そよ風と荒風の間に   作:かえー

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因みに作者は着任して一発目の建造で島風が来ました。一年たちますがまだ結婚してません。海域ごとに更新していきます。まずは島風がが保護されるまで。小説下手なんで生暖かい目で見てくれればとても嬉しいです。


プロローグ
序章-着任


黒い海の上。そこは四面、壁で囲まれていた。その海には黒い塊が一つと、複数の人の姿があった。列を組んで進んでいきやがて、その人たちは黒い塊に向かって行く。照明がつき、影が消えていき、少女だということが分かった。彼女の一人が手に持った連装砲で砲撃を始めた。

 

彼女らは艦娘。とある昔存在した船と同じ性能を持つ者である。そして、彼女らが狙っている黒い塊は深海棲艦、人間が占領していた海を占領した、謎の船団である。今の戦闘で狙われているのは深海棲艦のその一つ、駆逐イ級である。

 

彼女達が砲撃を始める、だが弾丸は一つも命中しない。イ級の口から、砲弾が発射される。彼女達が組んだ列が崩れ始める。彼女達は完全にパニックに陥った。

 

しかし、一人だけ最初から列を外れ、イ級を仕留めにかかる艦娘がいた。その艦娘は他の艦娘とは、速力が違い、砲弾を的確に回避し、イ級の近くまで接近した。そして砲撃を開始しようとした。

 

その時、狭い海にブザーが鳴り響いた。それと同時にイ級が海に沈んでいった。その後艦娘達が集まった。

「ごめんね〜私が列崩したから〜!」涙目で艦娘に謝ってるのは駆逐艦の文月。

「まぁ、いいのよ!レディーの私はちゃんと出来たから!」自分をレディーと呼んでいるのは暁。

「と言って列が崩れた時、転んでいたのは暁だけじゃないか。」静かに突っ込むのは響。

「これが演習でよかったぜ〜!ん〜疲れた〜!」伸びているのは深雪。

「でも、島風は惜しかったよね。もう少しでイ級を撃沈させてたし。」今話したのは敷浪。そして、向けられた言葉を全て無視して一人立っているのは、島風。島風はふてくされた顔で海を後にした。

 

○○○○○○○○○○

 

所変わって、鎮守府内。ノースリープの服にミニスカート、周囲に連装砲ちゃんが三匹(?)。島風は長い廊下を歩いていた、一人で。まだ出来たての鎮守府の中は人がいなくて少しだだっ広く見える。島風は歩いて自室に向かった。

 

島風がこの鎮守府に来たのはつい3日前。この鎮守府近海を航行していた所を勝手にここの提督に保護されたのである。そんな気は無かったが出て行く理由もないため、結局残ることになった。

 

だが、島風にとってここは詰まる場所では無かった。自由に走れず、仕事もなく、あったのは同じ大きさの艦娘…そう、駆逐艦娘だった。もちろん、駆逐艦で島風を知らない者などいないだろう。自慢の五連装酸素魚雷に、最高速力40ノットの快速、独特な姿と連装砲ちゃん。駆逐艦娘達はすぐに寄って来た。だが、島風は人ごみが大嫌いなので、いつも逃げる。それも歩いて。まるで自分は島風ではないと言うかのように。本当の自分を隠すかのように。

 

演習が終わると島風は自室にこもる。それもまた意味がないのだが、やることがない。入渠でもない。今日も引きこもる…

「この鎮守府に所属する艦娘はすぐ講堂に集まること!」

低い声の放送…島風は嫌な予感を察した。だが、断ることもないので、島風は講堂に向かった。


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