スーパーNOVEL大戦IMPACT   作:レイブラスト

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幻惑の迷宮

翌日。俺達は決戦の地へと走るクロスライナーの中で武器やベルト等の準備をしていた。

 

拓斗

「ふぅ……」

 

明梨

「どうしたの?」

 

拓斗

「ちょっと考えてたんだ。……前まで奴らの顔色を伺っていただけの俺が、今は心強い仲間達と共に戦っている。人生何が起きるかわかんねぇな」

 

明梨

「言われてみれば、そうだね」

 

拓斗

「まあ切っ掛けをくれたのは明梨だけどな。あの時お前がぶっかって、バースドライバーを手にしてなかったら、俺は前と同じままだった。だからな……その……ありがとよ」

 

明梨

「!? お、お礼なんて別にっ。わ、私もそのことは気にしてたから……」

 

あら、照れちゃった? 何とまぁ……でも暗い表情も混ざっているのは気のせいか?

 

「あー、はいはい。そういうのは余所でやってよね。暑苦しいったらありゃしない」

 

光輝

「……よし、お宝写真ゲットと」

 

セシル

「何勝手に撮ってるんだお前は」

 

まどか&ほむら

「「何だろう、ブラックコーヒーが飲みたくなる……」」

 

海東

「? 何故コーヒーなんだい?」

 

何か周りがやたらと騒がしいな……でも海東さんじゃないけど、何でコーヒーなんだろ? 甘いと言っても比喩だろうに。そう思っていると、慎司さんが現れて言った。

 

慎司

「もうすぐ本拠地に着く。みんな、準備はいいか?」

 

―――場の空気が一瞬にして変わった。

 

「ええ勿論よ」

 

慎司

「だろうな。……ああそうだ、楓に渡しておきたいものがあるんだ。ほれっ」

 

そう言うと、慎司さんは黄色の笛のようなものを投げた。

 

「っと…これって、シールフエッスルじゃない。誰に何の為に使うの?」

 

慎司

「俺の勘で作った、もしもの為の奥の手って奴さ。必要無かったら返してくれていい」

 

よくわからないが、奥の手という響きからいよいよ決戦という雰囲気が伝わる。

ついにこの時が来たんだ……待ってろ江島裕太! お前のせいで虐げられた人達の正しき怒りを、全てぶつけてやる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕太

「さて……準備はいいか?」

 

「はい」

 

『ILLUSION!』

 

近づいてくるクロスライナーの映像を見て、碧はイリュージョンメモリを起動し、目の前のコンピュータに繋がっているマキシマムスロットに挿入した。

 

『ILLUSION! MAXIMUM DRIVE!!』

 

裕太

「ククク……じっくりと味わうがいい。未来永劫抜け出せない幻影をな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラえもん

「…………あれ? のび太君!? みんな!?」

 

トンネルを抜けて本拠地に辿り着いた途端、クロスライナーが停車しドラえもんと明梨以外の全ての人物が意識を失ってしまった。

 

明梨

「しっかりして! もう敵は目の前なんだよ!」

 

裕太

『無駄だ。彼らは決して起きることはない。幻影に囚われているからな』

 

そこへスピーカーをジャックする形で江島の声が列車内に響いた。

 

ドラえもん

「なら、僕の秘密道具で!」

 

裕太

『残念だが介入は不可能だ。……作られた命であるお前達にはわかるまい。彼らは本当の生命だけが持つ『真なる願い』をイリュージョンメモリで具現化した世界に居るのだ』

 

ドラえもん

「真なる、願い……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ここは……? 俺は……何をしていたんだ……?)

 

???

「……ぞ………ん……!」

 

(誰の声だ?)

 

???

「望君……!」

 

「う…ん……」

 

目を覚ました時、彼の目の前には管理局の制服を着た高町なのはとフェイト・T・ハラオウンが居た。

 

なのは

「やっと起きたね。もう、仕事中に居眠りだなんて、感心しないんだから」

 

「なのは? フェイト? それにここは……」

 

あり得なかった。望が居たのは管理局、それも壊滅した筈の『過去の未来』に存在した機動六課がある場所だからだ。

 

フェイト

「ほら、早く仕事を済ませて。みんなの英雄がそんなんじゃ、呆れられちゃうよ?」

 

「英雄?」

 

なのは

「あれは今思い出してもびっくりしちゃうなぁ。JS事件の真の犯人が管理局内に居るのを見抜いて、ジェイルさん達と協力して暴いちゃったんだもの!」

 

フェイト

「ファンクラブまで出来ちゃうくらいだし、まだまだ人気はうなぎ登りって感じだね」

 

「ジェイルと……そっか……俺は、機動六課の一員で、世界を救ったヒーローってことか」

 

自分の制服を見ながら、そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

「お母さん、抱っこして~!」

 

早苗

「え?」

 

目の前の女の子に言われて、早苗は困惑した。自分はまだ結婚していない筈。

 

早苗

(それにこの子、紀斗さんに……)

 

???

「おいおい、さっき母さんに抱っこされたばっかりだろ、ん?」

 

その時、奥から1人の男性が現れて女の子を抱き上げた。彼は―――海堂紀斗その人だった。

 

早苗

「え、の、紀斗さん?」

 

紀斗

「どうした早苗? あ、育児に疲れたとか? だったらいつでも相談しろよ? 俺とお前は、夫婦なんだしさ」

 

早苗

「夫婦……そう、でしたね。私は、紀斗さんのお嫁さんで……この子のお母さんですから……」

 

光り輝くエンゲージリングを見ながら、早苗は幸せそうに言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の家のリビングで、ドモンは目を覚ました。

 

ドモン

(ここは? 俺はクロスライナーに居た筈だが……)

 

???

「どうした、ドモン? 何かあったか?」

 

ドモン

「に、兄さん!?」

 

彼の前には兄のキョウジ・カッシュがおり、ソファでは彼の父であるライゾウ・カッシュと母のミキノ・カッシュが談笑している。

 

キョウジ

「そんなに驚くこともないじゃないか。…そうだ、今度一緒に釣りにでも行こうと思っているんだがどうだ? 東方先生も誘ってさ」

 

ドモン

「釣りだって!? 行くに決まってるよ、兄さん!」

 

兄と一緒に出かけられることを、彼は心の底から喜んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美夜子は戸惑っていた。自分の家で、のび太が自分や両親と一緒に食事を摂っていたからだ。

 

満月牧師

「いやー、こうしていると思い出すよ。君があの日、私のところに土下座までして頼み込んできた日をね」

 

のび太

「あの時はただ無我夢中だったと言うか……」

 

美夜子

「あの日……?」

 

美夜子の母

「美夜子も時々思い出すでしょ? お父さんの前で彼が土下座して「娘さんを僕に下さい!」って何度も何度も言ったのを」

 

美夜子

「っっっっっ!!??」

 

美夜子の母

「あらあら、赤くなっちゃって。ふふ」

 

美夜子

(ああ、そっか……のび太君は、私と付き合ってて、それで……)

 

いつの間にかポーッと、彼の顔を見ているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明梨

「ほら、拓斗早く! もうすぐ遅刻しちゃうよ!」

 

拓斗

「わかったから、置いてかないでくれ!」

 

俺は幼なじみの明梨と、いつものように通学路を走っていた。……いや、いつものようにじゃないか。

 

明梨

「大丈夫! 大好きな彼氏を置いて行く訳ないもの」

 

拓斗

「それを聞いて安心したよ、明梨」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕太

「順調……だな」

 

「ええ」

 

モニターに映る幻惑の世界を見て、江島は満足気に言う。

 

裕太

「それじゃ、次のステップに進むとしよう」

 

「わかりました」

 

頷きながら、碧は別のメモリを取り出すと、イリュージョンメモリが刺さっているスロットの隣にあるスロットに差し込んだ。

 

『NIGHTMARE! MAXIMUM DRIVE!!』

 

裕太

「天国から一変、地獄へ急降下だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紀斗

「永琳……!?」

 

迷いの竹林にて、紀斗は永琳と対峙し佇んでいた。

 

永琳

「紀斗。やっぱり不死の私と、人間の貴方が一緒に居ることはできないわ」

 

紀斗

「何を……」

 

永琳

「さよなら」

 

紀斗

「永琳!? 行くな! 永琳! 永琳ーーーー!!」

 

背を向けて去る永琳に、紀斗は必死で手を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前で起きる惨劇に、ほむらは身を震わせた。ゾルダが、一誠が、マミが、さやかが、刹那が、めだかが、そして―――まどかが次々と倒れていく。

 

ほむら

「あ……ああ……!」

 

Dインキュベーター

「こうなったのは君の責任だ。君が大事なことを言わずにいるから、こうなったんだ」

 

ほむら

「そ、そんな……私は……私は……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

「ははははははははは! もうすぐ、我の全てが現世へ!」

 

両手を広げながら、カイトに憑依したモノ―――ペルフェクティオが言う。

 

「カイト君……そんな……」

 

ヒカル

「こうなったら仕方ない。光輝、やるぞ!」

 

光輝

「ああ! せめて、俺達の手でカイトを……!」

 

「っ!? ま、待って……やめてぇぇぇぇええええええええええええええええ!!」

 

ペルフェクティオ

「はははははははは! ふははははははははははははは!!」

 

高笑いをするペルフェクティオに変身して突撃する2人に、楓は手を伸ばしながら叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

「ふふふはははははは……! さすがの男性操縦者も、こうなってしまえば形無しだねぇ?」

 

崩壊したIS学園で、プロフェッサーが装着したブルーディスティニー改に彰人は首を締められていた。

 

彰人

「だ、黙りやがれ……!」

 

ブルーディスティニー改

「減らず口を。まあいい。すぐに君も友人達のところへ送ってあげるよ!」

 

彰人

(ここまでか……悪い、みんな……)

 

朦朧とする意識の中で、彰人は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智哉

「あ……あや、め……!」

 

血溜まりに沈む彼女に、血塗れになった智哉が手を伸ばす。だがそれは、間に立った誠一に踏みつけられる。

 

智哉

「ぐあああ……!」

 

誠一

「貴様等が悪いんだ。ちゃんと原作を守らないから……だが心配するな。コイツを殺したら、貴様もすぐに楽にしてやる」

 

智哉

「や、やめろ……頼む、やめてくれ……!」

 

懇願する彼の前で、無常にもサイト形態のメサイアが振り下ろされた―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシル

「一真……やっぱ俺、お前と一緒にはいられねぇや……」

 

一真

「セシル? 何を言ってるんだ? 何があったんだ?」

 

セシル

「お前も知ってるだろ。魔王軍との戦争で、色んな奴らが駆り出されてる。今回は俺にも招集がかかったんだ……その内お前にもあると思うが、会える希望はないだろうな……そういう訳でさ、もう行かないと。……お前のこと、一生忘れないぜ」

 

一真

「ま、待ってくれセシル! セシル!!」

 

飛び交う砲弾の最中、軍用の馬車に乗り込むセシルを一真は止めることができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある廃工場にて、浅倉は警察機動隊に囲まれた状態で早朝を迎えた。しばし立ち尽くして周囲を見渡している途中、大きな鏡に映るソレの姿に浅倉は気づいた。そして―――

 

浅倉

「会いたかったぜ……北岡ぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廃墟になったビル街に、サインに変身した星夜は佇んでいた。

 

サイン

(ここもダメか……財団Xの奴ら、本気で世界を滅ぼすつもりか? ……いや、それもこれも俺が素直に応じていれば良かったのか? でなきゃ、あの人達が処刑されることもなく、活動に歯止めが効かなくなるなんてことも……)

 

財団Xの数少ない良心と呼べる人達が、自分を勧誘できなかったせいで粛正され、ストッパーが居なくなった財団Xによって世界が滅び掛かっていることを、彼は酷く後悔していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜馬

(どこだ……ここは? ゲッターのコクピットか……?)

 

パイロットスーツを着込んだ状態で気がつくと、竜馬は自分がドラゴン号を操縦しており、今正にゲッターライガーへの合体テストを行おうとしていることに気づいた。

 

隼人

『もう少しで完了だ! 気張るなよ!』

 

ミチル

『勿論!』

 

竜馬

(ま、まずい! 合体を……合体を中止するんだ!!)

 

どうにかドラゴン号の操縦桿を操作しようとするが、時既に遅くライガーへのチェンジが始まる。そして―――

 

グシャアアッ!

 

竜馬

「う…うわあああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慎司はとある建物の中で、乾巧、草加雅人、三原修二と対峙していた。

 

「悪く思わないでくれ、慎司」

 

雅人

「オルフェノクの王である貴様は、人間の敵だ。俺達人間の為に、さっさと死んでくれないかな?」

 

修二

「俺は……お前と戦いたくなかった。でも! やるしかないんだ!」

 

3人はそれぞれベルトを装着すると、変身用のアイテムを持つ。

 

5、5、5、ENTER

 

9、1、3、ENTER

 

『『Starting By!』』

 

巧&雅人&修二

「「「変身!」」」

 

『Starting By!』

 

『『『Complete!!』』』

 

仮面ライダーファイズ、仮面ライダーカイザ、仮面ライダーデルタへと変身する。それを見た慎司は……。

 

慎司

「上等だ。簡単に殺せると思うなよ!」

 

その姿をオルフェノクの王―――アークオルフェノクへと変えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

様々な世界のライダー達が倒れている荒野で、ぶつかり合い崩壊していく地球達の様子を海東は見ていた。

 

海東

「やっぱり、ダメか……士がやろうとしたことも、僕がやってきたことも、全ては無駄だったんだね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕太

「フッ、みんないい感じに絶望しているな」

 

変化したモニターの映像に、満足そうに笑みを浮かべる。

 

裕太

「後は絶望しきって生命エネルギーがゼロに近くなった時に、キラーメモリで殺すだけだが……」

 

再び映像を見る。が、誰も絶望するどころかその逆ばかりだった。

 

「バカな……! 何故完全に絶望しない!?」

 

裕太

「やはりな。そうでなくては、面白くない」

 

狼狽える碧に対し、江島だけは楽しそうにより深い笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(クソッ! まさか管理局にスパイがいたとは……俺のミスだ!)

 

本局を焼かれ、なのはと共に壁にもたれかかりながら望は悪態をつくが、次の瞬間には怒りは疑問に変わっていた。

 

(……やっぱり変だ。どうにも違和感がある。ここは本当に俺が居る世界なのか?)

 

なのは

「どうしたの、望君?」

 

「……何でもない。これからのことを考えて、気が「嘘だよね」え?」

 

なのは

「ホントは不思議に思っているんでしょ? どうして死んだ筈の私達(・・・・・・・)が生きているのかって」

 

「……あ」

 

言われてから彼は気づいた。目の前のなのははこの世界のなのはではなく、ヴィヴィオが変身した仮面ライダーポセイドンによって倒された、なのはだと。

 

「全部幻って訳か……そうだよな。六課のみんなのこと、まだ引き摺ってた節があるし」

 

なのは

「だと思った。……それで、これからどうするの?」

 

「……江島の奴を倒しに行く。俺達はその為に来たんだ、こんなところで油を売ってる場合じゃない」

 

なのは

「じゃあ、行かないと……ね」

 

「ああ。じゃあな…また会えて嬉しかったぜ」

 

過去の未来で共に戦った仲間にそう告げると、望の姿は偽りの世界から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……」

 

ドラえもん

「みんな気がついたよ!」

 

明梨

「良かった……!」

 

目を覚ますと列車の中におり、周りでは倒れていた者達全員が目を覚ましていた。

 

「みんな同じ選択をしたってことか……」

 

早苗

「はい。正直踏ん切りはまだついてませんけど、それでも現実逃避する程、私は僻んでませんから!」

 

ドモン

「兄さんも母さんも、もういない。だから俺は、2人の分も生き抜いてみせる!」

 

美夜子

「自分が望む運命は、自分で叶えるものですし」

 

拓斗

「他人の力で叶えられても、ちっとも嬉しくないぜ」

 

紀斗

「例えどんな結果が待っていようと、俺達は未来を掴んでみせるさ」

 

ほむら

「今私達は、ここに生きている。大切な人達が、その事実を教えてくれた」

 

「悲しい結末なんて、振り払ってやるわ!」

 

彰人

「どんな困難があっても……」

 

智哉

「乗り越えようとする意志さえあれば……」

 

一真

「俺達は先に進むことができる」

 

浅倉

「戦いだけが全てじゃない。知り合いのバカが、そう言ってたな」

 

星夜

「可能性は無限にある。人はその中から正しいものを、選ぶことができるんだ」

 

竜馬

『昔のことでウジウジしてたら、ミチルさんやジジイにどやされちまうぜ』

 

慎司

「俺は…俺達は1人じゃない。一緒に戦う仲間が居る」

 

海東

「破壊の先にある希望に、僕は進んでいく。彼のようにね」

 

一夏

「だったら、行かないとな。みんなの世界を、平和を守る為に!」

 

そして彼らは―――列車を降りた。

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