東方風天録   作:九郎

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ヒャッハァー!! って感じで書きました。
後悔はありません。

でも、もっとリアルに書きたい……
アドバイス欲しいです、マジでここがダメだよって批判も良い

この話の感想はマジで聞きたいな、かなり力入れたつもりだから……

では、本編です。


地獄のドアと天国のドアを叩いて……

ザバァ……

 

水をぶっかけられて目が覚めた。

 

ガシャ……ガシャガシャ……

 

手首に鉄の輪が付けられているどうやら両手を壁に固定した鎖に繋がれてるようだ

 

足は大丈夫だけど

 

腰周りをまた壁に繋がれてる……

 

動けん……

 

「起きたかぁ?」

阿武路だっけ?

やっぱりアンタだよなぁ……

まぁ、ただ単にやってそうって言う理論だけどさ、証拠とか掴めなかったし……

 

「なんのつもり?」

 

 

 

「この前のお礼が、したくってよ……これからずっとお前は、オレの玩具になるんだ……ぜっと!!」

 

阿武路は青年の右足の親指の爪を、剥いだ。

 

 

「アグッ……!!」

爪を剥がれるってこんなに痛いんだ……

ズキズキ痛む……

 

「いい顔するじゃな〜い?あと19回あるぜ、精々愉快な叫び声をあげてくれよ」

 

数分後……

 

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッグ!!!!!」

 

両手足の全ての爪という爪を剥がれた。

痛い……痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!

 

声を抑えてるのに、声が枯れたなぁ……

 

天井からポツポツと一定の間隔で水滴が落ちている……

それが頭に微弱な振動を与える。

 

なんか気持ち悪い……

どっかで聞いたことある拷問の方法だ……

 

フフッ、なんだ……まだ頭回転するじゃん

 

よかっ……

 

「ギャァァァア!!!!」

 

右足親指に堪え難い激痛が走った。

 

「は?まだ終わりじゃねぇしww傷口に塩酸かけて〜その後に粗い紙やすりで削るんだ……」

 

ふざ……けんな……

痛い!!!!痛い!!!!

 

数分後……

 

「ウッ……ク……」

ヒリヒリと手足の指先が痛む

 

「もうギブですか〜?お前、大人だろ?もう少し頑張れよーwwこの前の子どもなんか3センチ毎に全身を錐で刺したのになかなかしぶとかったぞ?」

 

 

「なんだと……貴様子ども相手に!!!」

 

 

ドスッ!!

「グァァァァアアア!!!」

 

 

「お前は特別に全身を2センチ毎に刺していこうか?」

ニヤリと阿武路は笑う

物足りない……こんなものは前座だ……

真打ちはこれからだ……

 

 

そう言いたげだった。

 

 

どれくらい経ったろうか

アイツは飽きもせずオレの全身を錐ざザクザク刺していく

血が沢山流れた

でも、失血死しない程度に主要な血管を避けているのだろう……

 

いやらしいな……

 

ああ……逆ハリネズミになってしまった。

 

痛い……痛い……イタイ……

 

アア、コレは罰なんダ……

ハリネズミみたいにツンツンして、あの子を寄せ付けなかったカラ……

 

あの子を傷付けたカラ……

 

そう思えば幾分か気が楽になった。

 

「おお!!すげぇ、傷が塞がってるじゃねぇか!!」

アイツはとても驚いているようだが

 

何に驚いているのか……意識が朦朧としていて分からない……

 

 

「お〜いクロ〜クロ君〜お〜き〜ろ〜」

 

とても体がダルい……

 

痛みに耐えて体力を使ったからだろう……

寝てしまおう……そうすれば楽に

 

 

プスッ……チュウー

 

何だろう?細い針が首筋に刺さった。

 

注射……針?

 

「寝かせねぇからwwww」

 

 

「ウグッ……ウギギ……ギャァァァア!!!!」

 

コイツ?何を盛った?

毒?

痛い……体の内側から痛めつけられているみたいだ!!

 

全身の筋肉が悲鳴をあげる、五臓六腑が悲鳴をあげる

 

 

「オゴゴ、オェェェェ!!」

ビチビチビチャビチャ……

 

大量に血を吐いた。

内臓がやられた……

頭痛が凄い……ツルハシで頭を叩かれているようだ!!

カチ割れそう……

 

「わぁお!!普通死ぬんだぜこれww最高の玩具じゃん!!ありがとう綺羅!!」

 

何を言ってるのか全く聴き取れない程に……苦しい

 

心臓がはち切れそう……目がグルグル回る……

 

耳鳴りがキンキン鳴ってる。

 

なんでこの人はこんな酷い事ができるのだろう?

 

悪魔だ……

 

あっ……そうか……

 

これは断罪なんだ……そう!!これは断罪なんだよ……

誰も守れなかったオレへの断罪だ……

 

 

反動形成の逃避

 

というやつだろう。

 

 

オレは自分に都合の良い解釈でこの痛みを……苦しみを受け入れる事にした。

 

 

………………あれから何日経ったろうか?

 

今、直面しているのは堪え難い飢えだ……

 

なんだか何ヶ月もたった気がする。

 

「ホラよ、餌だ……」

 

ボテッと生肉の塊を目の前に投げられた。

目が殆んど見えない程に意識が混濁していたが匂いで分かった。

 

やわらかい……何の肉かな?

 

こんなに飢えているのに不思議と美味しいとは毛ほども感じなかった。

 

 

ポツポツと水滴が頭に衝撃を与える。

吐きそうだ……

 

毒の所為もあるだろうけど……この堪え難い頭痛と眩暈はこの所為だろう……

 

阿武路が居ない時、何処かから悲鳴や叫び声が聴こえてくる

きっと幻聴だろう……

男の声や女の声……それに…………子どもの声……

オレ以外にこんな目に遭っている人がいるのだろうか?

ましてや子どもが!?

いや、そんなことはない……

そんなことはない……

そう思う事でオレは自分の正気を保つ事に成功している。

 

 

 

 

餌を貰ってコイツから毒を注射されて……爪が生えてきたら剥がされて……塩酸をかけられ紙やすりで傷口を抉られ……飽きるまで全身を錐で刺される

これがオレの日常になった。

毒の種類が多種多様だった……

血を吐いたり……耳の穴、鼻の穴、目、毛穴、とにかく穴という穴から血が吹き出す奴が一番辛かったなぁ。

あっ、なんか指先がグスグスと腐ったようになってそれが全身まで広がってくやつも辛かったな……

 

 

オレがアレを受けた時の阿武路……とても驚いていた。

 

 

 

 

今日は、趣向を凝らして耳の穴にムカデやらゴキブリやら入れられた。

 

耳の中でそいつらが暴れまわっている。

 

死ぬほど耳が痛い……

 

頭もイタイ……

 

痛い……痛いよ……

 

ボテッと音がして入れられた耳の反対側から虫が出てきた

血だらけになって地面でジタバタしている。

 

食えるかな?

腹が減った…………

 

子どもの悲鳴が聴こえる……

 

オレは悪い事をしたのです。

 

だからこんな酷い目に遭っているのです。

 

 

 

オレはみんなを助ける事が出来ませんでした……

いつだってそうです。

 

 

だから罰を与えられているのです。

 

オレはクズなのです。

もっともっと苦しまないといけないのです。

 

アレ……カラスがオレを見ているぞ……

 

おいっ、何見てやがんだよ……

 

 

コイツ……肉を見るような目でオレを見やがって……

 

しっしっ!!あっち行けよこの野郎!!

 

あっ……透けた?

 

なんだ幻覚かぁ……

 

 

ドンドン……ドンドン……

 

心臓の鼓動が聴こえる……

 

何だか……天国のドアを叩いてるみたいだなぁ……

ノッキンオンヘブンズドアか……

これによると天国じゃあみんな……海の話をするそうだ……

海……かぁじゃあ、オレは人気者になれるな……

 

あの子と海へ行きたいな……

いや、行きたかったな……

楽しいだろうなぁ、あっ、霖之助も一緒に!! そうそう、妖夢ちゃんも一緒だ……

あの子の水着姿に見惚れて……あの子にスケベって言われて、オレが憎まれ口叩いて……喧嘩になって……

 

みんな……どうしてるかな?

みんな……元気かな?

もう会えないのかな?

 

会いたいな……会いたいよ……

 

あの子に会いたい……会いたいよ……

 

まぁ、思い出だけでお腹一杯かな……

 

ありがとう、これで命が尽きるまで頑張れると思うよ……

 

天国のドア……そろそろ開くかな?

 

 

カツン……カツン……

 

あっ……またアイツが来た……

 

今日は何をオレにするのだろう……

 

何してオレで遊ぶの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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