なのはside
「にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?も、もうこんな時間!?遅刻するのー!!」
私はうるさくなり続けていた目覚まし時計をのぞき込んで悲鳴を上げた。現在の時刻、七時三十分。学校に向かうバスの発車時刻、七時四十五分。すぐに準備しないと絶対乗り遅れるの・・・・・・。
「なのはー?、隼人君が迎えに来てるわよー?」
「隼人君が!?わ、分かったの、すぐ行くのー!」
私が慌てて準備をして玄関に向かうと私の幼馴染、天宮隼人君は足踏みをしながら私のことを待ってくれていた。
「やばいぞなのは!急がないとバスが出ちまう!」
「分かってるの!いってきまーす!!」
私、高町なのはは今日も幼馴染と、通学路を全力疾走中です。
隼人side
「なのは、がんばれ!あともう少しだぞ!」
「あ、足がもう限界なのー・・・」
俺の名前は天宮隼人(あまみやはやと)、私立聖祥大学付属小学校に通う小学三年生だ。俺には誰にも言えない秘密がある。それは俺が「転生者」だという事。あの日、俺はトラックにはねられそうになっていた女の子を庇って死んでしまった。その時にこの世界の神様が、俺にこの世界に転生する権利を与えてくれたんだ。アニメはあまり見ていなかったからどんな世界か全くわからなかったので、特典には「その世界で必ず必要となる物」を願った。神様は俺の要求を快く受け入れてくれて、困ったときはいつでも連絡をしなさいと声をかけてくれた。こうして俺はごく平凡な家庭に転生したわけだ。
・・・それにしても、毎回思うんだがあいつはもっと早く起きれないのか?この一週間ずっとこんな感じなんだが・・・・・・。
「なのはー!隼人―!早くー!」
「バス出発しちゃうよー!」
ふと顔を上げると、幼馴染のアリサとすずかがこっちに向かって手を振っていた。バスは今にも発車しそうだ。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
ズザザァァァァッ!!
俺は間一髪で車内に滑り込む。なのはもほぼ同時に滑り込んでいた。俺たちは二人揃って安堵の息を吐いた。今日もギリギリセーフだ。
「それでは出発しまーす」
運転手さんが俺たちに呼びかけ、バスはゆっくりと動き出す。もう遅刻の心配をしなくてもいいだろう。
「今日もギリギリだったわね、アンタたち。もっと早く出れないの?」
「またなのはが寝坊してな・・・、いやーそれにしても今回は本当に危なかった・・・」
「歩いて学校に行かなくちゃいけないって思ったの・・・・・・」
「なのはちゃん、大丈夫?」
「なのはは運動不足だからなー。むしろ毎日このくらい走ったほうがいいんじゃないか?」
そんな~・・・、となのはがつぶやく。まあそれも当然だろう。誰だってこんな時間から全力疾走なんてしたくないはずだ。俺だって嫌だし。そんな事を考えていると周りの生徒が窓を見てざわついている事に気付く。どうやら窓の外に何かいるようだ。
「何かいるのかしら?ねえ隼人ちょっと見に行ってきてよ」
「おう、分かった」
実は俺も気になっていたのですぐに引き受ける。周りの生徒をかき分け、窓際まで進む。
「さてさて、何がいるのか、・・・な・・・・」
さてここで読者に質問です。
窓の外でキラキラ光る眩しい笑顔で全力疾走している友人がいました。あなたならどうする?
新side
ヒャッハーーーーーーーーーーーーー!!!!
おっす、オラ神田新!いっちょ全力疾走してみっか!!
いやー、こんなに気持ちのいい朝には走って学校に行くに限るぜ!バスなんてのろいんだよぉぉぉぉぉぉっ!!おらおら、邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だぁっ!!!
「何をやってるんだお前はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
すぐ横から怒鳴り声が聞こえてきた。どうやら俺の学校のバスのようだ。
「こ、この声はッ!私立聖祥大学付属小学校きってのツッコミ役、天宮隼人ッ!貴様、生きていたのか!?」
「勝手に殺すな!?というかなんでお前そんな笑顔なの!?つーか速ッ!メッチャ速ッ!!なんでバスに追いつけてんのお前!?」
「HAHAHA、見たかこれが俺の真の力だッ!!」
「喧しい!!!」
・・・神様、今日も海鳴市は平和です。
こんにちは、月海豚です。
朝からのランニングって、空気が冷たくて気持ちいいですよね。僕も以前はよくランニングをしていました。
さて、今回はもう一人転生者を登場させてみました。典型的な主人公として書くつもりです。次の話には踏み台転生者を出す予定。
主人公、さっそくキャラ崩壊・・・(汗)