東方風天録   作:九郎

75 / 213
やっぱり多人数の絡む描写は難しいですね。

ここまでめちゃくちゃになるとは思ってなかった。

精進せねば。

てか、24日の0時からUAがドカンと増えたんですけど何があったんですかねぇ?

疑問でしかたがない。

では、本編です。


宴会にて

宴会当日

 

博麗神社に顔を出そうか

宴会に招待されてなんかいないし……

 

「あの〜霊夢さ」

 

 

「あっ、クロ来たのね!!今日宴会するからアンタも飲みなさいよ」

 

意外だった、どうやらオレは意図せず、宴会のメンバーに入っているらしい……

 

「いや、あの……オレ……」

 

 

「どーせ暇なんでしょ?つべこべ言わずにさっさと準備手伝いなさい!!」

 

 

「ごっ、強引……」

 

 

「アンタに拒否権ないから、黙って酒と食材を調達してきなさい!!」

 

 

流石に強引過ぎて引いた……

 

オレ、酒弱いんだけどな……てか、女の人ばかりの宴会にオレ一人とか嫌なんだけど……

 

 

クソッ、強引過ぎんだろ……

 

内心イラッと来たけど言われた通り

 

酒と食材を調達してやった。

 

 

途中で香霖堂に寄って霖之助に

 

「なんか、無理矢理宴会に誘われたんだけどさ?霖之助も行かね?」

 

と誘ってみたのだけれど。

 

 

「いや、僕は遠慮しとく……」

 

と霖之助は、本を読みながら答えた。

 

 

マジかよ、お前と飲むんなら楽しそうなのに……

 

嫌な予感しかしないんだよな……

 

 

博麗神社にて

 

「ハイ、言われた通り酒と食材っす」

 

 

 

「遅かったわね、じゃあさっさと宴会の準備しなさい!!卓と座布団敷いて……あと掃除もお願いね〜」

 

 

 

「はぁ!?それくらい霊夢さんがやればいいでしょ?なんでオレが……」

 

 

 

「うっさい!!黙ってやれ!!」

 

 

 

「横暴だ……」

 

なんか読めてきたぞ。

 

霊夢さんは、オレを宴会に参加させる事を名目にこき使おうとしてるんだな……

 

ちぇっ……この畜生巫女が……

 

 

青年は、言われるがままに宴会の準備をする。

 

そして夕刻

 

地獄の宴会が始まった……

 

 

 

「お〜い、そこのバッテン髪〜ホラッ、酒注いでやるから飲めよ〜」

 

ヘラヘラ笑う頭に角を生やしたチビ女にオレは酒を注いでもらっている。

 

こいつの名前は、萃香という鬼らしい。

 

正直、未成年にしか見えないのだが……

 

もう考えるのはよそう。

 

 

「ありがとうございます萃香さん……」

 

青年は、注がれた酒を口に含む振りを織り交ぜチビチビと酒を啜ってゆく。

 

「なんだ、その飲み方は!!グイッといけグイッと!!」

 

酒が回った萃香は、青年の背中をバンバンと叩く。

 

 

ウゼェ……

オレはあまり酒が好きではないんだよ!!

 

「どんな飲み方しようがオレの勝手でしょう?」

 

不機嫌そうに青年は答えた。

 

それを見て萃香は、ムカッとしたのだろうか?

 

少しドスの効いた声で言う。

 

「あ"?あたしが注いだ酒が飲めないっての?」

 

 

「いや、飲んでるでしょう?」

 

面倒くさそうに青年は答えた。

 

「うるさい!!そんな飲み方飲んでるうちに入らないんだよ!!つべこべ言わずにグイッと飲め!!一気飲みだ一気飲み!!!」

 

 

ダンッと卓を叩いて萃香は言った。

 

正直、卓がぶっ壊れるんじゃないかと思ったが加減してくれたのだろう、壊れていない、だが……困ったことになったぞ……

 

萃香が怒鳴り声を上げた物だから青年と萃香に周りの目が集まる。

 

 

「おっ、クロが面白いことやるってさ〜」

 

最初に口を開いたのは魔理沙だった。

 

「お〜、良いぞ良いぞ〜やれやれ〜バッテン前髪〜」

 

ヘラヘラ笑って妖夢は青年を見た。

 

「あははは、クロ君の醜態を記事にするのもありですね〜」

 

あまり酔いの回っていない文がニヤァと笑って言った。

 

てか、お前居たのかよ……

 

 

「さっさとやれ〜!!そ〜れ、一気、一気、一気……」

 

霊夢さんが手拍子しながらコールしたので周りもそれに続いて一気コールをかけ始めた。

 

 

クソったれが……できるかよ……

 

「いや、一気とかできませ」

 

 

「あたしの酒が飲めないのかぁ!?ああん!?」

 

怒気を帯びて萃香は青年を睨んだものだから、流石に青年も身の危険を感じた。

 

 

「分かりましたよ!!やりゃあ良いんでしょう!!!やりゃあ!!」

 

チイッと舌打ちしながら青年は、コップに注がれた酒を飲み干した。

 

 

コップ一杯でクラッと来るほどオレは酒に弱いんだぞ畜生め!!

 

 

「ハイ、次〜」

 

ニヤッとして萃香は空になったコップに酒を注ぐ

 

 

「はぁ!?もう飲みたくな……」

 

 

「なんだと私の酒が……」

 

 

 

「分かりましたよ飲めば良いんでしょう!?この鬼!!」

 

再び青年は、コップの酒を一気に飲み干す。

 

 

「ハイ、次〜」

 

このやり取りが続いた。

 

「すっ、萃香さん……マジでキツイんですけど……」

 

 

 

「お〜い、クロ〜私も注いでやるよ〜」

 

 

ヘラヘラ笑った魔理沙が青年に酒を注ぐ。

 

 

「嘘でしょ!?」

真っ青になって魔理沙を見たが、魔理沙はそんなの御構い無しに溢れんばかりにコップに酒を注いだ。

 

 

「おい、バッテン前髪!!次は私が注いでやるぞ!!」

 

魔理沙の後ろに妖夢が、並んだ。

 

それを皮切りに射命丸と、霊夢も、並ぶ

 

「ここは、地獄か……」

 

絶望感に打ちひしがれながら青年は呟くが、その間にも酒は注がれてゆく。

 

 

「こんな美人達にお酒を注いで貰って飲まないなんてないですよね〜」

 

黒い笑みを浮かべて射命丸は、青年を見たが。

 

射命丸が酒を注ぐ頃には青年は、目の焦点が合わず。

 

顔色も赤を通り越して青くなってきていた。

 

 

「もう……無理っす……マジでヤバいっす先輩……」

 

まだまだ続く少女達の宴会の席の隅に……

 

目を回してくたばっている青年が一人出来上がったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。