ホイホイチートと完璧霊力チート様。~キセキ世代とこわい話~ 作:深緑の古龍
今回は、おふざけ。
という名の黒子くんの懺悔です。
ちょくちょくほかのかたもやっていきます。
懺悔の意味は物語が進んでいくごとに、関わっていく予定です。
テツヤ視点
赤司君の部屋割りが終わったようだ。
僕らは赤司君のもとに集まり、部屋割りを確認する。
部屋割りの結果は、こうだった。
A:緑間 紫原 灰崎
B:黄瀬 アホみ・・・青峰 赤司
C:さつき 高尾 火神 テツヤ 広前
・・・何故、見事に僕らは同じ部屋にいるのでしょうか?
そんな疑問を抱いた僕は、赤司君に尋ねてみることにした。
「あの、赤司君。質問をしてもいいですか?」
「なんだい?テツヤ」
「どうして、玖烏君が僕らと同じ部屋に?人数的に、多くないですか?」
そう言うと、赤司君は少し声を潜め、こう答えてきた。
「玖烏は、なるべくお前達と同じ場所にいさせておいた方がいい気がしてね。嫌な予感がするんだ。玖烏が居なくなってしまうような、そんな予感が」
「・・・赤司君、君意外と玖烏君のこと気に入ってますよね」
僕がそう言うと、赤司君は「まあね」と微笑んだ。
・・・くそ、イケメンめ。。
そんながらにもないことを考えながら、僕は半分夢の中にいる玖烏君の方へ顔を向ける。
うとうととまどろんでいる玖烏君を眺めていると、アホ峰君が声をかけてきた。
あろうことか、眠りかけている玖烏君に、だ。
「おい広前!海いこうぜ!海!!」
「広前っち~~!海行こうっすー」
「んう……?海・・・」
寝ぼけてる玖烏君ぐうかわ!!!!!!
「玖烏君、起きてますか?」
「んー……」
「僕のこと認識できてますか?」
「んー…」
「・・・青峰君は?」
「ガングロぉ~……」
「!?(゜ロ゜;ノ)ノ」
やっぱり、玖烏君は玖烏君だな。可愛すぎる。
何この子、天使ですか?
と内心で荒ぶっている僕は、また赤司君の方に向き直る。
赤司君は、口元を押さえてマナーモードになっていた。
なんとか玖烏君を起こした僕達は、早速海。・・・ではなく、湖へとやって来ていた。
・・・やっぱり、彼らはバカですね。
ここは山の中なので、海なんてものは存在しない。逆にしたらしたで少し怖い。
練習は、やっぱり明日からということになった。
その理由としては、赤司君が妙にノリノリで湖にいきたがったからだった。
何故でしょうか?
そんなことを考えながら歩いていると、玖烏君が僕にくっついてきた。
「どうしたんですか?玖烏君」
「どったのくーちゃん。やっぱなんか可笑しくない?」
「そうだよ、広君。どうかした?私でよかったら、話聞くよ?」
「・・・やだ。あれ。きらい」
まだ寝ぼけているのか、玖烏君は小さな子どものような言い方をする。
玖烏君が嫌がったのは、今から僕らが入ろうと考えている、湖。
何か視えるんですかね?
僕がそう尋ねれば、赤司君は困ったような顔で僕をみてきた。
君の気持ちはよくわかります。僕も、君と同じ気持ちですから。
でも、これだけは言わせてください。
イケメン、はぜろ。
「広前っち、はやくおよごー!」
僕と赤司君の間にできた空気を見事壊したのは、ポチこと黄瀬君。
いつもならイグナイトを喰らわせるところだけれど、今回はよしとしよう。
黄瀬君は思いっきり玖烏君にタックルをかまし、嬉しそうに尻尾を振る。
その衝撃でこけかけた玖烏君を、僕が助ける。
「大丈夫ですか?玖烏君。・・・僕は湖に入るつもりはないですし、一緒に木の影に居ますか?」
そう尋ねると、玖烏君はこくりと頷いた。
そう言うことですから。と切り出し、僕は玖烏君と一緒に湖の縁にある大きな木下に腰を下ろした。
眠気が限界だと言っていたのは本当のことのようで、玖烏君は地面に座った瞬間、僕にもたれ掛かって眠ってしまった。
僕はポケットに入れていた小説を取りだし、そのまま読み始める。
しばらく読み続けていると、青峰君達が僕に声をかけてきた。
「テツー!広前のやつ、どこいった?」
「くーちゃーん!!wwwwwwwwwwwwwww」
「うるっさいのだよ、高尾ぉ!!」
「テツヤ、玖烏の様子はどうだい?」
僕はみんなに「こっちですよ」言いながら、あることを思い付いた。
そして、みんながすぐそばに来たその時、僕はこう言い放った。
「玖烏君なら、僕の横で寝ています(°_ゝ°)ドヤァ」
「「「「「「「「「Σ(゜Д゜)」」」」」」」」」
固まるみんな。どや顔する僕。
状況が状況なだけ、みんなは衝撃を受けたようだった。
「・・・気はすんだかい?テツヤ」
「はい、スッキリしました(σ‐σ)」
日頃、玖烏君に迷惑掛けまくってますからね、この人たちは(桃井さんと高尾君は除きますが)。
なので、嫌がらせをしてみました。
後悔も反省もしてません。
とまあこんなことをしていた僕らですが、だんだん飽きてきまして。。
誰からともなく、玖烏君を起こしてみようと言う話に。。
調子に乗ったアホ峰君と黄瀬君、そして灰崎君が玖烏君を起こすことになった。
頑張って?玖烏君を起こしているみんなを見ながら、僕はふとあることを思い出す。
(そういえば、どうしてあの時湖が嫌だと言ったのでしょうか?もし何か居るのなら、寝てないはずですよね。。なら、どうして?)
確かにあの時、玖烏君は湖を見て、「・・・やだ。あれ。きらい」と言っていた。
あまりにも子どもっぽい言い方だった。
そんなことを考えながら、僕はまた彼らに視線を写した。
「・・・え?」
一瞬、ほんの一瞬だけ、玖烏君の体が透けたように見えた。
そして、その顔が、姿が幼い子どものように見えたのは、僕の気のせいだったのだろうか。
・・・今思えば、これが最初の異変だったのだ。
なのに、僕は。
僕らは気づかなかった。
いつも一番近くにいて、なんの見返りもなしに護っていてくれた、大切な親友。
あまりにも近すぎて、気づかなかった。
それが、どれ程彼の負担となっていたのかを。
変わらずそばに居るのだと、なぜ信じて疑わなかったのか。
変わらないことなど、この世にはないと言うのに。
その事を、僕は嫌と言うほど思い知らされることとなる。
・・・ねえ、玖烏君。
聴かせてください。
君は、僕といて幸せでしたか?
頼ってばかりだった僕を、恨んでいますか?
辛いと思ったことはありますか?
楽しいと思ったことは、ただの一度でもありましたか?
この村に来たことは、間違いでしたね。
……いえ、もしかしたら、正解でしたか?
君がいなくなるなんて、思ってなかったんです。
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
頼ることしかできなくて、ごめんなさい。
護ってもらうことしかできなくて、ごめんなさい。
神様、神様。
もしも願いが一つだけ叶うのなら。
叶ってもいいと言うのなら。
今度こそ、彼と本当の友に。
『真友』に・・・
彼を護らせてください。
側にいていいと、言ってください。
・・・お願いします、玖受壟様……
僕の大切な人を、今度こそ・・・