そよ風と荒風の間に   作:かえー

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5-2 加速

::::::→珊瑚諸島

「さぁ来なさい!」大和の挑発に乗り、空母棲鬼は艦載機を発艦しはじめる。が、その攻撃は大和の三式弾によりどんどん撃墜されていく。

「まさか、鬼クラスは旗艦レベルまで戦闘能力があると聞いたのですが…つまらないですね。」呆れ顔で砲撃を続ける。そこに大和の増援が到着。「遅れた。目標は?」そこには見たことない戦艦が立っていた。「朝日さん、今の目標はあの巨大空母です。ほかは?」「一応…最上型四隻連れてきた。増援で二航戦と睦月型が呼べるんだけど?」「呼んでください。この戦いは長期戦になるので、補給物資を持って二航戦、睦月、文月、皐月、卯月を呼び出してください。」

 

@@@@@@→舞鶴鎮守府

鎮守府に水雷戦隊が帰投した。鎮守府に帰っても秋月の状態は元に戻らず、気絶したままだった。「何があった?」ブイン提督が心配して近づいてくる。「秋月が…深海棲艦に…」島風が提督の肩を掴み崩れる。提督は島風を抱き留め、部屋へ連れて行った。

「提督さん…話があります。」神通が提督に話しかける。提督は頷いた。

『未確認艦隊を確認!未確認艦隊を確認!』鎮守府にアラートが鳴り響く。「状況を確認しろ!」横須賀提督が指令室に入る。大淀が提督に報告する。「珊瑚諸島にて、未確認の艦娘一隻と、二航戦、睦月型の艦隊、深海棲艦の姫クラスが一隻、鬼クラスが一隻…三隻です!?」大淀の声が裏返ってしまう。モニターには四隻の人型深海棲艦が海を滑っていた。

 

:::::::→珊瑚諸島

海上には艦娘六人と深海棲艦が舞っていた。「前主砲薙ぎ払え!」大和の号令で艦娘の主砲から弾丸が放たれる。空母棲鬼は器用に艦載機をぶつけ誘爆させて被弾数を減らすが、大和の主砲から発射された弾丸が鬼に迫る。そのまま弾丸は直撃し、装甲を貫く。鬼は悲鳴をあげる。が、皮膚は再生し、艤装も新たに構築された。が、足は丸出しになってしまい、服もところどころ破れている。

「姫クラスですか…やります!」大和が再び発射体制に入る。また新たな空気が海域を包んでいた。

「熊野~今日さ…本当ならさ、外出する予定だったんだよね…明日に回してもらっているかな…?」「鈴谷、ダメですわ?今は戦いに集中してくださいまし…」「そうそう、鈴谷…言っておくからさ?」「はーい…」最上型が戦闘を行う背後から何かが迫っていた。「長距離狙撃ユニット起動。」姫のの中心部に黒いパーツが組み立てられていく。やがてそれは細いレール状のものを作り上げた。「超電磁ユニットエンゲージ。電磁力50%チャージ。目標…最上型重巡洋艦四隻…」彼女の目は四隻の船をそれぞれ捕捉していた。が、四隻の位置はそれぞれ散らばっていて纏めて狙うことはできない…姫は軌道計算を完了し発射体制が整う。

「…鈴谷!後ろ狙われてますわ!!」熊野が声をかけた瞬間宣告される。「100%。超電磁砲発射。」長いレールから放たれた弾丸は瞬く間に鈴谷、熊野の腹を貫通していった。

 

撃ちぬかれた二人は驚いた顔のまま、体の力が抜け足から沈んでいった。が、その撃沈に気付かず、大和は空母を狙っていた。

 

@@@@@@→舞鶴鎮守府独房

「今、君たちを集めたのはほかでもない。君たちに作戦に参加してもらうためだ。」横須賀提督が三人に向かって話す。三人のドイツ艦は麻縄で縛られており身動きができない状態になっていた。「なんでクビになったジャパンを手伝わないといけないのかしら?」もちろん真っ向から反抗してくる。プライドが高い彼女を説得するのは恐らく時間がかかるだろう。「聞くわ。」マックスが提督を見つける。あの時の目ではなく、しっかりと見つめている。

「お前たちはドイツの艦だ。けれど、生まれた理由は全部の艦娘同じはずだ。日本だろうとドイツだろうと…この地上に…平和を取り戻すために…海上での争いをなくすために協力してくれ…」提督は頭を下げる。何か言おうとしたビスマルクを制止し、マックスは結論を出す。

「いいわ、参加する。貴方たちの指揮が間違っていても責めないわ。」マックスが縄を引きちぎる。「けれど、私たちからも一つの報告と一つの要求があるわ。」「それは?」「報告として、イタリア艦隊が日本に近づいてきているわ。どうゆうつもりかは知らないけど貴方たちの対応によってこの子たちの対応、これからの戦いも変わってい来ると思う。」「それを有効に使ってほしいってことだよねーっ!」ドイツ艦の報告に頷く提督。「要求は…島風を艦隊旗艦にしてほしいの。」だが、提督は驚かなかった。同じことを考えていたのだ。が、今は大和が旗艦であって、変更ができない。変えた場合大和たちを切り捨てることとなってしまう。この行動が提督として、許されるのか。悩む。「わかった…善処する…が…」

「その考え、私たちも一緒です。」独房の扉が開かれ、扉の先には戦艦級の艦娘が一人と後ろに残った全艦娘が立っていた。「ごめんなさい、先ほど着任した紀伊型戦艦一番艦紀伊です!貴方たちのお力になります!」大きな体の紀伊は大和よりも背が高く、胸部装甲は抑え気味の艦娘だった。「私はいままで、貴方たちの行動を見てきました。ですが、島風さんは弱っています。無理やり旗艦にしても彼女の精神が持ちません…」独房が再び静まる。「島風さんが戻ってきやすいように…私たちは手伝いをします。島風さんは恐らく艦娘同士の争いは望んでいないはずです。だから、ここは…様子を見ましょう。」マックスも頷き、ドイツ艦娘三人とともに艦娘達は独房を後にした。

「艦娘が変わり始めている…か…」彼女達の後を提督は追った。

 

「今回の出撃報告だ浜風。まず、海域での感情の変化によって深海棲艦に身体を取り込まれ、意志のあるまま鬼、姫クラスに変化することがわかった。この結果から鬼と姫は艦娘だったものだと推測する。また、あの要塞は電磁砲を、持っている。長距離狙撃ができるため要注意だ…」

 

ザクッ

 

生々しい音。磯風の脇腹にはナイフが刺さっていた。思わず磯風は倒れてしまう。血が溢れ出る。必死に顔を上げさした犯人を見た。

「久しぶりだな…害虫ども。これは宣戦布告ってことだ。旗艦様ってな…報告もクソも出撃してるからな無理か…」磯風の周りをくるくる周る男。磯風はこの男の正体を知っていた。が、体が思うように動かない。

「俺はあの日を忘れない…全艦娘を始末するんだ…!」不敵な笑いを残して部屋から出て行ってしまった。生憎、磯風は一人で部屋にいたので助けを求めることができない。さらに、鎮守府内なので無線も持っていなかった。

「に……げろ…島………か…」磯風の意識が途切れる。

 

@@@@@@→舞鶴鎮守府廊下

声がなく、ただ歩く音のみが聞こえる。艦娘達は司令室に向かっていた。そこに、天井から何か落ちてきた。それは見事に着地し、艦娘達の前に立ちはだかった。

「し、島風さん…!!」紀伊も驚いた。島風が帰ってきたのだ。鎮守府は騒然となった…




だいぶ遅くなりました…どもども!名前は微妙かもしれませんが、R系は書きません!ぬけつきです!
いよいよ、迫る決戦…大和達はどうなるのか…そして、島風の決断は…!

後別談なんですけど、この小説と私が書いてる他の小説の評価を見たんですよ。ちなみにこの小説メインで書いてるのに、他の小説だけ評価もらってるんですよ…

ちょいこの小説が不憫に思いました…ではでは、また書いた時に〜
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