どうも、初めましての人もいればラ!の方読んでますという人ももしかしたらいるかもしれませんね。その人はいつもありがとうございます。
作者の智稀です。
自分、思ったよりもCharlotteにはまってしまったようです……。
というわけで、ノリで書いてしまった作品ですがどうかよろしいお願いします<(_ _)>
その日、俺は家族を失った。
偶然だったんだ。
連続で起きていた、無差別放火事件。
その次のターゲットが、俺の家だった。
気づいた頃には、火の手が行き渡っていて自分も燃え盛る炎の中に取り残されていた……はずだった。
なぜかはわからないが、火の熱さを体で感じられない。手を近づけてみてもである。しかし、この炎は今でも家内を燃やしますます勢いを増している。疑いはしないが、本物だ。
そして、俺はある決断を下した。
業火の中に身を投げ出し、玄関の入り口に向かってひたすら進んでゆく。玄関にたどり着き、外に出る頃には家の一部分が焼け落ちていた。
「助かったのは……俺だけ?……」
火が収まり、落ち着きを取り戻してから数時間後、消防隊員から聞かされたのは自分以外の家族が遺体で発見されたということだった。
放火の犯人は未だに行方不明のようだ。幸せだった家族との時間を奪った犯人はもちろん憎い。
しかし、自分の中にはもっと別のことで頭がいっぱいとなっていた。
そう……どうして、俺は無傷なんだ?火傷一つもなく、煙による体への悪影響もでてない。
確かにあの時、自分は炎の中に飛び込んだはずなんだ。どうして……。
そして、俺は検査や事情聴取のため病院へ入院することになったのだった。
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入院してから数日後。今日は警察の方が会いに来るらしい。未だに、自分が無傷だったことに違和感を覚えながらもなにも調べることが出来ずもやもやとしていたが、
コンコン
「失礼するよ」
ノックと共に自分の部屋に入ってきたのは、2人の男性。警察がやってきたのだった。
「君が、向出尚人(むかいでなおと)君だね。初めまして、警察官の水岡と言います」
「自分は古沢だ」
自分の両親よりも年齢が高く思えるこの優しい表情を浮かべているのは、水岡という方だ。
一方、年齢は若く気だるそうにしているのは古沢である。
「先日の件、心よりお悔やみ申し上げます……。それでね、向出君には辛いかもしれないけど当時のことを話してくれるかな?これ以上君のような被害者を出さないためにも…」
「水岡さん、そんな回りくどいことしなくていいですよ。こいつ以外に犯人なんていないんすから。無傷で、自分だけが助かるなんてそんな好都合なこと普通は起きないでしょ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!どうして俺が家族を殺したみたいなことになっているんですか!?」
「犯人は依然として行方不明。それに、家族の君なら計画的に実行する事もできたはずだ」
「俺が家族を殺す理由があるわけないでしょ!」
「結構いるんだよね、君みたいな犯罪者がさ、おとなしく…」
「古沢君!いい加減にしないか!」
「ちっ、水岡さんもおそらくこの子が犯人だって言ってたじゃないっすか!」
「向出君、今日はすまなかったね。帰るぞ!」
「はぁ?ちょっと水岡さん!」
そして、警察2人はこの部屋から立ち去っていった。
なんだよ、俺が犯人ってさ…。
むしろ俺は被害者なんだよ…。
どうして、疑われなきゃいけないんだよ…。
誰か……俺を助けてくれよ……。
コンコンコン
「!?」
また……来客?
もしかしたら、さっきのあいつらじゃ…
コンコンコン
「ど、どなたですか」
「どうも、星ノ海学園の者ですがここは向出尚人の部屋であっていますか?」
星ノ海学園?聞いたことないな…。
「はい、俺が向出尚人です…何かご用ですか?」
「お話を伺いに来ました。中に入ってもいいでしょうか?」
「……わかりました…どうぞ…」
そして、ドアを開けて入ってきたのは1人の女性と男性。見た目的には自分と同年代だろう。
「初めまして、星ノ海学園生徒会長友利です」
「同じく、生徒会の高城です」
「それで、その星ノ海学園?の生徒会長さんたちが俺になんの用ですかね?」
さっきの警察の件もあり、つい語尾が強くなってしまったが、この2人はそれを気にもとめず話を続けた。
「単刀直入に言います。あなたは能力者です」
「の、能力者?」
「はい、そうです。しかも、あなたの能力は少し変わってるみたいです。身に覚えはありませんか?あれほどの火事で、無傷だったなんて」
それは、俺がまさしく求めていた答えのようなものであった。
「何を知ってるんだ、おい!俺に教えてくれよ!!自分でもわかってんだよ、あの炎の中で生きて出てこれた自分が普通じゃないってことぐらいさ…」
「まだはっきりとはしていませんが、おそらくあなたの能力は……能力を打ち消す。それが、能力者により生み出されたものであっても…」
「能力を打ち消す能力……?」
「ええ、そうです」
「待てよ、そもそもその…能力だってよくわからないのにいきなり能力を打ち消すって言われても…」
「この世界には、ある特殊な能力を持った人々が大勢います。例を挙げるなら、自由に火を操れる能力者…など」
「っ!その能力者ってのはまさか…」
「そうです、あなたの家族を襲った犯人のことですね。実は、私達も追っている最中なんです」
俺の家族を襲ったのが能力者で、俺もその能力者?
頭が混乱してくる……しかも、俺はその能力を消せるだって…。
有り得ない。そんなこと、普通は信じられる訳がないだろう。
「あ、それと能力は言わば思春期の病のようなものなのでいずれは消えてなくなります」
「ああ、能力ってのについてはだいたいわかった」
「そうですか、ならさっそく…」
「でもな、根拠がない。俺はその能力を見たこともないからな」
「……はぁ、しょうがないですね……と言ってもおそらく私の能力はあなたには通じません。ここは彼に任せましょうか」
「ついに私の出番…というわけですね」
「それじゃあ外に出ましょう」
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そして、俺たちは河川敷にやってきた。何でも広い場所が必要らしい。
「それではお願いします」
「了解です」
高城は向こう岸に目を向けて、クラウチングスタートのような格好をとった。
「なあ、あいつの能力ってのは?」
「見ていればわかるっスよ」
友利が話した次の瞬間、その場に居たはずの高城の姿は消え何かの物体が水面を水切りしているかののように移動し、反対側の岸へとたどり着いた。
いや、たどり着くというより………そのまま茂みに突っ込んだが……
しばらくすると、全身擦り傷だらけの高城が茂みから姿を現した。
「あいつ…大丈夫なのか?」
「はい、いつものことです」
「何となく想像ついたが、あいつの能力は……」
「読んで字の如く、瞬間移動です」
いつの間にいたんだよ!てか、頭から血出てんぞ!!
「ああ、大丈夫ですよ擦り傷だけですので」
いや、だから頭から血!!
「これで信じてもらえましたか?」
「ああ、確かに信じてやるよ。……それでさ、俺はこれからどうすればいいんだ?」
すると、友利がニヤリと笑みを浮かべ俺にこう告げた。
「あなたにはぜひ、私たちの学校である星ノ海学園に転校してもらい生徒会に来て欲しいのですが…どうっスか?」
「そうだな……どうせ家族もいなくなっちまったんだ……これからよろしくな…友利。と、ついでに高城」
「って、私はついでなんですか!」
「それじゃあ決まり~。ほら、さっさと向かうっスよ」
この先のことはまだわからないが、俺は今俺を必要としてくれる誰かのための力になろう。
そして、いつか復讐のために。
ラ!の方中心に活動してますが、ただでさえ執筆が遅い作者ゆえ更新頻度が少なくなると思われます。
それでもどうかよろしくお願いします<(_ _)>
次は、ラ!の方を更新予定です。