東方風天録   作:九郎

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書いてて気分悪くなるなんて……
本当に最悪の章だなぁ。
いや、本当にゴメンナサイ!!
あっ、ちなみにグロ描写は多分2章のここら辺がピークですね
ここから先の話はない事も無いですけど、ここまで酷くないし鬱にならないですから。
あのでどうぞご安心下さい。

一番暗い峠を越えましたから。

あ〜暗すぎて本当に嫌だったなぁ

こっからは、少しは明るくなりますよ〜伏線回収もしないといけないですし。
熱いバトルが書けたら最高なのになぁ

てか、色々矛盾きてるから書き直さないとな……

よし、では本編です。


拷問のお終い

死にたいです……もう嫌です……

 

これ以上……自分の無力を……感じたくない……

 

オレは妹ちゃんが好きです。

 

オレに、妹が居たらなぁ……なんて、思った事が何度かありましたので……

 

 

だから妹ちゃんって呼んでるんです。

 

 

阿武路は、悪魔です……

 

人間とは思えません……なんでこんな事が楽しいのでしょう?

 

頭のネジがぶっ飛んでるなぁ……

 

あっ、オレも変わんなかったですね。

 

 

「ウギャァァァア!!!!!」

 

 

悲鳴がこだまします。何度も聞きました。

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も……

 

もう嫌です……

 

 

オレのせいで……

 

 

 

 

また悲鳴が聞こえました。

 

 

 

あ〜あ……

 

妹ちゃんはとうとう芋虫みたいになっちゃいました……

 

 

四肢がありません……

 

 

あるのは首だけです……

 

いっその事殺してあげた方が良いのかも知れません……

 

でも、阿武路は殺しません……

 

オレはとことん馬鹿です。

 

何が罪を一生背負わせるだ……

 

何が背負って生きていけばいいだ……

 

死ななきゃだめだ……

コイツはクズだ……生きていてはいけない奴なんだ!!

 

死ななきゃだめなんだ……

 

 

 

「うふふ……あははは……ハハハ……あははは、アハハハハ!!きゃはっ、ハハハ……ギャハハ!!!アハハハハ!!!アハハハハ!!!」

 

男の笑い声が聞こえました。

 

阿武路かな?

 

アレ?違う……

 

誰?

 

 

ぶっ殺すぞ?こんなの見て笑ってやがるなんて……

 

よほどのキチガイだ……

 

何処のどいつだ?出てこいよ……狂ったように笑いやがって!!

 

 

何がそんなに面白いんだ!?

ふざけるな!!

 

お前も死ななきゃだめだ!!!

 

誰だ!?誰だ!?誰だ……誰……だ?

 

あっ……

 

 

 

オ レ だ っ た

 

 

 

 

 

 

とうとう青年に限界が来た……

 

涙をボロボロ流し、涎をダラダラ流し、ゲラゲラと青年は笑った。

 

 

 

 

き〜れいは〜き〜たない〜♪

 

 

き〜たないは〜き〜れい〜♪

 

「あ?何歌ってんだお前……」

 

阿武路が首を傾げるが青年は何も聞こえない……

 

良〜いは〜わ〜るい〜♪

 

わ〜るい〜は〜良〜い〜♪

 

 

 

生〜きる〜は〜死〜ぬる〜♪

 

死〜ぬる〜は〜生き〜♪

 

 

何処かで聞いた童謡です。

 

 

何故か口ずさんでいます……

 

なんでだろ……

 

 

「は〜い、クソみたいな歌聴いてて頭にきたから〜、コレを使いましょ〜」

 

ガシャッと阿武路は、ヘルメットのような用具を出しました。

 

あっ、コレ知ってます。

 

ヤバい奴です。 死刑の道具です。

 

 

「お前が悪いんだぜ?お前のせいでこの子は死ぬんだ……」

 

 

阿武路はガシャッと音を立てそれを妹ちゃんの頭に取り付けました。

 

 

「頭蓋骨粉砕機〜知ってるか?」

 

ええ、知ってますとも……

 

やっぱり貴方は死なないとダメです……生きていてはいけません。

 

 

阿武路は、グルグルと頭蓋骨粉砕機に取り付けられたレバーを回します。

 

すると、ヘルメットが万力のようにしまって相手の頭蓋骨を粉砕するのです。

 

 

 

「うっ、ウァァ……」

 

 

ギリギリと締まって行きます。

 

もう嫌です……こんなの見たくない。

 

 

ああ……また悪夢が見えます。

 

いや、幻覚かな?

 

オレの助けられなかった人達が……オレを責めます……

 

 

分かってる分かってますよ……

 

直ぐに行きますから……

 

 

あっ、そうだ……舌を噛み切ろう……そうすれば楽になれる……

 

 

馬鹿だなぁオレは……そうすれば早かったのに……

 

最初からこうしていればこんな事にはならずに済んだかも……

 

 

うん、ごめんねみんな……

 

 

今行くカラ……

 

 

『止めろ馬鹿野郎!!!!!』

 

ん?怒鳴られちゃいました。

 

 

誰?

 

あっ、又八さん……なんでこんな所に?

 

 

『心配だから来てみたら……案の定お前死に掛けてるじゃねぇか…… 』

 

 

ギュッと抱き締められました……

 

分かります……これも幻覚なのです。

 

それなのに……それなのに、なんでこうも温かいんだろう?

 

あっ、みんなが怒ってます……もっともっとオレを責めます……

 

 

『何を見てんだお前は!!こんな物、お前が作り出した幻想だ!!」

 

 

又八さんはそう言ってブンブンと腕を振って煙のような幻想を掻き消してくれました。

 

幻想……だったんだ……

 

 

『例えなぁ……お前がどんなになってしまっても……オレは、お前を誇りに思うぜ……これから、お前が壊れても……どんなに醜くなってしまっても……オレはお前を……ああ……もう時間か……じゃあな……クロ……』

 

 

あっ……消えちゃいました。

 

 

 

なんだったのでしょう?

 

変なの……アレ……もう聞こえません……

オレを責め立てる声……

なんだか……楽になりました……

 

 

「ウギャァァァア!!!!!!」

 

締め付けられ過ぎて……妹ちゃんの頭が変形していきます。

 

 

「やめろ……やめろ!!!やめろおおおオオオオオオ!!!!!」

 

クソッタレが!!!

許せない……許せない許せない許せない許せない許せない!!!!!

 

 

何て事を!!!

 

動け!!!こんな手枷……固定器具なんて……

 

 

ガシャガシャと音を立てて青年は、壁に金具で固定されている拘束具を外そうとする

 

 

「外れろ外れろ外れろおおおオオオオオオ!!!!!」

 

青年は、鎖で繋がれた腕を思い切り引っ張った。

 

もう折れてもいい……どうなってしまっても良いから

 

早く外れろ!!!

 

「オレはどうなっても良いから!!」

 

 

「ギャハハハハハ!!!馬鹿じゃねぇの?外れるかよ……」

 

青年を阿武路は嘲笑う

そしてグルグルとレバーを外していく

 

 

「アアァァァアアアアアアアア!!!!!!!」

妹ちゃんの悲鳴が最高潮に達した。

 

 

早く外れろ外れろ外れろおおおオオオオオオ!!!!!!

 

 

青年を諦めずに引っ張る

 

ビキビキと筋肉の千切れるような音がする。

 

 

構わない……それでも構わない!!!

 

早く……早く外れろ!!!

 

早く!!!!!

 

早くウウウウううう!!!!!!!!

 

グシャア…………

 

鈍い音がした。

 

 

ピピっと顔に血が掛かった。

 

血じゃないものも掛かった……なんだろコレ……

 

 

脳……片?

 

えっ……嘘でしょ……?

 

嘘だ……嘘だ嘘だ!!!!

 

 

「ギャハハハハハ!!!ざあ〜んねぇ〜ん!!死んだぜ?この子……芋虫みたいに四肢を失って……最後には頭も無くなっちゃった〜ギャハハ!!」

 

 

 

「あっ……アアァァァ!!」

 

ポカーンと青年は妹ちゃんだったものを見つめた。

 

また思い出が青年の脳裏を駆け巡る。

 

クロにぃちゃ〜

ビシィッ……

 

ありがとクロにぃちゃ……

 

バキバキ……

あははは〜

 

クロにぃちゃ〜

バキバキバキバキ……

あめだまあげる〜

 

 

 

『 バ イ バ イ …… ク ロ に ぃ ち ゃ 』

 

バァ〜ン!!!!!

 

 

 

オレの中の……何かが弾けた……

 

 

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!!!!!」

 

バキバキ!!!!

 

壁にヒビが入る

 

手枷が手に食い込んで肉を抉る

 

 

腰回りの金具は弱かった……直ぐに外れそうだ……

 

 

ゴキィ!!

 

肩が脱臼したみたいだ……

 

関係ない……

 

 

「オオオオオオオア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!!!」

 

青年は咆哮を上げながら手枷に繋がれた鎖を引っ張る

 

手枷が手の肉を削ぎ落とそうとしているが関係ないのだ!!

 

今の彼には

 

 

「うっ……嘘だろ!?」

 

阿武路は初めて怯えた表情を見せた。

 

 

もう遅い……

 

 

「殺シテヤル……殺シテヤル!!!!」

 

ブチィ……ブシュウ!!!

 

流石に壁は頑丈だった……

 

なので、青年の手の肉が削げ落ち、やっと手枷が外れた

 

腰回りの金具はいつの間にか外れていた。

 

青年は自由になった。

 

 

だが、両腕がダランと下がっている。

 

両腕とも脱臼して、使い物にならなくなった。

 

久しぶりに立ったので、足が産まれたての子鹿のように震えている。

 

 

それを見て、阿武路は再び余裕を見せた。

 

「しゃ〜ねぇ、もう殺すか……」

 

阿武路は腰の刀を抜いた。

 

「死ねっ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!オマエハ死ななきゃダメナンダ……」

 

 

四肢の自由が殆どない青年は、もはや獣の様だった……

 

四肢を捥がれようとも関係ない……ただ目の前のクソ野郎を殺す……それだけであった。

 

 

 


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