他の感想を下さった方々、ありがとう。
感想を見て書いててここまで楽しかった事初めてだって思いました。
さて、そろそろクロ君の片鱗を垣間見せましょうか……
私は、チートは……嫌いですよ?
では、本編です。
翌朝、朝食を永遠亭の皆さんと食べた。
鈴仙さんや、永琳さんの他にてゐさんや輝夜さん……いや、オレの中では姫さんと呼んでいるんだが……
まぁ、その人達と雑談してた。
起きた瞬間から、タライやら光弾やら、大量の光弾……いわゆる弾幕とやらに襲われたが全て間一髪のところで避けた。
あっぶねぇ……一体どいつの仕業だ?
いつも神経を尖らせとかなくっちゃいけない……
まぁ、いつもそうしてるから何ら苦でもなんでもないけれど……
てゐさんのこっちを睨む目が怖かった……
鈴仙さんは、優しいね……ニッと笑いかけてくれる。
姫さんと永琳さんは、「へぇ……」と不敵な笑みを浮かべていてやっぱり怖い……何を考えているのだろう?
暇だったので外の竹林で風に当たっていた。
その時である。
あの女が遠くから此方に向かって来てるのが見えた。
もう1人誰かの気配を感じた気がする。
根拠? 足音と金属音らしき音かな……
別に気の所為だと思う、そんな些細な事だ。
「また、来たのあの目障りな烏……」
輝夜さんが言った。
「あの写真機……射れる?」
「造作もないです」
ギッ!!と永琳さんは弓を引き絞る。
凄いな……見ただけでこの人が達人……いや、それ以上の実力者なのが分かった。
当たる……間違いなく当たる……
「……………………」
でも、そいつはとても痛そうだ……
それに、気付かないフリをしていたけれど……あの娘の新聞を読めなくなるのは……
嫌だなぁ……
バシュッっと音を立てて
矢は、永琳の弓から放たれた。
一瞬であの娘の元まで飛んでゆくだろう、一瞬であの娘の写真機をぶっ壊すんだ……
直ぐ隣に立って見ていた。
よ〜く視えていた。
殺人的に美しい……その矢が放たれるその瞬間を……
ガシイッ!!
うへぇ……腕……折れるかと思った。
「やめて下さい……そいつは痛い、とっても痛そうだ……」
「馬鹿な……」
永琳さんが言った。
「どういう神経してんのよ……取るなんて……」
輝夜さんは、目を皿のようにして言った。
自分でも驚いた。
矢が弓から放たれた瞬間、一番矢が威力を持つであろうその瞬間に、その矢を掴んで止める事ができたのだから。
いや、それにしても美しかったなぁ
ずっと永琳さんが矢を射るところを見ていたかった。
「もう一度……できる?」
永琳さんが言った。
「無理です、きっと出来ません……腕がイカれる。」
「腕……ね……なるほど……なるほどフフフッ、やっぱり貴方は面白い、私達とは、対極にいるわね……いや、対極なようで同じなのかも知れない……見方を変えれば……ね……」
「凄い目をしてるのね……死んだような目なのに……」
輝夜さんが言った。
「動体視力は、昔から良かったんですよ。 剣道とか、他の武道とか色々やってましたから……」
「フフフッ……あははは!!」
(動体視力?そんなちゃちなものじゃない……見えている事だって、その副産物に過ぎない……なるほど、スキマ妖怪が目を付ける訳だ……)
突然永琳さんが笑い出すものだから正直ビビった。
気味が悪いよ……なんなのさ?
オレが助けてやった事もつゆ知らず。
射命丸は、やってきた。
「おはようございます!!文々。あっ…………清く正しい射命丸で〜す、妖夢さんの密着取材も兼ねて、ここ永遠亭の取材をさせて頂きに参りました!!」
オレの顔を見た瞬間、射命丸は、血相を変えてそう言った。
フフフッ、知ってるってば……
オレがお前に言ったこと……お世辞じゃないんだぜ?
「へぇ、あの子もいるの……丁度いい……取材とやらを受けましょう……いいでしょう?」
チラッと永琳さんは、姫さんを見た。
姫さんも何かを察したのかコクリと頷いた。
「およよ?撃退されると思ってたんですが……まぁ、いいや……今日は運が良いなぁ〜日頃の行いが良いからですね!!」
射命丸は、嬉しそうに小躍りしている。
どの口が言ってんだよ……
変な記事ばっかり書いてる癖に……
まぁ、嫌いじゃないけどね……