@@@@@@→舞鶴鎮守府近海
「目標地点まで、残り500m。上陸体制に移ります。」人工棲姫の中心部が開く。中からは、黒い革スーツを着た女性が見える。「上陸体制。」梯子が舞鶴鎮守府に伸びていったその時だった。人工棲姫足元が大爆発。梯子は切り離され人工棲姫はまた、戦闘態勢に戻る。「攻撃対象を解析中…解析中…」だが、姫のスコープには何も表示されない。その間にまた、足元に何か迫る。「魚雷…弾数16。そのまま被弾します。」再び大爆発。姫の足元はプラズマが出ていた。「機関部に被弾。損壊率…10%」姫のレーダーはまだ目標を索敵しきれない。その様子を魚雷の主たちは水中から見ていた。「やったでち!!」「これだけ撃っていて、この後はどうするつもり?」イムヤが首を傾げる。「あの場所まで突っ切って水上艦に任せるんじゃないの?」ゴーヤが自信なさげに言う。「だったら、撃てるだけ撃つの!」「それはできないかな…」イクの言葉をはちが止める。「姫が転進してる。多分次撃てばばれるよ…しかも、今の私たちの燃料じゃ、多分たどり着かないな…」本を広げ魚雷発射体制を整えるはち。「だから、私たちができることをやるしかないよ…!」本を開くと中から魚雷が姿を現す、それを見てほかの潜水艦娘も手にもつ魚雷を構える。「撃てっ!」魚雷が放たれる。命中した場所からは火花が散り、機関部が姿を見せる。が、正体がばれてしまう。「損壊率30%…対潜攻撃に移行します。爆雷投射準備。」背部が開き、爆雷投射器が出現。「どっぼーん!!」艦載機の音。もちろんこの潜水艦娘たちには艦載機運用能力なんてない。潜水艦娘たちは回避しながらそのものを探す。「晴嵐さんと競争だー!!」茶色い肌にオレンジの制服。伊401ことしおいが海中から操作していた。「…目標、艦載機。迎撃します。」機銃を放つが、見事にかわす。「三式弾…発射。」晴嵐に火花が襲い掛かる。が、傷一つなく潜り抜けた。「目標…水上爆撃機、晴嵐。追います。」人工棲姫はまた転進、晴嵐を追ってカスタガマ島へ向かった。
::::::→カスタガマ島
「いたわよ!いけ!!砲撃!!」カスタガマ島で待ち受けていたのは第三水雷戦隊。人工棲姫はすぐさま攻撃態勢を整える。人工棲姫の主砲から砲弾が放たれる。が、水雷戦隊は簡単に回避。その音につられ、新しく艦隊が姿を現す。「ッ…コノウルサイオトハナンダ…!!」黒いユニットに乗り、セーラー服、白い髪を一つ結びにして、ユニットからは白く太い腕が二本突きだしている。その腕は鍛えた男の腕にも見える。「…ワタシノ巣穴デナニヲシテイル!ヤッテシマエ!!」その号令とともに海中から駆逐級、軽巡級の深海棲艦が出てくる。「砲雷撃戦、始めます!」第三艦隊、矢矧の声で戦闘が始まる。海域は大混乱となった。「大和が来るまで粘って!!」矢矧が号令を出す。人工棲姫は何もできず立ち往生になっていた。
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「さて…そろそろ目標地点ですね…」「大和、どうして水雷戦隊を?」島風が質問する。「まだ、あの海域は攻略していませんし、深海棲艦がいることは知っていました。仮説ですが、彼女は動くものに反応して迎撃しています。敵も味方も認識できていないところに行けば混乱します。その混乱を利用して撃沈します。」おぉ…艦隊から声が上がる。「あ、あの…鹵獲という手は…」「ありません。鹵獲したところで何も意味ないです。」神通の質問に大和が聞かずに答える。大和のその姿は黒いオーラを背負っているみたいだった。神通は黙り込んでしまった。「あの神通さんを黙らせるなんて…すごいっぽい…」「「あぁ…そうだな…」第二水雷戦隊の中でざわめきが走る。「大和、そいえば残りの2艦はどこだ?」武蔵が聞く。確かに第一主力部隊には四隻しかいない。「あぁ、実は出撃準備ができてなくて、終わり次第来ます。さて、着きました。突撃です!!」話を流し気味で大和は司令を出す。武蔵は何か引っかかったような感覚だった。
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「大和が来たわ!援護するわよ!!」矢矧が号令を出す。しかし大和が遮った。「いえ、その必要はありません。下がってください。」「なぜですか…私たちも戦えば戦力ではこちらが…」「この情報を鎮守府に持ち帰り、伝えるのが、貴方たちの仕事です。撃沈するのが仕事ではないです。」大和が言うとしぶしぶ矢矧たちは下がった。「連合艦隊突撃!目標は人工棲姫です!全主砲薙ぎ払え!」砲撃戦が始まった。大和達の集中砲火は人工棲姫に当たっていく。「損壊率…45%…修復作業に移行します。」途端、人工棲姫の主砲が一つなくなり、同時に損壊した部位が治っていく。「修復完了。損壊率は0%武装10%消費。ふたたび、攻撃態勢に入ります。目標…」人工背姫のスコープは大和を捉えようとしていた。「きゃっ!」大和が被弾した。人工棲姫に気を取られほかの方向を見ていなかった。小破もしていないがその被弾のせいか、大和の機関が停止。的になってしまうところだった。大和の顔に焦りの顔が浮かぶ。「大和さん!」雪風が追いつき、大和を庇いながら、雷撃を行った。「逃げてください…雪風さん。」「いや、ここで旗艦を失うわけにはいきません!撤退します!」雪風が大和の手をとったが、それを大和は振り払う…「どうして…」雪風には分からなかった。
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「目標…連合艦隊旗艦大和」人工棲姫のスコープは大和を捉えた。「連合艦隊旗艦大和だ!かかってこい!」ただ、機関が停止している方ではなく動いている方を狙った。人工棲姫は間違えていた。見た目が似ている、矢矧を大和と思い込んでしまっている。矢矧は軽快に砲撃をよける。被弾率はゼロだった。「なぜここにいるのですか、旗艦命令に背くんですか!今すぐ戻りなさい。」「あなたこそ、ここで撃沈されたらみんなが困るんではないんですか?」今度は大和が黙り込む。「旗艦を守るのが私たちじゃないですか?」また回避を繰り返す。が、矢矧に人工棲姫じゃない方向から、砲弾が飛んできた。体がついて行かず、矢矧は被弾。驚きで動きが止まってしまった。「全砲門解放。目標艦隊旗艦大和。徹甲弾を装填。発射。」姫から言葉が発せられると同時に砲弾が発射される。それは動けない大和ではなく、動き回っていた偽りの艦隊旗艦に直撃した。本当に姫は間違えていたようだ。海域に火の粉が舞っていた。「矢矧!!」島風が叫ぶ。煙の中に突っ込んでいった。煙の中からは島風と、轟沈寸前の矢矧だった。「矢矧、すぐ連れて帰るから!」引っ張りながら島風は首に手を当てる。「艦首魚雷、発射!」島風の首から魚雷が発射される。その間に島風たちは撤退した。その姿を雪風は驚いた様子で見る。「目標、連合艦隊旗艦大和。」動けない大和にカーソルを合わせる。島風には見えていなかったが、神通や武蔵、夕立たちには映り込んでいた。が、なぜかすぐに砲撃が来ない。「大和さん…退却…!!」雪風が叫ぼうとした瞬間姫は雪風を絶望の底に叩き落とした。「対艦ミサイルを装填セット完了。発射。」ミサイルは大和の元へと飛んで行った。
@@@@@@舞鶴鎮守府
保健室の前で、島風は手を合わせる。助かっててくれ…祈り、ただ、祈った。「ぜかまし…」しおいが横で背中をさする。「処置はできた。入ってもいいよ。」明石の声が聞こえた。二人はすぐに保健室に入る。「矢矧は!!」明石に詰め寄る島風。島風はもう焦りしかなかった。昔はなかった、仲間への心配が今の彼女にはできていた。「んー意識がないからな…艤装を外せば、多分死んじゃうし、しばらくは艦隊復帰できないな。」「やはぎーは生き返るの!?」「わからない…でも、最前は尽くすから。頑張ってあなたたちのできることをがんばって?」二人は頷き、保健室を出た。その直後。放送が入る。「速報、速報、雪風轟沈…雪風轟沈…繰り返す」
そう、大和を守っていた雪風が沈んだのである。この恐怖が島風の頭を過る。島風の足の力が抜けていく。近くにいたしおいが抱き留めるが、島風に力が戻らない。目を開けたまま島風の意識は途絶えてしまった。「ぜかまし?ねえ起きてよ!ぜかまし!!」しおいの声は島風に届かず、ただ鎮守府に響いていくだけだった。
さて、進捗どうですか。ぬけつき(仮)です!さて、イベントも始まり苦い季節となってきました。個人的には次のイベントをアルペジオコラボか、艦これアニメ企画みたいなのにしてほしいです!艦これのビジュアルをこの時期だけアニメに変えるとか!
今のところe-3ですなぁ…今回こそ天津風来るといいね。島風。
ではでは、また次の回で!