ヴァレンタインが正義について考える……
スティール・ボール・ラン……
それは、かつて、アメリカ合衆国で行われたアメリカ大陸横断レース……
賞金もただならぬ額であり、一攫千金を求めるものたちが多く集まって来た……
だが、私の目的はそれにあらず。
真の目的は、聖なる遺体の回収だ。
一部のエントリー者が、スタンド使いであり、激しい争奪戦が発生した。
その結果、痛いの全てはとある教会の地下に、幽閉された……
私は……ファニー・ヴァレンタイン……
元アメリカ合衆国の大統領である。
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3分ほど前、巨大な岩が砕け散る音がした。おそらく誰かが何かを放ったのであろう……
それに変わり、こちらに鳴り響く音は……
やんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやんやん………………
ヴァレンタイン『その音はどうにかならんのか……』
延々と鳴り響くやんやんという音……脳が溶けるような声であり、とても頭がいたい……
ことり『ふぇぇ〜!ことりのスタンドで柔らかくしたものを押すとこうゆう音がなっちゃうの……』
変に不便な能力である。
だが、実に柔らかそうである。それはまるで、大量の羽毛を詰め込んだ枕のように……
ことり『ふわふわ〜』
ヴァレンタイン『…………』
ことり『触ります?』
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ヴァレンタイン『はっ!私は今まで何をしていたのだ……こんな時間だと……!』
貞慶からもらった腕時計を見ると、3時間を超えていた……
恐らく、ずっともふもふしていたのだろう……
ヴァレンタイン『この中毒性……恐ろしい……こいつのスタンドは中毒性が高い!』
身を以て実感した……
そのスタンドの主、南ことりは木の上でぐっすりの寝ていた。
ヴァレンタイン『……東條貞慶という男……あいつは何か企んでいるな……』
私にはそう、すぐにわかった。
理由はわからないが、なぜかわかった……
こいつは、とんでもない事をしでかすと……
ヴァレンタイン『この、ファニー・ヴァレンタイン……かつてない恐怖を感じた。』
そう思いながら木の上を見上げると、すでに南ことりは起きていたようだ。
ことり『貞慶が何か企んでるの?』
実にストレートな質問だ。
潔いほどストレートな質問……
ヴァレンタイン『まだわからんがな……とてつもなく嫌な予感がする……まるであいつが世界を滅ぼすみたいな感覚がな……』
ことり『貞慶は最強……勝てるものはいない……それは事実みたいだよ……』
ヴァレンタイン『だが、何かが違う……滅ぼす?いや、変えるというふうに近い感じだ。あいつは悪ではなく、むしろ正義だ。あいつは、絶対的な正義のもとに動いているようなものだと考えられる。
そうすると、やつが、何かを企んでいたとすると一体何が目的なのか、一体何をするのかがわからなくなる……東條貞慶……得体の知れない男だ……』
そう、奴は悪ではない。それは絶対!揺るがない事だと確信している。
なぜなら、なぜこいつらを強くする?なぜこいつらに肩入れする?なぜこいつらに俺たちをつける?なぜこいつらにレクイエムの力を教えるのか?
全くもって、不思議な男だ。
私はもう死んだ身……この世のいざこざには干渉できないかもしれない。
だが、少しでも力になれるようになりたいと、今は思う。
それが、我、ファニー・ヴァレンタインの正義だと考えているからだ。
ヴァレンタイン『我が正義に一点の曇りなし……か……』
ことり『?』
他人から見たら、正義ではなく、悪かもしれないが、私は自分の正義を貫き通すと決めた。それは今後もだ……
ヴァレンタイン『まずは、生き残る事からだ……覚えておくといい……戦いはな敵を倒す事ではなく、生き残る事を第一優先とする事だ……』
ヴァレンタイン『そうすると、自分の進むべき道、自分の貫くべき正義が、見えてくるはずだ。』
ことり『はい。』
俺は、南ことりに正しい事を教えたのか?
それはわからない。
だが、正しいと私は信じる。
それが、この私、ファニー・ヴァレンタインの信じる正義だから……
今一度言う……
我が正義に一点の曇りなし!!!!と!
次回からは、一年生タッグ編突入!
すみませんが、花陽と凛とジャイロとジョニィは四人で一つの話に変更します。申し訳ございません……