カードファイト!! ヴァンガード G 漆黒の騎士と少女   作:ぬっく~

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プロローグ

世界のカードゲーム人口は数億人を超え、生活の一部として当たり前のようになっていた。

カードファイト!! ヴァンガード。私たちの中で今一番人気を集めているカードゲーム。

私はある日、一枚のカードに目を奪われた。

 

「……であるかして」

 

過ぎて行く日常。私はつまらなかった。

教卓で授業を進めている中、黒崎 咲夜は空を眺めている。

義務教育を終え、就職か進学を選ぶことになったが、私は進学を選んだ。

自由のない運命。結局はこの二つにたどり着く。それが私にとってつまらない理由。

キーンコーンカーンコーン。

授業が終わる鐘の音が鳴った。私は出してあった荷物をまとめる。

現在の時刻は四時過ぎ……四限目だったのだ。この後は友達と帰るか部活に行くの二択に別れる。

しかし、私にはそんなのはいない。友達なんて……

部活にも入っていない。強制ではないので特に気にする事はないが、やりたい部活がなかったのだ。

 

「なんか面白いことでも起こらないかな……」

 

いつの通る道を歩きながら私はため息を混ぜながら呟く。

だが、ここで一軒の店に目が止まった。

 

「……………」

 

思わず私は足を止めてしまった。ただのカードショップに。

何故か分からないが、私の中で何かがこのカードショップに入れって叫んでいる。

それを無視して帰ることも出来る。だけど、ここでこの店に入らなかったら、またあの自由のない日常に戻ってしまうような気がしてしまう。

私はそのカードショップに入ってしまった。

 

「いらっしゃい」

 

そこには様々なカードが置かれていた。

私は店員の挨拶など耳に入らず、呼ばれるままに店の奥に進む。

そこに置かれていたカードは、黒騎士のカードだった。

 

「ブラスター……ダーク“Diablo(ディアブロ)”」

 

ブラスター・ダーク “Diablo(ディアブロ)

ノーマルユニット 〈3〉 (ツインドライブ!!)

シャドウパラディン - ヒューマン パワー11000 / シールドなし / ☆1

【永】【(V)】【Gブレイク】(2)(あなたの(V)かGゾーンに表のGユニットが2枚以上で有効):あなたが【超越(ストライド)】のコストを払う際、カード名に「ブラスター」を含むGユニットが【超越(ストライド)】するなら、あなたの手札のカードのグレードを+3する。

【自】【(V)】:あなたのターン中、あなたの「暗黒竜 ファントム・ブラスター “Diablo(ディアブロ)”」が【超越(ストライド)】した時、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。

 

何故か分からない。他にもカードは存在するのにこのカードだけに私は目を奪われた。

 

「……待っていた」

 

「え?」

 

後ろから声が聞こえ、私は振り向くとそこには()()()()()()()()()D()i()a()b()l()o()”が立っていた。

それどころか、私は幽霊の様に体が透けている。何が何だか分からずに居るとブラスター・ダークは膝をついて忠誠を誓う姿勢になる。

 

「……さん」

 

「はっ!」

 

誰かが私の肩を手を乗せた瞬間、私は元の世界に戻ってきた。

 

「お探し物は見つかりましたか?」

 

「あ、あ、あ……」

 

急の出来事の連発に私は混乱していた。

だけど、これだけは分かる。

 

「これを……」

 

そう言って、私はあのカードを指差した。

店員は商ケースを開け、そのカードを取り出す。

 

「ありがとうございました」

 

それから私は必要なカードを全て買ってしまった。

金銭に関しては特に気にする必要はなかったからいいが……

 

「ルールを聞くの忘れた……」

 

今までやったことのなかった物で、ルールを聞きそびれてしまったことを今思い出す。

 

「まいっか、また来れば……」

 

それがこの世界で()()()()になるとは、私自身でも思っていもいない事だった。

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