『ふむ、なんとか転生できたな。しかし、ここは何処だ?』
今俺は、何処かの山中にいる。それに、今俺は無償に腹が減っている。
『しょうがない。この辺りの木々で我慢するか。自分が、アラガミであることが救いだな』
そう言って、俺は周りの木々を喰らい始めた。元々、アラガミは雑食家でもあり偏食家でもある。
ああ、美味い。肉じゃないが、美味い。
『さて、腹も一杯になったし、寝るか』
木々があった場所に体を丸めるように蹲る。
俺のアラガミの特徴は、腰に生えた3つのキュウビの尾とハンニバルの尾。脚は、獣脚型で、ハンニバルとカリギュラの脚が融合した感じで、腰周りにアルダノーヴァの男神の下半身に生えている羽のとうなものが生えているのも特徴だ。
上半身の特徴は、ハンニバル。胸部装甲を追加しているので、そう簡単にはやられない。
背中には、ルフス・カリギュラの羽が右に来て、左にカリギュラだ。マルデュークの特徴である赤いマントは首筋から生えている。
次に両腕。肩からは、クロム・ガウェインの両腕。もちろんオロチの首にすることも可能だ。
両腕の特徴は、腕から生えているルフス・カリギュラとカリギュラの刃。右にカリギュラ、左にルフスといった感じだ。
次に頭部。口周りはハンニバル寄りで、顔はカリギュラとルフス・カリギュラが融合した感じだ。頭部から生えている角は、目の上辺りにハンニバル、その後ろ辺りにカリギュラとルフスといった感じかな。
さて、もう寝よ。これ以上話すの面倒いし。じゃ、お休み〜。
「なんだ?これ?」
背中に烏の翼が生えた人間が、寝ているゼツの元に降りる。
「辺りの木々が、綺麗サッパリなくなっている? それに、この獣はなんだ? 狐の御大将の所に住んでいるやつか。それとも、まあいい。今は、大天狗様と狐の御大将、それと、酒呑み童子様の元へ報告せねばならんか」
そう言って、背中の翼が生えた男はこの場を去った。
\(○n○)/
「して、大天狗よ。ワキチらを呼んだ理由はなんじゃ? それに、酒呑童子のじいさんまで」
狐の尾を九つ生やし、頭には狐の耳が生えた金髪の女性が長髭を生やした男性に問いかけながら、そに隣に胡座をかきながら、腰に瓢箪をぶら下げている男に問う。
「俺だって、お前の顔なんざ見たくもなかった。が、ことがことだ。仕方がない」
「ええい。やかましいぞ、お主ら。これから流す映像は、おんしら領地の丁度境目辺りの山に居座っておる。儂の部下が、偶然それを見つけての。まあ、見ればわかる」
大天狗は、囲炉裏の火に術を掛けてその映像を流した。
「さて、おんしらはこの化物を見てどう思う。正直に、申してみよ」
大天狗の質問に対して酒呑童子は、
「こんな奴は、今まで見たことがない。こういう輩は、ヘタにお越さないほうがよさそうだ。狐の御大将は?」
「ワキチも同じだ。何もしなければ、此奴は何もせんだろ。睡眠妨害さえしなければ」
結果、二人が出した決断は手を出さないことに決まった。
「よし。さて、此奴の名は今から”奴戯怒《めぎど》”と命名する。それと、おんしらはそろそろ帰りんしゃい。子供達がまっておろう?」
二人が立ち上がろうとしたその時、「会議中失礼致します! 緊急事態です!!」と一人の鴉天狗が慌て入ってきたと同時に、片膝と片腕を付き、頭を下げる。
「狐の御大将様、酒呑童子様の部下の数名が、例の化物に攻撃を仕掛けました!!」
それは、最も聞きたくもなかった凶報だった。
-数時間前:京都山中-
あぁ〜、心がぴょんぴょんするんじゃ〜。
何言ってんだろ? 俺。
『グゥ〜、グゥ〜』
気持ち良く、爆睡している奴戯怒に不審な影が複数近づきつつあった。
「いいか、この際だ。互いのいざこざは置いといて、この化物を退治するぞ」
最初に、酒呑童子の部下が言うと、
「ああ、そうだな。こんな、化物を放っておくことなんてできねぇ。どうせ、御大将様はこいつを倒す算段をしに大天狗の処に行ったに違いねえんだ。行くぞ、てめぇら! 」
おおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
号令と共に二大勢力は奴戯怒に攻撃を開始した。
それが、間違った選択だと知らずに。