ガーリーエアフォース PMCエースの機動   作:セルユニゾン

32 / 92
サブタイトルが思い付かない………

そして、文才が無い。

空戦が上手く書けない中での空戦描写です。エース同士の戦いが書けてたらいいな〜。

それでは、【作戦14 脱出と裏切りと助けられる】を開始する!!


作戦14 脱出と裏切りと助けられる

とりあえず、空港に強行着陸を行う。

 

「拳銃良し………」

 

機体から降りて直ぐにS&WのDA45Cリボルバーを抜く。DA45を元にトリガーセーフティとトリガーに連動して撃鉄が動く様にした改造を施している。それに合わせてちょい大型化した。

 

「ふぅー」

 

気配も無いため、息を吐く。

冷たい風が頬を撫でるので心地良いが航空機で賑わっていたであろう空港がゴーストタウンよろしくな閑散とした空気で包まれているのは少し辛い。

 

「物資が残っていると良いんだがな。特に燃料」

 

黒い髪の男性が話しかける。オメガ11さんだ。というか、今回はインジェクトしてないから不思議だ。

 

「残ってるんですか?上海撤退戦で持って行ってるんじゃ?」

 

「そんな悠長な時間があったの?空港の機材を丸々、船に積み込み時間が」

 

青髪で状況の深刻さを感じさせないのほほんとした表情の少女。ホーネットだ。

 

「知らん。あの時はどこの誰もAZJが間に合わなかったからな」

 

使い物になったのは中国陥落から1週間後だったはずだ。

 

「機材を空襲から守ると考えると、俺なら地下施設か山だ。だが、時間的に山はあり得ん。地下を探すぞ!」

 

「ここは敵地ですから、単独行動は控えましょう。オメガ11さんの武器は?」

 

「ストライクガン」

 

あの攻撃的でメッサカッコイイ銃か。銃身の先とグリップにスパイクが設けられていて鈍器にも使え、接近時でも撃てる様々な改造が施されているコルトのカスタムガン。

 

「コルトの改造銃だから45口径…規格はDA45Cと規格は一緒……ホーネットは………はいはいM1911と」

 

「なんで、決めつけるのさ!いや、M1911A1だけど!なんで、リボルバー?」

 

ホーネットが突っ込みの後に俺の銃がリボルバーである事に気付く、今の時代にリボルバーは珍しいのだろう。

 

「自動拳銃が主流だが、ジャム(弾づまり)を起こしにくいのは回転式だからな。いざという時に撃てなきゃ意味が無いだろう?」

 

自動拳銃が嫌いな訳じゃ無いが、今回は米海軍ということで45口径拳銃を持って来た。弾種統一はしておくべきだ。

 

「弾丸が同じだとわかったあたりで燃料と食料だ。食料は中のコンビニ探せばありそうだし、燃料からだな」

 

という訳でエプロン・ハンガー・貨物室と燃料がありそうな場所を探すが何もなかった。

 

「燃料のねの字も無い」

 

数時間も探し回って、何も見つからない。物資は全て奪われたか?空港を壊さないのも物資の節約の為か?

 

「とりあえず、何か食べない?フードコートに行けば、何かあるでしょ?」

ザイが飯を食わないと決まった訳では無いが探しに行くか?

 

「どうしますか?」

 

「まあ、良いだろう。空港の中に入ろう。ただし、警戒は怠るんじゃねーぞ」

 

わかってますよ。そのくらいは。

 

その後は電気系統が生きていた事に驚き、何かあると銃を構えながら移動するも何も無く、フードコートに入ることができた。

「なんで?電気が?」

 

「その辺りも探索だな。とりあえず、食物がなくなっていたらザイか人間だな」

 

そんな訳でコンビニに入る。他の所は二ヶ月放置と考えると何か虫に食われてたり、卵を産め付けられてそう何でやめておく。

 

「二ヶ月経ってる所為か埃が………」

 

ホーネットが指摘した通り、埃が凄い積もってる。

 

「なら、少なくとも人間は居ない」

 

「二ヶ月だけなら保存食か冷凍は行けるだろうが、缶詰めあたりで良いか」

 

オメガ11さんの言う通り冷凍食品は調理が居るし、音が出るのでやめた方が良いだろう。

 

「飲み物もアルコールにソフトドリンク、ミネラルウォーター。スナック類もあるしなんとかなりそう」

 

「アルコールは焚き火とかの着火材になるから残すぞ。ジュースは腐りそうだから、水だな」

 

「じゃあ、適当に期限内のを食うか。ホットコーナーに何も無いのが救い」

 

「それは言えてますね」

 

「どこで食べるの?」

 

「「ここ」」

 

できれば四方を囲まれた場所で通路が多い場所の方が逃げやすい。

 

「ええ〜〜。普通にベンチは?」

「じゃあ、コックピット」

 

「遠いじゃん」

 

「仕方ない。フードコートで食うぞ。何も気配感じないし、というか感じなさすぎて逆に怖いわ」

 

本当にオメガ11さんの言う通りだと思う。

その後は食事を始める。めいめい好きなものから食べて行く。ジャーキー・常温の缶詰め・チョコバーと言った袋詰めの食品に手を付けていく。無茶苦茶な組み合わせだが腹は膨れていく。

ただ、静かだ。中国語と思しき広告が放送されているだけで戦火など感じさせない。生命も感じさせない。

 

「静かだねぇ」

 

ホーネットがペットボトルから唇を離しながら話す。

 

「なかなか、良い場所じゃない?水も電気も食料もある」

 

「だが、早く燃料補給をして帰るぞ。あんな事が有った訳だし、陸上部隊の上陸は失敗していると考えて良いだろう」

 

俺の言葉にオメガ11さんも賛同する。

 

「水も電気も食品も有限だし、できるだけ早くここを出たい。敵地に長期滞在などリスクしかない」

 

「冗談だよ。落ち着いたら探索を再開しよう。こんな良い状態な訳だし、誰かがメンテナンスしないと維持できないはず、人か物資は見つかるはずだよ」

 

その言葉からしばらくして今度は別れて探索する事になった。全員が固まっていては効率が悪い事と何も無さそうというホーネットの言葉に押された。

 

「地下施設にも無し………本当に無いな」

 

そろそろ時間なので合流場所の待合室に戻る。窓から差し込む光は赤色でもう直ぐ空が闇に支配される前の最後の光の時間だった。

そんなこんなでも待合室には着いて、最後の情報交換をする。

 

「という訳です」

「ボクも同じかな?」

「俺もだ。夜の行動は避けよう」

 

オメガ11さんの発言で寝床を探す事になったのだが、ホーネットがホテルの部屋を取っているという事でそこに行く事になった。

ホーネットの誘導に従って進むと、円柱の柱に入ったエレベーターに乗ってホテルの通路に出る。

その後は405号室の鍵を開けて、ホーネットが入ってと催促する。

最初は困惑したが見張りの三交代かと納得して入室する。

 

「シャワーはホーネットからすませろ。俺たちは今後の予定だ」

 

ホーネットが渋るので、二人で無理矢理突っ込む。その後でオメガ11さんと向き合って会議を行う。

 

「ここまで探して何も無し。燃料が無い場合は強行離陸だな」

 

「心苦しいですけど、飛べるとこまで飛んで、イジェクト、バタフライですね」

 

「ここからじゃ、台湾か日本の日本海側か………行ける!」

 

俺とオメガ11さんの身体能力なら行けるだろう。神様特典にオメガ11の身体能力が合って助かった。

 

その後は色々と話して順番にシャワーを浴びて、ホーネットを最初の見張りに立てて、寝る事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?…………ホーネットが居ない?」

朝起きるとホーネットが居なかった。てか、あいつが最後まで見張りしたのか。真面目なのか自分を労らないのかわからん。

「ん?書き置き?」

 

内容は燃料を探してくるという内容だった。

 

「あの、野郎………あ、オメガ11さんは?」

 

首を回すと床で寝ていたオメガ11さんを見つけた。

 

「起きて下さい。朝ですよ」

 

「ああ………朝か………朝!?見張りは!!」

 

「ホーネットが最後までやりやがりました」

 

そうかと言って納得したオメガ11さんと一緒に廊下に出る。銃位しか持ってきていないので忘れ物の心配は無い。

 

「ああ、ちょうど良かった。燃料と修理部材があったから手伝って欲しいんだ」

 

お互いに顔を見合わせる。昨日は見つからなかった物が何故、今日になり見つかったのか。嫌な予感しかしない。

 

「ホーネット。どこにあった?」

 

その言葉にパイロットらしからぬ華奢な首を傾げて、口元を歪ませて笑う。

 

「んー、どこ、どこね。そーいうのって意識すればどうにでもなっちゃうんだよね」

 

「は?」

 

「求めよ、さらば与えられん。イエス様も言っていたよね。あれは真理d「御託はいい。どこで見つけた?」………さっきから怖いよ」

 

「俺から言わせて貰えばお前が怖いよ。まるで目の前に敵がいるみたいでな。仲間ならどこで見つけた位は言えるだろう?」

 

俺もオメガ11さんもホルスターに入れた拳銃に手を伸ばして掴んでいる。今のホーネットは信用できなかった。

 

「そう。通じなさそうだね………」

 

ライノがそう言うと腰から拳銃を抜く様な動作をみて、二人が即座に行動に出た。

オメガ11とバトラの蹴りが同時にライノの華奢な体に突き刺さる様に炸裂する。

 

「逃げるぞ!!何がどうなったかわからんがホーネットは敵だ!」

 

オメガ11が叫ぶと同時に銃声が鳴ったが銃声が鳴る直前に二人が壁走りで45口径の銃弾を避け、床に戻ると同時に手短な部屋の扉に蹴りを同時に加えて扉を蹴っ飛ばして室内に侵入する。

 

侵入した後にライノが入ろうとした所をバトラが銃撃を入れて時間を稼ぎ、その間にオメガ11が窓を叩き割りながら飛び降り、バトラはバックステップで飛び、45口径の反動を利用して叩き割られた窓に飛び込む。

 

「よっしゃ!機体まで全力ダッシュだ!」

 

手と膝を着きながら綺麗に着地したバトラはオメガ11の言葉に頷き全力でダッシュする。その速度が人間が出せる速度とは言い難いものだった。

 

機体が置いてあるハンガーに飛び込んだ二人は即座に愛機のキャノピーが開け放たれたままだったコックピットにジャンプで飛び込む。

 

慣れた動作で緊急発進の手順を行う。先に動き出したのはオメガ11のFー35だった。Fー35が動き出そうとした瞬間にライノがハンガーの扉を開けるが閉められる直前だったキャノピーの隙間から二人の45口径の銃弾が撃ち込まれる。

 

F-35はそのまま、滑走路に向かうが、バトラはハンガーの中である事をする事で即座に離陸する事を選択する。

前方に何も無い事と旅客機用のハンガーという事でハンガーの前も相当な空間が用意されている。バトラのSu-33はエンジン改造を受けていて、小型機程に無いにしろ、離陸可能距離が縮められている。バトラはこの距離ならハンガー内でエンジン始動を行えば行けると判断していた。

 

ライノが再度、ハンガーに入った瞬間にバトラのスホーイのエンジンから風が勢い良く吹き出される。ライノは咄嗟に屈んだ事で回避に成功する。

 

オメガ11も滑走路に行くまでの時間を惜しみ、誘導路で離陸した。お互いに離陸距離が短かった事と環境が整っていなくとも離陸を行えるだけの腕が有ったからこそできた事だった。

 

《とにかく、日本海へ逃げるぞ!》

《ラジャー》

 

二機は日本海へと逃げる。しかし、追手を直ぐにレーダーに捉えた。

 

《速い!!それに二機!一機はIFF(識別装置)に反応。ホーネットか》

 

《機体照合開始……もう一機は………マジか…Xタイプを確認。高性能機だ》

 

Xタイプは速度・火力・機動性全てを両立しているが何故か出現率が低い。各国の部隊がこれ一機で殲滅された事もある。尚、PMCのエース部隊はこれと交戦し圧勝している。

 

《Xタイプは俺が引き受ける。ホーネットを頼めるか?》

 

《任せて下さい》

 

後ろからホーネットが接近する。スホーイはこれに対して上昇を選択する。

ホーネットも加速してスホーイを追いかける。

 

ホーネットはミサイルの射程距離に捉えるとミサイルを発射する。

 

「こなくそ!!」

 

バトラもむざむざ墜とされる訳も無く、機体を捻るようにしながら同時にフレアを放出、降下して逃げる。

それを追いかけるホーネットを確認したバトラは勝負に出る。

 

「3…2…1…ここ!!」

 

スホーイがテールを斜め下に向けて失速させて、降下を始めた瞬間に推力を回復させてる。そして90度上に機首を向ける機動、コブラを行いホーネットの少し手前に機銃を向ける。

 

ホーネットも機首を90度上げてからロールして大きく右の位置に機体をずらし、ロールが終わると同時に機体を水平に戻す。

 

 

例外とアニマだけに許された10G越えの機動で避けられた。事に歯軋りするが、後ろを取れた事で結果良しとして追撃へ即座に移る。

 

「FOX2!」

 

右翼の一番端のミサイルが白煙を放出しながら蒼空へ躍り出る。

ホーネットはフレアを撒きながら上昇旋回を開始する。バトラも視界にホーネットを捉えながら旋回する。

 

お互いに旋回しあう争いは唐突に終わりを告げる。

 

ホーネットが急に揚力を無くすように降下しながら縦に回転し、射程にスホーイを捉え機銃を発射する。

スホーイも急旋回して機銃をギリギリで回避するも、背中にべったりと張り付かれてしまう。

 

「チェック・シックス!FOX2」

 

後方へのミサイル誘導システムを作動させて後方に胴体のミサイル4発を後方に飛ばす。

ホーネットも急なミサイル攻撃に慌てる様に旋回する。

 

フレアを使っても無駄な距離である故にホーネットは縦横無尽に機体を動かして何とか逃げようとする。

 

その間にバトラのスホーイがホーネットの後ろに喰いついた。

「FOX2!!」

 

左翼の翼端に担架されたミサイルを発射、さらにミサイルを増やされたホーネットはミサイルを武装放棄の要領で4発投下する。

ミサイルは接近するミサイルに反応して自爆しミサイルを撃墜するがバトラの追撃を振り切れる要因にはならなかったが黒煙に紛れてエアブレーキ全開で減速する事によりオーバーヘッドに成功する。

 

「しまった!」

 

気付いた時にはホーネットからミサイルが発射された後だった。

バトラは反射的に操縦桿を押して、急降下に入る。

 

ミサイルは馬鹿正直にスホーイの後ろを追う。

 

(まだ……まだ……今だ!!)

 

海面ギリギリで機首を海面と水平にして急加速、海面にミサイルを突っ込ませて回避する。

その後ろをホーネットは追撃し、一瞬の内にホーネットが機銃を外す事が難しい距離にまで詰めてきていた。

 

ここまでか…バトラが最後の思った事は今まで共に過ごした仲間では無く…先立たれた一番機と四番機の笑顔だった。

 

そして、ホーネットの機銃から銃声が耳に響く………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《FOX4、オメガ11インジェクト!!》

 

事は無く、耳に響いたのはオメガ11の特攻と脱出の言葉だった。

 

「なっ!!オメガ11さん!!」

 

バトラの視界には燃え盛るライトニングⅡがホーネットにかなり急な速度で突っ込む瞬間だった。

だが、オメガ11の決死とも言える特攻はホーネットHiMATに回避され、ライトニングⅡは海へと没した。

だが、エネルギーを多く失う機動を低空で使ったホーネットは急いで加速し、速度を得ようとした瞬間に偶然に前を飛んでいたスホーイがコブラによるカウンターマニューバに入っている事に気付く。

 

ホーネットは機銃を発射するが致命打を与えられた手応えも無く、後ろに回られた。

 

「FOX………クッソ!!」

 

バトラは後ろに回ると同時にミサイルを発射しようとボタンを押したがミサイルは発射されずにディスプレイにエラーの字が浮かび上がった。

 

その間にホーネットもカウンターマニューバで後ろに回るがバトラは迷う事なくエラーになったミサイルと他のミサイルをも海面に落とすが、ホーネットの機銃が放たれたのは同時だった。

 

機銃が装甲に当たる嫌な音の後で爆発音、後方では虹色のガラス細工のようになったホーネットが爆発で作り出された水柱に腹を押されたせいか、機首から海面に着けると水の抵抗を受けてバク転のように回転して、垂直尾翼・水平尾翼・腹の順で海面に突っ込み、速度と水の抵抗により自分の体をボロボロに力任せに破壊された。

 

《バトラ!バトラ!聞こえるか!?こちら航空管制機カノープスのバーフォードだ。聞こえていたら返事をしろ!》

 

ホーネット撃墜後にカノープスから通信が入った。

 

《ええ、聞こえます。お騒がせしました》

 

《まったくだ。3時間も行方をくらませやがって、燃料切れで日本海をバタフライしてると思ったぞ》

 

《ははは、オメガ11さんがこの辺りでやってると思うので回収班を呼んで下さい》

 

二人の会話を聞いて、誰かの息を吐く音が聞こえた頃に別の人物からの通信が入った。

 

《やっと、通信距離です。3時間もどうしてたんですか?てっきり、燃料切れで墜落していると思いきや、元気に十倍以上の敵とドックファイトですか?》

 

ファントムの皮肉げだが、何処か心配と安堵を感じさせる声が通信機から聞こえて、バトラは緊張をほぐした事で、ある事に気付く。

 

《は?ちょっと待て。十倍?3時間?どういうことだ》

 

《何を言っているのですか?ブロウラーの暴走で作戦は中止ですが戦闘は続いています。私達は那覇で他のPMCは米空母とケストレルで補給を受けて、随時戦場に戻ってきてますよ》

その言葉を聞いて時計に目をやると確かに3時間しか経過していなかった。なら、あそこで一晩過ごしたのはなんだ?

 

思案の海に沈みかけた所にバーフォード中佐の通信で我に帰る。

 

《敵航空編隊が接近中。かなりの数だ。撤退しろ》

 

《仲間を傷付けられて黙っていられるほど利口ではありませんよ?私は》

 

ファントムのその言葉に通信機から陽気な声が聞こえた。

 

《その通りだぜ。バーフォード中佐!仲間がやられて帰るなんてできないよな?》

 

《また、チョッパー大尉の悪い癖です》

《まあ、今回は同意ね》

《そうだな。ブービー。命令をくれ》

視線をずらせば、日本側から五機編隊のFー14が一機がロールしながら位置に付き、デルタ編隊を作ってこっちに来ていた。

 

《そうですね。各機散開。交戦して下さい》

 

《アーチャー、了解》

《チョッパー、了解》

《ハートブレイクワン、了解》

《エッジ、了解》

 

各機が散開し敵に接近する。

 

《ブレイズ』《エッジ》《アーチャー》《チョッパー》《ハートブレイクワン》

 

()()()()()()()()()()》》》

 

交戦を宣言した瞬間に炎の花が咲いた。ファントムも一言言ってから航空機の群れに進む。その後ろを黄色いイーグルと赤いグリペンも続く。

バトラも機体を向けようとした瞬間に女性の声が通信機から聞こえてきた。

 

《あなたの機体に弾薬はあるの?》

 

この言葉に何も言えなくなるバトラ。

 

《あの編隊は私達に任せなさい。MOBIUS1エンゲージ》

 

単機でこちらに来たF-22が高速で編隊に突っ込むとたちまち炎の花が7輪も咲いた。

 

そして、バトラのスホーイの後ろにはA-10が二機飛んでいた。

 

()()()()()

 

何も言わずにただ、後ろを飛ぶ二機。

《………基地で待っている》

 

そう言うと二機はバンクをして戦場に飛んで行く。

 

《那覇基地まで飛んでくれ》

 

《了解》

 

カノープスの指示で機首を那覇基地に向ける。

だが、それは唐突に起こった。

 

滑走路に進入し着陸しようと高度を下げて、上空10メートルという高さで突如、両方のエンジンから火を噴いた。

高度が低い事とエンジンが壊れる瞬間に時間差が合った事に加えて風の影響を喰らった機体は大きく右に傾き、滑走路に右翼から着陸する形になった。

 

機体はコンクリートと擦られて周りに不快な音と火花を散らし、機首が根本から折れてようやく止まった。

 

消防車と救急車が機体に張り付く。

 

「お、おい!大丈夫か!」

 

「だ……だいじょう…ぶ…機体が…守って…くれた…よ」

 

この日、一人の男を守って、一羽の鶴が死んだ。だが、その鶴の周りの雰囲気は何処か誇らしく、そして、空に連れて行けなくなった事に悲しむ雰囲気も含んでいた。




第3巻は一先ず終了です。アンケートも今日を含めて来週の日曜日で締め切りとさせていただきます。何かある方はどうぞ、よろしくお願いいたします。

ただ、話の流れ次第で少し機体の名前を変えるかもしれません。変えると言ってもアルファベットくらいだと思いますが(予定は未定)

感想、お待ちしています!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。