ハイスクールD×D 究極のアラガミ《凍結》   作:ディアブロ

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WATER2.荒ぶる神 奴戯怒

「いいぞ! 効いているかはわからんが、攻撃の手を緩めるな!!」

 

なんだ? さっきから、バカスカ煩いな。睡眠の邪魔すんなよな。

 

てか、なんか。身体中に衝撃が走ってんだけど、俺を攻撃してんのか。

 

「クソ、全然目覚めねぇ。俺達の全力の一撃をヤツにぶつけろ!」

 

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!

ブチッ。

 

『グオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!(うるせええええええええええええええ!!!)』

 

俺は、さっきからうるさい攻撃音に激怒して高らかな咆哮と共に目を覚ました。

 

「おい! 目覚めたぞ!」

 

ん? こいつら、人間か? 違うな。人間じゃない。俺が思い当たる対象は、悪魔か天使、堕天使と思われるが、こいつらは、おそらく、妖怪。

 

原作読んだことあったけど、まさか原作前に飛ばされるとはねぇ。ま、いいか。

 

さてテメェら、俺の睡眠妨害をしたんだ。生かしては返さん。

 

『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!』

 

奴戯怒は、巨大な咆哮と共に自分を攻撃してきた一群にオロチの首に変化させた肩の部分を分裂させながら動かした。

 

「ぎゃああああああああああ!!!!!」「ひ、ひぃ!! 助け・・・・!?」

「じに"だぐな"い"!」

 

ふむ。妖怪の血肉は美味いな。お陰で、妖力を手に入れることが出来た。

 

まぁ、皆喰らい尽くしたけどね。

 

『これが、地獄絵図か。麓にいるのは不味いかもしれんが、いいや。

これで、俺を襲う輩はいないだろう。ん?水の匂いか? 丁度いい。移動しよう』

 

俺は、背中のカリギュラが飛行する際のブースターを使い飛行した。

 

-天狗山:対 奴戯怒作戦本部-

「して、大天狗よ。例の奴戯怒は、どこに向かったのじゃ?」

 

狐の御大将は、視線を大天狗に向ける。

 

「うむ。今、儂の部下と鴉天狗総動員で探しておるところじゃ。決して、攻撃するなとい厳命付きでな」

 

ギロリと、大天狗は酒呑童子と狐の御大将を睨む。

 

「まぁ、確かに。俺と狐のせいなのは間違いねえが、独断で結局返り討ちにあって、全員喰い千切られた死体で発見されたからな」

 

酒呑童子がそう言うと、一人の鴉天狗が襖を開けて入ってきた。

 

「ふむ。来たか。して、ヤツの居場所は特定できたのか?」

 

「はっ。奴戯怒は、麓を下り、滝の方へ移動したと思われます。しかし、その場所が・・・・」

 

言いにくそうに報告しにきた天狗に、

「どうしたのじゃ。早く申せ」

狐の御大将は、言う。

 

「大天狗様が、以前拾われて来た人間の娘が住んでいる辺りでして、救出しようにも、滝に居座っている為「もうよい」は?」

 

鴉天狗は、「あの娘を生贄にでもすればよい」それは、冷酷な発言だった。

 

「な、なんじゃと。大天狗! あの娘は、阿胡は人間でもお主の娘であろう!? 何故、そう簡単に切り捨てる!!」

 

あまりにも、冷酷な大天狗の発言に立ち上がり、掴み掛かろうとするが、「よせ」と酒呑童子が狐に言う。

 

「大天狗の話に一理ある。所詮は、人間。俺達とは、相容れない存在だ」

 

酒呑童子は大天狗の意見に賛成した。

 

「それに、あの娘は目が見えない。丁度いいんじゃねえの?」

 

結果、狐は大反対したが、他の者達は、「異議なし」「所詮は人間」「生贄には丁度いい」

 

それが、京妖怪達の総意として、盲目の少女"阿胡"は生贄にされた。

 

-天狗の山麓:阿胡が住む滝-

 

ここに、一人の少女が奴戯怒の怒りを鎮める為に、阿胡を生贄に捧げる為に鴉天狗達は阿胡を運んでいる。

 

幸い、奴戯怒はようやく静かに眠れる場所をみつけたのか。滝の麓の水の中で寝ている。

 

「我らの未来の為だ。悪く思うなよ、娘」

 

そうして天狗達は、阿胡を生贄の祭壇に運ぶと、黒い翼を羽ばたかせながら飛んでいった。

 

すんすん。人間の匂いがする?

 

俺は、起き上がり、何らかの祭壇に座っているのを確認しながら近づく。

 

「ねぇ。あなたは、音楽が好き? 私は、好き」

 

彼女は、いまアラガミ態の俺に怯えない。

 

まさか、目が見えていないのか。

 

俺は、アラガミ態から人間態に変化する。

 

見てくれは、ジュリウスの長髪版だが髪の色と目の色は赤。

 

服装は、GOD EATERのリンドウの焦げ茶色の隊長服はテール部分がボロボロで、ボトムスは同じだがボロボロではない。

 

「目が見えないのかい?」

 

俺がそう質問すると少女は、縦に頷いた。

 

「その目を、見えるようにしてあげようか」

 

俺の提案に少女は、「できるの?」とだけ返した。

 

「ああ」

 

それを聞いた少女は、笑顔になった。

 

「お願い。私、この目の所為で皆に迷惑かけてるの。だから、お願い」

 

「わかった。ああ。音楽が好きかどうかの質問だが、俺は好きだ」

 

俺の言葉に彼女は、笑顔になった。

 

「イザナギ」

 

俺の右手で、少女の目を覆い被せ、イザナギを発動させる。

 

術を掛け終える頃には、少女の目は見えている筈だ。

 

「さあ、終わったよ。見てごらん。これが世界だ」

 

俺は、右手を少女の目から退けるちと、「凄い」

 

彼女は、嬉しそうに辺りを見渡す。

 

「どうだい。感想は?」

 

俺は、彼女に頬を伝う涙を見て「どうかしたかい?」と尋ねた。

 

「嬉しいの。もう見えないと思ってたのに、嬉しいの」

「そうか。俺の名は、神嵐ゼツ。君は?」

「阿胡だよ。よろしくね」

その時、黄色い光が俺の身体を包み始めた。

「ゼツ。どこか、行っちゃうの?」

 

俺の異変に阿胡は悲しそうな顔をする。

 

「そうだな。その前に、俺の本来の姿を君に見せよう」

 

そう言うと俺は、アラガミ態に変身する。

 

『これが、俺の本来の姿だ。怖いか?』

 

俺の言葉に阿胡は、「怖くないよ」とだけ答えた。

 

そして、この京都から姿を消した。

この後で、狐の御大将と酒呑童子は和平を結び、終戦した。

争いある場所に荒ぶる神の体現者現れり。

全てを喰らい尽くす絶対の存在。

戦ってはならぬ。

怒らせてはならぬ。

 

その名は、荒神"奴戯怒"。

 

 

 

 

 

 

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