そよ風と荒風の間に   作:かえー

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ついに5-1です。完全なオリジナルです。


5-1 浸食

「…ここは?」

暗い海の中、島風は目覚めた。誰もおらず、まるでむかしの自分の環境に似ていた。「誰かいるのー?」返事はない。「誰かー?」二回目の呼びかけに暗闇に潜む影が答える。暗闇の中から赤い光がたくさん見えた。「ひっ…」島風が悲鳴をあげ、その声に合わせ、赤い目の持ち主はどんどん近づいてくる。「オマエハ…」暗闇から白い手が伸びてくる。それも多数。「嫌だ…やだよぉ!」

「んっ…!」目が覚め、思い切り起き上がる。周りは暗黒ではなく、照明がついた…見覚えのある部屋だった。「島風…あんたさ、どうしたのよ。」明石が怪訝そうな顔で聞く。「あんたさ、401に話を聞いたところ、あの話を聞いてからフラフラしてたらしいじゃん。まさかさ、死ぬこと恐れてんの?」島風は黙り込む。今までと違うのは否定する顔ではなく、目が細まり目から涙を流していた。島風には今までにない経験でショックがでかかった。そんな島風を明石は思いっきり引っ叩いた。叩かれた頬を押さえ島風は明石を見る。が、その姿はいつもの島風の姿に見えなかった。

「バカじゃないの?私達は艦娘。提督の指示に従い、任務を全うするのが私達の仕事。私達は兵器だ…沈む時は来る。」島風の首を掴み、まだ続ける。「もし、貴方が命の心配をしているなら…退役しなさい。それが貴方のため。」明石はそのまま投げる。投げられるがまま島風は床に倒れこんだ。島風にはもう立ち上がる気力など残っていなかった。

 

水雷戦隊と連合艦隊が全員帰り、結果報告がされた。西方海域は安全が保障され、その情報で鎮守府にひと時の休息が訪ずれた。

「よ、よかったですねっ、次は私達も力になれるといいですねっ!」

「うん、次は俺がやらなきゃね!」

が、一部の艦娘には安心感など無かった。

ある者は憎しみが増し、ある者は、失望する。また、ある者は意思が変わりつつあった。

 

「どうやら島風は弱っているそうだよー?」

「どうすんの?私達の長さん?」

「やります、始末するには都合がいいので…ここでまとめて主力艦娘を始末しましょう。次は貴方にも戦ってもらいますよ。」

「いいの?なら、手加減なしで行くよ。三笠…!」

「待っていてください。島風さん…いえ、島風。貴方達を倒して私達は復讐を達成する。」

 

西方海域奪還から一週間が経ち、南方海域に深海棲艦が現れた。が、今回はいつもと違うものが主力艦隊が分かったいたことだ。洋上には白い髪に周りより一際背の高い姫クラスが目撃され、録画昨日のあるドローン偵察機に向かって手招きをし、宣戦布告をしてきた。連合艦隊は大和を旗艦に艦隊を編成。スタンバイの紀伊、信濃に代わり瑞鶴と竹が艦隊に入った。

 

そして、連合艦隊はサーモン海域を目指し、航行していた。

ただ、一人だけ緊迫した空気に会わない艦娘が。「よっしゃあ!やっと艦隊に入れたぞ!」一人はしゃぎまくる。他の艦娘はドン引き。避けるように航行していた。そこに一本の魚雷影。が、連合艦隊の波の音にかき消される。「…少し進度を変えます。」大和が増速する。その間に入るように魚雷が侵入。「危ない!」加賀が急停止、爆発した。艦隊の陣形は崩れ、加賀は損傷していた。が、幸運なことに小破ですんだ。「連合艦隊戦闘開始!」大和の掛け声で陣形をもう一度組み直す。そして戦闘を始めた。砲弾が飛び交い、黒いボディーに当たり沈んでいく。まるで、叫ぶかのように雄叫びを上げ沈んでいく。戦艦も、駆逐艦も。

そして残った深海棲艦が立ちはだかる。敵空母から艦載機が発艦。そして…その艦載機は加賀に襲いかかる。加賀は損傷して装甲は傷ついてなかったが、機関に影響があり敵に近い位置から攻撃をしていた。そのため攻撃対象は加賀に全て集まった。「撃ちます!徹甲弾装填!」大和が攻撃を開始しようとする。「やめてください!加賀さんが!」「そんなことにいちいち構っていたら…勝てません。」秋月を片手で蹴散らし発車体制へ。「貴方はこの連合艦隊が出来た意味を知らない。仲間なんて馬鹿馬鹿しいです。貴方も消えたいんですか?自分を自分で守る。違いますか?」

秋月の中には悔しさが募っていた。何故、間違っているのに…間違っていない。自分を守らなきゃ自分が死ぬ…けれど、他人を見捨てれば…死んでしまう。おかしい!そんな世界なんて!何も出来ない…!私に止めれる力があれば…!

 

加賀は放たれた砲弾を見た。そして咄嗟にヲ級を抱く。恐らく避けることが出来ない。自分はこの弾丸を避けることは出来ないだろう。「五航戦!これを任せたわ!」「な、何言ってんの、加賀…!」最後の力を使い筒を投げた。見事、瑞鶴の元へ届いた。そして…

着弾した。その衝撃は痛くなく傷もそれほどつかなかった。が、加賀の中では切れたような感覚があった。何かが途切れ足が水に沈んで行く感覚がした。

赤城さん、貴方がいなくなってから…一航戦は一航戦の誇りは守れたでしょうか。瑞鶴には…当たってばかりで…まともに育ててないけれど…あの子は立派な空母です。どうか当たりませんように。

でも、最後に一つ…私に…昔のような戦艦の力があったら…もっと活躍出来たかもしれない…力があったら…

加賀の体を黒い何かが包んで行く。その中から声が聞こえる。

「加ガ…さ…ン…!」それは昔聞いたことがある声だった。加賀は手を伸ばす。そして、その声の主と一緒になり…再び浮上した。が、その姿は加賀の姿とは程遠かった。

黒いセーラー服に白いロングヘアー、左をサイドテールにしている。ユニットに乗った深海棲艦が出てきた。

大和たちはでは新たな深海棲艦の出現に再び戦闘体制を整えていた。が、秋月の周りには加賀と同じ黒い物体が秋月を包む。

私に止める力があれば…!

黒い物体は秋月に溶け込み秋月の服は下着だけになった。肌は白くなり大和を睨んでいた。「深海棲艦…!」島風は大和に近づく。「大和、一旦離脱するよ。」「潰します。連合艦隊!」どこからか艦娘が滑ってくる。「神通…」島風は神通にすがった。「水雷戦隊は離脱します。心配しないでください。戦闘する必要がないので。」その時、秋月の体から黒い物体が離れて行った。秋月の体は異常なく、服も敗れておらずそのままだった。が、力を使い果たしたせいか気絶していた。島風は秋月を抱えた。そして、神通率いる第二水雷戦隊は離脱を始めた。が、空母姫は追うことをしなかった。空母鬼は大和を睨む。「来るなら来ればいいじゃないですか。」大和はこの状況を楽しんでいた。「来なさい!」大和が加賀の元へ向かって行った。

 

「やはり…そうなってしまいましたか…私達も離脱します」春雨はPTたちに指示すると離脱して行った。

 

「ターゲットが増えています。一隻ずつ倒します。」人工姫が少しずつ南方海域に近づいていた。




どもも、久しぶりです!年内までに5を終わらせたいです…!感想ください!ではでは!
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