最大のピンチにさっそうと現れた友奈。友奈は東郷の元へと向かっていく。東郷は友奈に対して砲撃をした。友奈はそれを避けていくと同時に、レオ・バーテックスを一発殴ると御霊が出てきた。
「御霊!?」
「だめ!!」
御霊を破壊しようとする友奈の妨害をする東郷。友奈一人では多分対応しきれない。それだったら、
「満開!!」
僕が満開するのと同時に友奈も満開した。
「東郷さん…何も知らずに暮らしている人達もいるんだよ。私達が諦めたらダメだよ。だってそれが…」
「勇者だって言うの!!他の人なんて関係ない!」
東郷はきっと友奈のためにって思ってやっているのだおるけど……そんなの間違っている。
「一番大切な友達を守れないのだったら勇者なんかなる意味なんて無い…がんばれないよ…」
東郷は涙を流している。それもそうだ、なにせ東郷は既に二人の友だちを失っている。
「友奈ちゃん…あのまま、じっとしていれば良かったのに…眠っていればそれで何もかも済んだのに…もう手遅れだよ」
手遅れなんかじゃない。僕は友奈の巨大な腕を乗りながら叫んだ
「お前は大切な友人のためにすべてを犠牲にしようとしてるんだな。だけど、友奈はそんなの望んでいない」
「桔梗くん……」
「信じろ!!まだみんなを助ける方法は……」
「もう信じられないよ……」
駄目だ。今の東郷には僕の言葉が届かない。
「戦いは終らない…私達の生き地獄は終らないの…たとえ、他の人が勇者になったとしても……私達の地獄は終わらない」
「地獄じゃないよ。だって東郷さんと一緒だもん!」
砲撃を弾いていく僕達。そうだ、どんなに辛いことが合ってもみんなが一緒にいれば……
「どんなにか辛くても東郷さんは私が守る」
「大切な気持ちや思いを忘れてしまうんだよ!大丈夫な訳ないよ!皆の事だって忘れてしまう…それを仕方がないなんて割り切れない!!一番大切なものを無くしてしまうくらいなら…」
「忘れないよ」
「どうしてそう言えるの!」
「私がそう思っているから!メッチャクチャ強く思っているから」
強い思いは決して何事にも負けない。当たり前のことだ
「私達も…きっと…そう思ってた……今は…ただ…悲しかったという事しか覚えてない…自分の涙の意味がわからないの!!」
砲撃の嵐が強くなってきた。言葉じゃ東郷を止めることが出来ない。それなら……
「友奈!!道は僕が切り開く!東郷を!」
「分かった」
僕は砲塔を大鎌で切り裂いていく。
「嫌だよ!!怖いよ!!きっと友奈ちゃんも私の事忘れてしまう!!だから!!」
だけど破壊しきれてない砲台が僕にロックオンした。だがそれを友奈の巨大な腕が掴んでいく
「東郷さん!!」
東郷が出してきた自動砲台を避けながら、思いっきり殴る友奈。言葉じゃ通じなければ殴る。青春だな。だけどそれって……男同士がやるものだぞ
僕は二人のもとにそっと降り立つと友奈は東郷を抱きしめた。
「忘れない」
「嘘…」
「嘘じゃない!」
「うそ…」
「嘘じゃない!!」
「ほんと?」
「うん。私はずっと一緒にいる。そうすれば忘れない。」
「僕もだ。そばに居てやる」
「友奈ちゃん、桔梗くん!忘れたくないよ!思い出したいよ!!私を一人にしないで!」
一人になんかしないさ。なんたって僕は東郷……
「お前のことが好きなんだから……」
「「えっ?」」
あれ?僕なんか言っちゃった?友奈も東郷も顔真っ赤だし……
「こんな状況で告白するものなの?」
「す、すごい、告白なんて初めて見た」
「あ、あれ?もしかして声に出てた?いや、これはその……なんというか……」
焦っている僕ら。だが突然太陽が現れた。いや、あれは自身を炎に変えたバーテックス
「まずいぞ。今はあれを止めるぞ」
「「はい、」」
僕たちは急いで太陽の元へと向かう。だがその途中友奈が力尽きてしまった。
「友奈!」
「友奈ちゃん!?」
助けに行きたいが、今はここを離れたら世界が終わる。僕たちは太陽の前に出て、必死に止めようとするが、二人の力じゃ……
だがその両隣二つの花が現れた。それは先輩と樹だった。
「ごめん!大事な時に!!」
「風先輩…私…」
「お帰り…東郷。行くよ!!押し返す!!」
四人の力で太陽を止めるが、まだ止められない
「そこかーー!」
「夏凜!!」
夏凛の姿は何度も満開を繰り返し、目や耳が機能していない。だけど……
「勇者としてはまだ諦めてないのか……」
五人の力で太陽を止めていく、太陽の勢いは徐々に遅くなっていく。これなら……
「うおおおおおおおお」
下の方から友奈の声が聞こえた。まさか……この端末を使わないで……変身?
「私は、讃州中学勇者部ーーー!」
「友奈!!」
「友奈!」
「友奈ー!」
「友奈ちゃん!!」
「勇者!!結城友奈!!」
友奈の拳が御霊に触れた瞬間、今まで見たことのない光が樹海を包み込んでいった。
気が付くと五人の少女たちが倒れていた。その近くには花びらが散っていた。あれは精霊なのか?でも、僕はまだ勇者としていられている。まさか神樹が僕がやろうとしていることを知っているのか?それなら好都合だ
「……神樹聞け!!」
僕は神樹に向かって叫んだ。その時、友奈以外のみんなが意識を取り戻しているのに気がついていなかった。
「僕以外の……みんなが捧げた供物を返してくれ!!そして今回の戦いでみんなが支払う代償を無くしてくれなんて都合がいいかもしれない。だから、彼女たちから……」
ずっと考えていたことを告げた。こうすればきっと彼女たちはもう大丈夫なはずだ。それにこれは僕がずっと決めていたことだ
「僕のことを記憶から消してくれ」
あとは僕が一人で戦うから……
「き、桔梗くん?ダメ…」
気がついた東郷が涙を流している。
「ごめん、こうするしかなかった。みんなを地獄から救うためには……これしか」
「忘れたくないよ……」
「悪いな、告白しといて忘れさせることなんて……でも、いいんだ。僕が心のなかで言いたかったことを言えたから……」
「いや、いや」
「ごめんな」
そう告げた瞬間、彼女たちの姿は消えていった。残った僕は壁の外へと向かった。最後の戦いのために