勇者の花と桔梗の花   作:水甲

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今回は桔梗の武器についてと東郷との関係が進んだりします


第13話 二人

2回目の戦いから数日後、僕は園子に会いに来ていた。

 

「話は聞いてるよ~あの子たちが勇者になったんだよね~」

 

「あぁ、正直お前との約束を守れなかったな」

 

「でも仕方ないよ~もしかしてずっと気にしてた?」

 

「一応な」

 

心の何処かで後悔している。けど園子はあまり気にしていなかった。

 

「でもきょうくんが皆と一緒に戦ってくれているだけで十分だよ。もしも誰とも協力したりしなかったら私怒っていたもん」

 

一緒に戦うか。正直そうした方が皆のことを守れたりする。

 

「もしかして今日きたのは謝るためだけ?」

 

「いいや、違う。何故か僕の武器が二つに変わるんだ」

 

僕はそう言いながら、勇者に変わると同時に大赦の大人が大勢来た。もしかしたら園子に手を出そうとしているのかと思われているが……

 

「大丈夫。ちょっと調べるだけだから」

 

園子がそう言うと大赦の人はそのまま僕の様子をうかがいながら待った。僕は大鎌から狙撃銃に変えると、園子はあることに気がついた。

 

「なるほどね~きょうくんの精霊は一体で二体分なんだね」

 

どういうことか分からない。東郷は三体いるのはわかっているけど、僕の場合はどういうことなんだ?

 

「大鎌の時は鬼の色は赤、狙撃銃に変わると青に変わってたよ。その精霊はただの鬼じゃなく前鬼・後鬼って呼ばれてるらしいよ」

 

「前鬼・後鬼……」

 

「前鬼は前線に出て前を切り開く力、後鬼は後ろからの援護型。きっと開発の人がきょうくん専用ってことで武器が二つになったんだと思うよ」

 

う~ん、有り得そうかな?僕専用って言われて渡されたくらいだから……

 

「納得はできた」

 

とりあえず謎が解けたのは良かったけど、あと一つはあのメッセージだ。僕は園子や他の大赦の人にそのメッセージを見せると……

 

「………これが送られてきたの?」

 

「あぁ、こんなもの送られたら誰だってビビるよ。でも差出人が分からないから調べてほし………」

 

「………消したほうがいいかも」

 

「はっ?」

 

何故か園子の顔が険しくなった。けどすぐに笑顔になった。

 

「きっと大赦の人が悪戯で送ったんだよ。きっと戦いで疲れてるだろうから」

 

「………」

 

園子は何かを知っている。けど今どんなに聞いても教えてはくれなさそうだ。僕は彼女の言う通りメールを消した。

 

「それじゃ、また来るよ」

 

「うん、待ってる」

 

僕が彼女の部屋を出て行った。残った彼女と大赦の人は……

 

「もしかしたらアレが出てきているの?」

 

「そう言った報告は受けていません。ただアレが出てきたら彼は……」

 

「きっと思い出しちゃうよね。あのことを……そしてきょうくんには倒せない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大赦から家に帰るが、まだお昼を過ぎた頃だ。おまけに日曜日。これは久しぶりに……

 

「絵でも書くか」

 

海岸へと来た僕はスケッチブックを取り出すと早速絵を書き始めた。海と空と砂浜の絵を描く。絵を描いているときは何も考えずにいられる。

 

「あれ?桔梗くん」

 

すると聞き覚えのある声が聞こえ振り向くと東郷いた。

 

「東郷が一人なんて珍しいな」

 

「一人じゃないよ。友奈ちゃんと一緒だったんだけど」

 

「何だ?二人でお出かけだったのが友奈が財布でも忘れて家に戻ってるのか?」

 

「正解」

 

東郷はくすくす笑うと、彼女は僕のスケッチブックに目をやった。

 

「絵を書いていたの?」

 

「あぁ、趣味だからな」

 

「見せてもらってもいい?」

 

「う、うん、いいけど」

 

僕はスケッチブックを彼女に見せた。あんまり人に見せたことがないから結構恥ずかしい

 

「桔梗くんって風景描くのが好きなの?」

 

「っていうと?」

 

「全部風景の絵で私は好きだけど、人の絵は描かないの?」

 

「う~ん、まずモデルがいない。勝手に書いてると怒られるからな」

 

「そっか、それだったら私がなってもいいよ」

 

東郷か……確かに勇者部の中で一番描きやすそうだけど、

 

「それじゃ、今度描いて……」

 

「今でもいいよ」

 

あれ?東郷、友奈と約束があるんじゃ……

 

「もうちょっと遅れるって友奈ちゃんから連絡あったから……」

 

しょうがないか。僕らは少し離れた木陰へと移動することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

移動し、東郷を早速モデルにした。彼女はじっと何も話さず僕が描き終わるのを待ってくれた。そして……

 

「とりあえず完成かな」

 

「見せて……」

 

僕は描き終えた絵を彼女に見せた。彼女はじっと眺めると……

 

「私って桔梗くんから見たらこんな風に見えてたんだね」

 

「どういう意味?」

 

彼女は何故か恥ずかしそうにしていた。何でだろう?普通に書いたつもりなのに……

 

「でも、素敵な絵を書いてくれてありがとう」

 

「良かったらその絵あげるよ。というかそのつもりだったし」

 

「いいの?」

 

「遠慮しなくていいよ」

 

僕は彼女にその絵をあげると、友奈が息を切らしながらやってきた。

 

「ごめんね。東郷さん、あれ?桔梗くん」

 

「よう、友奈。それじゃ、僕はここで」

 

僕は二人に挨拶を交わし、家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桔梗くんが帰って行くと、友奈ちゃんが私が持っていた絵に気がついた。

 

「あれ?それって桔梗くんが描いてくれたの」

 

「う、うん、でもね」

 

私は友奈ちゃんに絵を見せると友奈ちゃんは素直な感想を述べた

 

「うん、東郷さん可愛いよ」

 

「でも、可愛すぎるよ。桔梗くんから見たらこんな風に見えてるのかな?」

 

何故か私は彼の絵がすごく気になってしまった。

 

 

 

 




い、一応関係は進んだのかな?次回は夏凛登場です
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