ある日、2人の兄妹が編入してきた。
「南條 響輝(なんじょう ひびき)です。よろしくお願いします。」
「南條 裕美(なんじょう ゆみ)です。よろしくお願いします。」
二人は2年のそれぞれ違うクラスに入った。
「何で編入?」
「おかしくね?」
そのような声が1日じゅう絶えなかった。案の定、響輝に話しかける者は誰もいなかった。
しかし、妹の方は違かった。今までなぜスカウトされなかったのだろうか?と言わんばかりの美しさで編入の事よりも好きな食べ物は?とか好きなタイプは?とか質問責めされた。
その日の昼食は、兄妹一緒に屋上で弁当を食べた。
「そっちはどうだった?編入の事聞かれたか?」
響輝が不安そうにそう言った。
「いいえ。質問だらけで困ってました。」
裕美が嬉しそうにそう言ったので響輝はため息をついた。
「そうか。」
響輝がそう言うと裕美は、
「兄さん、気持ちはわかりますが、もっと積極的に行きましょうよ。」
と言った。響輝は、
「分かった!頑張って見るよ。」
と言った。
その日の昼休みに教室で響輝の担任の先生から、
「南條。お前部活何部に入るか決めたか?」
と聞かれた。響輝は迷わず、
「はい」
即答だった。すると
「じゃあ入部届の紙持ってくるから教室で待ってろよ。」
と言って先生は職員室の方へ行った。
響輝と裕美は、幼い頃から南條家のある施設の中に閉じ込められていた。その中でずっとサッカーをしてきたのだ。しかし響輝はサッカーが大好きだった。
サッカー界には、四天王と呼ばれている無類の強さを誇る族がいる。名字に東西南北の字が一文字当てはまるのが四天王の証だ。南條と北条は無論、四天王である。高校も同じように四天王高と呼ばれる無類の強さを誇る高校がある。その内の一校が水進高校である。なので北条族と南條族はこの水進高校を選んだのだろう。ウキウキしながら待っていると先生が戻ってきて、
「じゃあこれ、今週中に書いてその部の担当の先生に渡せよ。部の担当の先生の一覧表は職員室の前に貼っているからな。」
と言った。
「わかりました!ありがとうございます!」
と響輝は嬉しそうに言った。
すぐに入部届を書き、担当の先生である中川先生に渡しに行くと、
「君が噂の四天王か~」
と言った。中川先生は若い女の先生でU18のマドンナと呼ばれていた。女子サッカーの日本代表に選ばれた事もある、いわゆるプロである。
「分かった!歓迎するよ!」
と中川先生は笑顔を見せて言った。
「じゃあ今日は部活の見学でもしてってね。」
と中川先生は言った。その事を裕美に言うと裕美は、
「分かりました。じゃあ私はサッカー部のマネージャーになります。」
裕美は本当は女子サッカー部のある高校へ行く予定だった。しかし裕美は、兄である響輝と離れたくなかった。同じ高校にしてほしいということを何回も母と父に伝えて無理やり許可した。なので部活であっても響輝と近くにいたいのでマネージャーになると言ったのだろう。
その事を中川先生にもいうとあっさりOKしてくれた。
思わぬ美少女だったので、サッカー部の宣伝になると思ったのだろうか。
初の小説書きです。暖かい目で見守って下さい。