そよ風と荒風の間に   作:かえー

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遂に西編ですが…戦闘がまた少なめに…


4-1 集結

@@@@@@→佐世保鎮守府

レーベは驚愕した。祖国にいたときはここに鎮守府があると聞いた。写真も見た。周辺は写真と同じだったが、違ったのは建物の有無、そして、黒い雨雲がいつまでもかかっていることだった。「君の名前はなんだい?」「僕の名前は…レーベレヒトマース…レーベでいいよ。」「僕の名前は時雨。君はどこから来たんだい?」「独国って…いうのかな。」そう、彼女はかの独国から舞鶴に派遣されるはずだった駆逐艦だ。「時雨、何故…鎮守府はこんなことになってしまったの?」雨の中二人は歩きながら屋根のある建物を目指す。「わかった、話すよ…あの屋根の下で。」二人はかろうじて残った、執務室へ足を運んだ。

 

++++++→舞鶴

ハぁ…とため息が漏れる。鎮守府内廊下を歩く島風は相当疲れていた。歩く以前、島風は明石に体を整備してもらっていた。以前の艦隊決戦の際、左腕を弾き飛ばしてしまったからである。ただ直すだけならよかったのだが、関係ない改造を受ける、受けない、の話で非常にもめそのせいで気が疲れたのである。あk氏とはもう二度と世話になりたくないと思った島風である。そんな島風のもとに一つ無線が入る。「島風さん、今から連合艦隊の団結式を行いますので、演習場に集まってください!」いきなりの無線に何が起こっているか、島風には理解ができなかった。とりあえず、覚えていた演習場という言葉を頼りに島風は演習場へと向かった。

そこには見たことのない光景が。艦娘がたくさん集まっていたのだ。一度退出し、もう一度入室。演習場内はがやがや、声が響き渡っている。信じられなかったので、島風は自分のほっぺを引っ叩いた。演習場内を見るが、やはり様子が変わっていなかった。これを現実だと島風は認めたくなかった。「あんたさ、なにやってんの?」後ろから声を掛けられる。後ろを振り向くと久しぶりに見る顔だった。「霞…?」「そうよ、呉鎮守府所属、霞よ。」「か、か…霞!」喜びを爆発させ、島風は霞にハグをした。霞は気持ち悪がり体を捩じらせる。。「あんた…見ないうちに性格変わった?」「いろいろありすぎて変わってるかも。」霞を開放し、島風は思った質問を打ち明ける。「霞さ…いなくなったんじゃなかったの?」霞が噴き出す。「ちょっと…久しぶりに会ったと思ったらいきなり死人扱い!?あんた、礼儀というものを知らないようね?」「だって、手紙送ったらここにはいないって通知きたからさ…」霞に手紙を見せる。霞はその手紙を見るなり声を上げて笑った。「あんた…間違いも大概にしなさいよ…!あんた…これ見てよ…!」霞が指差したのは名前のところだった。島風もよく見る。すると、島風も驚いてしまう。島風は霞に書いた手紙のはずなのに霰に手紙を書いていることになっていたのだ。霰は呉鎮守府には在籍していない。よって、島風の勘違いだったのである。「あんた…この借りはでかいわ…こんど、間宮さんでおごりなさい!」霞は演習場にはいって行った。それについて行くように島風もついて行った。

 

******→日本海

「目標、日本国、京都府、舞鶴市、舞鶴鎮守府。目標地点にあと、26時間12分かかります。主砲を再装填。旧式徹甲弾装填。装甲は正常。被弾率0%。対艦ミサイル、いつでも発射可能。そのまま、航行します。」

 

++++++→舞鶴演習場

 

「みなさん…ついにこの日が来ました!」大淀がステージの上で話している。「島に在籍していた艦娘をすべて日本国に集結させ、この戦いの終結を目指します。何故ここに集めたかというと…」大淀が話し続ける。話だけを聞くのは嫌いだ。島風は退屈でとてもつまらなかった。「次は新しく連合艦隊旗艦となった大和に挨拶してもらいたいと思います。」大淀がステージからはけると右側から、新しい艦娘が歩いてきた。その艦娘は今まで見たことのないほど美人だった。大和は前で話し始めた。「みなさん、始めまして。新しく艦隊旗艦となった大和型戦艦その一番艦大和です!呉鎮守府に所属しています。」島風は長門のほうを向いた。信じられなかった。大和の前は長門が連合艦隊旗艦をしていたことが。普段は駆逐艦にデレデレしていて、ちょっと変わった戦艦なのに…できるんだな。島風は長門の評価を改めた。「島風?」聞きなれた声が聞こえる。左を向くと矢矧と伊401がいた。「ぜかましーここ私嫌いなんだけどー帰って映画の続きみたいー」「私も同意見だわ…ここは人が多すぎて気持ち悪くなってくる。」お互い吐くしぐさをして、少し笑いあう。「よかったわ、無事で。」矢矧が軽くハグをする。「まぁ、簡単には沈まないよ…」島風はハグを返した。なぜか、矢矧からぬくもりを感じた。「…皆一人一人できることがあるんだな…」島風は呟いた。「…そして、深海棲艦を殲滅し、地球の海に平和をもたらしましう!!」演習場のテンションは最高潮。今までにない、一番の盛り上がりだった。大和も微笑む。が、その歓喜は沈黙に代わる。突如、演習場のドアが開く。そこにはだれも見たことのない艦娘が立っていた。その艦娘はセーラー服なんて着ておらずまるで鎧を着ているようにも見えた。その金髪の艦娘は歩いて壇上に登りマイクなしで話し始めた。「Guten Tag!ドイツ発、私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク。よおく覚えておくのよ!」会場がざわめく。ドイツ…?外国…?ビスマルクは話し続ける。「私の使命はここのAdmiralに辞令を伝えに来た!」また会場が静かになる。ビスマルクは提督の方を向き指を指す。「私は日本の艦隊にクビを宣告しに来た!!」ええっ!?会場がざわめく。何故クを宣告されたか、島風は考えていた。




「なー鳳翔ー昼から艦隊召集らしいぜ?」
「そうですね…召集は久しぶりです…」
「鳳翔って艦隊から離脱したんだ?」
「まぁ…一度北方海域を奪還して…離脱しましたね…懐かしい…」
「へぇ…」
「あのころは若かったなぁ…」
「今も若いよ!鳳翔さん!!」
「でも今は…」
「わぁぁぁぁぁぁ!!」
というわけで新章スタートです…会話が増えがちで…でも、個人的には一つの海域に注目して書いて行こうと思います!ではでは!!

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