。