(……これは…想像以上にきつい…)
彼、織斑一夏は席に座り回りから好奇の目で見られていた。
普通の学校なら彼は対して目立ちもせず、普通に席に座っていられるだろう。だがここは別だ。回りを見る限り彼の目には女子しかうつらない。基本、ISは女性にしか動かせず、ここはISについて学ぶ場所、IS学園だからだ。
「それじゃあ皆さん、出席番号順で自己紹介お願いします」
真耶の声で自己紹介が始まった。自己紹介は順調に進んでいき、一夏の番になった。
「あ、あの織斑君!織斑一夏君!」
「は、はいっ!?」
「あっ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑くんなんだよね。だからね、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」
「ちょっ!ちゃんと自己紹介するんでそんなに謝らないでください!」
「本当ですか!う、嘘じゃないですよね!絶対ですよ!」
「わかりましたから落ち着いてください」
一夏は深呼吸し、正面に立つ。
「あ、はい。えー...えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」
「・・・」
「以上です!」
「あ、あのそれだけですか?」
「はい」
パアァ~ン!!
その直後、一夏の頭に何かがたたきつけられた。
「ッ痛!!」
「お前は挨拶もまともに出来んのか?」
顔を上げるとそこには千冬が立っていた。振り下ろしたのはなんと出席簿だった。
(どうして、出席簿があんなに痛いんだ)と内心思う一夏。
「な、何で千冬姉がここに!?」
パァァ~ン!!
一夏に二発目の出席簿。
「馬鹿者。ここでは織斑先生だ」
「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押しつけてすまなかったな」
「い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと...」
「そうか、すまんな」
そう言うと今度は生徒に向かって話し始めた
「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五才を十六才までに鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」
なんと言う暴君発言。だがそんな発言に帰ってくるのは動揺の声やざわめき等ではなく黄色い声だった
「キャーーーーーーー!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
「...毎年、よくもまぁこれだけの馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」
千冬はキャーキャー叫ぶ女子を見ながら鬱陶しそうに呟く千冬。
その後、自己紹介は進んでいき最後の一人が終了した。
「さて、諸君。それでは最後にこのクラスに加わる最後の生徒を紹介する
・・・入ってこい!」
シーン
千冬が声を掛けてから時間が経つが一向に扉からは誰も現れない。
「・・・山田君。すまないが少し、外を見てきてくれないか?」
「は、はい」
真耶は廊下に出るとその生徒・・・坂田銀時は
zzzzzz~z zzz~zzz~
立って寝ていた。
「あ、あの銀時さん。起きてください。出番ですよ」
「・・・ん、ああ。今、何時?」
「え、え~と。もう、9時ですよ」
「9時?俺の起床時間は基本10時なんだよ、あと1時間もあるじゃねえか。
悪いけど、これから2度寝するんで・・・」
「いい加減にしろ、二人とも」