→舞鶴
舞鶴駅に着き、島風は駆け足で鎮守府に向かう。「大淀!今からそっち行く!艤装用意して!」「…分かりました!」無線越しに大淀がにやけた気がした。その前に立ち寄る場所がある気がした。気づけば家の前に立っていた。
鍵は空いていた。なぜならどうやって閉めればいいかわからなかったからだ。あともう少しで、風見が帰ってくる。その時に伝えよう。島風はそう考えていた。遠くから風見の姿が見える。風見は家の前にいる島風に気づく様子はなかった。疲れが溜まっているのかその一歩は小さい。荷物を持ちに手伝いに行こうとした。が、島風は感じる。人影がしたのだ。(家を囲むように…四人)島風は近くにある石を拾い上に投げた。その石は風見の家の屋根を超え、男の頭に直撃する。「いてぇ!?誰だ!?」
痺れを切らした男はライフル銃を構える。(ここで撃たれたらまずい…風見まで被害が及ぶ…)
島風は男の近くにより、顔面を蹴り飛ばす。そのせいでバレることも考えていた。一人が近づいてくる…そこを蹴り倒す、首を締め上げ気絶させた。あと二人のところでスナイパーたちは風見を狙い始める。元からターゲットは私ではなく、風見だったのだ。おそらく推定からすると、誰かが、私と関係をとっている風見の暗殺依頼を出した。艦娘と関係を取る人間はいつ、艦娘の情報を得ていつ情報が漏れてもおかしくない。だから、始末を決めたのであろう。また石を上に投げる。ぶつけたあと殴りつけ気絶させる。さっきと違うのはあと一人が風見を狙っていた。スナイピングの射程圏内まで数メートル。私は走った、風見に対して叫ぶ。「風見伏せろ!」風見に飛び込む、それと同時に弾丸が発射され島風の腕に直撃する。だが弾丸は金属音を上げ弾かれ地面に落ちていく。近くの鉄の棒を投げつけスタン状態に。風見の状態を確認する。幸い怪我はなかったみたいだったが、泣いていた。「なんで…私を守れたの…あなたって普通の女の子じゃないの…?」怯えるような目で見てくる。島風は風見を抱き起こし謝る。「ごめん、隠してたことがある…実は…私は…私は…」何を言うか分からずにいた。正直に言って解体されようと。この子を守るために解体されるなら私に悔いはない、いつからこんな感情を持ったのだろう。
何も言わずに風見が抱きしめて来た。「ごめん…疑ったのが悪かった…一瞬でも疑ったのが…ごめん…私…友達失格だよね…」
「違う…!」島風は首を振る。強く抱きしめ返す。「もしかしてだけど…風島ちゃんのお母さんが呼んでるでしょ?」頷く。「じゃあ…行って来てあげてよ…親が必要としてるんだからさ…」「で、でも…」「私さ…親二人ともいないんだ。どっちも旅立っちゃった…私をおいて。その時に私のお母さんがね私を呼んだの。けど向けなかった。いや向かなかった。どうせいつでもいるんだろうって。そうしたら…バカだよね。私をおいて行くなんてさ…それが最後なんて…だから、もうそんなものはみたくない。まだ生きている間に行ってあげて。私はずっとここで待ってるから。」ニコッと笑う。「ありがと…う」島風はこれを言い残し鎮守府へ走って行った。
「…よかった…あっ!?家の鍵開けっ放し!?」風見は走って家に入って行った。
島風は舞鶴鎮守府の前に立つ。しかし正面には憲兵がいて突破することは不可能だろう。地下室も封鎖されているだろう。だからこちらも新たな戦略で攻めないといけない。「ぽいぽい、やって。」
島風の無線とともに壁が爆破される。憲兵は吹き飛び正面玄関はガラ空きだ。まんまと侵入を許したのであった。
島風が司令室に向かう時誰かに部屋に入れられる。そこは金属の匂いがした。あと、ピンクの髪をした人間が一人。「存在したと♪」誰だ?島風はいつの間にかベッドに乗せられていた。「私は明石。あなた疲れてるわね…軽くマッサージするわ、一分で。」「時間が…」「あーみなまで言うなー♪」だが、彼女の腕は確かだ。体の力がどんどん抜けて行く。感じたことのない感覚がした。「もうちょっといじりたかったけど…時間ないからねぇ…よい航海を!」何か彼女からは嫌な予感がした。
島風は廊下を走り抜け、司令室に辿り着く。司令室には加賀がいた。加賀の近くには懐かしい、私の艤装が置いてあった。「早くこれを着て。来たらすぐ出撃します。旗艦。」
旗艦…か…「艦隊は後で確認!六隻揃い次第出撃!」艦娘が続々海に入るが、そこに一つの壁が立ちはだかる。「こんな害虫を誰が入れた…?」そう、提督である、
しかし、退けたのは長門だった。長門は提督にタックルを食らわせ壁に叩きつける。「お、ごふっ…お前…帰ってきたら解体だ!」怒鳴り散らすが無視される。六隻の艦隊は北方海域最深部へ向かった。
//////→とある市内
「ここであっとるん…?」
「あぁ、ここなら呉へ行くことも簡単だ。あと、なかなかバレない。それに神通ですら手が出せないんだ。」
「まず、ご飯が食べ手ェよ…」
「ここは魚がたくさん上がるというので…お寿司と言うやらのものを食べに行きましょう?」
「ゔ?魚雷がたくさん上がるのかい?」
「冗談はいいです…冗談は島風さんの艦隊復帰だけにしてください…ね?私の姉妹。」
######北方海域最深部
「流石に敵のアジト付近は簡単に入れさせてくれねぇな!」摩耶が回避しながら叫ぶ。北方海域に入って少しして包囲されたのである。そこから全力航行して今に至る。
「艦載機がそこを尽きそうです。」
「その辺で補給して!」無茶な要求も今は聞くしかない。「敵艦隊の反応!主力艦隊です!!合わせて他の艦隊が撤退します!」
「ご対面だ…長門!!挨拶代わり!」
長門の砲撃。戦艦ル級に直撃するがお返しが帰ってくる。長門に直撃大破になった。
「フラル級…」加賀が艦載機を放つがすぐに撃墜される。「フラヲ級っぼい…」加賀が攻撃され小破。艦隊は真っ暗な雰囲気になった。
♪♪♪♪♪♪→??????
「もうこの艦隊抜けたいにゃしぃ…暇すぎて睦月退屈…」
「睦月、これも命令なのだぞ。我慢だ。」
「睦月さん…命令を聞いてくれますか…?」
「仕方ないですぅ…ぷっぷくぷぅ〜」
「それ卯月のやつぴょん!」
++++++→北方海域最深部
全員が損傷。私、加賀が小破、夕立が中破、長門、大淀、摩耶が大破、絶望的な状況だった。「酸素魚雷装填!発射!」三本発射された魚雷はヲ級を直撃する。が、喜びに包まれず戦況は変わらなかった。ヲ級がもう一隻出現。片方は沈むがもう片方は艦載機を飛ばす。
「旗艦…私は多分もうたえない。艦載機を飛ばしたら…残ったものをあなたが潰して…艦載機…いけぇぇぇぇ!」加賀のこんな声初めて聞いた。そして、大破。が、引き換えにル級が中破になった。
「ぽいぽい!摩耶!大淀!余った魚雷を私に貸せ!」「やめろ!そんなことしたらお前の体が…」「いいから貸せ!」島風は三人から魚雷を取り上げる。島風は魚雷を五本しか持たない。だから、五本撃てば弾切れとなる。しかも、島風の魚雷発射管は三人と形が合わない。ミスすれば爆発。轟沈の確率も十分あるのだ。
「全弾…発射!」魚雷合計18本がル級、ヲ級に襲いかかる。その時何かが海中を通って行った気がした。その次に爆発音。そのあとに出て来たのは撃沈寸前のル級と左半身が沈んだ島風の姿。敵は撤退して行く。島風の意識が途切れていく。
######→三笠船上
「また…あの時のように…時代が動き出す…か…あの時と同じ…ん?どうした少女…何?テレビがあるところに行きたい?なら、あそこにあるさ。」
〆〆〆〆〆〆→舞鶴鎮守府
島風の目が覚める。そこはみたことのある光景だった。「よくきてくれたねぇ…我が実験台兼友よ!」
その声は聞き覚えがあった…そう明石である。明石は手術台のような机に島風を乗せ体をいろいろいじっていた。「さてぇ…ここに何に来たー?」「私は…何を…?」島風の頭には全く記憶がない。「ならば…自分で思い出せ!少年!」くるっと回り指を指してくる。腹が立ち島風は立ち上がろうとする。が、島風の全身には針が立ててありこれ以上動くと確実に刺さる状態だった。
「今回だけ教えてあげよう…貴方は酸素魚雷菅で、普通の魚雷を放ち大爆発。左半身を行動不能にして敵艦隊を壊滅させた…そして、左手を切り離したとね…直すけどね?」
…正直なぜそんな行動に出たか覚えていない。でも…たどり着いた答えがあった。「私は…なんでそんな行動に出たかわからない。けれど、私は守りたい。彼女や他の人間を。そのために私も変わろうと思った。感情を知り、人間を知ろうと思った。そうすれば…何かわかるのかもしれない。明日は何かを起こすってね。」明石はきょとんとしたがすぐににやけ「初めてだよ…ここまで人間に近くなった艦娘は。まぁ、私は応援するねぇ…さて、どこを改造してあげよう…♪」
島風はあの後どうなったか分からないが、北方海域からは艦隊が消えたそうだ。
「お前ら…いい加減にしろ…!!ぶっ潰してやる…!!」島風を運んだ五人は提督の前に立ちはだかっていた。提督は拳銃を構えている。大淀が前に出る。「提督、こちらの書類を提出しますね?」
提督の動きは固まった。それは承認書だった。「今までこの鎮守府で提督が行った全ての行動を証拠とともに写真、物品、手紙を添え、全て上層部に提出します。「いや、その書類は…この鎮守府の三分の二の承諾を集めないと…」「また、貴方はこの鎮守府には何隻着任していると思いますか?」
「ろ、八隻だ…」「残念、この艦隊には春雨が鹵獲されて以来六隻しかないです。鳥海は…私が化けさせてもらった者なので…この鎮守府には在籍していません。」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
舞鶴から提督が消えた瞬間であった。
『では、0000を持って日本に全ての艦娘を集めるようにする!連合艦隊の最高旗艦は…大和…だ…!』
######舞鶴鎮守府
『録音しておきます。横須賀鎮守府矢矧です。敵艦の偵察任務ですが、失敗しました。目標は二匹いて、私が片方を追っている間にもう片方が行動していた模様。警戒レベルを上げていただけると…思います。』
$$$$$$→太平洋
『試運転完了。これから、目標地点を舞鶴に設定。撃滅します。装備全てオールグリーン。速力5ノット。オールシステムエンゲージ。』
☆☆☆☆☆☆佐世保付近
「ついに日本に来たわ!諸君!いよいよ○○を伝える時が来たわ!」
「落ち着いて挨拶するのよ。落ち着いてね。」
「挨拶は日本式の方がいいのかなー?」
「日本式でいいわ!落ち着いて…レーべ?レーべ?」
「ビス子、ここは日本の四つの鎮守府に分かれたらどう?恐らくレーべは佐世保にそれて行った。どう?」
「それでもいいわ…とりあえず、各鎮守府に上陸するわよ!」
^^^^^^→佐世保鎮守府
「ここが…佐世保…」
レーべがたどり着いた場所はもはや建物の形が残っていない鎮守府と、黒い雲が覆い大雨が降る空だった。「どうしたのかい?」時雨が近づく。「君が…艦娘…」レーべはその場から動くことができなかった。
「いやぁーこうやって酒を飲めるのも平和だからだねぇ…!」
「確かにだ…お前もなかなかたくさん飲むな…だがこの那智を超えることはできんぞ?」
「ふふぅ…隼鷹ちゃんはそれを可能に…」
「いい加減にしなさい!隼鷹!」
「あぁぁぁぁぁぁ…」
と言うわけで舞鶴編第一幕終わり…そして、戦いはついに西に…!次回の投稿はいつになるか分からないですが…お楽しみに!