オラリオで自由気ままに過ごすのはダメだろうか(一時完結)   作:ダーク・シリウス

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冒険譚44

「・・・・・なんか、久し振りな状態だ」

 

一誠にしがみ付く少女・女性達の密着と体の柔らかさ、温もり、色香が一段と増したキングベッドの上で目を覚ましたことで一日の始まりを迎えた。

 

 

 

「・・・・・あの、イッセー。疑問をぶつけていいですか」

 

「どうぞ」

 

「―――――どうしてハーデス様を膝の上に乗せながら昼夜問わず食べるのですか?」

 

アミッドからの羨望の眼差しを向けられながら一誠は「ああ」と教えていなかったことを思い出したようにハーデスに視線を送るように見下ろす。

 

「ハーデスって身体から発する冷気で触れた物が皆冷たくなるんだ。当然温かい食べ物も例外じゃない。で、俺の力でその冷気を抑え込んで出来る限り温もりのある食事を堪能してもらっているわけだ」

 

「それは、くっつかないといけないほどですか?」

 

「でなければ、俺はアテネや他の皆から羨望と嫉妬の視線の中で食べることは無い」

 

うっ、と呻く主神とその眷属達。自分達の視線を感づいていながら食事をしていたことに恥じらい、羞恥で火照ったように顔が朱に染まる。当の女神は本当に美味しそうに一誠の膝の上で食事していることで嘘なのではない事を察する。

 

「でも、いつかその身体から発する冷気、どうにかしないとな」

 

「えぇ~?いいじゃなぁ~い。このままでぇ~」

 

「一人で食事をして、スープがたちまち氷る瞬間を見せられたらどうにかしたい気持ちが一瞬で高まった俺の気持ちを考えてくれ」

 

そ、そんなことがあったのですか・・・・・。逆に見てみたい気もするが、それでは本当に不便すぎると思わずにはいられない。

 

「ええ、私は大賛成よ。是非とも解決しないといけない問題だわ」

 

「あらぁ~?ヤキモチィ~?」

 

「・・・・・悪い?」

 

愛おしい少年を慕う女神同士、見ていて心が穏やかでない事は分からなくないアミッド。許されるなら、アミッド(じぶん)も彼の少年の膝の上で食べてみたい。

 

「―――そういえば、今日完成だっけヘスティア?」

 

突然話を振るられる幼女神は、一瞬蒼い目をパチクリと瞬きしてから満面の笑みを浮かべた。

 

「ああ!ゴブニュ達がしっかりとボクの要望通り、館の中や、外にも色んな部屋を作ってくれていると思うしね」

 

「ゴブニュ様・・・・・あれ、『豊饒の女主人』の建設をしておられませんでしたか?」

 

男神の名が挙がったことで件の店の依頼も引き受けていたはずと春姫は疑問を浮かべた。元【アテネ・ファミリア】全員、そういえばと思い出したところで一誠は当然のように告げた。

 

「ん?もう形としては当の昔に完成してんぞ。今は食材の調達とか、色々な準備に追われているんだ」

 

「何時の間に・・・・・じゃあ、私達はまたあの店に働くことになるの?」

 

「ギルドが派閥の再結成を許されないんじゃ、堕楽な生活をしたくないなら何かをしないとな。まあ、ダンジョンに行くこともあるし」

 

「・・・・・いいの?派閥の結成を許されてないんじゃ、ダンジョンに行くのは危険すぎるよ?」

 

「それは冒険者の証でもある神の恩恵(ファルナ)を背中に刻まれてなければ本来の戦闘力を発揮できず、ただモンスターに殺されるんだよ。でも、俺達は恩恵を刻まれている。危険なだけであって迷宮の出入りは禁止されてない。ギルドはダンジョンの運営管理をしているが、そこまで頭が回ってないわけだ。オラリオ創立以来、俺達みたいな結成を許されず、神の恩恵(ファルナ)を与えられているだけの冒険者がオラリオに存在しなかったから思いもよらない規則(ルール)の隠れた穴に気付かない」

 

暗い笑みを浮かべる一誠の思考は腹黒かった。そんな抜け穴があったこともこれが常識、それが当然だと一誠よりオラリオの冒険者として過ごしていた面々は―――驚嘆の心境だった。

 

「・・・・・アテネ。君の子供はなんて言うか・・・・・色々と凄いね」

 

「ふふん、自慢の子供よ!ウラノス、私達が大人しくしていると思ったら大間違いよ!」

 

規則破壊(ルールブレイカー)もいいところだわぁ~」

 

三柱の女神達の会話を他所に「と、いうわけで」と一誠は今日の一日の決定事項を言い述べる。

 

「暇潰しに、【ヘスティア・ファミリア】の引越しの手伝いをしよう。それが終われば俺達は俺達の活動をするぞ」

 

 

そんなこんなで、一誠達は【ヘスティア・ファミリア】の引越しの手伝いをすることになった。

 

 

 

『・・・・・異世界の魔法、便利すぎる』

 

「え?」

 

三階建ての大きな邸宅、敷地は背の高い鉄柵に囲まれており、花や植が植えられた広い前庭も備わっている元【アポロン・ファミリア】の本拠(ホーム)は今や重なっている炎と鐘のエンブレムの派閥の所有物、【ヘスティア・ファミリア】の本拠(ホーム)。ある意味無所属(フリー)の【アテネ・ファミリア】総勢九人と女神二人はベル達の引越しの手伝いをしに来ていたのだが、多くの荷物は殆ど人手要らず、一誠の魔法によって屋敷の中へと転移、移動される光景を見て、二つの派閥分の眷族と女神達から異口同音で言われた一誠。

 

「私達がダンジョンの『深層』まで移動できたのは、あんな感じだったのだな」

 

「うん・・・・・凄いね」

 

労働力皆無。最大派閥で何日、何週間も移動時間を経て『深層』まで地道に歩くアイズとリヴェリアは、異世界の魔法であっという間に行きたい階層へ行けた経験はやはり凄いと感じた。魔法円(マジックサークル)の上に置かれた大小、重さも様々な荷物が消え、確認すればホームの中にあると驚嘆ものであった。

 

「イッセー様、イッセー様。それは魔力があれば可能な方法なんですか?」

 

「可能っちゃあ可能だけど、この世界の魔法は己の才能と神の恩恵(ファルナ)で具現化するもんだからなぁ。俺みたいに転移魔法ができたい、って言われたら難しいぞきっと。簡易的な転移魔法ならともかく」

 

「簡易的な魔法?」

 

「ん」と全ての荷物を屋敷の中へ運び終えた一誠は亜空間から一枚の魔方陣が描かれた紙を取り出した。

 

「これに魔力を流しこめば魔方陣は反応して違う場所に転移できる簡易的な転移魔方陣だ。ただし、これと同じ物が複数必要な上に別の場所に設定しないと駄目から使い勝手が少し悪い。紙だから破けたり、書かれた魔方陣が汚れたりでもしたら使えなくなるからな」

 

「それ、くださいっ!」

 

取り扱いを注意すれば便利な魔法が物理的に手に入る。そうすれば半永久、永続的に何度でも使用が可能。さらにはダンジョンの中から一気にホームまで転移できると言う夢のような移動手段は是非とも行使したい。リリはそう考え懇願した。しかし、一誠はあまりお勧めできないのか眉根を寄せた。

 

「欲しいのか?これ、使い捨てもいいところだぞ?片方が使えなくなると他の場所、その場所から移動できなくなるが」

 

「大丈夫です。それさえ気を付ければ何ら問題ないと言うことですよね?今後のリリ達のダンジョン活動の生命線にも繋がりかねませんから、是非とも欲しいです」

 

「う~ん・・・・・そもそもこの世界の魔力でこれが使えるかどうかの問題なんだが・・・・・。まあ、そこまで言うなら後でやるよ。使えなかったら使えなかったらで、こっちで使えるように模索してみる」

 

ありがとうございます。とリリは感謝の言葉を投じた。使えるかどうか分からないが、目の前にいる異世界から来たドラゴンならやってくれる、そう期待に胸を膨らませて信頼する。

 

「話は終わったかな?それじゃ、できるところまで引越しの準備を再会しよう!もう少ししたらこれを見た子供達がここに来るからね!」

 

機会(タイミング)を見計らってヘスティアがじゃじゃーん!とベル達に一枚の紙を見せ付けた。

 

「・・・・・『【ヘスティア・ファミリア】、入団希望者募集!来たれ、子供達!!』」

 

共通語(コイネー)で記されているのは、派閥の入団希望者を一斉に募る会合についてだった。炎と鐘のエンブレムと一緒に詳細と日時が書かれている。そして肝心の日付は・・・・・今日だ。

 

「・・・・・はっ?」

 

一誠は信じられないと会心の笑みを浮かべるヘスティアを見て、それから無表情で幼女神に近づき、その黒い髪の頭に手刀を叩きつけた。

 

「あだぁーっ!?」

 

「こんの計画性のない堕女神!どうしてそんなことをホームの移住すら今日初めて整える段階で勝手に進めてやるんだよっ!?阿呆か!」

 

「ちょ、イッセーさんっ!?」

 

「お、落ち付いてっ!?」

 

突然怒り出す一誠に当惑と驚愕するが抑え込まないと何を仕出かすか分からない為に、引越しに使うはずだった労働力は、一誠の為に費やす羽目になった。

 

 

 

「おいおい・・・・・来てみればなんだこりゃ?」

 

屋敷の正面、鉄柵で作られた巨大な正門の前には。様々な種族の亜人(デミ・ヒューマン)が人垣となって集まっていたところをヴェルフは立ち会ってしまった。【ヘファイストス・ファミリア】の眷族を辞め、身支度で少々遅れながら件の派閥の入団希望が張られた紙を見て元々そのつもりで訪れてみると唖然とした。

 

「まさか・・・・・入団希望者か?これじゃ、簡単に中へ入れないな・・・・・」

 

まいった、と頭を掻き、閉じられた正門が開くまで待つ羽目になったヴェルフは入団希望者として集まった面々の顔を流し目で見回したところで、一人見知った少女の顔が映り込む。自分と同じで当惑の表情とここに来た理由を直ぐに理解し、近づいた。

 

「よお。お前もヘスティア様の眷族になりに来たってことか?」

 

青年から話しかけられ、驚きで目を張った少女は理由は同じだと知り、真っ直ぐヴェルフに向かって首肯する。

 

「は、はいっ。自分もべル殿達の力になろうと思った所存だったのですが・・・・・」

 

「ああ、この状況は流石に想定してなかったな。ベルのあの最後の活躍を見て、その後希望者を募ればこうなるか」

 

極東の出身、ヤマト・命も【ヘスティア・ファミリア】に入団すべく【タケミカヅチ・ファミリア】を退団、ここに来たのだが同じ気持ちの入団希望者がこんなに集まっていたことを当惑していた。

 

「ま、俺達は大丈夫だろう。お互い頑張ろうぜ」

 

「こちらこそお願い致します」

 

そして正門が開き、多くの希望者達が屋敷前の庭まで移動を始め、あっという間にところ狭しと溢れた。ヴェルフと命もともに移動して―――今オラリオで注目されている白髪頭に深紅(ルベライト)、兎を彷彿させる少年と目が合い、笑みを浮かべ、手を振った。

 

「しっかし、一人一人面接をするならこりゃ相当時間がかかるな」

 

「そうですね。タケミカヅチ様も大変そうでした」

 

「ん?そっちの派閥に入団希望者が来たのか?」

 

はい、と肯定する。あの運動会で活躍したタケミカヅチを憧れた入団希望者がその日と翌日に掛けて殺到し、嬉しく思いながら面接をし続けるタケミカヅチの姿を思い出し、ヘスティアもきっとそうなるに違いないと悟る。

 

「なるほどなぁ。あの戦争遊戯(ウォーゲーム)は活躍した眷族と神の宣伝にも繋がっていたのか。思わぬ幸運を得たってことか。もしかしてあいつ、運動会が決定した時からそうなることを予想していたんじゃないだろうな」

 

「わかりません。ですが、あの方のおかげでタケミカヅチ様の【ファミリア】は賑やかになっているに違いません」

 

零細派閥からの脱出成功。自分のいない間に驚くような派閥になっていることを楽しみに思いながら【ヘスティア・ファミリア】の眷族として頑張ろうと意を決する。

 

『ヘ、ヘスティア様ぁー!?』

 

突如聞こえ出す少女の悲鳴。ヴェルフと命はどうしたのだろうと人垣を分けつつ前へ進む。何か問題が発生したならば手助けしようと考えの行動だったが。

 

 

 

『借金二億ヴァリスの契約書がぁ―――――――――――――――――――!?』

 

 

 

 

「「・・・・・」」

 

―――瞬間、時が止まった。

 

 

            ―――――借金ニ億ヴァリス―――――

 

 

「にお、く?」

 

「えっ?へっ?」

 

二人は固まり、立ちつくし、他の大勢の入団希望者は例外なく目を点にした。突然発覚した借金ニ億という爆弾を抱えた【ファミリア】の事実は何故か希望者を募った当の【ファミリア】の眷族二名は意識を手放し、悲鳴を上げた。借金という問題を抱えていたことを知らなかったのか分からないが。これだけは確かだ。

 

前庭は瞬く間に阿鼻叫喚の絶叫に包まれた。【ヘスティア・ファミリア】の経済問題を何も知らず入団を希望していた一同はそんな借金漬けの【ファミリア】の眷族になりたくないという思いは一致し、ざざーっ、と波のようにヴェルフと命を残して大移動する。

 

―――○●○―――

 

「すみません!すみません!すみません!春姫のせいでこんなことになってしまいましたぁっ!?」

 

土下座した状態で、春姫が何度も上半身を縦に振って謝罪をするのであるが、今はそれどころではなかった。

 

「どーいうことですか」

 

説明してください、とリリの声が響く。ホーム一階の奥にある広い別室(リビング)。まだ荷物を出しきれてない木箱が乱雑に置かれている広間には長椅子(ソファー)や壁に作り付けされた燭台、暖炉が備わっている。装飾(アンティーク)と化している蝋燭台に火は灯さず魔石灯を利用し、ベル達は部屋の中心に集まっていた。

 

「ヘスティア・・・・・貴女、何時の間にこんな額の借金をしてたの?」

 

「そ、それはボク個人の契約書というか、その、派閥(ファミリア)に直接害があるわけじゃ・・・・・」

 

「その直接害がないはずの契約書のおかげさまもあって、入団希望者はゼロ。リリ達だって衝撃を受けています。眷族の契りを交わしたリリとベル様に説明するのは、主神(かみ)様の義務です」

 

リリの棘のある声に、うぐっ、とヘスティアが詰まる。

 

「・・・・・あー、やっぱり、こうなったか」

 

気のない投げやりで意味深なことを言いだす一誠に視線が集中しだす。

 

「え、イッセー。貴方、知ってたの?」

 

「ヘファイストスから直接聞いた。ベルの黒いナイフはどうしたんだって質問したら借金をしてまで作らしたんだとさ」

 

「―――――どうしてそれをリリに教えてくれなかったのですかっ!?」

 

以外にもニ億という借金額(ばくだん)をヘスティアが密かに胸の内に抱えていたことを一誠が知っていたことにリリは食って掛かった。一誠が申し訳なさそうに理由を説明した。

 

「いや、知った時はリリをヘスティアの眷族に入団させた後だったし・・・・・ホント、ごめんなさい。ヘファイストスからも黙っていろと釘を刺されていたし、せめての罪滅ぼしと稼いだ金の殆どはベルとリリに譲ったんだよ・・・・・」

 

「あ、あれはその意味が含まれていたんですか・・・っ!?」

 

一時、何故だか稼いだ金を一割だけ残して残りの金銭はベルとリリに譲った一誠の行動の理由はそういうことであると本人から言われ、ようやく察したリリ。

 

「・・・・・でもこれで良かったと思うよ」

 

「ナァーザ?」

 

「私みたいに中堅の派閥だった時。私のせいで法外な金額の借金を負ってしまったミアハ様を見限って・・・・・皆目の前でいなくなるよりはまだマシ」

 

自信も借金で経験した悲しい出来事を被せ比較すれば、【ヘスティア・ファミリア】はまだ幸せだとナァーザは告げる。

 

「いなくなった連中は、ヘスティア様達と生きる覚悟がないからここに残らなかった。そんな奴らと・・・・・ベル達が一緒じゃあこの先、やっていけれないよ」

 

「逆に言えば・・・・・ヴェルフと命は覚悟のあるってことか。不謹慎だが、面接する手間が省けたんじゃないか?ナァーザの言う通り、覚悟の無い奴はすぐに死ぬのがオチだ」

 

「・・・・・他の派閥を見て学ぶことがあるなアイズ」

 

「・・・・・うん」

 

最大派閥の眷族だったリヴェリアとアイズ。今まで気づこうとも知ろうともしなかった零細派閥の内情を目の当たりにしたことで大変さを知った。

 

「確か、ベル達は数百万ぐらいは貯金していたはずだが?それを全部返済に充てても億と言う額はまだ崩せないな。それは生活費としてとっとけ」

 

「勿論です。まさか・・・・・借金をしていたなんて思いもしませんでした」

 

「まあ、そう言うな。ヘスティアの行動力もあって今のベルはここまで強くなっていることも証明されているんだ」

 

「そうだろうっ!?故にこの借金の塊はベル君の愛の深さを示す結晶でもあるんだ!誰にも渡すかァッ!」

 

「「胸張って威張ることかっ!」」

 

バシンッ!と折り畳められた白い紙を二つ、一誠とリリが揃ってヘスティアのその身長に不相応な双丘へと叩きこんだことで、胸を撃たれたように叩かれた箇所を両手で押さえ床に沈む幼女神。

 

「・・・・・愛の深さを示す結晶」

 

突然悪寒を感じた。

 

「待てアテネッ!?変な事を考えるなよ、俺は借金なんて嫌だからな!?返せれるけど!」

 

ヘスティアの問題発言が愛の名言と受け取ってしまいそうになっているアテネの声を殺した呟きを聞き拾い、意識を正常に戻そうと必死になる一誠だったが・・・・・・。

 

「イッセー・・・・・愛の形って色々あるのね。私、知らなかったわ。膨大な借金をして、その借金を一生懸命大好きな人と一緒に返していく時間と苦労を味わえるなら・・・・・・」

 

「え、アテネさん?」

 

嫌な予感が、一誠の中でその形容し難い気持ちが高まり膨らむ中・・・・・アテネの瞳に

キラキラと輝くものが。

 

「ちょっと、私もヘファイストスに頼んで借金をしてくるね?そしたらイッセー、一緒に

頑張って返しましょう?ダンジョンに行かず、お店で稼いだお金で返すの。

・・・・・ふふ、想像しただけで楽しそうだわっ」

 

「ア、アテネェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!?」

 

ぴゅーっ、といなくなるおかしな方向へ進んでしまう女神を、一誠は戦い以外で全力な

動きをして止めに掛かった。

 

「・・・・・もしかして、イッセーは苦労人?」

 

ポツリとアイズの口から洩れた言葉は、意外とそうなのかも・・・・・と

そんな雰囲気が醸し出す中、何故か一誠を撒いてヘファイストスのところまで

辿り着いたアテネは。

 

「ヘファイストス!このお店で一番高い武器や防具をたくさん頂戴!私、膨大な借金をしたいの!」

 

「・・・・・アテネ、一度冷静になってから言ってくれない?

 今の貴女、物凄く正常じゃないって直ぐに分かるから」

 

当然のごとく、執務室で仕事をしていたヘファイストスに待ったを掛けられ、一拍遅れて一誠が現れて事情を聞いた紅髪紅眼の女神は凄く呆れた風で溜息を零したのであった。

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