Fate/Grand Order 輪廻の従者   作:初代凡人

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遅くなりました! 他の小説書いてたというのもありますが、それ以上にリアルが忙しくて…。

さて、この投稿しない間の私のgrand order活動ダイジェストを書きます。興味のない方はどうぞ飛ばしてください。

ハロウィンだ! ドスケベ落として――くれた! ありがとうヴラドさん!
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姉御! 姉御はBBAなんかじゃないよ! カッコいいよ! あとあっちのリリィは怖い。
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アイエエエ!? 沖田!? 沖田なんで!? あっさり召喚、ナンデ!? これはノッブが降るな。
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スカサハさんキター! お願いしますお願いします――畜生めぇ!!
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コスプレオルタさんだ! あなたのためならトナカイになる(真顔) ジャンヌオルタマダー?
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モードレッドだ! アーサー顔にする効果の宝具はないのかの? あと乳上はもう少しデレてもいいのよ?
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スカサハさん再来だと!? 私にはお年玉という秘密兵器が――師匠、僕のこと嫌いですか?
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ヒロインX。一体何トリアなんだ……。リリィを最終再臨させてた自分は勝ち組。
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ヤンデレかわいい?(クエストクリアした感想)
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バレンタインだ! こんなにチョコをもらえるなんて、涙が止まらないぜ! ……リアルなんて関係ない。いいね?

長くなりました。本編をどうぞ。


宝具展開

ライズside

 

「ったく。無駄に数が多くて面倒ですね」

 

「そりゃそうだ。こいつらは聖杯の膨大な魔力から生み出された奴らだからな。いくらでも数を出せるし、標的は俺たちだけなんだ。数も自然と多くなる」

 

キャスターさんとの協力関係が決まってからだいぶ経つが、俺たちは相変わらず骸骨どもの相手をしていた。

 

最初に比べれば戦いなれてきたマシュと、キャスターさんの二人で蹴散らせるとはいえ、戦う回数が多ければそれだけ体力を消耗する。俺が手伝えればもう少し楽になるんだが……。

 

「おい。俺も戦えればとか思ったんだろうが、それはやめておけ。少なくとも、今はその両腕の回復に専念しろ」

 

「……わかってますよ」

 

さっきの戦いで封印してた魔術回路を解放し、その魔力によって過剰な強化を受けた体は、結構なダメージを負った。特に、何回も殴りつけた両腕は酷く、表面だけではなく内側の魔術回路も何本かヒビが入っている。

 

他の魔術回路の魔力で少しずつ修復してはいるが、両腕はしばらく使えない。足だけで戦えばいい話だが、それはさすがにキツいものがある。だから、戦闘は二人に任せるしかないというわけだ。

 

「そうです、先輩。戦闘は私たちに任せて、ゆっくり休んでください。傷は大丈夫ですか? 痛くないですか?」

 

マシュが心配そうにそう訊いてくる。実を言うと、これで4回目くらいだ。心配性だなマシュは。

 

「大丈夫だって、マシュ。――そういうお前は大丈夫なのか? さっき戦い終わったあとも、少しボーっとしてたが」

 

マシュはサーヴァントを倒して以降、時たま物思いに更けってボーっとしていることがあった。しかも、戦いが終わったあとにだ。

 

「まさか、デミ・サーヴァントになったせいで戦闘狂に!?」

 

「ち、違います! ………その、私はサーヴァントとしての真名どころか、経歴もわからないのはご存じですよね?」

 

「ああ。わかってる」

 

「……私は、少し前向きに考えていました。先輩の指示の下、戦闘経験を積めば何かわかるかもしれないと。――ですが、戦闘経験は充分積んだにも関わらず、未だに宝具を使用することもできません。……だから、このまま行って勝てるのか、不安になってしまったんです」

 

そういうことか。なら、俺から言えることは一つ。

 

「マシュ。不安になることはない。どちらにせよ、此処にいるサーヴァントにマシュだけじゃ勝てないのはわかってたからな。だからこそ、キャスターさんとの同盟を組んだんだ」

 

「………ねぇ、あなた。さっきから気になっていたんだけど、なんであたかも此処にいるサーヴァントを知っているように話すの? あなたは何者?」

 

オルガ所長がこちらを睨みながらそう聞いてきた。……そんなに気になるのか? まあ、疑いを晴らすために一応は答えておくか。

 

「そう怖い顔をしないでくださいよ。――簡単なことです。俺は本来此処で起きてるはずの、第五次聖杯戦争の参加者から話を聞いたってだけです。だから、元々参加してるサーヴァントについてはある程度の知識はあるんですよ」

 

「その参加者の名前は?」

 

「そこまで有名な魔術師ってわけじゃないですから、聞いたところでわかりませんよ」

 

「…………それもそうね」

 

よし、なんとか乗り切ったな。

 

『それで、マシュは未だに宝具の真名解放ができないことを悩んでいるんだね? それなら、同じ英霊であるキャスターから何かアドバイスでももらったらどうだい?』

 

「アドバイスだぁ? んなこと言っても、俺はその嬢ちゃんの元になった英霊に関しては何も知らねぇぞ」

 

「そんなことはわかってるわ。けど、真名解放についてなら、あなたでも助言ができるんじゃないの? いつもやってる出し方とか、言い方とか、そういう感じのもので」

 

「と言われてもなぁ………………強いて言えば気合いじゃねぇか? こう、掛け声というか、ブワッ、としたような」

 

うん。キャスターさんの言い分も間違ってはいないとは思うが、それだけじゃ――

 

「そうなんですか? そ う な ん で す か ー!?」

 

「ファー!?」

 

「落ち着け、マシュ。例えで言っただけで、今気合いを入れて大声を出してどうこうできるもんじゃねぇから。フォウもびっくりしてるし」

 

「あ……。す、すいません」

 

指摘すると、マシュは恥ずかしそうに俯いた。マシュって、どこかしら抜けてるところがあるよな。まあ、そこがかわいいんだが。

 

「……あー。けどまあ、そこまで言うなら手段がないってわけでもねぇぞ?」

 

「え?」

 

ここにきて、キャスターさんが驚きの発言をした。

 

「それは本当なの? でも、どうやって?」

 

「そう焦るな。そんなに簡単な方法じゃねぇし、第一これで宝具を必ず使えるようになるとは限らない。やるかどうかも、宝具を使えるようになるかどうかも、全ては嬢ちゃんしだいだ」

 

キャスターさんがそう言ってマシュに視線を向ける。それに続いて、この場にいる全員の視線がマシュへと集まる。

 

「……私は、先輩の役に立ちたいです。そのためには、宝具を使えるようになって、少しでも強くならないといけません。………ですから、その…」

 

マシュはそこまで言うとチラチラとこちらを見てくる。俺からの許可がほしいのか?

 

「マシュ。キャスターさんが言ってたろ? 全てはお前の意思しだいだって。俺はお前の意思を尊重する。時間は気にせず、好きな方を選べばいい。――いいですよね、お二人とも?」

 

「………そうね。時間がかかるとはいえ、戦力が増すのならそれに越したことはないわ。いいでしょう、許可します」

 

『でも、確かに。このまま行っても、宝具が使えないのは大きすぎるデメリットだね。そう考えるのなら、マシュの意思に任せるのが一番だ』

 

よし。オルガ所長とロマンさんの同意は得た。あとは――

 

「私は……………強くなりたいです。先輩の役に立てるように。キャスターさんの足を引っ張らないように。――ですから、キャスターさん。お願いします。私に、宝具を使えるようになる方法を教えてください」

 

マシュがキャスターさんへ頭を下げる。

 

「わかった。じゃあ、まずは坊主。ちょっとこっちに来い」

 

「? はい」

 

呼ばれたのでキャスターさんの近くに行くと、俺の服に何かの文字を書いた。おそらく、魔術刻印のルーンの1つだろう。どのような物なのかは一切わからないが。

 

「今、お前さんに刻んだのは厄寄せのルーンだ。坊主なら万が一があっても自分で対処できるだろうしな」

 

「――ああ。ようするに、限界まで戦えってことですか」

 

「そういうこった。宝具ってのは、英霊の本能みたいなもんだ。そして、本能ってのは理性があると出にくいものなんだよ。だから、嬢ちゃんにはまず精も根も使い果たしてもらうって寸法だ。中々いい考えだろ?」

 

いいも何も、完全に脳筋思考なんですが……。

 

内心呆れていると、オルガ所長が血相変えてキャスターさんに詰め寄る。

 

「ちょっと待ちなさい! 宝具を使えるようになる方法って、そんないい加減なものだったの!?」

 

「そうだぜ。最初に言ったろ? 全ては嬢ちゃん次第だって」

 

「危険すぎるわ! マシュが死んだらどうする気!?」

 

「その時はそれまでってだけだ。このまま、俺一人で聖杯のところに行っても、死ぬのがオチだろうしな。それに、嬢ちゃんも覚悟は決めたんだろ?」

 

「……はい!」

 

「なら、あんたがとやかく言うことじゃねぇ。黙って見届けてやれ。――どんな結果になってもな」

 

キャスターさんにそう言われ、オルガ所長は黙ってしまう。まあ、キャスターさんの言い分が正しい…………とは言わないが、分が悪いのは確かだな。

 

ザッ――ザッ――

 

「どうやら、ノコノコ来たみたいですよ」

 

足音のした方を見ると、今までで一番多い数の骸骨共が集まってきていた。数はざっと100手前くらいか? というかこれ、この辺りの敵全部なんじゃねぇか?

 

「とりあえず、オルガ所長。危ないですから下がっていてください」

 

「わ、わかってるわよ!」

 

「先輩! 先輩も今は戦えないんですから、所長と一緒に――」

 

「それはダメだ。あいつらは厄寄せのルーンで此処に来たんだぞ。つまり、真っ先に狙われるのは俺だ。オルガ所長と一緒にいたら、あの人まで危険に晒される」

 

俺はそう言ってその場に座り込む。

 

「ただ、俺も今はできるだけ戦闘は避けたい。だから、マシュ。あいつらから俺を護ってくれ」

 

「――っ! それは当然です。でも……!」

 

どうにも、俺が危険な状況にあることを嫌ってるみたいだな。……まあ、今回ばかりは我慢してくれないと、特訓にならないし…。

 

「俺はお前を信じるだけさ。――頑張れ、マシュ」

 

俺はかけれるだけの言葉をかけるだけだ。厳しいが、この方がプレッシャーがかかって結果を残せた時の成果も大きくなる。

 

「………はい!」

 

マシュは完全には納得していないようだが、俺が動く気はないのがわかったようで、戦闘態勢に入る。……さあ、マシュ。キツいだろうが、乗り越えるんだ。

 

 

 

ライズside out

 

 

 

no side

 

「はぁ……! はっ…!!」

 

マシュは戦い続けた。折っても、斬っても、砕いても、途切れることなく続く骸骨の群れを確実に倒し、だが確実に体力を消耗しながら、なんとか全てを倒すことができた。

 

しかし、マシュの体力も限界だ。自分の両足だけでは安定して立っていられないため、盾を支えにしなければいけないほどに消耗してしまっている。

 

「ほら、どうした? もう限界か、嬢ちゃん?」

 

そこにキャスターが声をかける。マシュは息を切らしながらも返事をした。

 

「す、すいません……。ですが、これ以上はもう……!」

 

「へばってる暇はねぇぞ。――仕上げとして、俺と戦ってもらう。言っておくが、殺す気でかかるからな。戦えないって言うなら、全力で守れよ。お前のマスターも殺す対象なんだからな」

 

「な――!? 先輩は関係ないです! 戦いますから、先輩を狙うのは――」

 

「関係なくはないぞ、マシュ」

 

キャスターに反論するマシュだが、ライズはそれを止めた。

 

「マスターとサーヴァントは運命共同体と言ってもいい。実際の聖杯戦争でも、どちらかが死ねばもう片方も死ぬことが多いからな」

 

ライズの言ってることはもっともだった。マスターが死ねば、サーヴァントは体を維持する魔力が足りずに消滅する。逆にサーヴァントが死ねば、護ってくれる者がいなくなったマスターは敵のサーヴァントに殺される可能性が高い。そう考えれば、運命共同体というのも決して間違いではない。 

 

「そういうことだ。まあ、つーわけで――」

 

キャスターは杖を振りかざす。すると、〈アンサズ〉のルーンの効果により、火球が飛び出した。それは容赦なくライズへと飛んで行く。

 

だが、マシュがライズの前に出て、ギリギリ防ぐことに成功した。

 

「死ぬ気でかかってきな。でなきゃ、マスターと一緒に燃え尽きるぞ」

 

「くっ……!」

 

(どうすれば……! とてもじゃないけど、キャスターさんと戦う体力なんて残ってない…! でも、私が戦わなきゃ先輩が…………やっぱり、無理にでも戦うしか――)

 

「マシュ、攻めることは考えるな。今は守りに徹しろ」

 

「え――」

 

マシュは心を読んでいたようなタイミングのライズの言葉に絶句した。それに構わず、ライズは言葉を続ける。

 

「お前の秀でた能力は守りだ。それに守りだけなら最低限の体力で済むだろう。――無理に攻めようとして体力を消耗すれば、俺もお前も殺されるぞ」

 

ライズの指示は的確だった。マシュの体力を考え、今やるべき行動を指示した。

 

「――はいっ!!」

 

それに対して、マシュは自分を奮い立たせることも兼ねて大声で返事をする。

 

「覚悟はできたみてぇだな。――そんじゃあ、全力で防ぎな!」

 

キャスターは更に火球を放つ。マシュはそれを受け止めるために、盾を構えた。

 

 

 

ライズside

 

――荒れた土地で戦っていると、昔を思い出す。無理やりかけられた魔術によって、俺は荒野に放り出されていた。

 

そこには俺と敵しかいない。俺以外の存在は全て敵だ。味方も、仲間も、家族もいない。そんな状況で孤独に戦い続ける。

 

殺されて、殺されて、殺されて、殺して、殺されて、殺されて、殺して、殺されて、殺して、殺して、殺されて、殺して、殺して、殺して、殺されて、殺して、殺して、殺して、殺して殺して殺して殺して殺して殺して――

 

そうやって戦い方(殺し方)を無理やり覚えさせられた。精神世界では死んでもすぐに意識が戻り、休む間もなく殺し合い(戦い)が始まる。

 

マシュ。今お前がやってる特訓は、俺からしてみればとても羨ましいものだ。ある程度の力を持っていて、仲間がいて、死ぬのも一回だけ。だから、頑張って乗り越えるんだ。

 

 

 

 

 

――ガキの俺でもどうにかできたんだ。それよりもいい状態のお前が、これを乗り越えれないはずがない。

 

 

 

 

 

ライズside out

 

 

 

no side

 

マシュはなんとかキャスターの攻撃を防ぎ続けた。体力は限界にも関わらず、ライズを護りたいという一心だけで五分も持ちこたえたのだ。十分すぎる活躍だろう。

 

「はぁ……っ! くっ――!」

 

だが、それもここまで。マシュはその場で膝をついてしまう。すでに限界であるにも関わらず戦い続けたマシュの体は悲鳴を上げていた。

 

「そら、とどめだ。主共々燃え尽きな!」

 

キャスターはそんなマシュの様子を見て決めにかかった。今までとは違い、すぐに火球を放たずに魔力を溜め集中する。

 

「焼き尽くせ! ――灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)!!」

 

魔力を解放した瞬間、大量の炎が現れ何かを形造る。

 

一見すれば、藁人形。だが、その大きさは比べものにならないものになっている。巨大な木々によって体を造られているそれは、人形などというレベルではない。――巨人だ。しかも、その体は燃え上がり、とてつもない熱を発している。

 

「あ――」

 

マシュはそれを見た瞬間に、思わず戦意を喪失してしまった。仕方のないことだ。体力は限界以上なのに、相手はこれまで以上の強力な攻撃をしてきたのだから。

 

しかし、そんなことは巨人には一切関係のないことだ。巨人はただ、創造主であるキャスターの指示の元、己の胸にある檻に入れるべき供物を求めて暴れるのみ。

 

一歩、また一歩。マシュたちの元へと、力の塊である巨人が近づく。それはマシュからしてみれば、目に映る死でもあった。

 

(動けない今の状態で、あの巨人がこっちに来たら――)

 

そこまで考えて、マシュはあることに気づく。

 

「――先輩…! 逃げて、ください……! せめて、先輩、だけでも…!」

 

動けないのは自分だけで、ライズは動ける。それなら、せめてライズだけにでも逃げてもらおうと思ったのだ。

 

「……………」

 

だが、ライズは動かない。巨人(死)がこちらに近づいてきてるにも関わらず、微動だにしない。

 

「なん、で……!」

 

「――言っただろ。俺は、お前を信じるだけだ」

 

と、黙っていたライズが口を開く。そして、マシュを見つめる。

 

「死のうが生きようが、お前を信じると言った以上、俺はアドバイスはしても手は出さない。ここで俺が逃げたり、手を貸したりすれば、お前に対する裏切りになるからな」

 

そう言ってる間に、巨人はあと十メートルの所まで来た。その巨体の歩みによる振動で二人の足元が揺れる。

 

だが、ライズは再び口を開く。

 

「――マシュ。お前は今、どうしたいんだ? この状況を切り抜けるために、何が欲しい?」

 

「――っ!!」

 

そう言われて、マシュはハッとした。どうしたいのか――。何が欲しいのか――。そんなことは、言われなくてもわかっていたはずなのに、言われて初めて気づいた。

 

(私は……)

 

マシュは膝を上げる。限界を越えた体に鞭を打ち、盾を支えにすることなく、両足でしっかりと立ち上がった。そして、目の前に視線を向ける。

 

巨人は既に目の前におり、その腕を振りかざしている。数秒後にはあの巨大な腕は二人を叩き潰そうと落ちてくるだろう。

 

だが、それに恐怖することなく、マシュは巨人を睨みつける。

 

(私が何をしたいかなんて、決まってる。オルガマリー所長を、フォウさんを――)

 

「先輩を――守る!!」

 

マシュはその手に持つ盾を構える。そして、そこへ目掛けるように、巨人の腕が振り下ろされた。

 

(そのために、私は宝具が使えるようになりたい! 仮初めでもいい――! 偽物でもいい――! 今は、どうか私に――守りたい人を守れる力を!!)

 

巨人の腕がマシュの盾へ直撃する。

 

 

 

 

 

――その直前、巨大な盾が出現した。

 

 

 

 

 

ライズside

 

藁の巨人の腕とマシュの盾がぶつかり、その際の衝撃波で一瞬視界を塞いでしまった。

 

………けど、見間違いじゃない。マシュは確かに宝具を展開した…! 何より、俺とマシュが無傷でいるのがその証拠だ。

 

「…………できた?」

 

マシュ本人もまだ半信半疑なのか、若干呆けた様子でそう呟いた。

 

「いや、多少の火傷は負うとは思ってたんだが、まさか完全に防御されるとはな。素直に驚いたぜ」

 

キャスターさんもこれには驚きを隠せないようだ。……というか、火傷を負うと思ってたって、ちゃんと治療方はあったんだよな? キャスターなんだからそれくらいはできるんだよな?

 

「先輩! 私、今……!」 

 

マシュが目を輝かせて俺の目の前にくる。なんて綺麗な目をしてるんだ。

 

俺は一旦立ち上がり、マシュの頭に手を置き撫でる。

 

「ああ。間違いなく宝具を使えてた。一歩、サーヴァントとして前進できたな。――おめでとう、マシュ」

 

「――はい!」

 

俺の微笑みに対して、マシュは元気な返事を返した。キャスターさんの宝具を防御したんだ。戦力としても申し分ないだろう。

 

――これで、マシュは擬似的にではあるが宝具を使えるようになった。




無事に宝具を使えるようになったマシュ。正直書くのが厳しかった……。なるべくオリジナリティを出そうと試行錯誤して、余計に時間をくうという。……いつも通りですね(泣)

バレンタインイベント。皆さんは誰のが気に入りましたか? 私はブーディカさんのが気に入りましたね。お姉さんに甘えたい。……リアルだと一個だったのは内緒(誰のかは聞かないで)

言ってしまうと、気合いの単発連打でネロブライドも当たりました。……セイバー枠が多すぎるんですが…。そのくせスカサハさんは当たらない。物欲センサー怖い。

何とコラボするんでしょうね。楽しみでもあり、怖くもあります。アンケートには自分の好きな奴を書きましたが、実現はないでしょうね(笑)

それでは、この辺で。次回予告をどうぞ。



「アーチャーのサーヴァント……!」



「会話が成立するサーヴァントがいたとはね……」



「テメェの面を見るのもこれで最後だ」



「不逞の輩を通すわけにはいかないのでね」



「なんで狙ったかのように顔馴染みが選ばれてるんだかな…」



次回 剣製の弓兵
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