紀斗
「さて、着いたはいいがどうやって入ったものか……」
拠点周辺を厳重に警備しているライオトルーパーと仮面ライダーメイジの姿を見て、紀斗が呟く。
のび太
「裏へ回ろうにも、拠点の周りが更地みたいになってるから、迂闊に動けませんね……」
ドラえもん
「ポケットがあれば、どこでもドアとかタンマウォッチとか使えるけど……」
ほむら
「無いものねだりをしても仕方ないわ。でも貴方がやろうとしていることの1つなら、できるわよ」
早苗
「あ、そういえばあのライダーの能力は残ってますものね」
紀斗
「あのライダー? ……なるほど、そういうことか。確かにそれなら見つかる心配はない」
一旦物陰へ移動すると、ディケイドライバーを腰に当て、ディケイドのライダーカードを手に持つ。
紀斗
「変身!」
『KAMEN RIDE! DECADE!!』
仮面ライダーディケイドに変身すると、今度はブレイドのカードを取り出してドライバーに挿入する。
『KAMEN RIDE BLADE!!』
Dブレイド
「んじゃ、やるか」
ほむら
「ええ。2人とも、私と手を繋いで」
Dブレイド
「早苗は俺とだ。ほむらに全部押しつけるのも悪いしな」
魔法少女に変身したほむらと頷き合ったディケイドブレイドは、早苗と手を繋ぐ。のび太とドラえもんもほむらと手を繋ぐ。
繋いだことを確認すると、ほむらは盾を操作し、ディケイドブレイドはとあるカードをドライバーに入れた。
『ATTACK RIDE TIME!!』
次の瞬間、世界全ての時間が静止した。ライオトルーパーとメイジも止まっており、その中を動けるのはディケイドブレイド達だけだ。
ほむら
「さあ、急ぎましょう。長くは持たないわ」
手を放さないよう気をつけながら、2人に先導され拠点へと乗り込むのだった。
中枢施設のある建物に入ったディケイドブレイド達はそのまま時を止めて進んでいたが、途中でやめて変身を解除した。建物内には兵1人居ないどころか、迎撃装置すらなかったからだ。
ドラえもん
「ここまで無防備だと、逆に罠があるみたい」
早苗
「そうですね。外があれだけ厳重ですと…………ん?」
階段を上ると、そこには全てが真っ白でできた物凄く広い部屋があり、そこには操られた状態の美夜子とまどかと永琳、そしてほむら以外には面識のない仮面ライダーが待ち受けていた。
のび太
「美夜子さん……」
ほむら
「……まどか」
紀斗
「永琳……。迎撃はこれだけで十分ってことか?」
???
「まあね。いくら君達でも大切な人が相手では全力を発揮できないだろうし」
ほむら
「復活してサイズが小さくなっても、考えることは前と変わりない……どころかよりどす黒くなっているみたいね―――インキュベーター」
そこに居たのはサイズこそ人間と同じものになっているが、キュゥべぇがデビルガンダムとワルプルギスの夜と仮面ライダーコアを取り込んで変化した存在、仮面ライダーデビルインキュベーターだ。
早苗
「復活したって……そうか、アインストの―――」
Dインキュベーター
「そう。裕太様のお陰さ。僕のことを殺した人間風情を、絶望させて苦しめることができるのはね!」
ほむら
「どうかしら? 逆に絶望させてあげるわよ」
Dインキュベーター
「おっとその前に、彼女達の相手をすることだね」
奥に下がると永琳は金と黒のベルト・オーガドライバーを装着した上でオーガフォンを操作し、まどかはアークルを出現させ、美夜子はワイズドライバーを操作し左指にウィザードリングをつける。
0、0、0、ENTER
『Starting By!』
『シャバドゥビタッチヘンシーン! シャバドゥビタッチヘンシーン!』
永琳&まどか&美夜子
「「「変身……」」」
『Complete!!』
『チェンジ! ナウ!!』
変身シーケンスが行われ、永琳は仮面ライダーオーガに、まどかは仮面ライダークウガ アルティメットフォーム(ブラックアイ)に、美夜子は白い魔法使いこと仮面ライダーワイズマンに変身した。
紀斗
「……お前等、覚悟はいいか」
早苗
「……はい」
ほむら
「とっくにできているわ」
のび太&ドラえもん
「「うん」」
かつて財団Xに操られたことを思い出した紀斗が声を掛け、同時にそれぞれファイズドライバー&ファイズブラスター・イクサベルト・カイザドライバーを装着する。
5、5、5、ENTER
『Starting By!』
『レ・ディ・ー!』
9、1、3、ENTER
『Starting By!』
紀斗&早苗&のび太
「「「変身!」」」
『Awakening!!』
『フィ・ス・ト・オ・ン!』
『Complete!!』
紀斗はファイズフォンをファイズブラスターにセットして仮面ライダーファイズ ブラスターフォームに、早苗はベルトにイクサナックルをセットしてライダー少女イクサ早苗に、のび太はカイザフォンをカイザドライバーにセットして仮面ライダーカイザに変身した。
オーガ
「…………………」
『Ready!』
ファイズBF
「あの時とは逆になったな……今度は俺達が止める番だ」
1、4、3、ENTER
『Blade Mode!』
I早苗
「少し手荒になっちゃいますけど、許して下さい!」
専用武器オーガストランザーにミッションメモリーをセットし長剣モードにするオーガに対し、ファイズブラスターフォームはファイズブラスターをフォトンブレイカーモードに変形させ、イクサ早苗はイクサカリバーをカリバーモードにする。
ファイズBF&I早苗
「「はぁっ!」」
2人同時に斬りかかる。オーガは先に切っ先が届くと判断したイクサ早苗の攻撃を防ぐが、ファイズブラスターフォームの攻撃はそのまま食らった。変身者が意識を失った状態での操り人形みたいなものなので、多対一では動きが鈍くなるのだと、鍔迫り合いをしながら彼は考えた。
『Exceed Charge!!』
ファイズBF
「ん? うおっ!?」
I早苗
「きゃあっ!」
その時、発動させたオーガストラッシュによってファイズブラスターフォームは上空に、イクサ早苗は少し後ろに弾かれた。
『Ready!』
5、5、3、2、ENTER
『Faiz Pointer Exceed Charge!!』
だが空中でファイズポインターにミッションメモリーをセットして装着。ファイズブラスターを操作すると、ブラスタークリムゾンスマッシュを放ちオーガストランザーと拮抗する。
ファイズBF
「早苗!」
I早苗
「はい! やああああああああ!!」
拮抗状態に気を取られている隙を突き、イクサ早苗がオーガのベルトを取り外して変身を解除。同時にオーガストランザーが消滅した為、ファイズブラスターフォームは少し離れたところに着地すると気絶している永琳を受け止めた。
容赦なく殴りかかってくるクウガ アルティメットフォーム(ブラックアイ)の拳を避けたほむらはハンドガンを撃つ。しかし相手は最強フォームの仮面ライダー。通常火器は効果がない。
ほむら
(それでも、やれるだけのことはやらないと)
時間を止め、重火器を全方向から発射して再び動かす。全弾命中したが、やはり効果は薄い。
ほむら
「やっぱりダメね……みんなの援護を待った方が……いえ。止めることができなくても、ギリギリまで粘るのよ!」
力強く地面を踏み、クウガ アルティメットフォーム(ブラックアイ)を睨むように見る。すると……。
クウガUF(BE)
「………………!?」
突然頭を押さえて苦しみ出し、光が点滅するかのように変身が解除されたり再び変身してりする。これは彼女自身が意識を失いつつもほむらの身を案じていたこと、年齢故に代謝機能が一時的にDG細胞の支配を打ち破ろうとしていたからである。
勿論ほむらは知る由もなかったが、これがチャンスだということは理解していた。
ほむら
(タイミングを合わせて……まだ、まだよ…………今っ!!)
変身が解除される一瞬に時を止め、接近してスタンガンを打つ。DG細胞が電撃で麻痺し、時間停止解除と同時にまどかは倒れかけ、ほむらがそれを支えた。
『エクスプロージョン! ナウ!!』
ワイズマンは連続で爆発を起こすが、カイザとドラえもんはそれを回避してカイザブレイガンやデルタムーバーから弾丸を放つ。避けようと思えば避けられるのだが、ワイズマンはまどかと同様の理由で動きが鈍っており、ほとんど回避せず直撃していた。
カイザ
「(美夜子さんは抗っているんだ……だったら!)ドラえもん、ちょっと引きつけてて!」
『Ready!』
ドラえもん
「!? わ、わかった!」
ミッションメモリーをセットしてブレードモードにすると、ワイズマンの視界から外れる。攻撃がドラえもんに集中する一瞬の隙を、カイザは突いた。
カイザ
「はぁああああああああああああああああああ!!」
カイザブレイガンでワイズドライバーを弾き飛ばして変身を強制解除させると、手刀を当てて気絶させ、そっと受け止めた。
Dインキュベーター
「バカな……! 何故迷いが無いんだ!? 多少不測の事態があったとしても、こんなことが起きる筈が!」
手持ちのライダーが全て敗北したことにデビルインキュベーターは狼狽え、後ろに下がる。このまま逃げようとも考えていたが、彼らが許す筈もない。
ファイズBF
「さて……よくも永琳を戦わせたな。楽に死ねると思うなよ?」
『Ready!』
5、4、3、2、ENTER
『Faiz Edge Exceed Charge!!』
I早苗
「貴方みたいな存在を、許す訳にはいきません!」
『イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ!』
カイザ
「命を捨てる覚悟はできたか?」
『Ready!』
『Exceed Charge!!』
ドラえもん
「僕も全力で殺っちゃうよ~! チェック!」
『Exceed Charge!!』
ほむら
「もう私達は止まらないわよ、インキュベーター」
Dインキュベーター
「い、嫌だ! 折角蘇ったんだ…また死ぬのは!」
死の恐怖を感じ取ったデビルインキュベーターは背を向けて逃げようとする。
ファイズBF
「逃がすか! たぁあああああああああああああああ!!」
I早苗
「その命、神に返しなさい! せりゃあああああああああああああああ!!」
ファイズブラスターフォームのブラスタースパークルカットとイクサ早苗のイクサ・ジャッジメントで、擦れ違いざまに横一文字で切り裂く。
Dインキュベーター
「ぐああああああああああああああっ!?」
カイザ
「まだまだ! おりゃあああああああ!!」
ドラえもん
「食らえええええええええええ!!」
そこにカイザのゴルドスマッシュとドラえもんのルシファーズハンマーによるダブルキックが炸裂。
Dインキュベーター
「がはぁっ!?」
ほむら
「これで終わりよ、インキュベーター」
トドメにほむらが時間停止で放った大量のロケットランチャーが直撃した。
Dインキュベーター
「う、嘘だ!? この僕がこんなところで……嘘だぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!」
断末魔の叫びを上げ、デビルインキュベーターは爆発四散。再びこの世から消滅した。
ほむら
「所詮アンタの出る幕じゃ無かったのよ。この雑魚が」
かつて自分達を苦しめた存在を、彼女はそう言って吐き捨てた。
ファイズ
「っと、この部屋か」
その後、気絶した面々を他のメンバーに任せ、通常形態に戻ったファイズは中枢部のある部屋へと入った。
ファイズ
「まさかスイカアームズが出てくるとは予想外だったが……(迎撃装置が今まで無かったのは誘い出す罠か)。引き出せるだけ引き出して、後はぶっ壊すか」
パソコンを操作し、情報を閲覧していく。中継拠点なので情報量はそこまで多くないが、保管されたいくつかのガイアメモリと有益な情報があった。
ファイズ
「エンドレスがスチールメモリで変換した能力ガイアメモリについて…………単にベルトを巻いただけではスロットに入れても効果はなく、変身した状態且つエターナルかエンドレスが使うことで元の持ち主へ自動返却・再変換される……か。レジェンドライダーのコアメダルとアストロスイッチみたいなもんだな」
情報を端末に移すと、保管されていた
外に出た際、ライオトルーパーやメイジ達が倒れているのを見て驚いたのはまた別の話。