まぁアニメは、リンさん魔術使ったし、バゼットも宝具撃ったのに、バキッと空間が割れて嫌な予感しかしないけど、気にしない!
※アニメUBW最後の予告編に出たずぶ濡れの桜に心当たりの無い方、この話と次のみネタバレ警報発令!
断章 sideS:それは、愛する誰かの為に
――――行こう。
最後の、仕事だ。
――――最後の――投影だ。
目が霞み力尽きそうになりながらも、最後の力を振り絞り目の前にある大聖杯を、呪いを破壊する為に足を引きずりながら這うように、俺は大聖杯へと近づく。
約束したんだ、全てのことから桜を守ると。
桜と、一緒に生きるって――。
だから勝手に消えてはいけない命ではない。
だから、まだ―――
だけど、それはどうやら無理そうだ。桜の幸福が許される為には、こいつだけは破壊しなければならないから。破壊したら、きっと……
そのために、砂粒程の意識の中で俺は魔術を唱える。
トレース オン
「――――投影、――開始」
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fate
しかし、運命はそれを良しとはしなかった。鈴のような美しい声が禍々しい空間に響く。
名前を忘れてしまったが、確かに声が聞こえてきた。
「――ううん、シロウは死なないよ。だって門を閉じるのはわたしだから」
誰かも忘れてしまった。けど、確かに俺の名前を呼んでいた。
「―――、 ?」
思い出せないが、名前を呼ぶ。理由は解らないが、二度と会えないと心のどこかで思っていたからだ。
「……ね。シロウは生きたい?どんな姿になっても、生きていたい?」
「――――!!」
あぁ、生きたい。でも、名前を。名前を呼んでとめなければならない。もし、頷いたら―――と二度と会えなくなるから。
それなのに、生きたいと心の底から叫んでいた。願っていた。
「うん、良かった。わたしも、そうしたかった。わたしより、シロウに、これからを生きていてほしかったから」
「――――、ーーー」
何言ってんだばか!いいから戻ってこい。それ以上進んだら二度と会えなくなる。その役目は俺だ。俺がやるから。
なのに、くそっ、体は動かない。名前
、名前をを思い出さないといけないのに、思い出せない。大切な、名前が――。
「じゃあ、奇跡を見せてあげるね。シロウ。ここにある材料だと、完璧には作れないの。でも、だいじょうぶよ。あなたの近くにはリンがいるんだもの。リンと一緒にやれば、きっと直ぐに元通りにしてもらえるわ」
「――――、ヤ……!」
けれど、白い装束の誰かは真ん中へと進んでいく。起動の犠牲となって、大聖杯を閉ざしていく。
「じゃあね。わたしとシロウは血は繋がってないけど、シロウと兄妹で本当に良かった」
待ってくれ、行くな!行かないでくれ。そう思っているなら行かないでくれ。犠牲にしてはいけない。今まで一人にした分、一緒に暮らそうって言っただろう。これまでの時間を埋めるくらいに。
それでも!それでも、二人のうちどちらかが、犠牲にならなければならないのならば―――
「言ったよね、兄貴は妹を守るもんなんだって。
―――ええ。私はお姉ちゃんだもん。なら、弟を守らなくっちゃ」
………あっ。
「イ―――リヤ」
あぁ、そうだ、思い出した。
彼女の名前を。
切繋にとっての本当の子ども。ずっと雪の城で孤独に生きることになってしまった幼い少女。
俺より少し年上で銀色の髪で赤い目をした大切な姉である―――
「イリヤイリヤイリヤイリヤイリヤイリヤイリヤイリヤ」
馬鹿野郎!なんで忘れてた!力尽き消えるさなかにバーサーカーは、俺の後ろのイリヤを見つめながら、目で俺に伝えて来たじゃないか!!
”――お前が守れ”と。
あいつだって、イリヤが生きることを望んでいる筈だ!
そうだ。俺が守らないといけないんだ。約束したから・・・・・・おれがイリヤをまもらないと――守らないといけないのに――――
けれど、もう届かない。声は聞こえない。何も見えなかった。思い出した、その時はもう既に力尽きていて、真っ暗な闇の中にいた。
「シロウ……元気でね」
まぁ、fateですし士郎視点からはじめてみます。(イリヤ視点で書けなかったとかじゃないですよ?)
こっちのシロウとか凛とか桜も出したいけど今後だせるでしょうかねぇ?