展開が早過ぎて薄っぺらい
これ嫌いな人多いだろうなぁ
いや、マジですいませんつまらん話書いて。
いや、寧ろ嬉しいですねつまらない事が明らかになって
普通のキャピキャピ、キャッキャウフフやら、ニコッ、ポッ……とか吐き気がするんです。
そんな単純じゃねぇって叫びたくなるんです。
もっと深い所を書きたくて
許して下さい、私はこんな書き方しかできない。
でも、精進したいのでアドバイスや批判する点は教えて頂きたいものですね。
生理的に無理ならそれも教えて頂きたいものです。
わがままでしょうか?
では、本編です。
人里にて……
とりあえず一番怪しいやつの所に行くか……
アイツはそんな事する度胸ねぇと思うけどなぁ……
「お久しぶりです……探したんですよ?おっさん……」
「ヒッ……なっ、何のようだ!!」
大男は、居酒屋で酒をかっ喰らっていた。
昼間っから酒飲みやがって……クズが……
「いやさ、女の子の死体をみたんですよ……オレ……アンタが殺ったんじゃないかな〜って……どうなの?ドウナンデスカ?」
ハイと言え……言ったら前より酷いぞ……
次は本気でやってやるぜ?
「なんだと!?まっ……まさかな……」
へぇ……ビビらないんだ……
「なに?なんか思い当たることあるの?言ってよ……いや、言エヨ……」
「娘が……行方不明なんだ……今もここで情報がないか探してたんだ……」
「はぁ?アンタみたいなクズに娘が?世も末だな……」
やべ、あまりに驚き過ぎて思ってた事が言葉に……
「…………捨て子を拾って育ててたんだ。」
俯いて大男は言った。
「へぇ、なるほど……」
「オレ……クズだから……まともな職なんかつけなくて……でも、あの子と出会って……あの子の為なら、ゆすり、たかり、盗み、恐喝、なんだってできた……もっとクズになれた……ゴミのような人間になれたんだ……悪いとは思ってたさ……でも、そうでもしなきゃ、あの子を養えなくて……そうでもして、あの子に幸せになって欲しかったんだ……みんな敵に回しても良い、あの子が幸せになるのなら……全てを敵に回しても良かった……笑えよ……おかしいだろう?」
「へぇ、救いようのないクズですね〜そんな事してアンタ、娘さんが喜ぶわけないじゃないですか、それに……オレをブン殴ってた時のアンタは……そんな綺麗事で済ませられる程綺麗じゃなかったですよ?生き生きしてました。」
「ああ……許してくれ……あの時は金が無くて、あの子を養えなくて困ってて荒れてたんだ、全てにイラついてた……でも、オレは根っからの乱暴者さ……根っ子からどうしようもないクズなんだよ……それでも……あの子は、オレに微笑んでくれるんだ……お仕事頑張ってねってよ……あの子に会って……何故か分からないけど……自分の中の何かが変わったんだ……」
「なるほど……嘘ついて立派な父親を演じてた訳だ……吐き気がするほどクズですね〜」
「そうだな……一応だ……そんな事は無いと思うが、連れてってくれ……」
その後、獣のような慟哭と、大の大人が泣き崩れるのを見た。
見てられなかった……嫌いなヤツだけど、きっとこの子が大男の支えだったんだろうな……
コイツはクズだけど……クズなりに、この子の事を……愛していたんだ。
じゃなきゃ、あんなに汚れて蛆虫だらけの骸をあんなにも強く抱き締められない…… 臭くて吐きそうな匂いなのに……
やめろ……オレも泣きそうになるだろうが……
やめろって、アンタ、クズだろうが……父親らしくしてんじゃねぇよ
やめろって……目頭が……
「オレも死のう……」
大男が言った。
あれだけ、元気そうな顔だったのに……一瞬で廃人のようになっていた……
クソが……
「ざまぁないっすね…」
青年が口を開いた。
「!?」
「天罰ですよ……アンタが人に暴力振るったり、迷惑をかけたから……その天罰がこの子に降りかかったんだ……死にたきゃ死ねよ……今すぐ死ねよ、その方がみんなの為になる……」
「な……んだと!?」
青年は、大男が殴りかかってくるかと思ったが、そんな気力も無いようだ。
チッと青年は舌打ちした。
「なんで、その腕力でこの子を守ってやれなかったの?アンタ強いんだろう?なんで?仮にも父親の癖に……なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?偽物さ……父親モドキ……父親ごっこしてたんだ……」
「やかましい!!!貴様になにが分かる!!誰が何と言おうがなぁ!!オレはこの子の父親だ!!たとえ世界が終わっても……オレはこの子を………離さないつもりでいたのに…………クソッ本当に立派な父親になろうと思ったのに……土下座して回ってやっと仕事を見つけたのに……どんなに辛くても苦しくても、この子の事を思えば……クソッ……オレは……クズだ……もう生きてても……」
「………………」
「殺してくれ……」
「は?」
「殺してくれよ……オレを……死にたいんだ……」
クソが………
「フフフッ、アハハハハ!!」
「なにを……笑ってるんだ?」
「いや〜アンタのそんな顔が見たかったんですよ〜満足満足〜この子殺ったのオレっす……いや〜犯してるときの顔見ると堪らなかったですよ〜ずっとおと〜さ〜んって呼んでましたよ?いや〜思い出したらまた勃っちゃうなぁ〜アハハハハ……クズの癖に一丁前に父親演じてるのが滑稽で滑稽で、見ててぶっ壊したくなったんです。あ〜この子良かったなぁ〜」
「貴様ァァァアアア!!!!!!!」
大男は青年に飛びかかり何度も何度も殴りつけた。
力が前回の比ではない……憎悪に満ちた、いや……殺意に満ちた拳である。
「死ねっ、死ねっ、死ねぇぇぇ!!!!!!」
「……………………」
青年は、無言で殴られ続けた。
ずっと、ずっと…………
そして、大男の拳が止まる。
「途中まで信じちまったけど……やっぱり納得いかねぇよ、お前……嘘ついたろ?」
「オレが殺しました。」
血塗れになった青年は答えた。
「じゃあなんで今、お前泣いてんだよ!!」
「泣いてないっすオレが殺しました。」
青年の頬をポトポトと伝って落ちるほど、熱い物が青年の眼から溢れていた。
「これ以上嘘付くとまた殴るぞテメェ!!」
「どうぞ殴って下さい……オレが殺したっていってるでしょう?今のアンタなら、そんなに苦しくなさそうだ……頑固親父のゲンコツみたいだ……」
「………………お前は殺してない、だったらなんで涙を流しながら、そんな優しい目ができるんだよ……とても人殺しの目とは思えねぇ。」
「オレはイカれてるんですよ……オレが殺しました。」
「もう良い!!もう良いから!!だからそんな事言うのやめろ!!」
「…………オレが殺しました。」
「分かってるんだよ!!!さしずめ、オレがお前に復讐するために生きると思って言ってんだろ!?」
「そっ、そんな事ないです……なに言ってるんです?自白してるんですけど?オレが殺したって……」
「やめろ!!やめてくれ……」
「オレが殺しました。」
「やめろって……分かった……分かったからお前のしたい事……生きるよ……この子の分まで……自分のしてきた事ずっと背負って生きるから!!!真っ当に生きるから!!!だからやめてくれ……そんな悲しい事するな!!!頼むよ……」
ボロボロと涙を流しながら大男は、懇願した。
「………………オレが殺したと思って生きて下さい」
ニッコリと青年は笑って言った。
「馬鹿たれが…………」
「アンタは父親だよ……立派な父親だ……そんな目をしてた……疑ってごめんなさい……本当にごめんなさい……」
「謝るのはオレの方さ……また殴っちまった、もうこれで最後だ……拳が痛てぇよ……もうオレは他人に暴力は振るわない……立派なこの子の父親にならなきゃな……じゃなけりゃ浮かばれねぇよ……」
「そうですね……」
「手当て……してやろうか?」
「お願いします……お父さん……」
男達は、お互い目を真っ赤にしながら……フッと微笑んだ。