数時間前・喫茶翠屋
ここで1人の男、平田望がため息をついていた。それを見た店長の高町士郎が声を掛ける。
士郎
「また今日も見つからなかったのかい?」
望
「ええ。これで1週間になります。リインフォースの奴、一体どこで何しているのやら……」
アギト
「大丈夫だって。きっと何か事情があるんだよ」
望の肩にちょこんと乗っているユニゾンデバイス、アギトが言う。実は彼の妻の1人であるリインフォースが、1週間前から行方不明になっているのだ。
再びため息をついた時、店にある人物が入ってきた。
士郎
「いらっしゃいませーって、貴方か」
???
「あれ? 美由希達は?」
彼の名は加宮慎司。付き合っている3人の女性とのデートのため、次元を超えてやってきたのだ。
望
「あ、慎司。美由希さん達ならまだ来てないぞ」
慎司
「ええ? おかしいなあ。待ち合わせ時間ピッタリなのに……」
腕時計を見ながら首を傾げる。とそこへ1人の男性が慌てて店に駆け込んできた。
男性
「た、助けてくれ、大変だぁ!」
望
「どうしたんですか!?」
男性
「外で変な奴らが暴れているんだ!」
その言葉に望と慎司は顔を見合わせると、すぐに店を出た。
外へ出てしばらく行くと、複数のライオトルーパーが暴れているのが彼らの目に入った。
望
「ライオトルーパーだと? コイツ等一体、どこから来たんだ?」
慎司
「何にせよ、このままじゃ街が危ないのは確かだ! 行きますよ望さん!」
望
「ああ!……アギト!」
アギト
「よっしゃ行くぜ! ユニゾン・イン!」
まずアギトが望とユニゾンを行い、それからロストドライバーを装着してエターナルメモリを取り出す。慎司は真紅のディケイドライバー、『ディラストドライバー』を取り出してライダーカードを構える。
『ETERNAL!』
望&慎司
「「変身!」」
『ETERNAL!』
『KAMEN RIDE! D-LAST!』
望はエターナルメモリをロストドライバーに入れて傾け、仮面ライダーエターナル(アギトユニゾンver)に。
慎司はライダーカードをディラストドライバーに装填してディケイドに似たライダー、仮面ライダーディラストに変身した。
エターナル
「さあ!」
ディラスト
「貴様等の愚行を!」
エターナル&ディラスト
「「悔い改めろ!!」」
突撃する2人。ライオトルーパー軍団も標的を変えるが、相手はワンオフのライダー。数が多くても、逆に格闘戦で圧倒されていた。
エターナル
「これで一気に決めるか!」
『HEAT!』
ヒートメモリを取り出したエターナルは、腰のマキシマムスロットにセットする。
『HEAT! MAXIMUM DRIVE!!』
アギト
(キタァァァァアアアアアアアアアアアアア!! 魂が燃え上がるぜぇえええええええ!!)
炎属性を持つアギトとヒートメモリの相乗効果でエターナルの周辺に強烈な炎が巻き上がり、一瞬にしてライオトルーパー達を一網打尽にしてダウンさせた。
ディラスト
「わーお、やるなぁ。まるで冥王だよ」
エターナル
「冥王そのもののアンタが言うか?」
ため息をつき、ベルトに手を掛けようとする。しかしその時、視界に3人の女性と2人の黒いライダーが映った。
ディラスト
「美由希! アリサにすずかも……まさか、ソイツ等に捕まっていたのか!?」
エターナル
「みたいだな。だが、あのライダーは……!?」
2人の内1人は仮面ライダー幽汽 スカルフォームだがもう1人はエターナルを黒く染めたような外見をしていた。やがて幽汽が話しかけてきた。
幽汽SF
「加宮慎司。彼女達を無事解放して欲しければ、貴様が持っているディラストドライバーをよこせ」
ディラスト
「何!?」
幽汽SF
「でなければどうなるか……わかるよな?」
フェニックスの武器であるカタストロフを手に構えながら言う。ディラストはエターナルに目配せすると、変身を解除してドライバーを手に持った。
慎司
「せーので投げ渡す。お前も同時に解放するんだ」
幽汽SF
「勿論だ」
張り詰めた空気の中で、エターナルは一本のガイアメモリを手に息を殺していた。そして―――
慎司&幽汽SF
「「せーの……っ!」」
3人が解放され、ディラストドライバーが宙を舞う。エターナルはすぐさまガイアメモリをセットする。
『ACCEL! MAXIMUM DRIVE!!』
『COCKROACH! MAXIMUM DRIVE!!』
シュンッ! バキィッ!
エターナル
「ぐああああああああああっ!?」
慎司
「望さん!?―――うおっ!?」
加速したエターナルは同じく加速した黒いエターナルに殴り倒され、慎司は解放された3人に掴み掛かられていた。何事かと思った時、3人の服の合間から銀色の細胞のようなものが見えた。
慎司
「これはDG細胞! 貴様、美由希達を洗脳したな!?」
幽汽SF
「その通り! 最初から解放する予定は無かったのさ! ……戻ってこい」
指示を出すと3人は袖で隠れていた右腕のブレスレットを露わにし、そこにそれぞれ異なるカブトムシ型のメカが飛来し装着された。
美由希&アリサ&すずか
「「「変身……」」」
『『『HENSHIN! CHANGE BEETLE!!』』』
音声と共に美由希は仮面ライダーコーカサスに、アリサは仮面ライダーケタロスに、すずかは仮面ライダーヘラクスに変身。慎司を突き放すと幽汽の元へ戻った。
エターナル
「変身した!? くっ、そこをどけぇ!!」
???
「そうはいかない。これから貴様のメモリを奪うのだから」
『STEAL! MAXIMUM DRIVE!!』
黒いエターナルは一本のガイアメモリのマキシマムを発動させるとエターナルに手を当てる。するとエターナルの変身が強制的に解除され、ロストドライバー以外の26本のメモリ全てが奪われ、黒いエターナルの掌の上で球状のエネルギーに覆われ浮かんでいた。
望
「なんだと……!?」
幽汽SF
「よくやったエンドレス。では俺からも一言。これを見て驚くがいい」
黒いエターナル―――エンドレスを褒めるとベルトを外して素顔を露わにする。その姿に、望と慎司は絶句した。
慎司
「ば、バカな!? お前は……!」
望
「消滅した筈じゃなかったのか…………江島裕太!!」
仮面ライダー幽汽の正体は、幾度となく望達に挑んで敗れ去った男、江島裕太そのものだった。ただ、髪の毛だけが銀髪に変化していた。
裕太
「消滅したさ。ただ救われたのさ…アインストって奴に」
慎司
「アインストだと! ええい、何でまたコイツはこうも無駄に運が良いんだ!」
裕太
「まあそんなことはいい。それより望、俺から何か感じないか? よーく集中してみろ」
望
「何?」
疑問に思いながらも望は意識を集中させる。すると、江島の中からある存在が感じられた。
望
「リインフォース? なんで……っ! まさか、リインフォースとユニゾンを!?」
裕太
「その通り! DG細胞で洗脳した上でな。これで迂闊に攻撃したらどうなるか、理解しただろう。フフフ……ではさらばだ」
『DIMENSION! MAXIMUM DRIVE!!』
エンドレスが使用したメモリのマキシマムドライブによって、江島達はこの世界から姿を消した。
望
「クソッ! リインフォース達は捕まっているわ変身アイテムは奪われるわ、何がどうなっているんだ!!」
慎司
「とにかく後を追わないと! 今クロスライナーを―――うわぁっ!?」
時の列車クロスライナーを呼ぼうとした時、クロスライナーがいきなり目の前に現れ、そこから紅楓、城戸光輝、松川ヒカルの3人が降りてきた。
楓
「あ、いたいた慎司! 大変なことが起きたのよ!!」
慎司
「ナイスタイミング楓! 実は大変なことがあったんだ!!」
光輝
「大変なこと?」
望
「何があったんだ?」
光輝と望が互いに尋ねると、楓と慎司はほぼ同時に言った。
慎司
「美由希とアリサとすずかとリインフォースが敵に捕まって、俺と望さんはガイアメモリとディラストドライバーを奪われたんだ!」
楓
「カイト君がエンドレスっていうライダーに連れ去られたのよ!」
ヒカル
「俺のゲネシスドライバーとチェリーエナジーロックシードも、ソイツに奪われたんだ!」
「「「「「…………え?」」」」」
思わず空気が凍る。そのまま十秒経過し…………。
「「「「「えぇぇぇぇええええええええええええええ!!??」」」」」
驚愕の叫び声を上げた。
早速慎司さん側のキャラを登場させました。
望「メトロイドみたく装備奪われてるけどな。しかもカイト君攫われてるし!?」
次回はもっとたくさんのキャラが出てきます。お楽しみに!