巡る日誌と恋の問答   作:碧兎

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おはこんにちばんわ、お久しぶりです。
最近文が書けなくなってきてつらい碧兎です。

今回も是非ゆっくり読んでいってくださいね。




巡る日誌3巡目

「なに俺に秘密でこんな面白いことやってんだよー!」

 

予想外過ぎる反応を取られた俺はただただ呆気にとられてぽかんとしていた。

 

「お、お前……怒んねぇの……?」

 

「は?何で俺が怒んなきゃならねぇんだよ」

 

……気を使って逆に怒ってないやつを怒らせてしまった。気を回しすぎたようだ。

 

「だ、だってお前…芽久里のこと好きなんだろ……?」

 

俺のない勇気を振り絞って訊いてみる。反応はとてもシンプルなものだった。

 

「……は?ねぇわ」

 

一言。まさかの四文字。一刀両断である。

 

「俺彼女いるし」

 

そしてまさかの告白。もう既にリア充だったとは……。

おのれ杏の野郎侮り難し。

ふつふつと湧き上がる安堵と哀しみと劣等感を抱いて今までのことを説明すると、杏の瞳に輝きが増した。

 

「やべぇ…面白ぇ…あ、面白ぇんだけどよ、そのやり方じゃ効率悪いと思わねぇか?」

 

「え?回し方のことか?…仕方ねぇだろ、堂々と手紙交換よろしくなことは出来ないんだから…」

 

「……2人を日誌係にすれば良くね?」

 

「あ」

 

その発想はなかった。しかしよくよく考えて気付く。

 

「いや出来んのかよそんなこと」

 

「出来るけど。俺委員長だし」

 

「あ」

 

杏様は委員長の真髄をお見せになられた。私めには彼が背後に後光が指しているかのように輝いて見えた。

 

「どうしてそこまで…」

 

「んなもん簡単だよ」

 

感涙にむせぶ私めの小さな疑問に杏様は笑顔でお答えになった。

 

「俺が楽できるなら全力で動く。これが俺のポリシーだからだ」

 

「お前が書きたくねぇからかよ?!」

 

前言撤回。杏この野郎建前でも良いからもう少しマシなこと言えねぇのかよ。

 

結局杏の策略により、俺と芽久里の2人はめでたく日誌係に就任した。これで毎日交換出来る。

腹はたつが杏には感謝しないといけないな、今度ラーメンでも奢ってやろう……そう思って週末に誘い出そうとするも「ごめん彼女とデートだから」というリア充的理由により断られたというのはまた別の話。

 

しかし折角回せるようになったというのに俺には問題を考えるだけの頭はない。

仕方なく、芽久里のパズルの答えと、"俺には難しくて作れそうにないや"というメッセージだけを書いて日誌に挟んだ。

日誌を渡すと芽久里は少し嬉しそうな顔をして小さな声でありがとうと呟いて走っていった。

天使的に可愛いその笑顔を見てしまったせいで俺はこの時にはもうこいつに恋に落ちていたに違いなかった。

 

こんなことで好きになってしまうなんて単細胞にもほどがある。それでも自分に落胆しながらも少しだけそのわくわくした心に胸が弾んでいたのは言うまでもない。

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